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第2回:討伐物で、NPCとのキャラチャを増やそう

シンプルな退治物を何回かやってコツを掴んだら、
次は「退治物に設定を付加する」のです。
設定の付加というと、複雑なことを考えちゃうかもしれません。
ですが、あくまでも「PCたちが絡むところ」にするのが基本。

つまり、具体的に言うと、NPCに手を加えるのです。
敵の方は変わらず、行った、戦った、勝った!で構わない。
村も、どこにでもある村でいいんです。

具体例:勇気ある少年 Edit

例えば、サハギン退治で、村に行ったときに、少年を出しましょう。
PCたちが村に到着すると、その子が、村の外でうろちょろしてる。
PCたちは、「なにしてるの?」とか「あぶないぞ?」とか声をかけてくれるはず。

そうしたら、その少年は、「ちょ、ちょっと度胸試し!」とかいって、PCたちについてくる。
そしてその子は、冒険者のことをやたらと聞きたがる。少年ですからね。
キラキラした目で、憧れながら聞く少年。

村長が「今日はおつかれでしょうから、ゆっくり休んで明日の朝からお願いします」とPCたちを休ませて。
次の日になると少年はいない。両親が村長のところにきてて、「息子がいないんだ!」とかいってる。
しかも、家にあったおなべのフタと、肉たたきの棍棒がない。
話を総合すると、どうやら、少年は冒険心が高まってサハギン退治に行っちゃったようだ。

これで、PCたちには、「単なるサハギン退治」から、別の要素がついたわけですよ。
「可愛いガキも助ける」という。

ちなみにこれの結末?
シンプルなものでいいですよ。

PCたちが急いでサハギン出没地に向かうと、
サハギンたちが上陸してて、血がついてる少年の靴とか持ってるといいですね。
そしてPCたちと戦闘になる。

無事、サハギンを退治してあたりを探すと、
茂みの中に足を怪我した少年が。
滑って転んで足を怪我して、その時に靴がぽーいと飛んじゃったのだね。


『この設定のメリット』

PCは、できるだけ危険の少ない方法で、
つまり有利な状況で戦闘をしたいと思ってます。

例えばゴブリンが洞窟にいるなら、できるだけこっそり忍び込みたい、とか。
例えばサハギン相手なら、水中では戦いたくないから上陸させたい、とか。

GMに慣れると、PCたちのそういう動きにも対応できるんですが、
初めのうちは振り回されちゃうこともあるでしょう。

そういう時に、上の例だと
「少年が先に行っちゃったのでPCたちも余計なことは考えずに現場に行かないといけない」とか、
「少年のおかげで、サハギンが上陸したのでPCにとってはラッキーな状況」
なんてのを、簡単に作れるのです。

GMが戦いの場をある程度コントロールできるってことですね。
慣れてきたら、お試しあれっ。


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