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てく。のGM講座/第4回:3ワードで作るセッションネタ
さて、久しぶりの「てく。のGM講座」。
全国津々浦の読者の方からは、シティセッションのやり方という要望も高かったのですが、
すこしテイストを変えて「セッションネタの作り方」をご紹介しちゃいましょう。
ネタが浮かばないとセッション出来ませんものね!
今回紹介するのは、「3ワード連想法」という作り方。
セッションネタを考えるのって、簡単なんですよ。
3ワード連想法 †
- ステップ1:募集するPCのランクを決める
- ステップ2:自分の身の回りにある、「名詞で表現できるもの」を3つ挙げる。
- ステップ3:その3つの名詞を使って、連想ゲームでセッションネタを作る。
はい、今回ご紹介する「3ワード連想法」は、上記のように実にシンプルなものです。
…… シンプル過ぎて、なんのことだかわからない?
しょうがないですね。では、実際に説明しながら、実例をやってみましょう。
ステップ1:PCランクを決める †
まず、やりたいランクを決めます。というのも、ランクによって、やれるネタが決まるからなのです。
Cランクでガルクランとの激しいバトルとかは、ムリですからね。
とりあえず、今回は、Bランクあたりのセッションにしましょう。
ステップ2:「名詞」を3つリストアップする †
次に、名詞を3つリストアップします。
おいらがおすすめするのは、自分の身の回りにあるものです。
いま、視界の中にあるもので目のついたものを挙げると、「サボテン」「のど飴」「魔除けの鈴(神社のお守り)」でした。
ステップ3:3ワードを連想ゲームする †
さて、「サボテン」「のど飴」「魔除けの鈴(神社のお守り)」を使って、セッションネタを作ってみましょう。
→のど飴:喉に効く薬草が入っている。転じてのど薬。
→サボテン:そのまんま。植物。
→魔除けの鈴:魔/敵を避ける効果があるお守り。
……「喉の病に効く特効薬のサボテンが砂漠にあり、それを採取してくる依頼。しかし、そのサボテンが生えるあたりには強い魔物がいるので、その魔物を避けるお守りを持って、採集を行う」
これなら、Bランクで出来そうな依頼になりましたね!
簡単でしょう?
3ワード連想法では、このように、選んだ3つの単語から連想して、その3ワードが含まれるセッションネタを1文で作るというものになります。
もちろんここからセッションにするには、依頼人の詳細とか、サボテンの生息地とか、魔除けの効果とか、敵の種類を決める必要がありますが、ネタが決まっちゃえばそこら辺はそう難しくない。
ってことで、皆も今日から3ワード連想法でセッションを作ってみようー。
ちなみにこのセッションネタを使ってレングラートでGMやるのは自由ですよ!
ぜひぜひ試してみてくださいませ。
注意事項 †
注意1:選ぶワードは具体的なものにするべし。
おいらの経験ですが、例えば、「正義」とか「義務」のような具体的な形のない名詞は、選ばないほうがいいです。同様に「かっこいい」「ヒーロー的な」なんて形容詞も選ばない方がいい。理由は簡単。具体的な依頼内容を連想しにくいから。 ―― もちろん、そういうワードで連想するのが得意な人も、いると思いますけどね。
注意2:セッションで必ず出そうなワードは選ばない
注意1とかぶりますが、「戦闘」や「調査」「依頼」など、セッションでほぼ必ずそのシチュエーションが登場するようなワードも、選ばないほうがいいでしょう。そういうのが入ると、実質的に3ワードが2ワードに減っちゃいますからね。
どうしても傾向として使いたいなら、4ワード目にしましょう。
セッションネタサンプル †
ここからは、3ワード連想法で作った、セッションネタのサンプルを紹介しますよ。
ここにあるセッションネタは、GMやりたい人がお好きにセッションネタとして使ってくださいませ。
なお、3ワードを募集中です。作って欲しい人は、てく。に、「ランク」と「3つのワード」を投げてみましょう!
肖像画、日記帳、風見鶏 †
- ランク:Aくらい?
- とある村が異変に襲われた。ある日、村人がいなくなったのだ。一人残らず。その調査のため、領主からの依頼が、碇亭に舞い込む。村を調べると、不思議なことが分かる。すべての家に肖像画がかけられているのだ。村によく出入りする行商人は、その肖像画一人ひとりが、村人の姿だという。とある家にある日記帳の不思議な一文。村の中央にある風見鶏は、風の動きに従わずくるりくるりと動いている。はたして冒険者達は、この村を襲った謎を解決できるのか――
3ワード連想法で「肖像画、日記帳、風見鶏」を料理してみました。ミステリー風。
おいらの想定する敵ボスは、肖像画の中にいる悪魔で、村の中の肖像画を転々としています。風見鶏はそれを指し示すもの。そして、日記帳の一文から、そのことの手がかりが分かる、という感じです。
ある程度探索力が必要なら上ランク、完全ミステリー風にするなら、呪文もあまり使えない低ランク、という感じでしょう。
ちなみに低ランクの場合は、このような依頼をスピアーズが下ランクに任せるとは思えないので、旅の途中で立ち寄った村が… と巻き込まれ型にするのが、良いでしょうね。
アイマスク、じゃがいも、釣り竿 †
高レベルだと呪文で食料を何とか出来たりするので、低レベル向け。
ちなみに、ここでは「アイマスク」を「手探りで海から何かを引き上げる」という比喩で使っています。
3つのワード全部を比喩にすると、下のようなシナリオも作れる――。
光の刺さない地下=アイマスクの比喩、 悪魔の実=じゃがいもの比喩、 欺瞞を白日のもとに晒す=釣り竿の比喩。
テーマ的に、あんまり下のランクだと厳しいかもしれないが、上すぎると力技で攻略できるネタなので、どうやって解決にするかのルート次第で、ランクは色々と変えられます。
(以下書きかけ)
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