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イドの街

詳細地名

概要 Edit

アーベ公国の大陸側、北部平原開拓の中心地がイドの街
イド河の河口に位置し、湾から外海に繋がる漁港でもある。
その位置関係から、交易港としてはファテリアに劣るものの、
アーベ公国によるイド河を中心とした広大な平野の開拓事業を円滑にしている。
街そのものも未だ発展の途上で、周辺の開拓村とともに地道に人口を伸ばしている。
元はこの一帯は深淵の勢力の築いたカルヴァート諸島方面への攻撃拠点であり、
アーベ公国の拡大に伴って人間側に制圧され、イドの街として現在の役割を果たす事になった。
周辺地域、平野部には深淵勢力の残滓とも言える拠点跡が見られる。

歴史 Edit

特徴 Edit

産業 Edit

良好な漁場を得ているために漁業が最大のもので、周辺の5つの島は漁村として発展している。
平原地帯において牧畜や農耕が開拓の初期段階として行われている他、
河を越えた西部においては林業が行われ、主にの材木をルアーブルに送っている。
経済的にはやや弱く、全く来ないではないが海賊達にとっては襲ってもそこまで利益のない場所。
唯一北東にあるリドラ島だけはその特色が異なり、海賊と争う商人たちの街ができている。

施設 Edit

学院ランダエ Edit

学院支部はこの街にはまだ設立されていない。一度は人の手が周辺の遺跡ほとんどに入った関係からか、
この街をあまり重要視していないためであると言われている。
その代わりランダエの規模はやや大きめで、周辺の開拓村から有望な者が学生として集められており、
国内の他のランダエとの交流で勢力を保ちつつ、周辺に学問を広めている。
引き抜きや研究成果の横取りを恐れてか学院の者に対してはやや閉鎖的な側面がある。

盗賊ギルド Edit

ルアーブルの両ギルドの支部が裏町にある。水面下の縄張り争いの種となっている街で、
やはり両者ともに得意とする海辺・陸上を抑えにかかっている。
ただしその規模は今ひとつ小さく、それに伴って得られる情報や後ろ盾もやや不安。
高レベルの冒険者が直接飛び回ったほうが情報収集がしやすい事も多い。
それでも一応海賊・河賊の存在と挙動、遺跡跡や拠点跡の存在はおおよそ把握している。

テンプル Edit

テンプルに関しては布教のためにと各テンプルが周辺地域に散っているためやや活発で、
アグラ=イヴァナの他、ヴァル=ノレルアグ=ヴァティガ=タルナの勢力が強いのが特異な点。
これは開拓と生産の街である事と、死の森のアンデッドに対する警戒からとされる。
布教を重視しているためかある程度実力のある司祭はイドの街の外にいる事も多く、
奇跡の行使において一番期待できるのはやはりクオ=ルート神殿である。

冒険者の店 Edit

探索の対象や住人に害なす者が多いために冒険者の店と呼べる場所もいくつか存在しているが、
地元の冒険者(およそCランクに毛が生えた程度)の手に負えない事は多い。
実力ある者がルアーブルなど大都市に行ってより大規模な冒険を目指してしまう事も多いようだ。
ただ、開拓者の縁者など地域に愛着のある冒険者はこの近辺に留まっている。
ルアーブル冒険者の店とは提携しており、ルアーブル冒険者の力を借りる事も。

地域 Edit

イドの平野 Edit

イドの平野はイド河流域を中心とした広大な平原地帯。アーベ公国の開拓事業の主要地域の一つ。
シャオセッテからイド河に沿うようにその支流を利用した農業・牧畜の拠点が続く。
これらの食料は海路でルアーブルカルヴァート諸島に運ばれる事が多い。
上流のシャオセッテ同様、深淵の眷属たちや河賊たちの引き起こす混乱や妨害は多い。
およそ河を境にその状況は分かれており、東部奥地は開拓の手も伸びていない。

平野西部 Edit

河から西部地域はどちらかと言えば平和で、開拓も優先的に行われている。
その分、イド河の河賊や中州の小規模な深淵の眷属はこちらを狙う事が多い。
深淵側の拠点は打ち捨てられていたり、そのまま建物だけ人に利用されていたりする。
山を越えれば最短の距離でルアーブルに到着できるが、そこまでの開拓はまだ行われていない。
奥地で林業などが営まれているのが特徴的であり、開拓の平穏さを伺わせる。

平野東部〜東部奥地 Edit

平野の東部地域は広大な原野で、奥地に関してはまだまだ開拓の手が届いていない。
ところどころでイド河やファニュールの支流が流れており、自然豊かな地域。
だが、その広さゆえに奥地にはなかなか人の目が行き届かず、深淵の眷属の住み着きやすい場所。
眠りの森のような神通力を持った場所がないため、国内でも危険な地域として認識される。
特に危険なものは死の森から時折山を越えてくる不死のモンスター深淵の者で、
開拓村程度の規模では対応できない事も多く、戦える人手は常に求められている。
こちら側の深淵側の拠点跡は、一度は人の手でその危険を取り除かれているものの、
奥地ほどに未だ何かが眠っている事や、再び深淵の側に奪い返されている事も多い。

イド河〜湾 Edit

大河ファニュールからシャオセッテで分かれ、さらに途中の中洲で二つに分かれる河。
平野において重要な水源で、平野部開拓の主軸となっている。
流れ出した先にある湾は特に良質の漁場で、周辺で時折珍しい魚が取れる。
但し、三角州周辺に水棲の深淵が住み付いており、河賊も出るのでそう治安は良くない。
漁師たちもその辺りは心得ている事が多く、ある程度の武装を備えている事も。

リドラ島 Edit

イドの街の北東(地図上ではM9)に位置する島。アーベ公国領。
海竜の牙やグラゼル方面を目指す商が寄港しやすい場所にあり、その周辺を通るで賑わう。
もっとも、その分周辺海域はイドより優先的に海賊たちに襲われる事にもなっており、
商人たちの財力で防備が整えられたり、冒険者傭兵が雇われる事も多い。
死の森が近いせいか、幽霊が近くをうろついている、といった噂が時折聞かれるが、真偽は不明。

人物 Edit

ランプ・ウェルナス Edit

  • 役職:イドのランダエ
  • 属性:『偏屈者の』、人間、男性、68歳
  • イドのランダエ長である賢者。かつて学院で学んだ人物だが、学院のエリート主義に反発し出奔。
    イドのランダエに移り、その長となってイドから開拓村に学問を広める道を選んだ。
    有望な者を周辺の村からかなり多く弟子に取り、一人前になり次第戻して学問を教えさせている。
    どちらかと言えばソーサラーの修行は手ほどき程度で済ませる事が多い。
    学院との協調を頑なに拒み偏屈者と呼ばれるが、イドでは知恵袋として親しまれている温和な老人。

ブルーノ Edit

  • 役職:りドラ島商人組合長
  • 属性:『蜂の巣の』、人間、男性、50歳
  • リドラ島の商人組合の長。事実上のリドラ町長であるとも言われる実力者。
    権力を得て満足しているのかライバル商人たちからは意外に思われるほどに町の方に散財しており、
    グラゼル方面やウォール方面への交易で財を得ては、戦士の雇用を含めた街の防備に注ぐ。
    かつては自分の海賊に襲われて蜂の巣のようにされた事からその別名が付いたが、
    現在はリドラ島を襲う海賊を蜂の巣にせんと警備を固めている。ちなみに幽霊は嫌いらしい。

デニス・モーリン Edit

リア・フェローズ Edit

  • 役職:アーベ公国の代官(開拓計画実行者)
  • 属性:人間、女性、37歳
  • イドに赴任しているアーベ公国の代官の一人で、開拓計画の実行を進める女性。
    測量術や土地を見る目は確かなものがあり、任されている村の発展は円滑。
    おおよそ平野西側の開拓地候補には目をつけ、いよいよ東側に取り掛かろうというところ。
    現地を確かめるために冒険者に護衛依頼をする事が多いが、東側はイドの冒険者では頼りないらしい。
    微笑みを絶やさずいかにも楽しげに仕事をするが、河賊や深淵の眷属たちとは不倶戴天の敵である。

セッションソース Edit

この街に来てまでシザーリザードなどの害獣退治や、ただ河賊と戦うというには少々時間がかかる。
辺境地域である故に深淵側の勢力が強く、それらの退治や、深淵の拠点跡の探索が主になるだろう。
GM側として氏族クラスを出したい場合の舞台としても良いが、そう頻繁に出ないことは留意すべし。
※設定バランス的にはBランク前後、近場でやや強めの敵を出したい場合などのため。

漁の手伝い
(Cランク)
食料調達シナリオに相当する依頼。湾内や河、外海で魚釣りなどをするに乗ったり、その護衛。
珍しい、例えばモンスターデータを与えられるような魚も稀に周辺に出る。
これらを追い求めたり研究したりする人物がいれば、その人物が依頼人となるだろう。
開拓の護衛/開拓予定地の探索(Cランク〜)
シャオセッテと異なるのは、より危険な平原東部奥地の開拓も行われているという事。
いざという時の対応のために、アーベ公国によって冒険者はかなりの割合で雇われる。
河賊などから開拓のために使う荷を守る依頼も頻繁に頼まれる。
アンデッドの恐怖(CBランク〜)
死の森からあふれ出るアンデッド達。眠りの森のような神通力は無いこの地域では厄介な存在である。
頻度的には偶発的に山を越えてくる程度ではあるが、冒険者がどうしても必要な局面は多い。
ことにワイト等ともなると、村人は開拓村を一刻も早く捨てて逃げ出す事になる。
リーダー出現(CBランク〜)
ゴブリンサハギン辺りのロードは勿論のこと、オーガーやギルマンの上位種も現れやすい。
このレベルが出てくると現地の冒険者達の手に負えず、依頼がルアーブルに来る事になる。
水棲のものの場合、中州周辺で開拓の妨害となる事もある。
海賊迎撃(Bランク〜)
リドラ島は海賊の襲撃を受けており、商人たちにより警備の方も相応になっているものの、
やはりそれでも対応するためには戦力が必要と冒険者が雇われる。
死の森へ向かう幽霊があるという噂も、同じように話にできるだろう。
深淵の残滓(Bランク〜)
元々、深淵の側に拠点とされていたこの地域。その残滓とも言える彼らの拠点跡の探索が目的。
跡地に残された財宝の探索のために遺跡と同じような感覚で気軽に行く事から、
深淵によって再奪取された拠点の一刻も早い奪回依頼まで、そのきっかけは多い。
深淵氏族の襲来(Aランク〜)
アーベ公国内に深淵の者が現れる事は時折あるが、奥地の先は深淵の領域「死の森」である。
この近隣に氏族クラスがごく稀(皆アタナトイとは関係が悪いため)ながら現れる。
こうなってはもはや冒険者、それもルアーブルの熟達の者が急ぎ求められる事だろう。

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