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エリンダム公国
アルケナル十諸国の一つ。国土の南半分がハイランド地方、北半分がローランド地方という二つの地方に分かれる国で、現在では十諸国の盟主です。
ローランドの8割が元々浅瀬や干潟であり、堤防と風車による干拓事業によって国土を増やしています。十諸侯中最大の農業国であり、ローランドでは穀物の栽培が、ハイランドでは牧畜が盛んです。現在進行形で更なる干拓が行われており、海の開拓者の国として知られています。
歴史 †
アルケナル帝国のころから、安全圏に置かれた大穀倉地帯として知られていました。このあたりは干拓という手段で、長い年月をかけて凹凸の多かった海岸線を農地に開拓し大農業地帯に成長したのです。
現在でもその伝統は続き、エリンダム公国が成立してからは、北部最大の湾、ギルダー湾を農地化するために大規模な堤防の工事が進められていますが、サハギンやギルマンの攻勢の前に絶えず緊張した状況が続いています。
元々ギルダー湾の沿岸に住んでいたサハギン、ギルマンたちは干拓の際に追い出されたため公国の人間をひどく恨んでいます。現在はレイブンの入れ知恵によってサハギン、ギルマン勢力は戦略的な動きを伴うようになり、エリンダム側はいささか苦戦しています。そのため、沿岸部では公国の兵だけでなく多くの冒険者が雇われサハギン、ギルマンの攻撃に備えております。
特徴 †
灌漑用の風車と大堤防が有名で、信仰はアグラ=イヴァナが最も支持され、ついでクオ=ルートが盛んです。
十諸侯国中最大の面積を誇っていますが、それが仇となって騎士団がすべてを防衛することは出来ず、国が冒険者を雇うことが多いです。また、南部は小高い丘陵地帯で、牧畜が盛んになっています。
地理 †
名所 †
『風車の港』エリンダム †
ギルダー湾の南端にある都市で、高い城壁に何基もの風車を備え、都市の灌漑を発達させています。帝国時代から続く歴史の長い街です。しかし季節の変わり目ごとに数日間訪れる無風期には風車が停まり、排水ができなくなった都市は水びだしになるため居住区は高い場所から入るようになっています。そして無風期はその混乱を利用して悪事を働く輩(賊、ガルクラン)もままあるため、街では一層の警戒がなされることでしょう。
なお、無風期が終わると風と土に感謝する風迎えの祭りが行われ無風期に失った活気を一気に取戻し、街は華やぎます。
アフシュライトダイク(大堤防) †
現在ギルダー湾に建設されようとしている、湾の半分を分かつ大規模な干拓用の堤防です。住処を死守しようとするサハギン、ギルマンが頻繁に攻撃にきています。この堤防を守るため、冒険者が雇われ、水上の深淵種族への防衛にあてられています。
ハイランド †
ローランドに比べるとハイランド地方は争いは少ないです。ここでは牛や馬、豚などの家畜のほかにムィムィやヒポグリフのような騎乗動物も育てられており、それらはベルアダームや南のカイゼル騎士団などに輸出されます。
ローランドで生産された良質な飼料を元に穏やかな気候のハイランドで育てられたそれらの動物は質の高いものとして知られています。しかし山地や森林の近くでは家畜を狙う虎や野生化したヒポグリフなどの動物が生息しており、時折人里を襲っています。
ギルマンの島 †
ギルダー湾の北にある岩に覆われた島で、サハギンやギルマンがここを巣窟にしています。波に侵食されてできた洞窟が海岸線にいくつも見られます。彼らは近隣を通過する船を襲ったり、ギルダー湾のアフシュライトダイクを壊そうとしたりとエリンダム公国に対して被害を及ぼしています。