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グロワーヌ大公国
かつてはアルケナル帝国で代々宰相を務めてきた名家グロワーヌ大公爵家の所領です。かつては大領地でしたが、帝国崩壊と共に海に大半が飲み込まれ、現在は十諸侯国の南西海岸部のごくわずかな土地しか残されていません。
この国には、『大海陵』と呼ばれる、海辺に位置するティガ・タルナの大神殿があります。海に沈んでしまったアルケナルの人々やアルケナル歴代皇帝、そしてガルクランとの戦いによって死んだ人々を悼み、弔うために築き上げた大墳墓です。弔いの儀式の炎が毎日欠かさず灯されています。
歴史 †
グロワーヌ大公国を治めるグロワーヌ家は、アルケナル帝国建国の名家で、帝国宰相をはじめ帝国の著名な軍人・政治家を輩出してきました。そして、帝国崩壊時の宰相も、この家の出身であるエルンストでした。
帝国崩壊前夜、迫り来る深淵の侵攻に対して、アルケナル最後の宰相エルンスト・フォン・グロワーヌは帝国本土『内陣』を、大儀式によって大陸から海に切り離すよう、ラストエンペラーに進言しました。しかし、結果として帝国の中枢は海の底へ消え、グロワーヌ領も大半が沈没することになりました。
エルンストには十男十女ともいわれるほど多くの子がいましたが、彼らもこの出来事で命を落とします。ただ、末子のフレデリックだけは父の計画に反対し、本土を脱出していたため難を逃れました。
フレデリックはかつてのグロワーヌ領へ戻ると、他の諸侯たちとともに、残った土地の混乱を鎮め、ガルクランに対する防衛に当たります。幸い、グロワーヌ大公爵家は領土の大半を失ってもなお莫大な富を有していました。彼はそれを元に現在のグロワーヌ大公国の基を築きあげたのです。
特徴 『サルベージ』 †
グロワーヌ大公家はかつては巨万の富を持っていましたが、それも長年の間に衰微しました。グロワーヌの街も、複雑な島々の奥深くにあり、交易路としてもイシュタークが中心になった結果、衰退しています。そのため、現在のグロワーヌ経済は、『エンペラーズロスト海』から引き上げられる旧帝国時代の富を引き上げることで成り立っています。
元々は大公フレデリックが一族や皇室の遺品を引き上げるために、トレジャーハンターたちを呼び寄せたことがはじまりでした。そういった宝探したちは、旧市街の外、港側に住むようになり、「新市街」が生まれました。サルベージによって得られた宝物は更なる富を生み、またネアム侯国と協力し、帝国の保持していた魔法の技術を復活させようという動きも生まれています。もっともまだまだ実りは遠いですが。
また、一見価値のない引き揚げ物でも、死者の弔いのためにティガ=タルナ神殿が弔うために持ち帰られるのがこの国でのしきたりです。
グロワーヌ海軍は、規模こそ小規模ながら高い機動力と技術力を持ち、大失地海からの深淵の侵入にあたってカイゼル騎士団とともに警戒を行っています。しかし国の規模が小さいため、兵力自体はそれほどでもなく、実際にガルクランと交戦する際には金で雇った冒険者や隣国であるカイゼル騎士団の存在が不可欠です。
名所 †
大海陵 †
海に沈んでしまったアルケナルの人々やアルケナル歴代皇帝、そしてガルクランとの戦いによって死んだ人々を悼み、弔うためにフレデリックが築き上げた大墳墓です。ティガ・タルナの大きな神殿があり、弔いの儀式の炎が毎日欠かさず灯されています。
サルベージされた帝国時代の品物ならば、(安価ですが)弔いのために買い取ります。そのため付近にはサルベージの関係者や冒険者がよく集まります。弔いの儀式の際に遺品などにとりついた悪霊が暴れたり害をなすこともあるので、彼らの確保、討伐の依頼を受ける冒険者もいます。
基本的に引き上げ品は市場で価値をつけられないがらくたでも買い取りますが引き取り額が安価なのと、ティガ・タルナに唾をかけるような行為をすると死後の安息を得られないという信仰心から、引き上げたものに見せかけた紛い物を売りつけるような行為は少な目です。もちろん多少はありますが、よほどのことでなければ神殿は目をつむっています。
人物 †
セッションソース †
関連カテゴリ †
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