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トイレ

この項では、エンファータ世界における排泄行為を行う場所、またはその行為そのものについて解説します。
※解説の関係上、人によっては不快な描写があります。

概要 Edit

古来より、都市の衛生問題として、トイレ、排泄物、下水の三点は大きな問題でした。
誰もが忌避するものではありますが、かといって蔑ろにすれば、不快害虫などを呼び、それを媒介にして伝染病の温床となるからです。
精霊術的にも排泄物は生物にとって悪いものが凝縮されて排出されたものであるとしており、自然の中に回帰していく分にはともかく、人体に対しては不利益をもたらすものであるとされています。
これを有用とする術もあるにはありますが――とにかく、これらの対策は、人の密集地においては最大の課題のひとつです。

また、生物、植物、その他賊など、危険が多いエンファータの世界では、排泄行為の時間は最も無防備にならざるを得ない時間として、人目を憚るものであるとされています。
仮に排泄中の人物を目撃してしまった場合、見ないふり、気付かないふりをするのが良識というものです。

様式 Edit

エンファータ世界において存在するトイレの様式です。

公衆便所 Edit

最も一般的な様式のひとつです。都市内のあちこち、または集合住宅、宿や酒場などの人口密度が高い建物、非常に小型のものを除くなどに備えられています。
いわゆる“和式”の形状をしたものが多く、これには清掃を容易にするため、姿勢の負担により利用者が長時間居座るのを防ぐためなど、いくつかの理由の上で採用されています。
一般的にはここで致された排泄物は直下に設置されている便槽に貯められ、清掃を担当するものが収集し、処理します。
都市では下水道に直結されているものもあり、ここに後述する便壺の中身を捨てるように定められていることもあります。
などでは直接海面に廃棄される様式のものもあります。

便壺 Edit

最も一般的な様式のひとつです。口と底が広く、転がりにくく頑丈な作りをしている壺です。蓋がついています。
宿の個室や、集合住宅の二階以上(地上階以外には公衆トイレが設置しづらいため)の部屋に置かれている事が多く、普段は部屋の片隅やベッドの下などに置かれています。
この上に直接座り込むものと、座る部分に穴が開いた四脚の椅子を被せるものと二つの形式があります。
容量が一杯になったら、その最後に利用した者が決められた場所まで運ぶか、前述した下水道まで中身を捨てに行くのが良識です。
定められた場所以外に捨てた場合、都市や村では処罰の対象となることが殆どです。

野外 Edit

あまり好まれませんが、旅人、狩人冒険者などの間では一般的にならざるを得ない方法です。
上記しましたが、危険な生物や植物が多いエンファータの世界では、最も無防備になる――襲撃されうる時間として、極力避けられています。
注意点が幾つかありますが、それは後述します。

都市においての対策 Edit

人口が多いだけに、都市におけるこれらの対策は必要不可欠で、かつ、それだけの量を処理できるシステムが必要となります。
多くの都市では、下水溝網があります。川などから引き込んだ水を下水溝に通し、汚水及び生活排水を下流に流すのです。ですが、そのような下水処理の仕組みがない場所や、建物の2階以上では、一般的には、各家や宿に便壺を置き、それを適切な場所に投棄して処理することになります。
この場合の処理の方法は様々ですが、一般的には、

  • 下水道網に投棄して処理。
  • 「肥料」として処理し、開拓村などに送る。
  • ブロブなどに代表される処理系、環境整備系の魔法生物、自然生物によって分解する。

この3つのどれかとなります。
勿論、その都市に住む全ての者の排泄物がそうしてきちんと処理されているとは限りません。
一般的には定められた場所、方法以外で故意に排泄物をぶちまけた場合、罰金など処罰の対象となります。

ルアーブルでは Edit

大迷宮が広がっているエリアでは大迷宮の遺構を活用した下水道網があり、また、川に面した地区でも、街の発展に伴って整備された下水道網があります。

ですがそれらでも処理しきれないものは、大迷宮を参考にして作られた、この周辺地方では最先端と言っていいレベルのブロブ槽による処理システムが採用されています。
このブロブ槽は、無限に、とはいきませんが、かなりの量を短時間で処理することができ、肥料として処理しきれない以上の量はこちらに送られています。
あまり見栄えがいいものではないこと、また仮に人が落ちたりなどしたら大変危険であることなどの理由により、一般人には秘匿されています。位置は大迷宮の一層、人気のない奥の方にあります(賢者の学院の近くの方です)。
管理を行なっているのは賢者の学院であり、清掃を行なっているのは市営の清掃担当員です。各家や宿から出された便壺は彼らによって回収され、然るべき場所まで運ばれます。

また、シースラムなどでは垂れ流しです。の底面に穴が開いた、水面が見えているところに直接致すというもので、場所によってはゴミの不法投棄なども合わせて水質汚染の原因となっています。

村においての対策 Edit

開拓村、特に農業を主とする村においては、排泄物は「肥料」として重要なものです。
従って公衆便所、あるいは各家に置かれた便壺に貯められた排泄物は肥溜めなどに置かれて肥料として処理され、農産物の栽培に使われます。
人口がそれほど多いわけではないこともあり、それほど問題にはなりませんが、それでも村の敷地内において定められた場所以外で致すようなことがあると、処罰の対象となることがあります。

冒険者にとって Edit

冒険者は排泄行為をしないので冒険中でもトイレの心配はありません。

……だったら良かったのですが、そういうわけにもいきません(セッション中に描写されることは無いでしょうが)。

冒険者にとって、排泄行為は常に付いて回る厄介事です。
顕著なのは野営の時間で、簡易トイレ(穴を掘り、その周囲に視線を遮らない高さで下隠しを立てる)などを設置するのが一般的ですが、それが叶わない場所での野営も珍しくありません。
かといって便壺は携帯するには重く、基本的には野外と同様にすることになるでしょう。
問題はこの時で、野営場所から離れ過ぎていると危険度が上がり、近すぎると衛生上の問題がつきまとうことになります。
また、匂いでよからぬものを引き寄せるなどの可能性もあります。レンジャー系の技能を有していれば、野外に致された排泄物の痕跡から敵を見つけることなども可能です。
基本的には野営場所からは距離を取った上で極めて無防備にならざるをえないため、危険が少しでも考えられる場所では、羞恥心はある程度押し殺して誰かに見張りに立ってもらうのが一番でしょう。
また、長期間に渡って一所で野営する時、簡易トイレなどを設置できない場合は、場所はくれぐれも慎重に選びましょう。

遺跡などの探索中も厄介極まりません。
休憩時間として少なくない時間、グループメンバーを拘束することになりますし、かといって下手な我慢は粗相の可能性を上昇させ、余計な危険をもたらします。
遺跡などには古代のトイレが設置されている可能性もありますが(遺跡もかつては居住のための場所であることが多いため)現在でも使用に耐えうるとは限らず、便槽の中に何かの生物が住み着いている可能性もあり、最悪の場合は意地の悪いかつての住人がを仕掛けている可能性さえあるのです。
最後の手段はオムツなどの使用ですが、衛生上の問題もあり、コストも馬鹿にならないため、そういった意味でも使いたがる者は少数でしょう。

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