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帝国鍛錬場

  • 執筆者:徹人

帝国鍛錬場
カイゼル騎士団領南方にある、広さも高さも様々な何百もの塔の集まりといった外観を持つ遺跡です。これらの塔は「試練の塔」と呼ばれています。
元々はガラクジェム時代に<人>の間で争いが激化する中で造られた戦士の修行場であり、戦闘魔法の実験場としての役割も持っていた遺跡だといわれています。
一つ一つの塔に戦いのテーマが設定されており、それにによって様々なモンスターが現れ、多様な状況下での戦闘が繰り広げられます。
その全ては遺跡内部で造られるシミュラクラのような疑似生命体です。原理は不明ですが、これらの生命体はシミュラクラと違って模したものによっては魔法も使用しますし、毒やブレスといった特殊能力、果ては知能や性格までもがそっくりに再現されます。これらは通常塔の内部でしか活動できず、倒されると霧となって消えてしまいます。

アルケナル帝国をはじめ、古くからこの地を支配する国家によって管理・利用され、必然的にこの地は精強な兵を育てる伝統と名声を得ていきました。
帝国時代はこの地は皇帝直轄軍第七騎士団の手で管理され、第七騎士団の手で教練された兵たちは帝国の各地の要所や他の騎士団に配され、帝国の軍事に貢献していきました。
しかしアルケナル帝国が滅亡する際の大儀式の失敗によって生まれた魔力の暴走が影響し、遺跡の機能の一部が変調をきたし、一部のモンスターは遺跡から離れて人里を襲うようになっています。
現在は第七騎士団直系の国家であるカイゼル騎士団によって管理されていますが、遺跡自体が広大なことや一部領域にモンスターが跋扈していることもあって遺跡の主要な場所を除けば管理の目が行き届いていません。。

試練の塔 Edit

試練の塔は様々な状況の戦いでも騎士たちが対応できるように、ありとあらゆる敵と状況が魔力的技法で再現されています。
例えば塔のテーマが「対魔獣との戦い」ならば一階にはヒポグリフ、二階にはテルキーネス、三階にはグリフォン、といった風に魔獣が守護者として登場するという具合です。
内部環境も魔法によって様々に作り上げられており、一例として「深海での戦い」というテーマならば塔の中に魔力で固定された水域が作られそこにジャイアントオクトパスが待ち構えているといったものになっています。

以下は試練の塔の例です。このほかにもGMの発想とセッションの内容次第で様々な塔を登場させて構いません。

「仇敵、トラウマとの戦い」
PCの記憶と情念を塔自体が読み取って、そのPCと因縁を持つ敵の分身を出現させます。報復や復讐、自己鍛錬を目的とした者がその本番に臨む前に利用します。
「火山中での戦い」
塔の内部の光景が火山となり、炎熱がPCを襲う中での戦いです。1Rごとに3点の減少不可ダメージがPCを襲います。
「自分との戦い」
自分の分身が現れて戦いに挑んできます。自分を敵の視点から見て今後の鍛錬に役立てます。
「窮地での戦い」
ここに入っている間は現在HPと最大HP、現在MPと最大MPが半分(繰り上げ)になります。(出るとそれぞれの数値が倍になって元に戻ります。)追い詰められた状況での戦いを再現しています。
「新兵の練兵場」
新兵を鍛えるための塔で危険度は低いです。様々なエネミーの分身が現れますが、攻撃を受けるとHPではなくMPにダメージが入ります。
「愛の試練」
愛し合う恋人同士がその絆を確かめるために挑む戦闘です。この戦いではお互いがリンゲージ・リングを装備したのと同じ状態となり、精神点と精神魔法の影響を共有します。
「伝説との戦い」
過去に存在した著名な英雄や、高位のガルクランの分身が敵として立ちはだかってきます。帝国時代に塔の操作方法が解明され、伝説の存在の分身が造られたのだと思われます。

闘技場 Edit

実戦を想定して騎士同士が戦いを行う闘技場です。見せ物ではなく主に騎士の昇進試験や模擬戦で使用されます。
時には騎士同士の揉め事に決着をつけるための決闘の場としても使われます。
この闘技場の中では魂が肉体と固着されやすくなる<人>の魔法がかかっているらしく、ここでの戦いで死亡したとしても一回目の生死判定は必ず成功します。
ただしこの場所では死なない、というわけではなくHPが0の状態で更に追撃を受ける(とどめを刺される)と通常通りの生死判定が行われます。
そういうわけで不慮の事故が起きずらい安全な決闘場としてカイゼル騎士たちに重宝されています。

暴走した塔 Edit

アルケナル帝国が滅亡する際の大儀式の失敗によって生まれた魔力の暴走が影響し、機能の一部が変調をきたした塔です。
本来塔の内部にしか現れないモンスターが外に出てきて人里を襲ったり、シミュラクラの生成機能が異常をきたして凶悪なモンスターが生まれたりと異常をきたしています。ただしここで作られたモンスターは遺跡から離れれば離れるほど弱体化していく傾向があるそうです。
暴走した塔の機能を回復させたり、あるいは完全に破壊するために騎士冒険者の手が必要になることもあります。

研究塔 Edit

戦闘魔法の研究や、戦闘用の魔法薬、魔法の武器の開発が行われていたとみられる塔です。試練の塔と同じく帝国鍛錬場のあちこちに何本も建っています。
アルケナル帝国の魔術師たちは日々ここで<人>の技法を再現し、魔法の武器や魔法薬などを作っていましたが、彼らのほとんどは帝国が内陣を切り離す儀式を行う際儀式要員として首都に呼び出され、その失敗のために帝国と命運をともにしてしまいました。
そのためここで生み出された研究成果はその多くが失われてしまっています。ですが、それを再び復活させて利用するべく探索や解析を行おうとする魔術師は多いようです。騎士団も定期的に魔術師を送っては研究や解析、資料の回収などを行わせています。

これらの塔の中には貴重な魔法の品や研究データが残されていることがあり、それを目当て探索する者もいます。
しかし重要な施設であることもありトラップやガーディアンが存在したり、付近の暴走した塔から溢れたモンスターが住みついたりしていることもあります。

『門』 Edit

帝国鍛錬場には『門』があり、他の『門』と行き来することができます。
かつては永遠の都へ至る主要な出入り口の一つであり、アルケナル中の戦士や騎士たちがここを通って帝国鍛錬場で腕を磨き、技を競い合いました。
アーベ公国による『門』の研究・解析の結果ケルの『港』をはじめとした他の『門』への移動が可能となり、現在では許可を受けた者が出入りをしています。
アルケナル十諸侯国深淵の森と隣接する地域であるため、その間接的な援軍としてルアーブルの高レベル冒険者(Aランク以上を推奨)がこの『門』を利用することをアーベ公国は奨励しています。アルケナル十諸侯国ルアーブルのPCが利用する際にご利用ください。
『門』のある場所は騎士団によって厳重に管理されています。

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