ホーム > 海賊

海賊


海賊(かいぞく)は、島嶼や沿岸を根拠地として武装した舶により海洋を横行し、武力を用いて航行中の舶や沿岸の部落から収奪を行う組織のことである。 - Wikipedia「海賊

海の世界であるエンファータには、レングラート地方アルケナル地方に限らず、7つの海を舞台にさまざまな海賊がいます。一隻のものから、数隻、数十隻の大海賊までさまざまです。
また、その性質も様々です。海賊にも、良い者もいれば悪い者もいます。とはいえ、良い者と言っても、せいぜいが「義賊」であって、犯罪行為をしていることには変わりません。つまり、海の盗賊=海賊です。また、犯罪行為をする者たちであり、海の物流を阻害することもあって、やっている内容が違えどすべて非合法な存在です。

そんな海賊たちですが、自分たちのことを、「海の完全なる自由人」とみなしています。実際、彼らは、自分たちの掟以外にはとらわれない存在です。しかし「海賊は必ず陸に港(生活の基盤)を持っています」。これは海賊に限ったことではなく、海の商人や旅人たちもそうですが、結局、人は陸から離れては生きられないのです。

海賊歴史 Edit

海賊歴史は古く、人々がまだエンファータ大陸で繁栄を謳歌していた〈人〉の時代からいたと言われています。海賊エンファータの神話にも登場し、ナインズの一人となる前のアグ=ヴァ海賊の頭だったという説もあるほどです。また、クオ=ルートに愛された海賊なども伝えられています。

そして、〈竜〉深淵の森により星霜の者が大陸を追われ、海を中心に生活するようになってからは、海賊の数は飛躍的に増えました。とはいえ、その頃の海賊は、大陸沿岸で深淵を襲ったり未開の様々な島を探索する冒険者としての要素が強く、彼らの様々な活躍が伝承に残されています。その頃は「“海”で深淵に“賊”する者」、つまり、危険で未開の海を斬り拓き、深淵と戦う勇気ある者、という意味たちだったようです。

その中でも最も知名度が高いのが、海賊バルバロスでしょう。彼は、今の北バルバロスの祖であり、〈人〉の遺産であるフリーオンを駆って7つの海を制したと言われています。まさに彼は、勇気あり善良なる海賊の象徴であり、彼に憧れる数多の海賊を後に残したのです。

ですが、人間社会が様々な諸島に広がり、幾つもの国が起こり、海上交易が活発になるに従って、第二の種類の海賊 ― 今の我々が知る犯罪的な海賊 ― が増えていきました。特に、星霜の力が強大になったアルケナル帝国時代には、その種の海賊も力を伸ばし『邪なる者たち』と呼ばれるようになりました。そのため、いつしか「海賊=犯罪者」という意味が定着して行きました。

アルケナル帝国は『バルバロスの系譜』と呼ばれる海賊たちの協力を得て、それらの海賊を大いに打ち破りましたが、帝国があまりに唐突に崩壊したことで、7つの海の治安も崩壊し、彼ら凶暴な海賊たちは再び跋扈するようになります。
その象徴が、レングラート地方にある海賊都市「南バルバロス」でしょう。『邪なる者たち』はそれ以降、時代を経るごとにその勢力を強めていますが、バルバロスの意思を受け継ぐ海賊たちの系譜も強く、両者が今のエンファータの7つの海を駆け巡っています。

組織の特徴 Edit

海賊団の構成 Edit

海賊団は、最低1隻のから構成されます。
の種類・大きさは、その海賊団の性格や財力に応じて変わります。近海で機動力を駆使する海賊はガレー、広い海を縦横無尽に駆け巡る海賊は帆を選ぶことが多いようです。

また、エンファータの帆は少ない人数でも動かせるように進化していますが、海賊団は他のを襲うのが前提ですので、1隻のの乗組員は多く、数十人はいるでしょう。を指揮するのは長で、一等航海士や水先案内人がおり、武装した員たちがいます。また、質の良い海賊団だと料理人神官ヒーラー、娯楽担当の吟遊詩人や大道芸人などがいるのも一般的です。

なお、海賊団の規模が大きくなると、複数ので構成されます。そうなると、海賊団のトップ(お頭)は、どれか一隻に乗り込み全体の指揮を、そして、各の操や乗組員の管理は各長が行うようになります。

海賊団のランク Edit

海賊団の力を評価するため、「ランク」と呼ばれるものが使われます。
これは、海によっていくつか名称の違いがありますが、冒険者のランクと似ており、ランクC〜レジェンドまでの区切りがあります。一例としてフリーオンの海賊を参考に。

海賊港 Edit

どの海賊も、自分の母港を持っており、海賊港と呼ばれます。
レングラート地方北バルバロス南バルバロスアルケナル地方フリーオンポート・ガルハザードラクナウ地方のジブラルテなどが有名ですが、それ以外にも様々な海賊港があり、また、辺鄙な小島や大陸の入江などを港としている海賊も多くいます。

海賊の系譜 Edit

海賊は大きく分けて3種類の系列があります。『バルバロスの系譜』か『邪なる者たち』、そして『新たなる者たち』です。

バルバロスの系譜』は、海賊バルバロスの生き様に共感しそれを理想とする者たちで、レングラート地方海賊港北バルバロス」や、アルケナル地方の海を動く「フリーオン」、または7つの海のあちこちにバルバロスが残した海賊港を根拠としています。

『邪なる者たち』は、自らの欲望のままに動く凶暴な海賊たちで、「海賊=犯罪者」というイメージの通りに動く者たちです。アルケナル帝国期の海賊団を母体とする彼らは、レングラート地方海賊港南バルバロス」や、7つの海のあちこちにおり、人々の生活に悪影響を及ぼしています。

そして『新たなる者たち』は、『バルバロスの系譜』も『邪なる者たちの系譜』も引いていない新興の海賊たちで、義賊的なことをする者もいたり、凶悪になったりする者もいたりと様々です。

海賊の掟 Edit

海賊団には、その統率を保つために厳しい掟があり、その掟は厳格に守られます。ですから、それぞれの海賊団は、一個の共同体であり社会と言っていいでしょう。その「共同体」という認識を強く持つ海賊たちの中には、「メンバーたちは全員一つの家族と扱う」という例もあります。また、「仲間のものを盗んではいけない」というのもルールです。
また、海賊は、所属する海賊団の「パイレーツの刺青」を入れるというのもルールとなっています。

海賊の仕事 Edit

海賊団はたとえ1隻でも、多くの人々が乗り込んでおり、また場合によっては海賊港に家族がいたりもします。長は、その多くの人を食わせる義務があります。食わせられない長は反乱により、サメの餌にされたり縛り首にされたり、無人島に置き去りにされたりしますから。
ですので、海賊団は仕事をしなくてはいけませんし、宝探しなどでは安定収入は見込めない以上、「他のを襲う」というのが基本の仕事となります。

海賊にとって「質の良い」という定義は、【人の自由と命は奪わん。荷物と金は頂く】というものです。つまり、積み荷のお宝だけ奪っていく(水や食料などには手をつけない)というタイプですね。これが義賊となると、襲うも慎重に選びます。また、宝探しや探検など、海の様々なロマンを追い求めたりもします。バルバロスの系譜を忠実に受け継ぐ海賊たちは、このような海賊が多いようです。

一般的な海賊となると、命は奪わないにしても(襲っている時の“事故”はあります)、身代金をせしめるために乗客を捕虜にすることなど日常茶飯事です。身代金交渉は完全にビジネスなので、基本、捕虜をそう簡単に殺したりはしないようです。

さらにもっと質が悪くなると、身代金をとれないような者たちは奴隷にして売り払ったりなんだりします(レングラートの国々は、奴隷制度を非合法としていますが、買い手はいるものです。売る相手が人族とは限りませんしね)。もっと残虐になると、欲望の赴くままに、女は犯して連れ去り、男は全員殺戮したりというものもいます。『邪なる者たち』の系譜は、間違い無くこのような海賊たちでしょう。

深淵との関わり Edit

人族と対立するガルクランたちも、ゴブリンなど配下の種族を使役し、海に進出してくることがあります。こういったガルクラン海賊と、一般的な海賊たちの関係は、基本的には「敵対」です。特に、『バルバロスの系譜』たちは、歴史的にも深淵勢力と激しくやりあっています。

とはいえ、人族海賊にも様々な人がいますので、中には「自分が儲かればそれでいい」とか「力こそすべて」とか、「実は私もガラクヴァ/邪神を信仰してましてね」という者たちもいます。ケースバイケースと思えばよいです。また、自ら海賊行為には乗り出さないまでも、ガルクラン海賊たちに裏で助力しているケースもあります。特に、『邪なる者たち』は、「儲かるなら」ガルクランたち深淵勢力と付き合うことがよくあります。

海賊の議会 Edit

海賊組織は7つの海に無数に存在しますが、その内で力を持つ長たちを総称して『議会』と呼びます。彼らは海の裏側の王者達で、それぞれ『印』と呼ばれる証を持っています。元々はバルバロス長たちで、バルバロスが死んだ後、その海賊団を7つに分けたのが由来と言われています。

『印』は1つの海で1つ、つまり7つあるといわれています。つまり議会メンバーも同じ時期に7人いるはずですが、実際には6人しかいないともいわれています。その説では、かならず7番目に空席を一つおいてあるのは、「海賊は、自由を愛する海のものすべてを迎え入れる」という意味だといわれています。なお、どの海賊が議会メンバーかは、その議会メンバー以外誰にもわかりません。

また、『印』が奪われるなどした場合は議会から外れる事を意味します。喪失した場合も同様で、その場合はその『印』を巡って海賊団が争う事になります。寿命などで死去した場合もその席は空席となり、『印』を巡って海賊団内や外部組織が入り乱れ争う事になるでしょう。 

この議会が集まる事は稀で、それぞれの海賊団が好き勝手に事を起こしているのが実情ですが、7つの海が危機に陥った際は協調体制を取るため、何処かの小島を用い決定を下しているといわれます

関連カテゴリ Edit

このページを共有:
  • このページをはてなブックマークに追加 このページを含むはてなブックマーク
  • このページをlivedoor クリップに追加 このページを含むlivedoor クリップ
  • このページをYahoo!ブックマークに追加
  • このページを@niftyクリップに追加
  • このページをdel.icio.usに追加
  • このページをGoogleブックマークに追加

このページのURL:

ページ新規作成

新しいページを投稿できます。

TOP