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石の荒野

石の荒野

概要 Edit

 不信の森から東、アーファスの盾から南、離れ山に挟まれた所にある砂漠地帯を指します。
 不毛の荒野と多くの石柱、所々に点在するオアシスが特徴的です。おもにコカトリスやバシリスクの生息地帯になっています。

特徴 Edit

土地 Edit

オアシス Edit

 石化に効く薬草『ヘンルーダ』の一大群生地となっているオアシスが点在しており、それによってコカトリスなどが集まってくるようになっています。
 また、オアシスの水は多くの場合がコカトリスの毒などによって汚染されており、飲み水には適しません。ですが、それにより変異を起こす植物も多く、そういった植物は薬剤師(ファーマフィスト)や一部研究員(リサーチャー)、栽培家(グローワー)などに高値で取引される事が多くあります。

荒野 Edit

 そびえたつ石柱の多くはかつての冒険者や、いつかの深遠などのなれの果てで、古いものは風化の末に角が削れてしまい、識別ができなくなってしまっています。
 ごく稀にマジックアイテムが石柱にかかっていたり、石柱の中に入っていたりする事があります。それを目当てに石の荒野に入り込む不逞の輩(もしくは食うに困った浮浪者)が入り込む事もごくまれにあるようです。ただし、大概の場合リターンがリスクに見合わないのでめったには来ません。またそういったものマジックアイテムはセンスマジックに反応します。

付近への影響 Edit

石の荒野はルーフェニや不信の森に隣接しており、放っておくと石化による浸食が始っていきます。なので、深遠、星霜、狭間の三方それぞれが何らかの手を打っているようです。特に森を石にされる深遠と、自然信仰の多い狭間は特に積極的に手を打っているようです(お互いに協力しているかどうかは各部族ごとに大きく異なります)

現象 Edit

石柱の路 Edit

 似たような石柱が延々と並んでいるせいか(石柱の石化する間際の精神の精霊の影響とも)荒野の奥に向かう場合、遠近が狂ってしまいます(精神抵抗目標値10、12、14・・・と奥に行くほど強くなっていきます)。失敗すると目的地以外の場所についたり、仲間とはぐれてしまったりしまいます。

蜃気楼 Edit

 砂漠特有の熱気で蜃気楼が起こる事があります。いもしないバジリスクの群れを見たり、逆にコカトリスなどが蜃気楼にだまされることもあります。

石像・石柱 Edit

 石像となった馬車や元星霜や深遠、狭間などの石像や石柱です。荒涼とした砂漠では数少ない遮蔽物になってくれます。日中の暑さや夜の冷え、原生生物から身を隠す場所になってくれます。

生態系 Edit

バジリスク>>(種族の壁)>>コカトリス≧人たち<植物=昆虫

昆虫が植物を住処にし、環境を整え植物を育てる事により。豊富なヘンルーダが育ち、コカトリスが増えます。そのコカトリスをバジリスクが食べます。また、バジリスクは石の荒野での生態系のトップなので基本星霜でも深遠でも恐れません(余りにレベルに差があれば別でしょうが)見つければ食料とみなして襲ってくる事が多いでしょう。

石の荒野の三大種族 Edit

石の荒野には、ボーンレットケンタウロスアンドロスコルピオが現住しています。

ボーンレット Edit

狭間の種族ではありますが、どちらかといえば星霜と友好的な関係を築いています。
ヘンルーダ茶やコカトリス料理等、独自の文化様式をもっており。独立独歩の気概が根付いています。
そのため、星霜とも求められれば交流も商談も行いますが、彼らから積極的に交渉を行うということはあまりありません。
しかし、そんなかれらにも例外はあります。塩、及び鉄器に関しては石の荒野での自活は非常に難しく。それらを得るために屈強な体を生かし、傭兵として出稼ぎをすることがあります。
またそれら傭兵文化が花開いたのは、深淵星霜の主戦場が決戦の沼になってからであり、その歴史は余り長い物ではありません。
彼らの文化について詳しくは「石の荒野/石の荒野の三大種族#zcbf4116」をご覧ください。

ケンタウロス Edit

狭間の種族であり、星霜とも深淵とも付き合いがあり、中立の立場をとっています(ケンタウロスの部族事に星霜に寄るか深淵に寄るかが大きく変わる種族でもあります)
ボーンレットのヘンルーダ茶文化(毒水の飲用水化)や、浄化石による飲用水の確保などを柔軟に行っており。星霜石の荒野に立ち入ってくるまでは物流の多くを彼らが担っていました。
彼らは一括りでどちらの勢力と呼ぶのが非常に難しく、浄化石の普及と依存によってとある部族を深淵に組みしざるを得なくすることもあれば、ヘンルーダ茶文化を広め、星霜と狭間の独立に寄与することもあります。
今でも彼らの機動力は稀有な物であり。石の荒野での物流、情報の収集においては彼らが最も秀でているでしょう。
特定の集落というのをあまり持たず、どちらかといえば遊牧民的な生活を行っています。
人工及び武力的な力関係においては三大種族の中で最も低い。
彼らの文化について詳しくは「石の荒野/石の荒野の三大種族#ya952666」をご覧ください。

アンドルスコルピオ Edit

狭間の種族ではありますが、どちらかといえば深淵と友好的な関係を気づいています。
水源の確保は主に浄化石を利用しており。そのために深淵と友好的なのだとも、彼らの葬式文化を深淵が忌避しなかったから深淵と友好的なのだとも言われています。
しかし、その一方彼らは社交的でもあり、彼らの文化を否定したのでなければ、種族を問わずに幅広く交流することを厭いません。
その結果として、オーガペトラドラグなどとは特に友好的な関係を気づいているようです。
彼らの文化について詳しくは「石の荒野/石の荒野の三大種族#g9723c59」をご覧ください。

三大種族の関係性 Edit

アンドルスコルピオとボーンレットはオアシスをめぐって代々争っており。あまり友好的な関係とは言い難いです。
しかしお互いに戦士としての尊敬の念は持っており。凄惨な争いになることは有れども、侮蔑的な、唾棄すべきような行いが発生することはまずありません。
アンドルスコルピオは深淵の助力を借りることも多く、オーガなどがよく援軍として現れます。
オーガボーンレットの仲は悪く、それらはオーガの知性の低さ、それに起因する行いがボーンレットの逆鱗に触れることが多いからだそうです。
ケンタウロスはアンドルスコルピオともボーンレットとも交流があり、友好的な関係を気づいていることが多いですが。その力関係のため揉め事になった際には相手に譲ることが多いです。

深淵とのかかわり Edit

『確執』
アンドルスコルピオに傭兵として雇われ、多くの場合はオーガが出向いてきます。
本来オーガとその争いの相手であるボーンレットとの間に確執は特になかったのですが、ボーンレットの戦の前の演舞に手を出す。戦死者をその場で食する(アンドルスコルピオも行う場合はあるが、恐るべし戦士として奉納したのちに、敬意をもって行われるため、また事情が異なる)。など、その誇りに対して唾を吐くような行為があまりに続き、それに対するボーンレットの苛烈な報復もあり、今ではオーガボーンレットの間では深刻な確執が生まれています。

石の荒野の文化 Edit

『水』
石の荒野での水は、オアシスから汲んでくる毒水、シャーマンが浄化した飲用水、浄化石を用いて浄化した飲用水のどれかになります。
石の荒野での水の価値はとても高く、祭事などの時を除けば石の荒野の住人が口にすることはほとんどありません。
もし石の荒野を訪れた人物が、住人から水を振舞われたならば最大限の歓待をされているということになるでしょう。
『塩』
石の荒野では塩は自主生産が不可能な物であり。その価値はとても高い。
ボーンレットなどが傭兵として外貨を稼ぐのも元をただせば塩の獲得のためというのが始まりである。
もし石の荒野を訪れた人物が、住人から塩を使った料理を振舞われたならば最大限の歓待をされているということになるでしょう。
場合によってはお金のように扱われるときすらもあります。
『ヘンルーダ茶』
甘く、独特の風味が鼻に抜ける。味はヘンルーダ茶味としか表現が出来ない。僅かにだが石化毒に対する解毒作用もあり、石の荒野のオアシスで水を飲むときの必需品。
石の荒野で主に常飲されている飲料。水の代用品。
石の荒野では水源はオアシスから意外では確保できず、しかしそれらはコカトリスの毒によって汚染されているため、石の荒野に住む種族においては無毒化の研究が進んでいった。
その結果として、コカトリスの主食であり、石化毒の特効薬になるヘンルーダを使った独特のお茶文化が発展している。
『コカトリス料理』
薬草を主食とするためその肉は滋養に富み、また過酷な環境で育ったその肉は旨味が強い。
コカトリスのほかに食用可能な資源があまり存在しない石の荒野における主食である。
しかし、コカトリスの肉にはヘンルーダの成分が蓄積されており、濃縮された薬効は毒へと転じ、そのままでは食べることが出来ないため、石の荒野以外では毒として認知されていることが多い。
コカトリスの肉を食べる際には、その嘴にある石化毒を使用して調理をしなくてはならず、また毒をどの程度使用するかを間違えると中毒(or石化)になってしまう。
(PL向け説明。石の荒野以外においては、江戸時代に「鉄砲」とあだ名されたことの有る河豚のような扱いと思ってください。
『その他特徴的な料理文化』
石の荒野に置いて塩は自主生産不可能な物の一つであるため、それの代わりとしてヘンルーダをはじめとしたオアシスの変異植物を利用した独特の香草文化が発達している。
また、貴重な食糧を骨の一欠けら、血の一滴まで無駄にしないために、ブラッドソーセージや骨の煮込み料理などの食文化が発達しているのも特徴である。
特にボーンレットに関しては骨の一欠けらまで無駄にしない、のは誇張でも何でもなく、骨料理という文化も存在する(一部の好事家を除き他種族には甚だ不評な硬さの料理ではある)。

石の荒野独特の葬式文化】 Edit

『石葬』
石の荒野に住むボーンレットケンタウロスは、死者を弔う際にコカトリスの石化毒を利用した独特の葬式文化を持っています。
その葬式文化とは、死者をコカトリスの石化毒で石化させ、砂として砂漠に還すという様式です。
石葬はボーンレットの集落での主な呼び方であり、ケンタウロス文化では風葬と呼ばれており、細かな差異はあれど根本としては似たようなものとなっています。
『食葬』
石の荒野にすむアンドルスコルピオの葬式は、死者の体を食するという独特の文化を持っています。
偉大な先人の魂を残されたもの達が食することにより受け継いでいくというものであり、神聖なものとなっています。
しかし、その内容から他種族からの理解を得られることは少なく。嫌悪感を示されることも少なくありません。
『霊廟』
ボーンレットやアンドルスコルピオは、霊廟と呼ばれる物を持っています。
霊廟には数々の石像が安置されており。それらはすべて英雄や賢者と呼ばれるような者たちのご遺体です。
霊廟に入ることが出来るのは、種族の中でも祭事を執り行う者や、戦士の長、祀られる英雄の親族などの限られた一部の人たちのみです。
族長などであっても死後必ずここに祀られるということはなく。霊廟に祀られるということは非常に名誉なことと考えられています。
また、ボーンレットの霊廟は完全な状態の石像が祀られていることがほとんどですが。アンドルスコルピオの霊廟は、その葬式文化の影響もあり、一部が欠けてたり、無事なように見えても中身が空洞になっていたしりすることが多いです。
両種族ともに、霊廟は霊的(シャーマン的)に厳重に隠されています。
もしも霊廟に許可なく入り込んでしまったならば、その事情に関係なく両種族ともに厳しくそれに対しての罰を科すことでしょう。(労働刑、賠償金などですんだならば相当にやさしい部類でしょう)
もしも、迷い込んでしまったものが霊廟でなにか無体を働いてしまったならば、ありとあらゆる意味での覚悟を決めなくてはならないでしょう。
『忌避・禁忌』
石の荒野では、水葬及び火葬を忌避、もしくは禁忌としています。
現実的な理由としては、火を起こす燃料が貴重であるということ、毒水であるとはいえ、貴重な水源であるオアシスを汚染しないようにするためです。
宗教的な理由としては火葬では、火は浄化と破壊の象徴であり、死者の魂も焼き尽くしてしまうため忌避され、水葬はその魂までもを砂漠の悪魔(バジリスク)に食されてしまうため、禁忌とされています。
もしもそれを知らずに石の荒野で死んだ仲間を火葬や水葬で弔ったならば、その後しばらくの間、石の荒野での商業活動(もしくは冒険者活動)は非常に難しくなるでしょう

セッションソース Edit

薬の買い付け(ウィルダネス・シティ)(B~C)
とある食道楽の貴族がコカトリスの肉を食べて、毒に当たってしまった!石の荒野にあるというヘンルーダを使った薬を持ってきてくれ!
貴方達は依頼を受け、石の荒野にあるボーンレットの集落に向かい。薬を売ってくれるように交渉しなければならない
シナリオ例  http://gurrad.verse.jp/log/2021/202101/log20210117f.html
キャラバンの護衛・塩の売り込み(護衛・ウィルダネス)(A~B)
あなたはキャラバン(商隊)の護衛として、ケンタウロスのキャラバンやボーンレットの集落を周ることになった。
貴方達は、コカトリスの襲撃や、石柱にあてられてキャラバンからはぐれそうになる人を回収しながら無事に護衛を終えなくてはならない。
シナリオ例  http://gurrad.verse.jp/log/2021/202101/log20210119e.html
葬式のお手伝い(戦闘)(B~)
貴方達はボーンレットの集落に依頼のため呼び出された。
なんでも今度葬式があるのだが、ご遺体を石化させるためのコカトリスがまだ捕まえられていないらしい。
本来であれば、喪主がコカトリスを捕まえてくるのが通例らしいが、喪主はまだ幼く、それが出来ないらしく・・・。
貴方達は、喪主の代理人としてコカトリスを生け捕りにすることになった。
シナリオ例  http://gurrad.verse.jp/log/2021/202101/log20210118f.html
植物採集(ウィルダネス)(B〜A)
 ヘンルーダを始めとした石の荒野の特殊な植物を調査したいという学者が来た。石の荒野のオアシスまで植物をとってきてほしい
護衛(トラベル)(C〜ランク)
 ヘンルーダの採取をしに行くので護衛についてきてほしい。幻獣達のめったに来ない所は知っているので、採取している間の周囲警戒をお願いしたい。
遺品の回収(シティ+ウィルダネス)(B〜Sランク)
 かつての石の荒野に行ったきり帰ってこなくなった夫の遺品を回収してきてほしい。かつての行商が通った道を調べ、石像から遺品を回収してほしい。
最後の手段(ウィルダネスorランダムダンジョン)(C〜ランク)
 路銀が尽きてしまった。すぐにでもお金が必要だ・・・石の荒野で薬草か・・・石柱でも漁ってお金を稼ごう・・・

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