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『交差路』アヴェンズール

ウィリンデール地方、レンダウロ山麓に存在する深淵の都市アヴェンズールは、その『交差路』という名前の通り、この内陸部の険しい山脈の中で交通の要衝である十字路に建設されており、この地方で最大級の交易都市です。

アヴェンズールの地勢 Edit

アヴェンズールは、北西部に険しく聳え立つレンダウロ山、南東部に長く連なるアストラード連峰で囲まれた、広くも閉ざされた十字路の中央にその市外壁を構えています。東西南北のどの方面からどの方面へも、それぞれ通行するためには山越えルートを除いて必ずこのアヴェンズールのある十字路を通らなくてはならず、それ故に建設され、発展してきました。
街は横方向の敷地こそ広くはないものの、空と地下に向かってこの地に突き刺さった杭のように伸びており、地上四層、地下五層に広がるその構造の収容力はかなりのものです。

歴史 Edit

アヴェンズールの起こりは、乗合馬車や行商キャラバンが利用する小さな停留地でした。正確な記録はありませんが、現代よりも深淵の基盤が未熟であった時代は、そうだったようです。
星霜との戦いが進行し、『内地』が拡大するに連れて、ガルクランは物資などの中継拠点を蜘蛛の巣のように張り巡らせる必要に追われました。その過程で、ガルクランの支援によって停留地から一足飛びに都市へと発展した場所のひとつがアヴェンズールなのです。

特徴 Edit

縦構造の積層都市 Edit

アヴェンズールの地上四層、地下五層の縦構造は、〈人〉の都市様式を参考に建設されました。勿論、ルーンなどを駆使した当時の技術の再現は不可能だったので、完全に、とは行きませんでしたが。
大雑把な外観としては、四角錐を二つ、正反対にくっつけたものであると考えればよいでしょう。下半分が地中に埋まっています。
各階層は、主に用途と種族別に分かれています。

地上一、二層は、交流層です。市場や宿場、鍛冶場などが殆どで、大変雑然としています。大十字の『中央南北通り』、『中央東西通り』を中心に、市外壁沿いの『外壁通り』などには、幾つもの店が居を構えています。『アリーナ』もここにあります。
地上三、四層は、レイブンおよびドラグの居住区です。一、二層の雑然さは嘘のようで、ガルクラン専用の店も多く出ています。ここには領主館と、ワイバーンの発着場である『竜の港』も存在します。アヴェンズールの領主はドラグであり、その為、この街ではドラグの権力がやや強くあります。

地下一、二層は、深淵配下種族が多く住まう居留区です。地上一、二層以上の混迷さを呈しており、一種のスラムと呼べなくもありません。ここには衛兵も居らず、強盗、窃盗、殺人などは日常茶飯事です。
地下三、四層はメタモルスおよびアタナトイの居住区です。地下一層の混迷さは、やはり地上三、四層と同じく嘘のようで、虚無のような闇の静けさと整然さに包まれています。不用意な侵入は、死を意味するでしょう。
地下五層はペトラが支配しています。ここだけはアヴェンズールの中でありながら外のようなもので、ペトラ以外には滅多に立ち入ることはありません。彼らの移動手段である地下の大穴と、黒曜石の門が存在します。

交易の要衝であるからこその物流と種族混成 Edit

アヴェンズールは交易の中継地点であるからこそ、様々なものが入手可能です。
食物や日用品から、インゴットや武器防具、旧時代の遺物であるマジックアイテムまで、品揃えの入れ替わりは激しいものの、その品幅は多岐に渡ります。
同様に、あらゆる深淵種族ガルクランがここには顔を揃えます。(そのうちの幾らかはメタモルスかもしれませんが)
それ故に、深淵側の冒険者傭兵にとっても馴染みやすい場所であり、深淵の都市の中でも特に活発なところに数えられます。

名所 Edit

アリーナ Edit

アリーナとは、いわゆる闘技場です。ここアヴェンズールに限らず、深淵の大きな都市の殆どには大なり小なり設けられている、深淵世界では一、二を争う人気の娯楽施設です。
深淵世界においては、物理的な力というのは何よりも有力な己を表す手段になります。そのため、深淵世界の住人はこの血腥いスポーツを観戦し、出場し、相手を嬲ることに熱狂の声を上げるのです。
マッチング(対戦の種別)には幾つかがあり、中でも人気なのが『ブラッド・サック』という、要は公開処刑、嬲り殺し、陵辱ショー前提の虐殺マッチングです。これは多対一、あるいはかなりの実力差のある対戦組み合わせがなされるマッチングであり、『負け』側にセットアップされた側は非常に高い確率で凄惨な敗北を観衆に晒すことになります。主にガルクランに対しての反逆者などを見せしめにする時に行われます。
ちなみに、アリーナでは降参は認められています。ですが、それを受諾するかどうかは相手にその裁量が存在するため、殆どの場合はそのまま嬲り殺し、あるいは陵辱されてしまいます。

竜の港 Edit

ドラグが管理するワイバーンの発着場です。ワイバーンは内陸部における空のと言っても過言ではない存在であり、グリフォンやヒッポグリフと並んで重要な高速輸送手段となっています。
『竜』の港、という名前ですが、ここにはそれぞれ飛行騎乗生物の翼を休めるための簡易的な巣が用意されており、多種多様な翼持ちの動物、魔獣類を見ることの出来る場所でもあります。

地下聖堂 Edit

地下五層に存在する、ペトラの祭壇です。
地下五層はこの聖堂を中心に円形の構造をしており、全体が神殿のような雰囲気を湛えています。ここにはペトラのべネディクターが駐留しており、適切な代価を対象に望めば幾つかの儀式を執り行ってくれます。
他にも、ペトラの超長距離転移手段である『黒曜石の門』が置かれており、深淵の大都市ガルムドリングと接続がなされています。

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