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Category/宗教 のバックアップ(No.5)


エンファータ大陸では、九大神という神々が居り、人間社会はその神々を信仰しています。それぞれ、秩序や自由、幸運、愛、知識、芸術、技術、生死、勇気を主に司るそれら神々は、人間の生の営みを見守り、頑張る者を助ける存在です。大地神や自然神など、自然を司る神がいないのも特徴です。

また、破壊を司るガラクヴァを筆頭に、人の生を(人間からすれば)いわば悪に導く、様々な邪神(ヴェルラグ)たちがいます。この邪神たちは、ガルクランをはじめとする敵対種族や、ダークプリーストなどに信仰されています。

〈神〉

エンファータの神話では、最初にこのエンファータ世界に現れた神と言われています。この神の名前や姿は知られていません。九大神5つの月をこの世界に贈った神ですが、神話の終わりとともに世界から旅立ったと伝えられています。
そのため、今では、この神を信仰する人は殆どいません。

九大神

エンファータの星霜の民が信奉する九大神アル=グラムアグ=ヴァアグラ=イヴァナヴァル=ノレルクオ=ルートソル=パルティガ=タルナト=テルタレ=ティオン)です。ナインズとも呼ばれます。

九大神神話エンファータの神話

星霜の者に伝わっているエンファータの神話が、九大神神話です。この神話プリーストや熱心な信者なら必ず知っていますし、それ以外の人々も、内容をざっくりと知っているでしょう。というのも、この神話を題材にした劇や吟遊詩は無数にあり、折々のお祭りなどでよく触れるものだからです。

信仰について

エンファータに住む星霜の者は、九大神の全員を信じています。神々を持たない狭間の民ならともかく、実際に神々がおり、プリーストの奇跡が日常的にある世界において、無信仰であったり信仰心が極めて薄いというのは、異端な存在なのです。

信者とは

『特定の神の教えを熱心に信奉し実践する人』を信者と呼びます。これは、テンプル神殿)に所属しているかどうかは関係ありません。一般人でもプリーストでも、上記の基準に当てはまる人はその神の信者です。
ただし、信者は、その神しか信じていないわけではありません』。九大神信者は、九大神の全員を信じています。その中でも特定の神への忠誠心や敬愛が強い、というだけのことです。

テンプルについて

エンファータ九大神テンプルは、エンファータの各地にあり、レングラートにも様々な形で存在しています。エンファータの九大神は、神話で人に自助努力を命じており、そのため、テンプルの役割は人間社会のインフラを肩代わりすることではなく、人々のサポートをすることがメインとなっています。
また、どのテンプルも、(特に)奇跡などを使える神官は、中にとどまるのではなく積極的に外に出て人々を救い、〈竜〉に奪われた大地を取り戻す活動をすべきだとされています。そのため、ルアーブルのような大都市であってもテンプルは慢性的に人員不足であり、人々のサポートという仕事以外は、あまり手がまわらないのが現状です。

ガラクヴァ〈竜〉

深淵の森に住まうガルクランたちが信仰しています。
神話〈竜〉は、徹底的な破壊と混沌によって〈人〉を大地から追い滅ぼした存在であり、星霜の者は破壊と混沌を司るこの存在を、ガラクヴァ(全てを破壊する者)と呼んで恐れています。その圧倒的な力と恐れから、星霜の世界では邪神とみなされており、この神の教えを信じることは多くの国・種族で禁じられています。

実際、ガラクヴァ〈人〉の世界を滅ぼし、そしてガルクラン星霜の世界を滅ぼし、深淵の森を広げるべく活動しているので、星霜の者からすれば邪神で間違いありません。人間社会にいるガラクヴァ神官信者は、ガラクランたちと結託して、人の世界を終わらせようと策謀しています。そのやり方は複雑であったり明白であったりしますが、そのような奉仕をすることで、神に愛されると信じています。

ヴェルラグ

エンファータ神話では『パスツェル(黒の宝珠)』が血で浸されたことで、新たな〈人〉や、様々な異形、存在が現れたといわれています。邪なる神々もその時に生まれたといわれており、『ヴェルラグ(混沌の群神)』と呼ばれています。

ヴェルラグはすべて邪神であり、星霜の者は、これらの神々は、破壊神ガラクヴァの従属神だと考えています。実際、ヴェルラグ神官は、ガラクヴァ神官と同じく、神聖魔法+暗黒魔法+その神の特殊神聖魔法を使用することが出来ます。そしてまた、ガルクランや妖魔たちが信仰しているケースも見られます。

ただ、歴史上で、ガルクランが幾つかのヴェルラグ信仰を滅ぼした事例もあり、実際には、ヴェルラグの全てがガラクヴァに従属しているわけではないようです。

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