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てく。のGM講座/第4回:3ワードで作るセッションネタ の変更点


#contents

さて、久しぶりの「てく。のGM講座」。
全国津々浦の読者の方からは、シティセッションのやり方という要望も高かったのですが、
すこしテイストを変えて「セッションネタの作り方」をご紹介しちゃいましょう。
ネタが浮かばないとセッション出来ませんものね!

今回紹介するのは、「3ワード連想法」という作り方。
セッションネタを考えるのって、簡単なんですよ。

* 3ワード連想法 [#n06c32d7]
#style(class=rule)
- ステップ1:募集するPCのランクを決める
- ステップ2:自分の身の回りにある、「名詞で表現できるもの」を3つ挙げる。
- ステップ3:その3つの名詞を使って、連想ゲームでセッションネタを作る。
#style(end)

はい、今回ご紹介する「3ワード連想法」は、上記のように実にシンプルなものです。
…… シンプル過ぎて、なんのことだかわからない?
しょうがないですね。では、実際に説明しながら、実例をやってみましょう。

** ステップ1:PCランクを決める [#q108ad8f]

まず、やりたいランクを決めます。というのも、ランクによって、やれるネタが決まるからなのです。
Cランクでガルクランとの激しいバトルとかは、ムリですからね。
とりあえず、今回は、Bランクあたりのセッションにしましょう。

** ステップ2:「名詞」を3つリストアップする [#yfd9b061]

次に、名詞を3つリストアップします。
おいらが''おすすめするのは、自分の身の回りにあるもの''です。
いま、視界の中にあるもので目のついたものを挙げると、「サボテン」「のど飴」「魔除けの鈴(神社のお守り)」でした。

** ステップ3:3ワードを連想ゲームする [#zb5a1ff9]

さて、「サボテン」「のど飴」「魔除けの鈴(神社のお守り)」を使って、セッションネタを作ってみましょう。

→のど飴:喉に効く薬草が入っている。転じてのど薬。
→サボテン:そのまんま。植物。
→魔除けの鈴:魔/敵を避ける効果があるお守り。

……「''喉の病に効く''特効薬の''サボテン''が砂漠にあり、それを採取してくる依頼。しかし、そのサボテンが生えるあたりには強い魔物がいるので、その''魔物を避けるお守り''を持って、採集を行う」

これなら、Bランクで出来そうな依頼になりましたね!
簡単でしょう?

3ワード連想法では、このように、選んだ3つの単語から連想して、その3ワードが含まれるセッションネタを1文で作るというものになります。
もちろんここからセッションにするには、依頼人の詳細とか、サボテンの生息地とか、魔除けの効果とか、敵の種類を決める必要がありますが、ネタが決まっちゃえばそこら辺はそう難しくない。

#style(class=rule)
- 依頼内容:渇きの島にある珍しいサボテン「ドラカクサル」の採取。このサボテンの肉は喉の病気に対する特効薬で、とある病人のために必要だそうな。報酬は必要量(大きな1株)を持ってきたら600rk。
- 依頼人:ルアーブル市にお住まいの薬師ウィッテさん
- 注意事項:そのサボテンのあるあたりには、サボテンを餌にする火トカゲがいる。魔除けの護符をもっていれば、火をある程度防げる。
#style(end)

ってことで、皆も今日から3ワード連想法でセッションを作ってみようー。
ちなみにこのセッションネタを使ってレングラートでGMやるのは自由ですよ!
ぜひぜひ試してみてくださいませ。

** 注意事項 [#s619c1b6]

''注意1:選ぶワードは具体的なものにするべし。''

おいらの経験ですが、例えば、「正義」とか「義務」のような具体的な形のない名詞は、選ばないほうがいいです。同様に「かっこいい」「ヒーロー的な」なんて形容詞も選ばない方がいい。理由は簡単。具体的な依頼内容を連想しにくいから。 ―― もちろん、そういうワードで連想するのが得意な人も、いると思いますけどね。

''注意2:セッションで必ず出そうなワードは選ばない''

注意1とかぶりますが、「戦闘」や「調査」「依頼」など、セッションでほぼ必ずそのシチュエーションが登場するようなワードも、選ばないほうがいいでしょう。そういうのが入ると、実質的に3ワードが2ワードに減っちゃいますからね。
どうしても傾向として使いたいなら、4ワード目にしましょう。

* セッションネタサンプル [#g9688da1]

ここからは、3ワード連想法で作った、セッションネタのサンプルを紹介しますよ。
ここにあるセッションネタは、GMやりたい人がお好きにセッションネタとして使ってくださいませ。

''なお、3ワードを募集中です。''作って欲しい人は、てく。に、「ランク」と「3つのワード」を投げてみましょう!

** 肖像画、日記帳、風見鶏 [#e9fd324e]

#style(class=rule)
- ランク:Aくらい?
- とある村が異変に襲われた。ある日、村人がいなくなったのだ。一人残らず。その調査のため、領主からの依頼が、碇亭に舞い込む。村を調べると、不思議なことが分かる。''すべての家に肖像画がかけられている''のだ。村によく出入りする行商人は、その肖像画一人ひとりが、村人の姿だという。''とある家にある日記帳の不思議な一文''。村の中央にある''風見鶏は、風の動きに従わずくるりくるりと動いている''。はたして冒険者達は、この村を襲った謎を解決できるのか――
#style(end)

3ワード連想法で「肖像画、日記帳、風見鶏」を料理してみました。ミステリー風。
おいらの想定する敵ボスは、肖像画の中にいる悪魔で、村の中の肖像画を転々としています。風見鶏はそれを指し示すもの。そして、日記帳の一文から、そのことの手がかりが分かる、という感じです。

ある程度探索力が必要なら上ランク、完全ミステリー風にするなら、呪文もあまり使えない低ランク、という感じでしょう。
ちなみに低ランクの場合は、このような依頼をスピアーズが下ランクに任せるとは思えないので、旅の途中で立ち寄った村が… と巻き込まれ型にするのが、良いでしょうね。

** アイマスク、じゃがいも、釣り竿 [#pf184308]

#style(class=rule)
- ランク:BCくらい
- 君たちがのった船は難破した――。しかも、難題が持ち上がる。食料がじゃがいもしか無いのだ。じゃがいもは知っての通り、長く保存すると毒を持つ――。食料が食べられなくなっていく船の中で、食料を手に入れるために、君たちは釣り竿を持つ。だが、ここには難題がもう一つある。この海域には、不思議な海のバケモノが多いらしい。釣り糸は深海から何を引き上げるのか――。盲目の中手探りで食料を探し当てるサバイバルゲームが今始まる。
#style(end)

高レベルだと呪文で食料を何とか出来たりするので、低レベル向け。
ちなみに、ここでは「アイマスク」を「手探りで海から何かを引き上げる」という比喩で使っています。
3つのワード全部を比喩にすると、下のようなシナリオも作れる――。

#style(class=rule)
- ランク:A前後くらい
- とある街についた君たちは、その地の官憲から依頼を受ける。どうも、この街では、邪悪な信仰が密かに根付いているらしい。「悪魔の実」と呼ばれる食べ物を食べるのだが、それは、人々を破滅させるものだ。君たちは、入信するふりをして、信者に接触し、光もささぬ地下の邪教の地へ赴く。はたして、そこで、その教団の高司祭に上手く接触し、彼女の欺瞞を白日のもとに釣り出すことは出来るのか――
#style(end)

光の刺さない地下=アイマスクの比喩、 悪魔の実=じゃがいもの比喩、 欺瞞を白日のもとに晒す=釣り竿の比喩。
テーマ的に、あんまり下のランクだと厳しいかもしれないが、上すぎると力技で攻略できるネタなので、どうやって解決にするかのルート次第で、ランクは色々と変えられます。

(以下書きかけ)

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