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#contents &size(16){'' 橋渡りの大樹街 クルル・ラケィト''}; 知名度:10 ルアーブルからファニュール河を船で登り、ケルセットの密林地帯に入った場所にこの街はあります。ルアーブル市から、川船で数日~1週間程度です。 河の両端からガジュマと呼ばれる木の根が伸びており、河の中央でぶつかり合って上に伸びているという外観です。木の幹には住居が点在しており、セファイトエルフ種が暮らしています。また、人間や稀にライグルもおり、セージブロッサムの姿を見かけることもごくまれにあります。 種族としては外部との接触を好まず、いわば森に引きこもりなセファイトエルフですが、この街にいるセファイトエルフだけは、例外的に、人間との交流を行っています。一説によると、この街を開いたセファイトの長は、ジェルクと恋に落ち、彼らの考えである“螺旋”に目覚めたといわれています。 いずれにせよ、この街はケルセットの密林でも数少ない「人間たちが入れる街」であり、そのため、アーベ公国との交易の拠点であると共に、ケルセットの密林への冒険の拠点ともなっています。 この街に住むものは中での争いを好みません。街そのものが平和を象徴しているからというのがあります。外に対しては、強力な守りを有しています。街は幾度となくゴブリンやサハギンなどに襲われたことがありますが、セファイトエルフの強力な精霊魔法と弓ですべて撃退しています。 * 歴史 [#x95b55e5] クルル・ラケィトは、クルル・ラス・イスピリトに次ぐ、ケルセットの密林にあるセファイトエルフの重要な『森』です。この需要な場所が今のような開かれた街となったのは、100年ほど前 ― エルフの感覚でいえば最近のことです。 当時のクルル・ラケィトの長の娘であり、後継者であったセフィリアは、後継者としては重大な問題がありました。彼女は精霊の声が聞こえなかったのです。クルル・ラケィトの巨木を護るため、長は優秀な精霊術師であることが求められていました。しかし、彼女は精霊の声ではなく、ナインズの声を聞くことは出来たのです。その声に導かれるままに彼女は森の外を旅し、そこで、ジェルクエルフの青年クレイカスと出会います。それはまさに運命的な出会いであり、二人はすぐに恋に落ちました。 クレイカスは才能ある精霊術師であり、クルル・ラケィトの健やかな成長のためにセフィリアに自分の力を捧げることを誓います。しかし、クルル・ラケィトの長の地位は重要であり、クルル・ラス・イスピリトの賢人たちは、ジェルクエルフとの結婚に難色を示しました。その賢人たちを説得したのが、密林にあるセファイトエルフの『森』の経済的交流ネットワークを構築していた一人のセファイトエルフ女性でした。 当時はドラグ・ウォーロード率いる深淵の軍を撃破したアーベ公国が、今のような領土を形作り、ケルセットの密林と接した時代でした。彼女は居並ぶ賢人たちに、森を閉ざし続けた場合には人間が雪崩を打って森に入ってくるのは確実で、そうならないためにも、森と外界の交流の窓口を一つ作るのが重要であることを説きました。それを受け入れた賢人たちは、セフィリアとクレイカスの結婚を許可し、こうして結ばれた二人は、クルル・ラケィトを今のような開かれた街としたのです。 なお、二人の結婚を後押ししたそのセファイトエルフ女性は、その功績を認められ、現在の賢人マルクトとなっています。 * 名所・特徴 [#m17b605d] **根っこの港 [#k64643e7] ガジュマの木の根が河に垂れており、そこが港になっています。ここからは人力のゴンドラで上に上がるか、根の外部に作られた階段でしか上に上がることはできません。そのため、ケルセットの密林の中にあるにもかかわらず、街としての防衛能力は高いようです。 **幹の住家 [#gb279bbe] 幹の大きな洞部分にあるこの街の住居です。商業区、住民区、生産区に分かれており、それぞれの機能が違います。商業区は他の地域との交流のため、物流が多く、旅人が泊まる宿もここにあります。住民区は幹の外と中に分かれており、幹の中の住民区は複雑に通路が分かれていて、迷う人も多いといいます。生産区はその名の通り、ガジュマの木で育つキノコや木の実などを栽培しています。 **葉の大天蓋 [#i7492590] 木の精霊力が最も働く場所で、ここ地域に住む者たちにとっては神域とされています。族長など、位の高い者たちが住む場所でもあります。川面からの高さは数十メートルに達します。 * 人物 [#adcce30d] (未記載) // 軽く記載するだけにして、特筆すべきものは別ページにして一覧を構築してください。 ** 『守護者』クレイカス [#u0cc6089] - ジェルクエルフ/男性 クルル・ラケィトの『守護者』と呼ばれるジェルクエルフのクレイカスは、この巨木の長セフィリアの夫です。様々な協力者の支援もうけながら、二人でこの街を星霜にも開かれた地としています。クルル・ラケィトの巨木を護り育むためには精霊力の流れを絶えず整える必要があります。高位の精霊術師であるクレイカスは、精霊術を使えないセフィリアに代わり、その役割を果たしています。 ** 『巨木の長』セフィリア [#p995c27c] - セファイトエルフ/女性 セフィリアは精霊の声は聞こえず、代わりにナインズの声が聞こえる、セファイトエルフにしては稀有な存在です。彼女の一族は、代々、クルル・ラケィトの『長』の地位についており、彼女もいずれは長となるべく生まれてきました。しかし、セフィリアはどう頑張っても精霊の声が聞こえず、悩んだ彼女が、ナインズの声に導かれるままに森の外を旅し、クレイカスと出会います。そして二人は結ばれ、彼女は長として、クレイカスと共に、この巨木を護っています。 * セッションソース [#fd281051] (未記載) * 関連カテゴリ [#oa75f3b6] - [[エンファータの地理>Category/地理]] -- [[レングラート地方]] --- [[ケルセットの密林]] // 関連ページを階層で記載