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ルアーブル の変更点


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- 2019/01/03:[[アドベンチャラ―ストリートと冒険者の宿>#pa249bcb]]の項を加筆。
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&size(16){'' 『大港』ルアーブル''};

レングラート地方最大の都市であるルアーブル市は、海路の要衝として発展してきました。名前のルアーブルは、この地方の古い言葉で『港』を意味しているように、この地方で最大の港町です。人口は15万人とも20万人とも言われています。

また、レングラート地方で最大の国であるアーベ公国の首都でもあるため、レングラート地方の政治・経済・文化の中心でもあります。

** ルアーブル市の地勢 [#qdb6c2a0]
ルアーブル市は、大河ファニュール本流の河口沿いに、海に面して作られています。ただ、川には完全に接しているわけではなく、市内には川から引き込まれた運河が何本も流れています。また、街の北西側に行くほど小高い丘になっており、ルアーブル市と巨大な港を一望できます。
街には、外洋航海用に使われる巨大な港『大港ホエールポート』をはじめとした港が3つあり、海沿い・川沿いには、より小規模の船が停泊できる波止場がいくつもあります。また、ルアーブル市の近くには小さい島が2つあり、それぞれの島には「ケル」「メントス」という町があります。

* 歴史 [#p16bf6fc]

#ref(ルアーブル/rengrart_lehavre2.jpg,left,around,205x205)
レングラート地方に古くから存在するルアーブルは、人々が集う港町でした。ハーフェンの碇と大迷宮の仕組みによって上下水道など都市基盤が完備しており、住みやすく発展しやすい土地だったためです。
とはいえ、昔は街の周囲にも敵対種族やモンスターが跋扈しており、長い期間を通して、街も今よりずっと小規模だったと言われています。

しかし、『ルアーブルの代官』(アルケナル帝国時代から続く称号です)に、大陸の探索で名を挙げた高名な冒険者フェンタールが就き、アーベ公国が誕生してからは、版図を広げるアーベ公国と歩調を合わせるように巨大になっていきます。そして、今では、人口15万人とも20万人とも言われる、レングラート地方最大の都市に発展したのです。

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* 特徴 [#z925d332]
** ナインズに加護された街 [#o3f4d374]
ルアーブルの大きな特徴、それは、『大陸にある街だが、深淵の危険から遠い』ということです。

理由は誰も知りませんが、はるかな昔から存在するこの街は、歴史上、深淵の軍勢に襲われたことはなく、深淵の森の危険にさらされたことも一度もありません。もちろん、ガルクランがこっそり忍びこんで悪さをするとか、そういうことはありますが、ドラグ・ウォーロードの大軍勢や<深淵の森>などの「大規模な危険」はなかったということです。

そのため、人々はこの街を『ナインズに加護された街』と考えています。さらに、現在では、ナインズの高位の神官たちにより、年越しの日に、ハーフェンの碇頂上で、その加護を強化する儀式が執り行われています。

なお、昨年、ガラクヴァの邪竜の攻撃により、ルアーブルの街も大きな被害を受けましたが、建造物被害はともかく人的被害はそれに比べて少なめで、街の人はこれもまたナインズの加護によるものと考えています。

** 水の都 [#k28462da]
大河ファニュールの河口近くにあるこの街は、水路が何本も走る水の都となっています。
また、ルアーブルの中心に位置する「ハーフェンの碇」の根元からは、これまた誰も理由は知りませんが、6つの口から新鮮で綺麗な水が絶えず噴出しており、人々の飲み水として活用されています。
さらに、大迷宮の第一層『水路区画』は下水道としても機能しています。

* 名所 [#d81cf5b3]
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-[[大きい地図はこちら>http://www.enfarta.net/wiki/?plugin=attach&pcmd=open&file=%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E5%9C%B0%E5%9B%B3.png&refer=%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB]]

** 各地区の紹介 [#l14fbc3d]
*** 旧市街(北部) [#jebb8b9e]
: アーベルリム | 大公の居城・軍港がある地区で、周囲を堅牢な城壁で囲まれています。アーベ公国を統治する政治の中心で、総石畳の大きな道路や、石造りの立派な建物が並び、その雰囲気は古都カルヴァートを彷彿とさせます。また、高位の貴族などの邸宅も、この地区にあります。&br;なお、この地区には一般人の邸宅はありません。
: ヒルサイド | 小高く大きな丘にあるのが名前の由来です。元々は、初代大公フェンタールに従って入植を開始した人達が作った街です。成立当初は雑多でしたが、次第に整備され、今では貴族、行政官や騎士の家族、裕福な人々などが住む場所となっています。丘のてっぺんにはアル=グラムの大テンプルがあり、多くの参拝客で賑わいます。&br;この地区は、上級・高級住宅や庭付きの一戸建の邸宅が多く存在します。また、丘の下にある大迷宮水路を使用するため、広い地下室を備えている家が多いです。
: インナーリム | ト=テルタの大テンプル・大浴場などがある地区です。「大迷宮の内側」を意味するインナーリム地区は、地下に大迷宮の水路区画が走り、上下水道などの環境も優れています。ホエールポートを使う交易商人などの邸宅も多く、特に商業が賑やかな土地となっています。&br;;この地区はインフラが良いため、大通り沿いに上級・高級住宅や一戸建の邸宅が多く存在します。また、ホエールポート近くではありますが、大きな建物が多いためか、邪竜騒動でもさほど被害を受けなかった地区でもあります。
: セントラル | ハーフェンの碇南側のこの地区は、アーベ公国成立前より人々が住んでいた土地でした。地下に大迷宮の水路区画が走り、上下水道などの環境も良い地区です。中級・上級住宅として使用されている歴史ある建物が多く、かつての城壁や塔が建物の一部に転用されて残っていたりします。
: アッパーサイド | ハーフェンの碇北側のこの地区も、地下に大迷宮の水路区画が走る、歴史ある町並みが広がります。また、アーベ公国成立後にはソル=パルのテンプルや大図書館、賢者の学院などが作られたため、それに関わる人も多く住んでいる場所でもあります。
: バーグヒル | 賢者の学院裏手にある地区で、庭付きの邸宅などもよく見かける地区です。ただ、このあたりの古い大邸宅は導師級の人が長年使っていたものも多く、様々な曰くつきが多いと言われています。
: マウントフロント | 穴蔵街の門前街で、職人やその徒弟など、様々な人が住んでいます。裏通りは山肌に沿って作られた住居群が複雑な道を作っています。

*** 新市街(中部) [#e71ada1b]
: ポートサイド | ホエールポート・ドルフィンポートに挟まれたこの地区は、港に必要な倉庫として使われる大きな建物がいくつもあります。また、水路も使える利便性から屋敷を置く大商人もおり、社会の各層が混在する、猥雑とした地域です。邪竜騒動で特に大きな被害を受けた地区でもあり、復旧が進んでいますが、様々なトラブルがあちこちで起こっています。
: ドルフィンヒル | 丘の上のこの地区は風光明媚で、古くからある白壁の一戸建てが多い場所でした。邪竜騒動で多大な被害を受けたドルフィンポート側は、所有者が没落したり所在しれずになったケースも多く、その跡地や廃屋の扱いを巡って様々なトラブルが起きていると言われています。
: ミッドリム | 「大迷宮の端」を意味するこの地区の北側には、大迷宮の水路区画が地下深めのところに走っており、それを避けるように表層に水路を張り巡らせています。大迷宮が提供するインフラと水路の利便性を兼ね揃えたこの場所は庶民や商人に人気で、中級・上級の住宅も多くあります。また、「冒険者通り」周辺は冒険者に関する宿や店が多く、冒険者で賑わっています。&br;邪竜騒動で被害を受けましたが、復旧が進んでいます。
: ボトムリム | アグラ=イヴァナの大テンプルがある地区で、旅人が使う大通りもあるため、様々な層が訪れる賑やかな地域です。大通りの裏は複雑な小道が広がり、主に中級住宅として使われる古い建物が多くあります。また、アグラ=イヴァナのテンプルに近いためか、この地区には職人やその徒弟が多く住んでいます。&br;なお、「大迷宮の端先」を意味するボトムリム地区には、大迷宮の区画もほとんどありません(かなり地下深くにはあるのかもしれませんが、不明です)。&br;また、ファニュール川支流沿いには幾つもの水車が連なり、粉挽きや毛織物等の様々な職工など、水力を利用する仕事場が並んでいます。
: アウターリム | ルアーブルの陸の大門『英雄の門』や騎士団の城がある地区です。
: イーストエンド | 街外れです。低級共同住宅が多いのですが、不釣り合いに立派な屋敷があったりもし、行政の目からもギルドの目からも遠いこの地区は、治安の悪い場所です。

*** 中洲街(南部) [#yfbd784f]
: ダウンタウン | 安い集合住宅が多い、下町の賑やかな場所です。大通りの裏は数年たてば地図が変わるといわれるくらい、建物が無秩序に作られており、背の高い建物に挟まれた細い道は複雑です。シャークポートに近い西側は邪竜騒動で大きな被害を受けましたが、あっという間に(無計画に)建物が乱立し修復しました。ただ、様々な問題も発生していると言われています。
: リバーサイド | ファニュール川の川港に面した細長い地区で、大通りには倉庫として使われる大きな建物や、宿、店などが軒を連ねています。
: リバーエンド | シャークポート、シースラムなどがある地区で、治安の良くない場所です。ルアーブルのシーフギルド『海のトリュアート』のシマで、アジトがある場所です。また、邪竜騒動で大きな被害を受けた地区でもあります。(おそらくはトリュアートの代理で)有志たちにより復旧が進んでいますが、キャスパールや官憲などによる介入もあると言われ、様々なトラブルが頻発しています。
: ダウニー | 街の端でスラム街のほど近くの、低級共同住宅が並ぶ、治安の良くない場所です。ルアーブルのシーフギルド『陸のキャスパール』のシマで、アジトがある場所です。裏道は複雑で、奥に入り込むのはお勧めできません。

** ハーフェンの碇 [#g20d99b2]
#ref(ルアーブル/rengrart_lehavre.jpg,right,around,205x175)
街の中心にどどんと直立している石の柱です。高さはなんと数百メートル。やや奇妙な外見と、塔の先端や柱部分から、ルアーブル各地へと線のようなものが伝っているのが特徴です。
この石の柱を基点にハーフェンが楕円運動してるように見えることから 『ハーフェンの碇』と呼ばれています。ルアーブルの都市が作られる前からこの塔があったのは確認されており、今でも研究はされていますが、用途、目的は一切わかっていません。

中は、天辺までいく長い螺旋階段があり、時折大きな部屋があります。それらには外を見る開口部(窓)があり、ルアーブル市を一望することができます。ここから見るルアーブルの風景はかなり良く、観光スポットとしても有名ですが、ここを上るためにはそれなりのお金が必要です。市に100ルクスとられます。また、『落ちてもアーベ公国ならびルアーブル市は一切責任を負いません』ので注意。

このハーフェンの碇の周りは広い広場になっていて、連日、大道芸人やサーカス、露天などでにぎわう、ルアーブルの娯楽のスポットの一つにもなっています。

** アリーナ [#lfca4502]
アグ=ヴァのテンプルとレ=ティオンのテンプルが併設されている施設です。多数の観客を収容できるコロッセウムがあり、劇場や剣闘の試合、ナインズの儀式など、様々な用途に使用されています。また、アリーナ内部のホールや複数の通廊はレ=ティオンの信奉者たちによる芸術品が展示されており、庶民向けの美術館としての用途も果たしています。

** 大浴場 [#s5794f9b]
ルアーブル市内に浴場施設はいくつかありますが、ここはその中でも最大級のものです。大迷宮から豊富に噴出する熱いお湯をつかっており、複数の大浴槽やサウナルームがあります。また敷地には広い庭や運動場、談話スペースなどもあり、市民の娯楽・社交の場となっています。

** ルアーブルの港 [#ee129698]
ルアーブル市には、大河ファニュール(の支流)に面した小さい複数の港と、海に面した3つの大港「ホエール・ポート」「ドルフィン・ポート」「シャーク・ポート」があります。また、港そばには主要な施設も多く、ルアーブルの経済・物流の中心となっています。

*** ホエールポート [#j7ec7007]
元はアーベ公国成立以前からあった港で、ルアーブル市の海商や貴族の所持する大型の商船が多く利用しています。ここに停泊する船は、ほとんどが長距離輸送用の大帆船で、香辛料の大産地であるラクナウ王国から香辛料を運んでくる船団や、エンペラーズロスト海を越えて他の地域に行く船などが停泊します。またファニュールからの運河が直接繋がっているため、ここで積荷を移し、内陸部への輸送も行っています。

ここを使う船から荷降ろしされた品を扱う「大市場」があり、多くの商人などでにぎわっています。また、ホエール・ポート付近の商店では、非常に安価に渡来品が手に入る可能性があります。さらに、この港には大型船を修理・建造する造船所があり、倉庫街もあります。

*** ドルフィンポート [#i56be014]
ルアーブルの中小クラスの海商や漁師が主に利用している港です。中型、小型の船が多く停泊しており、停泊のための埠頭が非常に多く、また船を修理するドックも様々なサイズ、種類に適したものがあるため利便性の高い港です。市内の様々な細かい運河に繋がっており市内への移動にも便利な作りになっています。

*** シャークポート [#xb13949f]
ルアーブルの海に浮かぶスラム「シースラム」に隣接した港です。
ホエール・ポート、ドルフィン・ポートに比べて雑然としており、停泊料が安いのが特徴です。そのため、船は持っているもののあまりお金に余裕がない冒険者や零細の船乗り商人などが多く利用しています。また海賊や違法操業者も大抵はこちらに停泊させているのは公然の秘密となっています。時折、船がこの付近で消えることから、隠しドッグがあるといわれています。

*** シースラム [#dea07ce0]
シャークポート近くにある、船上生活者たちの集まる区域がこう呼ばれています。粗末なカヌーやイカダ、水に浮くだけの最低限の補修がされてある、放棄された大型船など、シースラムを構成する船はさまざまで、甲板のヘリの高さが合わないところははしごがかけられてたりします。
住人の大半はまっとうな職についていない物がほとんどですが、中には好んで船上の生活をしに来るものもいないわけではありません。また、海のシーフギルドであるトリュアートの勢力圏の一つです。

*** 大バザール [#wcae54c6]
ホエールポート近くにある巨大な市場です。無数の道路には、ルアーブルやレングラート地方だけでなく、アルケナル地方やラクナウ地方、内陸から運ばれる様々な産品を売る露天や店が軒を構え、買い物客でごった返しています。

***小バザール [#z85d084c]
ドルフィンポート近くにある市場です。大バザールよりは品物の種類が減りますが、その代わりに地元の魚や食べ物が豊富で、ルアーブル市民の台所となっています。

** 穴蔵街 [#a0a13580]
ルアーブルの山側には、「穴蔵街」という地下の街が広がっています。詳しくは【穴蔵街】をご確認ください。

** ルアーブルの『大迷宮』 [#y6020f35]
ルアーブル市の地下には、巨大な遺跡があることでも知られています。
この遺跡については様々な伝承が伝わっています。その中でもっとも言われているのが『最深部に、空中大陸ハーフェンを操作する部屋がある』という噂です。ですが、最深部はおろか、まだ7〜8層目ほどまでしか到達した人はいません。また、下に潜るほど巨大になり、分岐も多く、危険も大きいため、この遺跡の地図が作られてるのは、地下3〜4層目の一部までです。遺跡の全容とこの迷宮の機能、そして数限りない分岐の果てや最深部になにがあるのかについて知る人は、誰もいません。
詳しくは【大迷宮】をご確認ください。

** アドベンチャラ―ストリートと冒険者の宿 [#pa249bcb]
ルアーブルは、冒険者の街として知られています。その理由は、初代アーベ大公が冒険者出身という立志伝中の存在であることや、大迷宮という探索に向いた場所があること、拡大するアーベ公国にとって、様々な諸問題を解決するのに冒険者の力が欠かせないという様々な理由があります。
兎にも角にも、その結果、冒険者の酒場やそれを当て込んだ武具屋・道具屋などが増え、それらが立ち並ぶ通りはアドベンチャラ―ストリートを呼ばれています。このアドベンチャラ―ストリートの中でも特に有名な冒険者の宿が「栄光の王城亭」「自由の銀翼亭」そして「浮雲の碇亭」です。

*** 栄光の王城亭 [#l3e50bc9]
栄光の王城亭は、『古都』ガルファードで古くから続く由緒と歴史のある冒険者の酒場です。アーベ公国の成立とともにルアーブルにも支店を出店し、ルアーブルでも最古参の冒険者の酒場として知られています。かつてアーベ公国を作り上げた冒険者フェンタールも通っていたという長い歴史があり、ガルファードに本店があることから、『古都』の貴族家がよく仕事を出していると言われています。

栄光の王城亭は1階と2階に分かれ、2階は貴族家の仕事も受けられるという華やかな宿です。貴族的な階級制の強いお堅い宿として知られていますが、裏を返せば、宿の仕事をこなし評価されれば2階に上がれ、それはつまり成功が約束されることから、この宿を選ぶ冒険者も多くいます。今でも選別は厳しいと噂されていますが、野心に燃える若いものは、自分が失敗するなんては思わないものです。
栄光の王城亭は1階と2階に分かれ、2階は貴族家の仕事も受けられるという華やかな宿です。貴族的な階級制の強いお堅い宿として知られていますが、裏を返せば、宿の仕事をこなし評価されれば2階に上がれ、それはつまり成功が約束されることから、この宿を選ぶ冒険者も多くいます。ここの1階の仕事は危険なものも多く、1階の冒険者に対する宿の方針は「自己責任」ですが、野心に燃える若いものは、自分が失敗するなんては思わないものです。

- 栄光の王城亭

*** 自由の銀翼亭 [#lda9b593]
自由の銀翼亭は、ルアーブルの多くの冒険者の酒場が採用している「ランクシステム」やセージ御用達の「モンスター大辞典」を編纂などした、まさに今の冒険者の仕組みを作った宿として知られています。ルアーブルの勇者の広場に面した宿で、設立から50年経つ大御所です。
自由の銀翼亭は、ルアーブルの多くの冒険者の酒場が採用している「ランクシステム」やセージ御用達の「モンスター大辞典」を編纂などした、まさに今の冒険者の仕組みを作った宿として知られています。ルアーブルの勇者の広場に面した宿で、設立から50年経つ大御所です。「自己責任」で、いわば冒険者を使い捨てるともいえる栄光の王城亭に反感を持つ当時の冒険者たちが設立しました。

「栄光の王城亭」と「自由の銀翼亭」。この2大看板が1本の通りの端と端に位置したことで、その間の道がアドベンチャラ―ストリートとして発展し、今に至っています。

なお、現在の自由の銀翼亭の亭主は、設立メンバーの一人で、60以上の年を重ねた渋い男です。今では「いぶし銀の翼」とも呼ばれるこの宿は、安定した実力をもつ、渋い落ち着いた宿として知られています。ただ、新入りからすると大御所すぎて敷居が高く、あまり新人が入ってこないのが悩みだそう。

- 自由の銀翼亭

*** 浮雲の碇亭 [#j51d37c1]
浮雲の碇亭は、10年ほど前にできた、まだ若い宿です。自由の銀翼亭が粗削りながら様々な仕組みを作り出した頃は、この宿の亭主であるボルドとスピアーズが現役の頃でした。自由の銀翼亭で活躍した彼らは、黄金の碇という財宝を手に入れて、現役を引退し、浮雲の碇亭を作り上げます。

破天荒ながら勘の優れたボルドと、緻密なスピアーズの二人の亭主の組み合わせで、ルアーブルでも指折りの「失敗の少ない宿」としての信頼を確立。面倒見も良いため、この宿をメインで使う実力ある冒険者が増ええました。そして、アーベ大公やノース・サウス騎士団などが依頼を発注することで、「栄光の王城亭」と「自由の銀翼亭」に並ぶBIG3に上り詰めました。亭主の人柄と歴史が浅いからか、行き過ぎない程度に自由で勢いがある宿です。

- 浮雲の碇亭

*** その他の宿 [#x32b13e8]

ルアーブルのアドベンチャラ―ストリートには、他にも数多くの宿があります。多くは冒険者出身が亭主で、冒険者時代のコネなどを活かして依頼を集め、仕事を回したりしています。ただ、依頼を請け負うのはリスクもあることから、冒険者たちの社交場・酒場・宿などの機能の提供や、必要なものの販売などだけを行っている宿も数多くあります。これらの宿の寿命はそう長くなく、数年で店を畳んだりするのもしょっちゅうです。

*** 「裏宿」 [#t8c5b550]

「裏宿」は、アドベンチャラ―ストリートにはありません。宿の実力としてはBIG3に並ぶ、いわば四天王と言ってもよい実力を備えた宿ですが、この宿を数に入れるものはいません。場所も名前も時折変わり、そして、宿を切り盛りするものたちも変わっていくこの宿は、ルアーブルの2つのギルドとつながりが深く、犯罪者とか、犯罪予備軍とか、なんだってやるぜ系が集まる裏の酒場です。
飛び交う仕事も普通に殺人や誘拐などの犯罪から、犯罪的要素の強いものなど様々で、依頼内容も失敗したら大抵死ぬような危険なものばかりです。もっとも、こういう宿も世の中の必要悪ではあるのですが…。


* 人物 [#b8871109]

* セッションソース [#g2ca78be]

* 関連カテゴリ [#q7868bbb]
- [[エンファータの地理>Category/地理]]
-- [[レングラート地方]]
--- [[アーベ公国]]
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