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SandBox/オーガ騒乱 の変更点


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#style(class=rule)
-【2019/2/11完結】連作型シリーズ「精霊を掴みしもの」のページです。
-設定者:てく。
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* 概要 [#z249e897]

精霊界との深いつながりがあるウォール諸島。その諸島を中心に数多ある『精霊門』をその手に収めんと、双頭のオーガシャーマン・メラグ=ノーグルが策謀す。彼と、彼が仕えるオーガロード、その力を持って、オーガたちの独立を目指しているという。そう、ガルクランの軛から…。
ウォール諸島、そしてオーガの牙を中心に、騒乱の幕が開ける。

* 登場人物 [#t63c0cdd]
** 星霜サイド [#ybad827d]
*** ウォール『子爵』ガラック [#z5fccc4e]
『つまりは、中間管理職の親玉だ』

元冒険者で、スピアーズやボルドが現役の頃の同期。今では、ウォール諸島を(形式上)治めるウォール伯爵の部下となって、様々な実務を担当している。行動派の快活な男性で、ラフな物言いを好む。書類仕事から逃げるためにあらゆる手を尽くす。
正式な称号は『ウォール諸島を統べるザ・ウォール“伯爵”の代理人。行政長官にして大法官、騎士団長たるウォール“子爵”ガラック・ザ・イーグル』

- 初登場:『精霊を掴みしもの:ベヒモスの槌』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160112b.htm


*** 『契約の者』バレナス [#s0b3b620]

ウォール諸島を形作ったという上位精霊ベヒモス。その精霊と最初に契約を交わした者の名をバレナスという。以来、彼の後継者たちは、ベヒモスとの契約を守り続けていた。現代のバレナスは、ミルフというハーフエルフの青年。まだなりたて。
無駄に存在感がすごい白ひげ爺な先代バレナスが後見している。

- 初登場:『精霊を掴みしもの:ベヒモスの槌』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160112b.htm


** 敵サイド [#pfc57b7b]
*** メラグ=ノーグル [#p5a35829]

双頭のオーガで、強力な精霊術士。炎を中心に幾つもの精霊門を支配していると言われている。弟子も豊富。なお、メラグ=ノーグルという名前は、ジャイアント語で『炎』『土』を意味するという。

- 初登場:『精霊を掴みしもの:誇り高き炎の王』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160120d.htm

*** 王の中の王 [#s3c47b93]

独立派オーガたちを率いるオーガロード。メラグ=ノーグルが仕えているという。

** 中立・その他 [#n3aa7e20]
*** 『白龍の』ヴァイス [#ed4f5c60]

ペトラの件などで、浮き雲の碇亭の冒険者とは何かと縁がある、白い鱗が特徴のドラグ。階位はウォーマスター。今回の件においては、独立派オーガを抑えこむために、冒険者達の助力を時々求める。なお、独立派オーガに協力している、氷の力を使う雌ドラグ・レイラードラは、彼の妹。

- 初登場:『精霊を掴みしもの:司祭と四本腕の騎士』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160131c.htm


*** ラーグ=クヴァル [#rc57b61b]

双頭のオーガで、メラグ=ノーグルとは双子。ガラクヴァの高位神官であり、オーガたちからの高い崇敬を集めているという。オーガの牙の奥深くにある集落ハイイルグに幽閉されていたが、救出され、ドラグ・ウォーマスター『白龍の』ヴァイスの保護下にいる。
なお、名前はジャイアント語で『水』『風』を意味するという。

- 初登場:『精霊を掴みしもの:司祭と四本腕の騎士』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160131c.htm


* セッションログ [#wade00f1]

- 『精霊を掴みしもの:風の祭壇』
http://gurrad.kuron.jp/log/2015/201509/log20150926d.htm
- 『精霊を掴みしもの:水の羽衣』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160106c.htm
- 『精霊を掴みしもの:氷の剣』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160106d.htm
- 『精霊を掴みしもの:ベヒモスの槌』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160112b.htm
- 『精霊を掴みしもの:誇り高き炎の王』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160120d.htm
- 『精霊を掴みしもの:司祭と四本腕の騎士』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160131c.htm
- 『精霊を掴みしもの:不死なる闇の精霊術師』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160131b.htm
- 『精霊を掴みしもの:偽りの魔術師』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201602/log20160211d.htm
- 『精霊を掴みしもの:疾風迅雷の者』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201603/log20160312d.htm
- 『精霊を掴みし者:水晶の戦士』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201604/log20160424c.htm
- 『精霊を掴みし者:精霊の師』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201606/log20160618c.htm
- 『精霊を掴みし者:災いなる樹の術師』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201609/log20160918d.html
- 『精霊を掴みし者:氷炎結界の人柱』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201612/log20161231d.htm
- 『精霊を掴みし者:不完全なる火竜』
http://gurrad.kuron.jp/log/2017/201709/log20170903c.htm
- 『精霊を掴みし者:メルメトの炎の神』
http://gurrad.kuron.jp/log/2017/201709/log20170918c.htm
- 『精霊を掴みし者:大地の手』
http://gurrad.kuron.jp/log/2018/201805/log20180526f.htm
- 『精霊を掴みし者:狂気の一端』
http://gurrad.kuron.jp/log/2019/201901/log20190113c.htm
- 『精霊を掴みし者:空の王たる使徒』
http://gurrad.kuron.jp/log/2019/201901/log20190119d.htm
- 『精霊を掴みし者:地の王たる使徒』
http://gurrad.kuron.jp/log/2019/201901/log20190127f.htm
- 『精霊を掴みし者:水の王たる使徒』
http://gurrad.kuron.jp/log/2019/201902/log20190209c.htm
- 『精霊を掴みし者:王の中の王』
http://gurrad.kuron.jp/log/2019/201902/log20190210d.htm
- 『精霊を掴みし者:精霊の王』
http://gurrad.kuron.jp/log/2019/201902/log20190211e.htm

* 事件の真相と流れ(ネタばれ) [#v0238164]
オーガ騒乱、それは、メラグ=ノーグルが引き起こした、ガルクランからのオーガの独立戦争です。深淵世界ではオガーの反乱は時折起こっており、10年ほど前のことになりますが、深淵世界全体を揺るがした史上最大規模の大反乱がおきたこともあります(その反乱の首謀者を討ち取った功績でガンディリオたちがグランドロードなどに昇格した)。メラグ=ノーグルは当時も強力な精霊術師ではありましたが、その当時の反乱は異界のグレーターデーモンの力を借りたものであり、成功しても世界を売り飛ばすものでした。彼はそれを嫌って反乱に参加しなかったようです。
オーガ騒乱、それは、メラグ=ノーグルが引き起こした、ガルクランからのオーガの独立戦争です。深淵世界ではオガーの反乱は時折起こっており、10年ほど前のことになりますが、深淵世界全体を揺るがした史上最大規模の大反乱がおきたこともあります(その反乱の首謀者を討ち取った功績でガンディリオたちがグランドロードなどに昇格した)。その当時の反乱は異界のグレーターデーモンの力を借りたものであり、成功しても世界を売り飛ばすものでした。メラグ=ノーグルは当時も強力な精霊術師であり、反乱への強い思いはありましたが、デーモンの関与を嫌って反乱に参加しなかったようです。

メラグ=ノーグルはその当時の反乱の失敗も参考に、反乱計画を練っていたようですが、彼には大きな弱点がありました。彼は、2つ頭の大変強力な精霊術師ですが、ロードではない、という点です。オーガ社会ではオーガを率いるのはロードであり、司祭や術師はその参謀という扱いになります。メラグ=ノーグル自身ではオーガ氏族を支配するのは限界があり、自分の意のままになる強力なロードが必要だったのです。メラグ=ノーグルが「王の中の王」と呼ばれる強力なロードに仕えていた(実際には操っていた)のは、そのためです。
メラグ=ノーグルはその当時の反乱の失敗も参考に、反乱計画を練っていたようですが、彼には大きな弱点がありました。それは、彼は2つ頭の大変強力な精霊術師ですが、ロードではない、という点です。オーガ社会ではオーガを率いるのはロードであり、司祭や術師はその参謀という扱いになります。メラグ=ノーグル自身ではオーガ氏族を支配するのは限界があり、自分の意のままになる強力なロードが必要だったのです。メラグ=ノーグルが「王の中の王」と呼ばれる強力なロードに仕えていた(実際には操っていた)のは、そのためです。

ただ、「王の中の王」の正体は、誇り高きオーガロードとして教育されたものの、メタモルスでした。メラグ=ノーグルとメタモルス達がどのような条件で手を組んだかは不明ですが、メラグ=ノーグルが犯した、精霊門の力を使ってオーガロード達を強化する禁術などを手に入れたのは確実視されています。もしかしたらメタモルス達はメラグ=ノーグル自身も乗っ取ろうと狙っていたのかもしれません。また、このメタモルス達については、死の森のアタナトイ達との関係もあると噂されています。
ともあれ、「王の中の王」にふさわしい強力なオーガロードを手に入れたことで、メラグ=ノーグルの野望は実を結びます。彼らはその力をもって様々な部族のオーガロード達に忠誠を従わせ、そうして、オーガの牙を支配。ウォール諸島に攻め込んだのです。ウォール諸島侵攻作戦の主眼は、かの地に多数ある精霊門を手に入れるためでした。

このウォール諸島侵攻作戦がきっかけとなってウォール諸島の人間国家だけでなく、スティーリアなどボーンレット部族はじめ、ウォールに住む様々な種族が一致団結して侵攻に対抗を始めました。また、メラグ=ノーグルの野望を座視できない勢力は他にも居ました。ガルクランたちです。メラグ=ノーグルが行っているのはガルクランからの独立であり、それを放置して置くことはできません。特に、ガルクランの中でも『白龍の』ヴァイスや彼に協力するペトラたちは、死の森を抑え込もうとしており、その近くで起きる大反乱は二重の意味で放置できなかったのです。そうして、敵の敵は味方とばかりに、ウォールの諸勢力とヴァイスたちガルクランが手を組むというタッグが実現します。さらにアーベ公国もウォールを救援するために支援を始めます。

こうしてオーガの牙の両側から攻められる格好となったメラグ=ノーグルたち独立派オーガですが、その抵抗は激しく、戦況は長らく一進一退を続けます。特に、アストロロジカルサイン作戦とそれを総指揮するドラグ・ウォーロード『独眼の』ペルセライガが発した深淵軍の大侵攻により、膠着が深まりました。とはいえ、オーガの牙に封じ込めておけば、時間はかかってもウォールとヴァイスたちガルクランが勝利できるだろうと思われていたのは事実です。しかし、メラグ=ノーグルは、その間にも着実に手を打っていました。

そもそもメラグ=ノーグルがウォールの精霊門を手に入れようとした理由は、精霊門を支配することで、上位精霊たちと契約し、精霊王となるためでした。そうなれば、その力は最高位のガルクラン・ロードたちでも抑えられるものではなくなり、オーガたちの反乱は成功し、オーガが支配する世界を生み出す大きな一歩となったでしょう。しかし、初期の一連の作戦で精霊門を正規の方法で支配し続けるのが難しいとわかると、方針を転換します。それは、さらなる禁断の道。混沌の精霊力を生み出し、その身に宿す方法でした。

世界の様々な生き物の中では四大精霊はじめ様々な種類の精霊が融和して活動しています。しかし、精霊術師は精霊界を通して、一つの精霊系統ごとにわけて使うことしかできません。複数の精霊力を合わせたらどうなるか?その方法はあるのか?というのは、古来より多くの魔術師が関心を持っていたことでした。しかし、伝説では、複数の精霊を掛け合わせようとした〈人〉の実験は、秩序だって生き物を生み出す本来の精霊力とは逆の、無秩序なる力と言うべき混沌の破壊の精霊を生み出してしまいます。その被害は甚大で、以来、複合精霊を生み出そうとするのは禁術となりました。
メラグ=ノーグルは、戦いの際に制圧した各地の精霊門から力を引き出せるようにすることで、混沌の精霊力を生み出しその身に宿す準備を進めます。彼にとってはすべての種類の精霊門を一度支配してしまえばそれでよく、そのあとの戦局がどうなろうが構わなかったのです。メラグ=ノーグルの師匠であるオラゲルはその準備が最終局面に入ったのを敏感に察知し、ウォールやガルクランに警告を発します。

ヴァイスたちガルクランは、メラグ=ノーグルの本拠地に通じるペトラの合わせ鏡の扉を作り、ウォールの諸勢力を代表する者たちと共に攻め込みます。そうして城を護る空・土・水の3人のロードを倒し、「王の中の王」を倒し、メラグ=ノーグルを倒した ―― の、ですが、メラグ=ノーグルにとっては、死ぬことも準備の一つでした。これにより、不死の精霊との契約も完了させ、全ての精霊力から力を引き出す準備を完了。混沌の精霊をその身に宿したのです。
とはいえ、『師』オラゲルはそれを見越しており、精神の精霊門を支配するスティーリアのボーンレットシャーマンと連携。今でメラグ=ノーグルが接触した各地の精霊門を閉ざすことで、メラグ=ノーグルへの精霊力の供給を断ちます。さらに、冒険者たちの攻撃でその身を維持できなくなり、こうして、メラグ=ノーグルは死に、その野望はついえたのです。
* ビハインド・ザ・シーン [#u1a830fa]

このオーガシリーズの裏テーマ、それは「オーガの設定・データ的可能性を広げる」こと。そのために、このセッションでは、様々なタイプのオーガが登場します。毎回、手を変え品を変えしていますが、他のGMにも運用しやすいだろうデータを幾つか。

** トループオーガ [#g62601e7]

オーガは、ある程度のランクの冒険者になると、急速に雑魚化し、HPが高いだけのただの障害物、という存在になってしまいます。単体でのオーガデータで、高ランクPTに対応するには、オーガロードのデフォルトデータでも心もとなくなるのが実情です。
そこで便利な運用方法が、「オーガ戦士の集団(ユニット)を、1つのモンスターデータとして扱う」こと。下記に、そのサンプルを提示しておきます。

> 
オーガ小隊
ML7 敏10 攻15/15 打16/16 回13 防10 生30/30 精12/12(15)
※転倒無効、範囲ダメージ魔法は+10レート、なぎ払いは命中-1するごとにダメージレート+5(最大-3/+15まで)

- 『精霊を掴みしもの:偽りの魔術師』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201602/log20160211d.htm

** ジャオガント [#xa308f79]

巨人族であるオーガは、他のジャイアントと混血できうる可能性があります。そういう、他の巨人族の血が混じったオーガはジャオガントと呼ばれています。普通のオーガより一回り~二回りは大きく、その分強力です。

- 『精霊を掴みしもの:偽りの魔術師』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201602/log20160211d.htm

** アサシンオーガ [#oc9568de]

集落でロードになれるのは、ただ一人。それゆえ、オーガロード級の素質を持つが、ロードになれなかった者達が行き着く可能性の一つが、このアサシンオーガです。メタモルスやレイブンは、そういったロードになれなかった者達を選抜し、暗殺者として様々な技を仕込むと言われています。そうして生み出された存在 ―― 彼らは、恐るべき暗殺の技を持つ、油断べからざる敵です。

データ的には、毒の使用や、特殊な戦闘、マルチアクション(物理攻撃と呪文の同時執行)などの戦闘アビリティを付与できるでしょう。また、非文明的なイメージが有るオーガと違い、アサシンオーガは深淵大都市などの裏社会にも通じており、また、星霜社会の裏面にも出没できうる可能性があります。

- 『精霊を掴みしもの:ベヒモスの槌』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160112b.htm

** オーガラム(4本腕) [#od99cd5d]

オーガラムは、4本の腕を持つオーガです。双頭のオーガと同じく珍しい存在で、大変優秀な戦闘才能を持っていると言われています。データ的には、攻撃回数をさらに倍にしたりと、単体で物理戦闘力をさらに高める事ができるでしょう。

- 『精霊を掴みしもの:司祭と四本腕の騎士』
http://gurrad.kuron.jp/log/2016/201601/log20160131c.htm

** 双頭のオーガ [#ie55c845]

オーガの中には、稀に、二つの頭を持って生まれてくる存在が居ます。そのような者達は、いずれも強力な素質をもつルーンマスター(シャーマンまたはプリースト)で、二つの頭を活かして、同時に複数の呪文を執行できます。なお、彼らは、「●●●(ひとつめの頭の名前)=▲▲▲(ふたつめの頭の名前)」という名前を持ちます。

なお、双頭のオーガは尊ばれますが、オーガは双子を忌み嫌います。双子が生まれた場合、片方は殺すと言われています。おそらくは『「完全なるもの(双頭)」になれなかった者達(双子)』だからと考えられています。

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