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シナリオの作り方
セッションはシナリオがなければまず成り立ちません。シナリオがなくてもGMのアドリブでできないこともないですが、これはお勧めはできません。しかし、シナリオって聞くと結構難しそうに聞こえるかもしれません。そう思ってためらってしまうのはとてももったいないことです。
シナリオ作りは料理を作る事に似ていて、難しそうに思えても、誰でもできます。難しい料理は相応の経験や知識が必要ですが、簡単な料理は作り方さえ知っていれば簡単にできるんです。
ここでは簡単なシナリオの作り方について解説します。
ネタを決める †
まず、シナリオの大元となるネタを考えます。
ネタは、シナリオ作りを料理に例えるなら材料のようなものです。汎用的な材料(例えば、ゴブリン、シザーリザードなど)であれば作り方さえ間違えなければ早々失敗することもないでしょう。
初歩的なシナリオのネタは以下のようなものです。
簡易シナリオネタ †
- 薬草採取
- 害獣討伐
- 野外捜索
- きっかけ:依頼人の飼っていた大事なムィムィ(or家畜動物など)が逃げ出して、近隣の森に逃げ込んでしまった。
- 依頼理由:依頼人にとってその家畜動物は(金銭的and愛情的)とても大切である。しかし、近隣の森には凶暴な動物も出るし、ある村人は森の奥で醜い巨人(2m程度)を見たとの話もある。
- ヒント:足跡など(近ければ歩行音や鳴き声)を頼りに。依頼人は鈴をつけさせていたかもしれない。
- 依頼内容:ムィムィor(家畜動物)を連れ戻して欲しい。
- 敵:ボアやシザーリザード、(巨人ことボガードをボスに設定するなら)コボルト、ゴブリンなど
- 簡単なマップ:3×3マス程度のマップ用意。場所ごとに簡単なイベントを用意(PLに見せるかどうかは自由)
上記はCランク程度に適当と思われるネタを書き出してみました。
他にも種類はたくさんありますし、あくまで基本なので、上記のネタに(例えば時間イベントを入れたり、敵を変えたりして)ネタを増やしたり変えたりして使うことももちろんできます。それに、上記は少々厳密に書きましたが、実際はそこまで厳密にネタを決めなくても、問題ありません(もっともこれくらい決めておいたほうが、セッション運用が楽でしょう)。
ネタはこれ以外にも考えられる限りの無数のものがあります。
世界観から大きく逸脱しない限りは大概の話を作ることができますので、上記のようなスタンダードな依頼以外にもやりたいという気持ちがあればそういったネタを積極的に使うこともよいでしょう。
構成を決める †
セッションが実際にどのように進むかおおよそ想像しておく必要があります。
セッションが面白くても時間を大きくオーバーしてしまうと、リアルの都合上途中で落ちなければならない人がでできたり、グダグダになってしまう可能性があります。そうならない為にも、時間を想定しておく必要があります。(それでも伸びてしまう事もありますが、想定しないよりはマシ、の範囲で収まるでしょう)
基本的なセッションの構成は大きく分けて以下の項目から成り立っています。
導入パート †
冒険者達が依頼を請けるきっかけの部分です。
基本的には冒険者の宿で依頼人から、あるいはスピアーズなど亭主から依頼を聞くパートになります。
HOTスタートの場合ならば巻きこまれる形で依頼を請けたり困難が降りかかってくることもあります。個別導入を取り入れた場合ならば、事件背景やヒントを与えることもできるでしょう。
目安としては、3H(3時間)のセッションで【30分くらい】が良いでしょう。
行動パート †
言わば本編です。この段階でPC達は情報を収集したり、捜索をしたり、時には交渉や潜入をして話を進めます。戦闘も入ることもありますが、慣れない内はお勧めしません(時間オーバーの最大の要因になりかねないので)
3Hのセッションであれば、およそ【1時間程度】の長さが良いでしょう。戦闘の予定次第で調整すると良いでしょう。
戦闘パート †
戦闘が行われるパートです。ここでは締めの戦闘とします。
PC達の立ち回りによってはこのパートが発生するとは限りませんが、大体の場合は発生するでしょう。敵の強さや数、PC達の実力で左右されますが、3Hでは【1時間以内】が基本です。クリティカルなどですぐ終わってしまうこともありますが、早く終わる分には問題ありません。
幕引きパート †
セッションの最後の締めになるパートです。単純な討伐などであれば10分と掛からず終わることでしょう。一方、NPCとのやり取り(依頼達成の報告やちょっとした後日談など)があったり、PC達がすべきことがある場合はおよそ30分程はかかると見ておきましょう。またPLPCが望む行動があるかもしれません。そういう場合は、描写したりNPCでロールするといいでしょう。
最後の準備 †
後は想定される敵データをメモ帳やワードなどに記録しておきましょう。
それで準備完了!
NPCを使用する場合はキャラクターや設定をつけたり、煮詰めたりしても良いかもしれません。
マスタリングや運用などに関してはこのページでは省きます。てく。のGM講座をお読みください。
関連カテゴリ †
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