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『港』
『港』と『門』とは、〈人〉が作ったゲートネットワークで、この仕組を使うことでエンファータの様々な土地へ一瞬で行く事ができると言われています。
『門』は、〈人〉のルーンが隙間なく掘り込まれた巨大な銀色の金属の輪で、もう一つの『門』との間にゲートを繋ぐ力があります。このゲートが稼働している間は、輪に彫り込まれたルーンは輝き、その輪の中には青白い光の水面が張られています。
そして『港』とは、それらの『門』を統御する〈人〉の施設で、複数の『門』があり、それらを操作するコンソールがあります。
ケルの『港』 †
ルアーブルから船で1時間ほどにあるケルの島には、「ケルの大灯台」と呼ばれる巨大な灯台があります。この灯台の地下には〈人〉の遺跡が広がっており、その遺跡のさらに奥にあるのが、『港』です。近年の一連の冒険者の活躍によりその存在が発見され、今はアーベ大公およびハーフェン領主『大魔術師』ザールが管理しています。
この『港』は巨大な八角形の部屋で、6つの面に『門』があり、残り2つは迷宮から降りてくる階段が配置されています。〈人〉のルーンが隙間なく張り巡らされた部屋の中央には円形の輪のような台座があり、ここで『門』の操作をすることが可能です。また、その際には台座の上に美しい女性の幻が浮かび上がり、『門』の状態などを案内してくれます。
なお、この『港』は、入り口を管理するアル=グラムの司祭、深淵を寄せ付けない〈人〉のラビリンス、そして強力なガーディアンゴーレムによって護られています。
主な接続先 †
- 記載されている知名度は、それぞれの地名に関する判定です。なお、セッションによって地名表記が異なる場合があります。
- 現時点ではPCが知り得ない情報も記載されています。
永遠の都(知名度10) †
海の底に沈んだアルケナル帝国の首都に繋がります。なお、帝国首都は海中に没しましたが、『門』の周りや、その都市のあちこちは空気があることが判明しています。また、この都市は『港』でもあり、10の『門』があったようですが、現在でも利用できるのが判明しているのはそのうちの1つだけです。
かつてこの都を探索したときは帝国が滅びる前夜の姿が再現されていましたが、今ではその魔法も解けたため、今では危険な魔都市となっています。
豊穣なるラクナウ(知名度10) †
ラクナウに繋がります。ただ、ラクナウのどの場所に『門』が置かれているかは、未探索です。
自由の海(知名度12) †
フリーオンに繋がります。様々なゴーレムや魔法生物が跋扈する機関部にあります。この『門』からフリーオンの居住区域の行き来する間に、それらの生物に襲われる危険があります。
巨人の腕(知名度15) †
陸(大陸)にあるようですが、深淵の侵攻を受けていない場所で、忘れられし土地と言われています。探索したものの報告によると温暖な場所で、未開の人間がおり、また、巨大な陸竜が闊歩する場所です。
激しき焔の海(知名度18) †
ツバル地方の大砂漠深部「シルバル地方」にある都市サウザンスターズに繋がります。『門』は、この都のソルルトという神の神殿内に安置されています。
シルバルとの交易を企図するアトリー・アウザストラを座長に、冒険者たちが何度も赴いているため、現在では、ケルとシルバルの間はほぼ常に『門』が繋がっており、冒険者の移動は比較的自由です。勿論、一般には開放されていませんが(ケルの『港』の存在自体が隠されています)。
大いなる頂の麓(知名度18) †
大陸にある高い山を望む高地だと考えられています。極めて寒い場所と言われています。未探索であり、何があるかは未知数です。
ラッタウ †
かつての〈人〉の都市であり、今ではレングラート地方・アルケナル地方の深淵の都として使われている「ラッタウ」に繋がる『門』です。深淵の大都市であるため、ケルから接続することはありません。なお、神器騒動の際の情報では、ラッタウにある『門』はメタモルスとレイブンの厳重な監視下にあるそうです。
ガルムドリング †
かつての〈人〉の都市であり、今ではペトラの都として使われている「ガルムドリング」に繋がる『門』です。深淵の大都市であるため、ケルから接続することはありません。また、神器騒動の際の情報では、ガルムドリングにある『門』は、ペトラによって封鎖されているそうです。
命の火 †
南バルバロスにあった「命の火灯台」地下にある『門』です。この地下の廃墟に今も置かれています。
帝国鍛錬場 †
アルケナル十諸国「カイゼル騎士団領」にある古代の施設「帝国鍛錬場」に繋がる『門』です。
狭間の境 †
かつて、アルケナル帝国の中心部『内陣』と地方を分けていた都市「ポート・ガルハザード」に接続します。到着先はこの街にあるかつてのアル=グラム神殿地下の隠し部屋です。
なお、今では深淵に支配された都のため、安全のため、接続は短時間で切断されます。この街から戻るには、街の『門』を開ける装置を持って赴くか、それ以外の方法で脱出するしかありません。
嵐の島 †
場所は不明で、〈人〉の遺産が豊富に残されている島です。アーベ大公の息子ベインを中心に、冒険者たちがこの島の探索を行っています。
その他設定情報 †
- 下記情報は、GMおよびPLのために提供されています。基本的にPCが知ることはありません。(必要に応じてGMが提供するのはかまいません)
『門』が存在しない場所 †
『港』と『門』のゲートネットワークは、ルアーブルの大迷宮や、空中大陸ハーフェンのある高層域など、極めて重要な場所には接続されていません。これは、『門』の仕組みが諸刃の剣 ―― 便利であるが、深淵の侵攻などにも使われる危険 ―― があるためです。
なお、第二工廠の島には、キャンペーン「失われた世界」で『門』がありましたが、あの『門』はガルムドリングにしか接続されておらず、ゲートネットワークから独立しています。
『港』の操作 †
『港』で『門』を操作するには、〈人〉のルーン文字を組み合わせて、その門の名前を指定する必要があります。ただ、これは必ずしも〈人〉のルーンを読める必要はなく、適当に選んだ場合でも、選んだ形が(登録されている『門』の名前と)一致していれば問題ありません。
ただ、高いセージ能力を持つものが行ったほうが安全でしょう。不適切な組み合わせを選んだ場合、『門』は危険な場所に接続されたり、異次元の魔物の通り道となったりすることもありえます。
深淵が利用する可能性 †
『港』は重要な施設であるため、〈人〉によって対深淵の様々な防衛対策がされています。そのため、深淵(ガルクラン)は、この『港』に近づくことも利用することも出来ません。
しかし、単独の『門』は、また別の話です。『港』がなくとも『門』だけで他の『門』と接続することは(技術的には)可能です。
今では深淵の都となっているラッタウやガルムドリングにも『門』があるため、一部のレイブンなどがその使用法について研究をしているといわれています。今のところ、成功には至っていないようですが。
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