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名前
名前とは、個々人、あるいは物に付けられる、他者からの識別手段のひとつです。
その意義によって様々な名前が生まれ、あらゆる存在、物体に付帯されています。
ここではその中でも、エンファータ世界における人物の名前のあり方について解説します。
名前とは †
先にも挙げたように、個人識別の手段です。
エンファータの世界では、あらゆる個人に、その目的に沿ったものが名付けられます。
国家や種族、部族によってはその名付け方が決まっている場合があり、基本的にはそれに従っています。
呼びやすさや分かりやすさ優先で付けられることも多く、小さな村などでは「ジョンソン(ジョンの息子)」なんて名前も少なくありません。
「姓」はあるか? †
基本的には人物の名前は「名前」単体で成立します。
名前には個人識別以外の目的はなく、要は目的の人物とその名前が関連付けられていればそれで問題ないからです。
しかし上でも挙げたように、名前とはしばしば分かりやすさや呼びやすさ優先――あるいは著名な人物にあやかって付けられることがあるため、例えばひとつの冒険者の宿に「ジョンソン」という名前が3人も4人もいることはそう珍しいことではありません。
それ故に、本人がその場にいるわけではない書面上の記録などで名前を残す時には、判別のために「姓のようなもの」を名前の後に付けることがあります。
この「姓のようなもの」は個々人や種族によって異なりますが、大抵は「出身地」です。
例えば「ジョンソン・アッチーノ」という呼び方は「アッチーノ村のジョンソン」という意味があるのです。
ただし、これはあくまでも「本人がその場にいるわけではない」場合の識別法です。
上の例で、名乗りを「ジョンソン・アッチーノ」とする人はそう多くはありません。単純に「ジョンソン」です。
例外は貴族で、貴族は通常、名前の後に「家名」を持ちます。この家名をセットで名乗るのが礼儀であり作法とされており、それ以上に貴族にとって家名は誇りや地位の源であるため、何か特別な目的がない限りは家名までを含めた名乗りをするのです。
二つ名と称号 †
二つ名と称号は、どちらも名前に付属するものですが、異なる点が幾つか存在します。
二つ名 †
二つ名とは、要は仇名です。主にその対象となった人物が活動している範囲内において、その人物に関わる話題性のある噂などから発生する、由来が不確かなものです。
特定の個人を指すが、その本人の名前がわからない場合や、畏敬などを込めて呼ぶ場合などに用いられます。
その性格上、いくつかの特徴があります。
- 仇名はその付けられた本人が名乗ることは多くなく、他人から呼ばれるものである(自分で名乗る場合は自嘲などの皮肉った意味を保つ場合が多い)。
- 外見や戦い方、少し話せばよく分かる部分の性格など、そういった本人を端的に表せるものを元ネタとしていることが多い。
- 呼びやすいものである(二字から五、六字以内、あるいはひとつの接続詞で繋がる二つの単語)。
例:『紅炎の』リセシュタ(ソーサラーであり、赤色を好んで身に付ける他、ファイアボールを多用する)
称号 †
称号とは、階級や業績、地位などに付属する、その人物のそれら名誉を端的に表現するものです。
公に授与されるものが多く、由来が確かです。そのため、自己紹介に用いられることが多くあります。
その性格上、いくつかの特徴があります。
- その本人の名誉などを表すものであるため、本人が積極的に名乗りと共に称号を言っても問題ない。
- その人物の名前とセットでないと意味が無いため、称号だけで個人を指すことは多くない(その称号を持っているのが現在一人しかいないなど、一個人称号の場合は除く)。
- 称号から本人の姿などが想像しにくいものであっても問題ない。
例:『初代魔術学院長』オードリング(読んで字のごとく。魔術学院の初代院長)
種族ごとの差異 †
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