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ドラグのクラン

クランとは、氏族のことです。血のつながり、一族のまとまりのことで、ドラグ以外でも使われる概念・言葉です。

ドラグにおけるクランは、例えていうなら『源氏』『平氏』『藤原氏』のようなもので、血の系譜のつながりであり、軍事的・社会的に、そして深淵の森や配下種族の支配などに関して力のある集合体です。クランの上位にある者は、ドラグ貴族といっていいでしょう。また、クランの中には、代々続き、優秀なものを輩出してきた伝統的な家門などもあり、それらは所領のように自分の深淵の森・自分の配下種族を持っていたりします。

また、ドラグ・ウォーロードなどの高い地位も、有力なクランのクラン・ロード(氏族長)などが選ばれるのが一般的です。

著名なドラグのクラン Edit


「  まず、ドラグには有力なクランがいくつかある。  」
「  だが、そのクランのほとんどが火竜の系統でな。  」
「  まあ、具体的には。九英雄と呼ばれるドラグのクランの祖のうち、六英雄が火竜なのだ。  」
「  そして残りの三祖となったクランが、水竜のハイドラ、土竜のファーヴニル、風竜のリンドヴルムだ。  」

ドラグには9つのメジャークラン(氏族)があるのが知られています。6つが火竜ドラグのクランで、『独眼』ペルセライガや『跡目』アルガルフが属するクラン・アルガロスは、その主要なものの一つです。火竜ドラグの6つのクランは、ドラグ神話では、ガラクヴァの6つの腕をそれぞれ占めているとされています。
また、水竜のクラン・ハイドラ、土竜のクラン・ファーヴニル、風竜のクラン・リンドヴルムの3氏族は、火竜ドラグとのかかわりが深く、合わせてガラクヴァの九英雄と呼ばれています。

なお、ドラグは必ずしも9つのクランに属しているわけではありません。『白竜』ヴァイスのように、そもそも9つのクランの枠外に居る者もいますし、火竜や他の竜でも九英雄/六英雄が系譜のメジャークランに属していない者もいます。特に数が多い火竜ドラグにおいては、マイナークランも多数あり、その中には滅びたクランもあります。また、ドラグ・グランドロード・ガンディリオのように、全くクランに属していない火竜ドラグなどもいるのです。

火竜/クラン・アルガロス Edit

アルガロスとは、かつてガラクヴァ〈竜〉に従ったというドラグの六英雄の一人で、ドラグ神話でも、ガラクヴァ〈竜〉の6本の腕の一つにその名が名付けられ、最も攻防に優れていたと言われています。
現在のクランロードはドラグ・ウォーロード『独眼』ペルセライガが勤めています。「その戦いの技、統率力、将軍としての知恵は、当代でも比肩できるものはほとんどいない」と評されるほどで、『拳を極めし者』ガンディリオが居なければ、彼こそがグランドロードになっていただろうと目されています。

火竜/クラン・ジルニトラ Edit

ジルニトラはガラクヴァの九英雄(火竜の六英雄)の一人で、強い魔力を持つ火竜ドラグの知将であったと言われています。クラン・ジルニトラは栄華を誇る火竜ドラグの中でも小規模なクランですが、代々、著名な軍師・参謀を輩出していることで知られています。

水竜/クラン・ハイドラ Edit

クラン・ハイドラは、火竜の六英雄の系譜が栄華を誇る現在のドラグ社会においては、少数派に属しますが、その中でも最有力のクランです。

ハイドラはガラクヴァの九英雄の一人で、強力な癒しの力を持った水竜/雌ドラグであったといいます(実際には雄ドラグでした)。
そのハイドラを祖としたクラン・ハイドラは水竜ドラグたちの氏族です。水かきのような膜のついた耳や、全体的にテルミナスを彷彿とさせる姿など、水竜らしい姿をしています。祖であるハイドラの血を受け継いでか、癒しの力を持って生まれる者も多いといいます。また、クラン・ハイドラの水竜たちは炎の代わりに水のブレス、水の魔力を込めた弾を投げつけることができるなど、強力な戦闘力を持ちます。基本的には火に弱いですが、一定の強さを身につけると、その強力な水のバリアで炎を克服できる強者もいます。

現在のクラン・ハイドラのクランロード、レイクテュスは、『独眼』ペルセライガの腹心で、刻印戦争後、グランドロード・ガンディリオの命で、彼女に従う4人のウォーロードの一人となりました。火竜ドラグの勢力が強い現在、ウォーロードの地位は火竜ドラグが占めるのが普通で、水竜ドラグであるレイクテュスが選ばれるのは極めて珍しいことです。

地竜/クラン・ファーヴニル Edit

ファーヴニルはガラクヴァの九英雄の一人で、大地を操る力を持つ地竜/雄ドラグだったと言われています。
そのファーヴニルを祖とするクラン・ファーヴニルは地竜たちの氏族です。とはいえ、長い年の間に火竜ドラグとの混血が進み、現在では、地龍といってもごつごつしたゴツい肌をし、飛行が苦手というくらいの特徴で、火竜のように炎ブレスをつかう個体が多くなっています。ただ、稀に、地龍の血を色濃く受け継ぐ者もおり、そのような者たちは羽が完全に退化している代わりに、アースクエイクなど、大地を操る力を持っています。

風竜/クラン・リンドヴルム Edit

リンドヴルムはガラクヴァの九英雄の一人で、風を操り、目にもとまらぬ速さで空を駆けることができた風竜/雄ドラグであったと言われています。クラン・リンドヴルムは、その風竜たちのクランです。

祖であるリンドヴルムは、部類の雌好きと言われており、そのためか、風竜はお喋りで雌ドラグにうつつを抜かすものが多いと言われています。
風竜たちの氏族に生まれたものは、全体的に細身のシルエットで、普通のドラグと比べて防御力や耐久力は劣りますが、ずっと早く長く空を駆けることができます。また、かまいたちのようなブレス・風弾を使うのも特徴です。その特質から、深淵の軍においては斥候や伝令として活躍することが多いと言われています。

その他のクラン Edit

白竜/クラン・ユルルングル Edit

ユルルングルは氷と光を操る白竜/雄ドラグだったと言われています。
その白竜を祖とするのが、クラン・ユルルングルですが、長い年の間に火竜との混血が進み、その数は減り続け、今では白竜として生まれるものはほとんどいません。著名なドラグとしてはドラグ・ウォーマスターの『白竜』ヴァイスがいますが、彼とても、鱗の色が白いだけで、能力は火竜のそれです。ただ、彼の妹は、完全なる白竜としての力を持って生まれてきたようです。

黒竜/クラン・ヴリトラ Edit

黒竜の祖たるヴリトラは、ガラクヴァの呪いをその身に宿し、それにより破壊と再生の力を強めたといわれています。すさまじい威力の毒炎で大地は焼き払われ、そして、再生の力で広大な深淵の森を生みだしたと言われています。

しかし、ヴリトラの毒炎は強力すぎたゆえに忌まれ、その系譜は長くは続きませんでした。
クラン・ヴリトラは今では名前だけの存在で、そこに属するものは基本的にいません。しかし、人間から稀にガルハドラが生まれる様に、ドラグの中にも、稀に黒竜として生まれてくるものがいます。黒い鱗で翼が不能/存在しないのが共通で、あとはどの程度力を受け継いでいるかで姿は変わりますが、いずれにしても、そういった者たちはクラン・ヴリトラの者として忌まれ、生まれたクランから追われてしまいます。

刻印戦争で、祖であるヴリトラの真実が明らかになり、また、クラン・ヴリトラが衰退し迫害されたのは、〈無貌の神〉の呪いと、メタモルス達の陰謀であったことも明らかになりました。長らく積み重なった蔑視は、そう容易には拭い去れないですが、グランドロード・ガンディリオは、クラン・ヴリトラが正当な地位を占めるべく地位改善に動き出しています。
いずれは、クラン・ヴリトラのロードが誕生するかもしれません。

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