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メタモルス
メタモルスがどんな姿をしているのかわかるものはあまりいません。というのも、彼らは〈竜〉の混沌を受け継いだといわれ、まさに、古代語の「変容」と名付けられたとおり、犠牲者の特徴を吸収し、自分の力を増すという特徴があるからです。とはいえ、彼らはその姿をずっと維持できるわけではなく、寝る時や吸収時には本当の姿をあらわにするといわれています。その姿は、銀色の無数の触手が絡み合う人のような姿をしているといわれています。
メタモルスの特徴 †
吸収と変身 †
メタモルスは、他者の生き血を啜って、その者の姿や技量や人格などを自分にコピーして変身することができ、それゆえにメタモルス以外の者から恐れられています。その変身の精度は高く、犠牲者が死に至るまで吸収した場合、ほとんどそのものに成りすますことすら可能です。なお、変身能力には個体差があり、犠牲者を殺さずとも成り済ませる能力の高い個体もいると言います。また、犠牲者の知識や人格も奪えるようですが、完全ではないようで、さらに、奪うには相当長い時間がかかるとも言われています。
変身を見破る方法 †
メタモルスの変身は、《シェイプチェンジ》などの呪文によるものではないため、《センスマジック》などの呪文には反応しません。ただし、ガルクランであるため《センス・イービル》《センス・エネミィ》などの呪文には反応します。また、ガルクランはダメージを受ける《ホーリー・ライト》や、聖水をかける、などの方法で見破ることも可能です。
さらに、切り離された部分は長く変身を保っていられないため、血判や、髪の毛を切り取ってもらうなどの方法もあります。ただ、メタモルスも犠牲者の髪の毛や血液を保持しておくなどの方法ですり抜けることもできるため、上記の魔法や聖水などによるものの方が確実です。
また、メタモルスのなりすましは、見た目はともかく人格や知識の面では完ぺきではないため、行動の変化や知識の欠落から攻めることもできます(言い逃れされやすいですが…。
星霜社会の対抗策 †
星霜社会は、メタモルスや《シェイプチェンジ》がつかえるレイブンなどのなりすまし・スパイ行為に長年痛い目を見ており、それらの侵入をあぶりだすための方法を編み出してきました。大神殿や宮殿、大貴族の屋敷、政治・軍事の要地や、貴族・要人の会合などでは、深淵除けの結界を張るのは一般的ですし、聖水で手を洗ったり、《センス・イービル》などの呪文を受けるのも当然となっています。
ですので、要人が成り済まされることはそれほど例はないのですが、要人の召使など、(セキュリティが比較的甘く)機密などに近づけそうな人が犠牲になって成り済まされるケースはあり、貴族家も信頼できるものの確保や家内・家人の安全性の維持に日々気を配っています。
メタモルスの性格 †
一般的に、メタモルスは外道と言われています。それは、彼らの特殊能力に対する恐怖から来る偏見もありますが、実際のところ、メタモルスはどんな汚い手でも取る存在です。ドラグの正々堂々さなど露骨に軽蔑していますし、レイブンの「優雅さ」や「人間らしさ」を内心ではせせら笑う存在。使えるものはなんでも利用し、利用価値がなくなったら捨てる存在。それがメタモルスなのです。
そのため、メタモルスとドラグの関係は良くありません。レイブンも、メタモルスの「変容」という特殊能力を警戒しているといわれています。
メタモルスの階級 †
バース(ML1)>ラーヴァ(ML2~5)
>ユース(ML6)>プライム(ML7)/メリディアン(ML7)>オールド(ML9)
>レギオン(ML10以上)>アビス(ML10以上)
メタモルスにも上記のような階級があると言われていますが、千差万別で個体差が激しいのがメタモルスであり、同じ階級に様々な名称があるのが知られています。例えば世界のこちら側で最も強いというメタモルス・フィースメアは、上記で言えばアビス階級ですが、シェイプシフター・マスターピースと呼ばれています。
メタモルスの戦闘データ †
メタモルス・ラーヴァ †
●名称=メタモルス・ラーヴァ ●ML=4
●知名度=14 ●敏捷/移動=10/10
●出現数=単独~数体 ●出現頻度=まれ
●知能=低い ●反応=敵対的
●攻撃点=腕:11×3 ●打撃点=8×4
●回避点=10 ●防御点=7
●生命点/抵抗=14/12
●精神点/抵抗=14/12
●特殊能力
・<変身能力> 変身及び記憶模倣の能力。限定的なものであり、見た目だけのハリボテや、仮初の能力であることが多い。
・<吸収> このモンスターの攻撃が命中したPCのHPを、そのPCの生命Bと同じ値だけ減らす。また、ラウンド終了時、このモンスターの攻撃によってダメージを受けたPCの数だけHPを回復する。
・<伸縮腕> このモンスターの腕攻撃は1ラウンドに1回まで後衛を対象とすることができる。この攻撃で部位狙いをすることはできない。
●生息地=深淵の森、地下 ●言語=無し ●知覚=五感(暗視)
●分類=ガルクラン/スライム族(?)
メタモルス・ユース †
●名称=メタモルス・ユース ●ML=6
●知名度=12 ●敏捷/移動=16/16
●出現数=単独 ●出現頻度=まれ
●知能=人並み ●反応=敵対的
●攻撃点=腕:14×4 ●打撃点=11×4
●回避点=13 ●防御点=10
●生命点/抵抗=16/14
●精神点/抵抗=16/14
●特殊能力
・<変身能力> 変身及び記憶模倣の能力。この能力によって「水中適応」「飛行能力」などの状況に合わせた能力を1つ得てもよい。
・<吸収> このモンスターの攻撃が命中したPCのHPを、そのPCの生命Bと同じ値だけ減らす。また、ラウンド終了時、このモンスターの攻撃によってダメージを受けたPCの数だけHPを回復する。
・<伸縮腕> このモンスターの腕攻撃は1ラウンドに2回まで後衛を対象とすることができる。この攻撃で部位狙いをすることはできない。
●生息地=深淵の森、地下 ●言語=共通語、ガルクラン語、その他言語 ●知覚=五感(暗視)
●分類=ガルクラン/スライム族(?)
メタモルス・プライム †
●名称=メタモルス・プライム ●ML=7
●知名度=12 ●敏捷/移動=16/16
●出現数=単独 ●出現頻度=まれ
●知能=人並み ●反応=敵対的
●攻撃点=腕:15×4 ●打撃点=13×4
●回避点=14 ●防御点=11
●生命点/抵抗=22/16
●精神点/抵抗=18/16
●特殊能力
・<変身能力> 変身及び記憶模倣の能力。この能力によって「水中適応」「飛行能力」「ペナルティ半減」などの状況に合わせた能力を戦闘開始前に1つ得てもよい。
・<吸収> このモンスターの攻撃が命中したPCのHPを、そのPCの生命Bと同じ値だけ減らす。また、ラウンド終了時、このモンスターの攻撃によってダメージを受けたPCの数だけHPを回復する。
・<伸縮腕> このモンスターの腕攻撃は1ラウンドに2回まで後衛を対象とすることができる。この攻撃で部位狙いをすることはできない。
・<始原の記憶> ラウンド終わり、このラウンド中で腕攻撃に命中したPCがもつデータで武器攻撃を行うことができる。
●生息地=深淵の森、地下 ●言語=共通語、ガルクラン語、その他言語 ●知覚=五感(暗視)
●分類=ガルクラン/スライム族(?)
メタモルス・メリディアン †
●名称=メタモルス・メリディアン ●ML=7
●知名度=12 ●敏捷/移動=16/16
●出現数=単独 ●出現頻度=まれ
●知能=人並み ●反応=敵対的
●攻撃点=腕:15×4 ●打撃点=13×4
●回避点=14 ●防御点=11
●生命点/抵抗=18/16
●精神点/抵抗=22/16
●特殊能力
・<変身能力> 変身及び記憶模倣の能力。この能力によって「水中適応」「飛行能力」「ペナルティ半減」などの状況に合わせた能力を戦闘開始前に1つ得てもよい。
・<吸収> このモンスターの攻撃が命中したPCのHPを、そのPCの生命Bと同じ値だけ減らす。また、ラウンド終了時、このモンスターの攻撃によってダメージを受けたPCの数だけHPを回復する。
・<伸縮腕> このモンスターの腕攻撃は1ラウンドに2回まで後衛を対象とすることができる。この攻撃で部位狙いをすることはできない。
・<始原の記憶> ラウンド終わり、このラウンド中で腕攻撃に命中したPCがもつデータで魔法を唱えることができる。この魔法によってこのモンスターを対象とすることはできない。
●生息地=深淵の森、地下 ●言語=共通語、ガルクラン語、その他言語 ●知覚=五感(暗視)
●分類=ガルクラン/スライム族(?)
メタモルス・オールド †
●名称=メタモルス・オールド ●ML=9
●知名度=12 ●敏捷/移動=16/16
●出現数=単独 ●出現頻度=まれ
●知能=人並み ●反応=敵対的
●攻撃点=腕:17×4 ●打撃点=16×4
●回避点=15 ●防御点=13
●生命点/抵抗=24/19
●精神点/抵抗=24/19
●特殊能力
・<変身能力> 変身及び記憶模倣の能力。この能力によって「水中適応」「飛行能力」「ペナルティ半減」「」などの状況に合わせた能力を戦闘開始前に2つ得てもよい。
・<不可視の触腕> ラウンドはじめ、PC全員に生命抵抗16、R10+9の魔法ダメージを与える、失敗したPCはさらにそのPCの生命Bと同じだけHPを減らす、抵抗減少。
・<吸収> このモンスターの攻撃が命中したPCのHPを、そのPCの生命Bと同じ値だけ減らす。また、ラウンド終了時、このモンスターの攻撃によってダメージを受けたPCの数だけHPを回復する。
・<伸縮腕> このモンスターの腕攻撃は1ラウンドに2回まで後衛を対象とすることができる。この攻撃で部位狙いをすることはできない。
・<始原の記憶> ラウンド終わり、このラウンド中に腕攻撃に命中したPCがもつデータで一度行動することができる。物理攻撃/魔法すべて自由だが、この行動によってこのモンスターを対象とすることはできない。)
●生息地=深淵の森、地下 ●言語=共通語、ガルクラン語、その他言語 ●知覚=五感(暗視)
●分類=ガルクラン/スライム族(?)
メタモルスデータの拡張 †
魔法技能の追加 †
- メタモルスは、他者の能力を奪い真似る存在のため、<始原の記憶>などに依らずとも、初めからソーサラー/シャーマン/プリースト技能のいずれかを保持しており、それを使って魔法を使用する個体もいます。<変身能力>の取得能力として運用するとよいでしょう。
メタモルス追加能力 †
- 以下に紹介する、メタモルス特有の能力を追加することも可能です。
- <副脳> MP2点 精神系魔法または部位攻撃<頭狙い>の効果を無効にすることができます。