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テルミナス
リザードマンの近親種であり、彼らの姿と比べて尾ひれ、背びれ、水かき、耳えらなどを備えた種族です。陸上、水中での行動をそつなくこなし、活動範囲の広さで知られています。人間と初めとしてジェルクエルフやパクタック、リザードマンなど、海に親しい種族と交易を基本とした交流を持っています。竜の末裔という伝承が色濃く残っている種族らしく、武を重んじる文化や精神的な価値観をしています。
彼らの存在がいつから確認されていたのか、詳しいことは分かっていません。星霜の人々にとって彼らとの交流が始まったのは、ヘブンズロストに向かおうとする船乗り達がスケイル諸島に住まうリザードマン達から受けた紹介が最初だったと言われています。
当初は、星霜の天敵である深淵の一種族に少なからず似通っていたその姿から、敬遠するものが多くいました。
しかし礼儀正しく武を重んじ、認めた者ならば種族の垣根を超えて祝福することに躊躇しない彼らと打ち解けるのにそう時間は掛からなかったようです。
彼らは竜の末裔としてその力を、名誉を誇っています。そしてそれを強大だと知りながら挑む者達のことも好ましく思っています。
それ故に彼らと同じ竜の氏族でありその末裔であるドラグに対し、故郷である大陸を諦めず守るために挑む星霜の人々を賞賛しています。
基本的な立場は中庸的なものですが、大抵の難事において星霜の人々が困った時には快くその力を貸してくれます。
所属特徴 †
種族スペック †
外見など †
深淵の種族として知られているドラグや海の隣人のひとりであるリザードマンと同じく、その身体は直立歩行する巨体の蜥蜴に似て、全身に強固な鱗を備えており、人族の平均的な姿とはかけ離れています。
また尾びれ、背びれや水かきといった水中行動のための部位を備えており、それらを使って静かに高速で遊泳する姿は美しいとも雄々しいとも言われています。
他に特徴的な部位として、竜角、口髭、逆鱗があります。
竜角は後頭部から生える二本一対の鋭く尖ったもので、彼らにとっては竜の末裔の象徴として最も重要なものです。
口髭は口元から生える二本一対の太いもので、これは竜の末裔、とりわけ「水竜」の末裔の象徴となっています。男性はやや長く、女性はやや短いという違いがあるため、彼らの非常に分かり辛い性別を外見で判断する時に役立ちます。切られても数日で元通りになる再生力の高さを持っていますが、空気や水の流れを感じ取る重要な感覚器であるため、彼らの弱点のひとつでもあります。
逆鱗は彼らの顎の下、喉との境目辺りに小さく生えている突起のような鱗を指します。「逆鱗に触れる」という言葉はエンファータでは彼らのこれを指して言うものであり、寛容で知られる彼らであっても誰にも――親や兄弟、夫や妻にさえ触れさせないと言います。唯一の例外は己の子供だけなのだとか。
三部位のいずれにせよ、彼らと親しくもないのに興味本位や良からぬ目的を持って触れようとするのなら――死を覚悟する必要があるでしょう。
種族設定 †
性格的特徴 †
生まれつき、と言っていいほどに幼少から強固な身体を持っている彼らですが、そんな彼らでも鍛錬を欠かすことはありません。
と言っても、彼らの鍛錬は肉体的なものではありません。技術的、精神的なものです。暇あれば武器を握り、精神を集中して、己をより高めようとします。これは、彼らの肉体が生誕から僅か十年ほどでほぼ完成されたものとなり、それ以上の成長が見込めないことによるものです。
それ故にか、彼らは強者との戦いに執着を見せることがあります。己より技術や心に優れたものに挑み、それを学び取ることが大きな道のひとつだと知っているからです。
そういったことから、彼らは単純な強弱で相手を見ることはありません。そして「成長」に敬意を払います。弱く、未熟であるということは、成長の余地があるということに他ならないからです。
また、竜の末裔というものに裏打ちされた「海の守護者」という自負は、彼らの精神をよく現しています。
彼らは非好戦的なものに対して、決して宣告や警告なしに先制攻撃を行うことがありません。これは可能であればまず対話を試みようとする理念からくるものです。勿論、それが不可能であると分かったなら実力を行使することを躊躇いませんが。
武には武を。心には心を。それが誇り高き竜の末裔である彼らの生き様なのです。
文化:「心」と「精神」と「魂」 †
テルミナスは竜の末裔として、完成された肉体を持つ種族です。
生誕から十年ほどの時間を掛けて肉体はほぼ自動的に成熟し、それ以降は全くと言っていいほど成長が止まります。
それ故に、彼らは肉体の鍛錬を殆ど行いません。その代わりに成人までの十年で「魂」を鍛錬するのです。
テルミナスの教育文化では重視されているものが三つあります。「心」と「精神」、そして「魂」です。
「心」とは感情――喜怒哀楽のことです。時に親愛なる味方を作り、時に険悪な敵を作り、時に限界以上の力を産み、時に致命的な弱さを産み、時に理論を超えた正しさを産み、時に間違いを犯す――扱いの難しい強さです。
「精神」とは揺るがぬ根――絶対なる価値観のことです。真理を見つめる力のことでもあります。白いものを白く、黒いものを黒いと断じることできる意思と知識を統合することによって生まれる、確かな強さです。
「魂」とは「心」と密接に結びついた「精神」のことです。如何なる状況に置かれようとも変わることのない強い意思。己の信じた道を進みながらも視野を広く持ち、他の道を認めることの出来る器量のよい思考。因果をしっかりと認識し、後悔なく進むことの出来る理性。
「心」と「精神」と「魂」――この三つを完全に竜の末裔としての肉体に備えること。それが彼らの基本にして永遠の鍛錬なのです。
種族ルール †
水中適応能力 †
- 陸上及び水中の行動において一切のペナルティを受けません。水中で呼吸が出来るため活動時間の制限もありません。また、水中での 会話、魔法、呪歌が可能です。
- 鎧は「ソフトレザー以下」であり「筋力の半分以下」の物でないといけません。それ以上の鎧の場合、他の種族と同じく水中戦闘ペナルティが発生し、泳げなくなります。
- 水中戦闘における武器の制限は通常通りです。
- また、水泳判定に対し+2のボーナスを得ます。
ブレス能力 †
能力値 †
能力ダイス | A:2d4 B:2d4 C:2d4+6 D:2d4-2 E:2d4 F:2d4+6 G:2d4 H:2d4+4 |
---|---|
能力(低/高) | 器用4/16 敏捷10/22 知力8/20 筋力10/22 生命10/22 精神8/20 |
能力(平均) | 平均:器用10 敏捷16 知力14 筋力16 生命16 精神14 |
生活費 †
出自表 †
出目 | 所属社会 | 出自 |
2 | 特殊 | 「1」、「2」から選択 |
3〜6 | テルミナス社会 | 「1」から選択 |
7〜10 | テルミナス社会 | 「1」から選択 + 一般技能「グラディエーター」Lv1 社会点10/60 |
11 | テルミナス社会 | 「1」から選択 + 一般技能Lv3 経験点3000/3000 社会点10/110 |
12 | テルミナス社会 | 「1」から選択 + 一般技能「ノーブル」Lv3 社会点10/110 |
キャラクター作成掲示板では、上記の中から1つが提示されるので、そこに『出自表「番号」から選択』と書かれていた場合、下記の対応する出自表「番号」から1つを選んでください(指定された表の中にあるものならどれを選んでも構いません)。また、これはPC用の生まれ表であり、NPCや種族一般の職業割合を示しているものではありません。
出自表「1」 †
出自 | 技能名 | レベル | 説明 |
守護者 | ファイター技能 | 1レベル | 経験点2500/3500 社会点10/10 |
精霊使い | シャーマン技能 | 1レベル | 経験点2000/3500 社会点10/10 |
魔術師 | ソーサラー技能 | 1レベル | 経験点1500/3500 社会点10/10 |
海渡り | レンジャー技能 | 1レベル | 経験点3000/3500 社会点10/10 |
識者 | セージ技能 | 1レベル | 経験点3000/3500 社会点10/10 |
語り部 | バード技能 | 1レベル | 経験点3000/3500 社会点10/10 |
出自表「2」 †
出自 | 技能名 | レベル | 説明 |
拳闘士 | ファイター/シーフ技能グラップラー技能 | 1レベル/1レベル | 経験点:2000/3500 社会点:10/60 |
呪闘士 | トランスコンバット技能+ウェアブル技能 | 1レベル/1レベル | 経験点:2000/3500 社会点:10/60 |
種族専用魔法・武器 †
Q&A †
関連 †
修正ログ †
- 19/08/18:水中適応の装備制限を、ルールブックどおり、「筋力半分以下の、ソフトレザーまでの鎧」と明記しました。
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