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ティガ=タルナ
九大神の一人であるティガ=タルナは、エンファータの神話で最後に登場する神で、生と死、終わりと再生を司ります。その姿は黒いローブに身を包み、フードをかぶっており、顔は見えません。また、ローブの隙間からは星と月が覗いています。
死と生を司る再生の女神 †
ティガ=タルナの教えでは、『命』を神から授かった『価値』として考えます。死は必ず訪れるものなので、与えられた生を価値あるものになるよう生きること。そう教えているのです。
そのため、ティガ=タルナの神官は生き物の生と死を見つめ、死を看取る葬儀屋のような役割と、人々の傷を癒す医者の役割を果たそうとします。とはいえ、ティガ=タルナ神官も戦いは許容するのが一般的です。『価値』なき命を持っている者は、神の元に送り返し、あらたな生に繋げるのも必要なことと考えています。
また、そこから進んで、生物の生と死だけではなく、広範な意味で様々な物事の始まりと終わりを重視する神官もいます。物事にはすべてが終わりがあり、その価値を失ったものはすべて終焉させることが、あらたなる再生へと繋がるのです。彼らはそのために積極的に物事に介入します。
本質 | 死 |
司る側面 | 死、生、終焉、再生 |
誓い | 我等は迎え入れる者。そしてまた繰り返す者。 |
戒律 | 生きよ。死せよ。全てのものに始まりがあるように、全てのものには終わりがある。 生きる価値を高めよ。よりよい終わりのために。 |
- 本質:その神の本質である属性です。
- 側面:その神が、人の世界でどのようなものを司っているかを記載しています。
- 誓い:その神の教えの根本であり、信者の誓いです。
- 戒律:信者が、神の教え(誓い)を実践するための具体的な行動指針などを記したものです。
聖印 †
ティガ=タルナの印は「星と月と円」です。幾つかの星と三日月を円で囲みます。星と月は死者の魂が赴くとされるティガ=タルナの園を、そして円は循環する生と死を表しています。
エンファータでの信仰 †
「死」を司るティガ=タルナは、人々にとっては普段はあまり意識したくないものです。そのため、この神の信者は多くはありません。毎日「死」と向き合わなくてはいけないですからね。といっても、この神の信者は、人々の社会生活には無くてはならない存在です。そのため、大事にされ、尊敬されています。
テンプルについて †
ティガ=タルナは人の生と死を司り、生の面では病院としての機能、そして死の面では葬儀屋としての役割があります。そのため、この神のテンプルは人が住む場所から少し離れているのが普通で、墓地に併設されています(疫病などの病人が来た場合でも汚染をまき散らさないように、という配慮からでもあります)。
ルアーブルでは、郊外にある「憩いの森」近くの海が見える丘の上にたてられています。つまり、憩いの森がルアーブル市の墓地、ということです。
こういうテンプルですが、テンプルとして体裁が整うようになるには周辺人口が必要です。そのため、人口が4桁に達する町くらいにしかなく、それより小さい町や村では、テンプルに属さない神官/修練者たちが、村々の墓地を見まわったり、そのついでに医療行為をしたりというのがよく見られます。
ルアーブルの憩いの森 †
名前からすると穏やかな森ですが、それは「死者が穏やかに眠る森」という意味で、ルアーブルの人々の墓地として使われています。
人間の死生観 †
エンファータの人間は、死んだらその魂は空の彼方、黒き月にある「ティガ=タルナの園」に赴くと信じています。そこで先に赴いた魂とふれあい、ティガ=タルナに魂を癒され、そして、時が来たらまた新たなる命に宿って世界に戻るとされています。
ただし、それは「意味ある生」を生きれば、の話です。価値なき生、有害なる生を過ごした魂は、鍛え直され浄化されなければならないと信じられています。これらの魂に対して、ティガ=タルナは想像もできぬほどの試練と苦難を与えると言われており、それを乗り越えられなかった魂は、「虚無」に落とされるとされています。
虚無は、星々の闇の中、何も見えず、なにも聞こえず、誰もいない闇で、ここに落とされた魂は長く苦しい孤独を過ごした後に、虚空に消滅するそうです。
追加魔法 †
ティガ=タルナのプリーストは、「プリースト追加魔法」ページにある、プリースト共通追加魔法および、ティガ=タルナ追加魔法を使用できます。
関連カテゴリ †
更新履歴 †
- 15/02/18:追加魔法について記載。
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