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ソーサラー専攻

  • 18/01/06:このページに記載されている内容は、正式に採用されました。
  • 制作者:cf、編集・承認:TEK

賢者の学院には現実の大学がそうであるように、いくつもの研究領域があり、それらを専門的に研究する者たちや研究室が存在します。魔法の知識とは深遠で広大なものであり、一人がすべてを修めるということは不可能に近いものがあります。 そこで多くのソーサラー、特に魔法の研究者・探求者としてのソーサラーは、特定の方向性に特化した研究を行います。

ルーン魔法は今でこそ「ソーサラーなら誰もが覚えている呪文」というものが大半ですが、はるか昔、例えばアルケナル帝国時代などはいずれかの系統を専攻して習得していくのが基本だったと言われており、様々な遺失呪文が生み出されたと言われています。
今日、魔法の研究者たちは、今に現存こそしているものの原理が不明な呪文や、構造式が失われてしまい文献上に逸話としてしか残っていないような呪文の再研究・再発見は勿論、魔法研究の華とも言えるオリジナルスペルの開発、そしてゆくゆくは各々の系統が目指す真理への到達を目指し、手分けして探究に励んでいるのです。

メジャー専攻とマイナー専攻 Edit

メジャー専攻は、下記6つのカテゴリに大別される主流な魔法系統の専攻およびその学問です。
取得することで、そのキャラクターがソーサラーとしてどの系統の研究に傾倒しているかを示します。
マイナー専攻は、そのメジャー専攻の下でどのような系統の研究が行われているかです。
研究の系統ごとに様々な研究室が存在し、同じ系統の研究でも方向性が異なることや、より詳細な専門化を行っていたりします。
勿論、個人で探究を行うこともできます。

専攻のルール Edit

  • 専攻はソーサラー技能を取得しているキャラクターのみが取得できます。
  • キャラクターは、下記にある6つのメジャー専攻から、いずれかひとつを選ぶことができます。なお、どれも選ばないことも可能です。
  • メジャー専攻の選択には仮選択と本選択があります。
  • メジャー専攻の仮選択はまだ本選択を行っていない場合にいつでも行え、自由に変更することができます。
  • 学院に正式に所属しているキャラクター(学士以上の正メンバー)は、メジャー専攻の本選択を行えるようになります。
  • 本選択を行ったキャラクターは選んだメジャー専攻が持つ追加呪文を自身のソーサラーレベルに合わせて習得することができます。
  • 追加呪文の取得に必要な社会点は追加呪文の習得ルールに準じ、【15+15×魔法レベル】です。
  • メジャー専攻を本選択しているキャラクターは、知識判定の際に、そのメジャー専攻に知識判定の内容が関係あるとGMが認めるなら、その知識判定の達成値に+1のボーナスを獲得することができます。
  • 本選択で選んだメジャー専攻を変更することはできません。
  • キャラクターは、本選択・仮選択に関わらず、選択しているメジャー専攻の中から、マイナー専攻をさらにひとつ選ぶことができます(選ばなくても問題はありません)。このマイナー専攻は世界観や設定に照らし合わせて適当であるならば、PLがオリジナルのものを作成しても構いません。
  • キャラクターは、マイナー専攻を自由に変更できます。(※別のメジャー専攻に属するものは選べません)

基本魔術/純粋魔力学 Edit

純粋魔力学とは、魔力とは何か? という真理を探究することを命題とした魔法学問です。

エンファータにおいて、魔力は白き月「ウエル」が司るものであり、かの月が存在することによってソーサラーは魔法を行使できる、ということは少なくともソーサラーの間では常識です。
しかしながら、ではその魔力がどのような力なのか、白き月はどのようにしてソーサラーに力を与え、それがいかなる作用によって呪文として実体力を持つのかについては、有力と言える説こそ幾つか発表されていますが、確定的と言える説はまだ存在していません。

わかっていることは、魔力とは総じて言えば、術者の意志の力によく従い、意志の力でいかようにも変化し、様々なものを操作・変質させる力です。しかし、精神力と魔力の間に具体的にどのような関係があるのか、なにゆえ様々な力を操作でき、比較的簡単に変質するのか、そもそも操作や変質という言い方が正しいのかどうか――多くのことが未だなんら分かっていないに等しい状態なのです。

参考:この系統に属する主な一般呪文・遺失呪文 Edit

  • 基本魔術(ソーサリー):《センス・マジック》、《カウンター・センス》などの魔法探知系。《カウンター・マジック》、《ルーンシールド》などの魔法対抗系。《アナライズ・エンチャントメント》、《シール・エンチャントメント》などの魔法分析系。《ディスペルマジック》、《パーフェクト・キャンセレーション》などの魔法無効化系。《タング》《トランスレイト》などの言語操作系。

取得する追加呪文 Edit

名前呪文レベル消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ディスティングイッシュ・マジック》15術者術者1時間持続時間
この呪文は、自身が対象となった魔法の効果を識別することができます。識別できるのは、実際に消費された精神力、魔法の最大射程、実際の持続時間、実際の効果、種別、抵抗、達成値や目標値を持つ場合にその実際の数値についての項目です。既に自身が何らかの持続性のある魔法を受けている場合、この呪文を唱えた瞬間にその効果を知ることができます。ただし、呪いなどの場合、それを解く鍵まではわかりません。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《エネルギー・ライトニング》318術者上下横幅1m、長さ20mの空間内の任意の対象一瞬ダメージ(純エネルギー)ライトニングに準じる効果減少
この呪文は、《ライトニング》の変化形であり、《エネルギー・ボルト》の応用呪文でもあります。最大20mに達する幅広のエネルギーの雷をもって敵を攻撃し、威力20のダメージを与えます。この呪文が《ライトニング》に比べて優れている点は、魔力の操作性と破壊力の指向性がそのまま生かされている点であり、味方を巻き込むことがなく、また構造物の破壊などにおいて効果を発揮します。ただし、より多くの精神力を消費します。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《センス・パワー》520術者術者の視界内18R探知持続時間なし
この呪文は、《センス・オーラ》の上位互換呪文であり、魔力や精霊力の働きだけでなく、その力強さを知ることができます。具体的にはソーサラーシャーマンプリーストの姿を直視した時、その魔力を知ることができます。また古代語魔法や精霊魔法、神聖魔法がかけられている人や物体、空間に対しては、それらの魔法の達成値や目標値、その魔法をかけた術者の魔力を知ることができます。

マイナー専攻 Edit

魔力研究 Edit

魔力そのもの、魔力とはなんであるかという真理を探究する研究です。魔力を感知する呪文、魔力を分析する呪文、魔力に対抗する呪文などの研究も行うほか、他のメジャー専攻の研究室などとも協力するなど、様々な手法をもって研究が行われています。

ルーン・ヴィサルガ研究 Edit

月の魔法を執行するに欠かせない魔法の言葉「ルーン」とソーサラーに必ず現れる「ヴィサルガ」に関する研究です。詠唱、スクロール、儀式魔法陣など様々な場所で使われるルーンの構成を研究するほか、〈人〉のルーンや神聖語などほかの魔法系統の魔法言語を研究していることもあります。また、《タング》、《トランスレイト》などを駆使して様々な言語を調査したりもします。

魔晶石研究 Edit

精神力の代替となるクリスタル、魔晶石についての研究です。アルケナル帝国など古代魔法国家においては通貨として使われていた歴史もあり、また独自の美麗さを持っていることから、その精製法も含めて多様な研究が行われており、この系列に属する研究室は同魔法学問の中では非常に多く存在します。

四大魔術/自然魔法学 Edit

自然魔法学とは、精霊力とは何か? という真理を魔法・魔力の観点から探究することを命題とした魔法学問です。

エンファータにおいて、自然のあらゆる現象は精霊たちの働きによって起こっているということは、一般人にさえ童話や寓話のレベルで古くから知られている常識です。
しかしながら、では例えば風の精霊《シルフ》がいかようにして風という精霊力を発生させているのか、という部分について答えられる者は、多くはありません。勿論、当のシルフたちにとっては呼吸をするのと同じようなことでしょうが、精霊の体内解剖図(構造図)が存在するわけでもなく、精霊に直接尋ねても正確な回答は望むべくもないので、あくまでも観測による予測を行い、それを魔術で再現し実測するということを積み重ねることになります。

例えば、火球の呪文《ファイアボール》で発生させた炎は炎の精霊たちの生み出す炎と近似のものであることが分かっていますが、では精霊たちも魔力を使って炎を――精霊力を発生させているのか、それは火打ち石で火を付けることと何がどのように違うのか、ならば火打ち石で火を付けることは精霊・精霊力にとってどのような働きなのか、そこに魔力が介在しているのか否か、精霊力と魔力の違いは、魔力で精霊力を操作しているのだとすれば一部の呪文が精霊の存在しない場所で使えるのはなぜか、といったようなことなど、身近にある現象でも確定的に分かっていると言えることはそう多くないのが実情です。
そして身近なところに分からないことがあるという事実に我慢がならない研究者は、少なくはないのです。

参考:この系統に属する主な一般魔法・遺失呪文 Edit

  • 四大魔術(エレメンタル):《ティンダー》、《ライト》、《ダークネス》、《ライトニング》、《ファイアボール》、《ブリザード》など精霊属性(単体・複合)系。《センス・オーラ》、《サプレス・エレメンタル》など精霊力操作系。《サーマル》、《コントロール・ウェザー》などの気象対応・操作系。なお、《ファイア・ウェポン》《アイス・ウェポン》など、他の系統にある四大属性を持つ呪文についても、この四大魔術の関与が大きいと言われています。

取得する追加呪文 Edit

名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《ウェザー・プロテクション》1330m個人1時間対象数、持続時間なし
この呪文の効果を受けている対象は、雨や雪により衣服が濡れるのを避けられるだけでなく、それによる視覚・聴覚障害や気温変化から、ある程度まで身体を守ることができます。ただし、この呪文で防げるのは「ちょっとした異常気象」程度までであり、明らかに個人や複数人を狙い撃ちにしたような異常気象や、《ブリザード》のような殺傷力を持つレベルの攻撃呪文または自然現象などに対しては無力です。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《コントロール・コンバスティオン》31230m半径5m以内の発火点とそれを起点とする炎精神集中の限り集中目標体積なし
この呪文は、既に発生している自然の炎を対象とし、その燃焼・伝播速度を調整することができます。素早く、勢い良く燃え広がらせることも、逆に消してしまうことも可能です。具体的には1Rかけるごとに、効果範囲内から発生する炎の燃焼・伝播速度を10%ずつ上昇・縮退させることができます。ただし、適切な燃焼源が存在しない場合、この呪文で調整することはできません。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《クリエイト・ランド》52010m地上に面した1mの立法空間1R距離、目標体積なし
この呪文を唱えると、指定した土の地面の上に約10秒かけて1m四方の土の塊を作成することができます。出現した土はその真下の土とほぼ同一の組成分を持っており、適度に押し固められています。ただし、この方法で作成した土の中に金属は含まれていません。また、効果範囲内に何かが存在する場合、この呪文は効果を発揮しません。

マイナー専攻 Edit

属性晶石研究 Edit

魔晶石のもう一側面でもある属性晶石(炎晶石など)についての研究です。その特筆すべき美麗さから宝石のように使われることもある属性晶石は、その生成手段や特性については勿論、用途などの観点でも様々に研究開発が行われています。

属性魔術研究 Edit

四大、すなわち炎、水、風、土などの精霊力それぞれと、それらを組み合わせた複合的な精霊力についての専門的な研究です。古くは《ライトニング》や《ブリザード》などの攻撃魔法もこの研究から生まれたものであり、多くの呪文が編み出されています。なお、属性魔術研究を行っている者は、単独の精霊力研究に特化することもよくあり、「炎の魔術師」のように、特化している属性を名乗ることもあります。

自然操作研究 Edit

《コントロール・ウェザー》など、四大の力をもって自然そのものを操ることを目指す研究です。また《サーマル》など複雑な自然環境に対応する呪文なども研究されています。

創成・拡大・付与魔術/物質魔法学 Edit

物質魔法学とは、魔力にとって物質とは何か? という真理を探究することを命題とした魔法学問です。

魔力が様々な性質を持つということは純粋魔力学の項で語った通りですが、その中でも注目されていることとして、魔力が物質や肉体に及ぼす変化という現象があります。
魔力が魔力のまま可能なことというのは限られており、四大魔術のように近精霊力的な作用を持たせるか、あるいは物質や空間の性質を変化させることで様々な偉業が成し遂げられてきました。世に語られる英雄の大半は伝説の武器や防具といった魔法のアイテムに身を固め、魔法的な効果を身に帯びることで超人的な活躍をしているのです。また、この学問領域からは様々な物質・肉体強化系の呪文や、ゴーレム、魔法生物などが生み出されたほか、戦闘魔術(バトルメイジ)などとの関連も強く、極めて広範な分野を取り扱います。

非物質的な存在である魔力が、術者の意志の力によって物体や肉体の有り様まで変えてしまう――時には魔力そのものが物体に変じるという現象は、ソーサラー魔法の中でも神秘の中の神秘と言っても差し支えありません。勿論、輝かしいことばかりではありませんが、魔力、ひいては魔術の真髄がこの学問にあると疑わないソーサラーは相応に存在します。彼らは魔力が物質に及ぼす影響の全てを解明することや、魔力とは何か、という純粋魔力学の命題を解決する手がかりが得られるという可能性に目を輝かせているのです。

参考:この系統に属する主な一般呪文・遺失呪文 Edit

  • 創成魔術(クリエイション):《スリープ・クラウド》などクラウド系、《ルーン・ロープ》などバインド系、《プロテクション》や《フォース・フィールド》など物理シールド系、《エネルギー・ボルト》など攻撃呪文系などが含まれる。
  • 付与魔術(エンチャント):《エンチャント・ウェポン》など武器強化系、《ハード・ロック》などの物質状態操作系、《ストーン・サーバント》などのゴーレム系が含まれる。また、《クリエイト・デバイス》も付与魔術とされている。
  • 拡大魔術(エンハンス):《フィジカル・エンチャント》など肉体強化系、《ビジョン》などの肉体操作系など。魔法生物に関する呪文も含まれる。

取得する追加呪文 Edit

名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《オープン&クローズ》1310m正常動作する開閉機構のついている物体ひとつ一瞬距離なし
この呪文をかけられた扉や箱、蓋付きの瓶、窓、落とし戸、引き出し、ポーチといった開閉するための機構を備えている物体は、それが僅かにでも閉まっていれば最大まで開き、僅かにでも開いていればしっかりと閉じられます。ただし、これにより開閉できるのは、その物体の開閉機構が正常動作する状態にある場合のみであり、鍵がかかっている、錆びついている、楔が嵌め込まれている、開閉を邪魔するように物が置かれているなどの状況下においては何の効果もありません。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《レッサー・コピー》39接触術者の片手に収まる程度の物体ひとつ1時間持続時間なし
この呪文は、術者の片手に収まる程度の物体ひとつと外見上全く同じ模倣品をもう片方の手の中に生み出します。ただし、この呪文で作成された物体は、呪文の効果時間が過ぎ去るとすぐさま塵になってしまいます。また同じなのは外見及びその外見から得られる性質、そして物体としての頑丈さだけであり、例えば薬などの薬効や、爆発物としての性能、その物体にかけられている魔法の効果などは模倣することができません。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《クリエイト・セントリー・アイ》520接触作成した地点から視線が通る範囲3時間目標値、感知達成値、持続時間なし
この呪文は、物体のある一点などに魔法の目を作成します。魔法の目は直径10cmほどの生物的なデザインで、無数の小さなルーンが寄り集まってできており、ぼんやりと発光しているため、よく目立ちます。魔法の目は作成時に術者が指定した方向から120度ほどを見ることができ、術者はこの魔法の目が見ている光景をいつでも確認することができます。魔法の目の視覚性能は術者の視力に準じます。魔法の目は1点の生命点を持ち、何らかのダメージを受ける、または《ディスペル・マジック》などで破壊され、消滅します。魔法の目が破壊された時、術者は魔法の目が最後に見ていた光景を記憶することができます。

マイナー専攻 Edit

創成魔術研究 Edit

様々な物質・生命を作り出すという「創成魔術(クリエイション)」についての研究です。現在の創成魔術はエネルギーや物質の創造に関する呪文が残されていますが、かつては《クリエイト・キメラ》など魔法生物・魔獣を生み出す呪文があったといわれており、そういった遺失呪文の研究も盛んです。

付与魔術(物質強化)研究 Edit

物質魔法のなかでも、物体を強化し、様々な特性を付与する「付与魔術(エンチャント)」についての研究です。研究室によっては材料工学的な部分を持ち、魔法金属であるミスリルの研究もこの系列で行われています。

拡大魔術(生物強化)研究 Edit

物質魔法の中でも、人の能力を強化する「拡大魔術(エンハンス)」についての研究です。生物、特に人が持ちうる能力というのはまだまだ分からないことも多く、どの部分を操り、強化すればよいのかも含め、研究室によっては独特の部位を持つ種族にも着目しながら多角的な研究が行われています。

魔法生物研究 Edit

ソーサラーが使役する魔法生物についての研究です。研究室によって鉱物系、死体系、不定形系などと細分化されており、その性質上、後述するアンデッド対策、使い魔研究系の研究室と強い関係性を持っている研究室もあります。

マジックアイテム研究 Edit

その名の通り、マジックアイテムについての研究です。遺跡などから産出する前時代のマジックアイテムの解析を中心に、《クリエイト・デバイス》を始めとする恒久的に使用可能な魔法の品を産み出す付与魔術の技法、呪文が研究開発されています。

戦闘魔術研究 Edit

戦闘に特化して呪文を実用化することを目的とした研究です。ダメージ魔法などの研究だけでなく、詠唱や身振り手振りの更なる簡略化またはそれを代替する手段、効率的に敵を戦闘不能にする呪文、物質創成と強化付与、人体能力拡大を効果的に組み合わせて、無手の術者を武装した一流の戦士へとたちどころに変える呪文などが研究開発されています。なおヴァリアエールの「戦闘魔術師(バトルメイジ)」もこの研究分野と密接に関係しています。

死霊魔術/生死・霊魂魔法学 Edit

生死・霊魂魔法学とは、生と死とは何か? という真理を魔法・魔力の観点から探究することを命題とした魔法学問です。かの禁断のネクロマンサーの出発点となる学問でもあります。

古来より生死というのは謎に包まれてきました。エンファータにおいては、死者はティガ=タルナが定めた理に従い、黒き月「タルナ」に存在する園へと旅立ち、そこで現世において傷付き疲労した魂を癒やした後に再び現世へと舞い戻り、新たな生命として生まれるという輪廻転生のシステムがあることは、誰もが当然のように知っています。しかし、それが具体的にどういうことなのか、そもそも真実なのか、いやそれ以前に「死ぬ」とはどういうことなのか――それらは体験することはできても、その後に正確な報告ができた者はいません。

特に、アンデッドという存在が、生死に対する探究をより深遠なるものとしています。その名の通り、未だ死んでいないもの。生きていないはずなのに死んでもいないと名前で語る彼らは、存在そのものが世界の生と死に関する神秘の一端と言い切っても過言ではありません。生とは、死とは一体いかなる状態のことを指すのか、精霊使いが言う「不死の匂い」「不死の精霊」とはなんなのか、魂とは一体――? それらに関する答えを探るため、同じく世界の神秘であり、物質に様々な影響をおよぼすことができる魔力・魔法の力を参考にしているのが、この学問を修めるものです。

この学問の原動力は、ティガ=タルナに対する信仰、世界の神秘に対する探究、アンデッドに対する憎悪などですが、それ以外に「死から逃れたい」という定命の者が多く持つ欲望が中心となっています。またその性質上、死体を操るなどの一般常識に照らし合わせて禁忌的な領域と隣合わせであり、過去には魂を左右する呪文を編み出したことでティガ=タルナからそれを禁術とする直接の神託を受けたという嘘か真かわからない逸話が存在するなどの事情があって、この学問を極めて高いレベルで修める人物の多くは準要注意人物と見なされています。

参考:この系統に属する主な一般呪文・遺失呪文 Edit

  • 死霊・生命・霊魂魔術(ネクロマンシー):《クリエイト・アンデッド》《レイス・フォーム》などの死霊系、《シェイプ・チェンジ》、《ポリモルフ》、《ペトリフィケーション》などの生命系。

取得する追加呪文 Edit

名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《アナライズ・デッド》13接触死体ひとつ一瞬なし
この呪文は死体を解析する魔法であり、対象の死体について様々な情報を収集することができます。何の死体か、いつ死んだのか、それがアンデッドであればいつアンデッドになったのか、死因は何か、元の魂が園ヘ旅立ったかどうか、この死体がアンデッドとして動いていたことがあったか、などの通常のセージチェックではわかりにくい・わからないことも調べることができます。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《レッサー・ボーン・サーバント》39接触骨1本1時間非解除持続時間、目標数なし
この呪文は、《ボーン・サーバント》の劣化復元版とでも言うべきもので、ある骨1本からその動物の骸骨ゴーレムを生み出すところまでは一緒ですが、様々な制限があります。まず、対象となる骨は動物カテゴリのものに限られます。また、その能力も動物本来のものではなく、何の動物の骨を使おうが《オーク》で生み出されるウッド・ゴーレムと同一になります。さらにその持続時間も有限となっています。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《ネクロティック・トーク》51510mアンデッド1体1時間達成値、持続時間効果消滅
この呪文をかけられたアンデッドは、術者と感覚的な意思疎通を交わすことができるようになります。これには対象のアンデッドに発声器官があるかどうか、非言語動物のアンデッドであるかどうかなどは関係なく、さながらテレパシーのように通じ合うことができます。この呪文の最大の問題点は、落ち着いて意思疎通ができるアンデッドというものがそもそも希少だということです。

マイナー専攻 Edit

アンデッド対策研究 Edit

その名の通り、アンデッドへの対策についての研究です。といっても賢者の学院の研究室ですから、主に魔法的な手段をもっての研究が行われています。研究室によっては物理的に破壊するだけでなく、効率的に昇天させる方法や、対話をもっての解決の助けになる呪文や、そもそもアンデッドにしないための呪文の開発などが行われています。

生命研究 Edit

ティガ=タルナが死と生の両方を司るように、死について探求することは、生についての理解を深めることに他なりません。今では死霊魔術と呼ばれるネクロマンシーの系統には、神官の奇跡のように傷を癒す呪文、魂に働きかける呪文などがあったと伝えられており、今なお残る《シェイプ・チェンジ》《ポリモルフ》《ペトリフィケーション》などは、このメジャー系統から生まれたと言われています。この分野の研究室は、それらの失われた側面の探究を行っています。

幻覚・精神魔術/幻惑魔法学 Edit

幻惑魔法学とは、心とは何か、ひいては現実とは何か? という真理を魔法・魔力の観点から探究することを命題とした魔法学問です。

魔力が生物に与えることができる影響は様々ですが、その中でも特筆すべきもののひとつとして、五感や精神に与える影響があります。現実に存在しないものを、あたかもそこにあるかのように感じさせたり、あるいは実体とはまるで異なるものであるかのように知覚させることや、通常感じ取ることができない敵意や心の声を感じ取ることができるというものです。
物質魔法学で言われるような物質的な変化とは異なり、影響下にない他者から明確に観測できるわけではないこの変質は、その作用の解明が一段と難しく、また精神の精霊がもたらすような効果と近似のものがあることから、特殊精霊研究の観点からも重要な学問となっています。

しかし、幻覚・精神系は謎に満ちた領域です。高位の幻は“幻影の獣”《イリュージョナリー・ビースト》のように物理的に影響を及ぼすことができ、遺跡には視覚や触覚だけでなく投げられた石、振るわれた斧すら弾き返す幻の壁もあります。更には幻覚で生み出した家に住み、幻覚の服をまとい、幻覚の食糧を食べて過ごしていた街すらあったといわれています。
誰が言い出したか、「この系統の魔法は総合的に言って世界に定められたルールを騙す術である」などという荒唐無稽な説をいくらか信じているソーサラーもいる辺りに、この学問の難しさ、そして深遠さが窺えます。

参考:この系統に属する主な一般呪文・遺失呪文 Edit

  • 幻覚魔術(イリュージョン):《カメレオン》、《ディスガイズ》、《リプレイス・サウンド》、《クリエイト・イメージ》、《イリュージョナリー・ビースト》などの幻覚系呪文。
  • 精神魔術(チャーム):《センス・エネミィ》、《センス・ライ》などの精神探知系。それ以外にも、《スティール・マインド》などの精神攻撃系。また遺失だが《エンパシー》、《テレパシー》など精神感応系がある。《ギアス》も精神魔術とする意見もあるが、異論も多い。

取得する追加呪文 Edit

名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《クリエイト・サウンド》1330m空間上のある一点1R幻覚距離なし
この呪文は、一定の音を任意の場所から生み出す呪文です。生み出せる音は10秒以内の長さで、かつ単純な空気音、衝撃音、振動音、擦過音、反響音などを組み合わせた自然的なもので、術者が聞いたことがある音に限られます。この呪文を使って聴覚障害などを引き起こすことはできません。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《コントロール・アトモスフィア》31230m半径10m1時間幻覚達成値、対象数、持続時間効果消滅
この呪文は、効果範囲内に入った存在が感じる『その場の雰囲気』を自在に操ることができます。これには体感気温も含まれ、それと合わさって単なる寒暖に始まり、穏やかなもの、柔和なもの、静謐なもの、息苦しいもの、おどろおどろしいもの、陰鬱なもの、淫靡なものなど、様々な雰囲気を感じさせることができます。ただし異常な高温、低温環境にするなどをしても、肉体的にはダメージを与えられる程の高度な幻覚ではありません。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《シヴァリング・ストーム》52520m半径5mの空間内の任意の対象一瞬ダメージ(特殊)、幻覚達成値、距離、範囲面積、ダメージの確実性効果減少
この呪文は、指定した空間に幻覚の吹雪を巻き起こし、それによって身も凍るような錯覚を起こさせて、低温による威力20のダメージを与え、更に次のラウンドの終わりまで、その冷気による身震いで器用と敏捷の能力値を-6(最低1)します。精神抵抗を突破できなかった場合は、能力値減少はありません。この呪文は実際に吹雪を発生させているわけではなく、対象は自らの錯覚により自発的に体力を失っていることになります。《ブリザード》の幻覚版というべき呪文で、それ故に望まない対象を巻き込むことなく攻撃することができます。ただし一方で幻覚の常として感覚が五感または疑似ではない存在や、精神的な攻撃を無効とする存在には一切の効果を上げることができませんし、構造物の破壊にも寄与することができません。

マイナー専攻 Edit

幻覚研究 Edit

原理的に謎の多い「幻覚魔術(イリュージョン)」に関する研究です。幻覚呪文の多くは生物の精神に作用するものであることは間違いありませんが、一方でそれだけでは説明しきれない呪文もあり、研究室によっては拡大魔術や付与魔術など、他のメジャー専攻の研究室と協力しながらの研究が進められています。

精神研究 Edit

このメジャー専攻の中でも、「精神魔法(チャーム)」に関する研究です。「精神魔法(チャーム)」に属する呪文は、原理的にはよく分かっていないものも多く存在しており、奥深い分野です。またこの分野の研究室では、精霊魔術(シャーマン)や神聖魔術(プリ―スト)の精神に作用する様々な呪文・奇跡についても調べるところがあります。

精神対話研究 Edit

魔法の力をもって、心と心で対話をするための研究です。この分野には、遺失呪文である《エンパシー》、《テレパシー》などがあり、様々な精神対話事例についてもリサーチしています。しかし研究室によっては対話とは名ばかりで、《センス・ライ》を始めとした尋問系の呪文が開発されているところもあります。

召喚魔術/空間・契約魔法学 Edit

空間・契約魔法学とは、世界とは何か? という真理を探究することを命題とした魔法学問です。

世界、という概念と認識が登場したのは、そう最近のことではありません。「エンファータ世界の外には様々な世界が存在する」という知識ははるかな昔から存在していました。
遠く〈人〉の時代から《テレポート》や《ディメンション・ゲート》などの空間を操作する呪文がいくつも生まれ、〈門〉や〈港〉といった空間移動の仕組みが世界に張り巡らされたと言われています。やがて異界からの召喚魔法へと発展し、ついに生み出されたのが伝説の“大悪魔召喚”《サモン・グレーターデーモン》だと言われています。そう、この空間・契約魔法学は、かの禁断のウォーロックの出発点となる魔法学問でもあるのです。

しかしそこまでの成果をもってしてなお、世界というものが一体どのような仕組みになっているのかは、未だよく分かっていません。勿論、かつてこの分野で大成したソーサラーウォーロックたちがその最盛期が過ぎるごとに消滅してしまっているということもありますが、それ以上に世界という存在は、一人で把握するにはあまりにも茫洋としており、それは一匹の魚が世界の海を知りつくそうとする行為に等しいものだからです。

また、この学問に付随する重要な要素として「契約」があります。召喚術で呼び出した存在を術者に従わせるために発展したこの系統は、相手を支配したり、邪な強制力を植え付ける呪いをも生み出したと言われています。この契約魔術も根源的には世界を操作する呪文であるとする説があり、高い関連性を持っているとされています。

参考:この系統に属する主な一般呪文・遺失呪文 Edit

  • 召喚・契約魔術(サモニング):《ファミリアー》などの召還・契約呪文。デーモンや様々な存在を召喚する呪文も含まれる。《メテオ・ストライク》もこの系統に属する。《ギアス》もこの系統に含まれるという意見もある。
  • 空間魔術(スペース):《フォーリング・コントロール》、《フライト》などの浮遊・飛行系。《アポート》、《テレポート》などの空間移動系。《ディクリース・ウェイト》などのウェイト系、《パラライズ》、《テレキネシス》などの空間力学系。また、《シースルー》も空間魔術と見なされている。

取得する追加呪文 Edit

名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《アナライズ・スペース》13術者半径10m18R(特殊)感知、集中範囲面積なし
この呪文を唱えると、術者は3分間の時間をかけて、自分の周囲の空間とそこに存在するものを正確に把握することができます。把握できる情報は、空間に魔法がかけられているか否か、どんな物体がいくつ存在するか、それら物体の外見的な構造(寸法など)、それら物体と自分からの距離などです。術者から視線が通っていなくても把握することができます(壁の向こう側の隠し通路など)。呪文を唱えてから3分間が経過するまで、術者は精神集中を続けなければならず、その間に集中が途切れてしまうようなことが起きれば、呪文は効果を発揮することができません。また、この呪文で把握した物体が「何」であるかという情報については知識判定頼みです。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《ブリング・スモール・オブジェクト》31510m術者の片手に収まる程度の物体ひとつ一瞬距離効果消滅
この呪文は、術者の片手に収まる程度の物体ひとつを、術者の手の中に移動させることができます。ただしいくつかの制限があります。移動させる対象は、能動的に動かないものであり、術者がその対象を直視できている状態で、かつ術者の手とその対象の間に障害物がない状態であり、対象が何かに固定されていない状態である必要があります。対象の移動は瞬間移動ではなく、物体が術者の手の中に瞬時に引き寄せられるようにして行われます。
名前呪文レベル消費距離効果範囲時間種別拡大抵抗
《コントラクト・ロケーション》520接触個人、無限1日探知、目標値達成値、持続時間効果消滅
この呪文は《ロケーション》の応用版というべきもので、この呪文を唱えた術者と対象になった者は、お互いの位置をある程度把握できるようになります。具体的には相手がいる大まかな方角と、大まかな距離が分かります。ただし、この呪文で把握できるのは同時に一人が限界で、別の相手に呪文をかけ直した/かけ直された場合、以前の効果は無効化されてしまいます。

マイナー専攻 Edit

デーモン・異世界研究 Edit

異世界および、異世界の存在であるデーモンについての研究です。エンファータ世界と密接に関係している精霊界だけでなく、世界の外部には様々な世界があることがデーモンからの聞き取りや古くから残されているマジックアイテムなどで分かっており、それら異世界を調べることで様々な利益を得るための研究が行われています。

使い魔研究 Edit

ソーサラーの友とも下僕とも言える使い魔と、《ファミリア》の呪文についての研究です。古くから伝わる同呪文についての原理解明と、それがもたらす感覚共有などの効果、また使い魔の制限などについて研究が行われています。また、この研究を行う研究室の中には、神聖魔法の《サモン・サーバンツ》や竜語魔法の《サモン・レプタイル》《サモン・ワイバーン》など、他の魔法系統にある、使い魔に似た様々な召喚呪文についての研究も行うところもあります。

召喚・契約研究 Edit

上記のデーモン・異世界研究、使い魔研究とも密接な関係がありますが、「召喚魔術(サモニング)」および、召還した存在との契約について専攻する研究です。しかし、召喚術の中でもデーモンの召還は禁忌であり、かつて隆盛を誇った召喚魔術が衰退したのもその禁忌に触れたためでもあるため、慎重な研究がおこなわれています。

空間移動研究 Edit

《アポート》や《テレポート》といった物体や人を瞬時に遠く離れた場所へ移動させる呪文の研究です。物理的な距離を限りなくゼロに近付けるための様々な手法が研究されており、そのために世界や空間の仕組みの把握についても様々に調査が行われています。

浮遊・飛翔研究 Edit

《フォーリング・コントロール》や《レビテーション》、《フライト》などの浮遊・飛翔呪文についての研究です。その原理について諸説あるこの系統の呪文は、現在の主流である空間操作の範疇であるとする説の他、精霊力の操作であるとも、生物の能力の一端であるとする説もあり、研究室によって多角的な研究が行われています。

空間力学研究 Edit

遺失呪文である《インクリース・ウェイト》《ディクリース・ウェイト》などのウェイト系や、《テレキネシス》《パラライズ》など空間を超えて作用する呪文についての研究です。

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