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シルバル
- 21/07/22:地図を変更しました。
概要 †
かつてこの地はアルケナル帝国が統治する辺境の一つで、大昔は荒れ地・砂漠の土地でしたが、一時期はその砂漠の大半が放逐され「緑なすシリル」と呼ばれていました。しかし、帝国時代に砂漠が再び急拡大したため、帝国はこの地を「ツバル(失われた地)」と宣言し、この地から撤退しました。
それ以降、この砂漠は外から隔絶された土地として、中に残ったものはたくましく生き抜き、独自の文化を作り上げていきました。しかし、現代ではもはや伝説になった緑の大地に恋焦がれる彼らは、自分たちのこの砂漠を「シルバル(失われた緑のシリル)」と呼ぶようになったのです。
シルバルは果てしない大砂漠の中にいくつものオアシス都市があり、人の営みが続いています。最大の都「サウザンスターズ」を治めるバジャールがシルバル王と見做されていますが、有力なオアシス都市は独立しており、必ずしもその威に沿うわけではありません。
レングラートからのアクセス †
注意点 †
シルバルの依頼 †
シルバルでの依頼&冒険は、今のところ上記の3つが主要なものです。特に、バジャールは、拝謁した時に気まぐれ的に依頼をしてくることがあります。また、アトリーとバジャールの合意で、シルバルに初めての冒険者の宿『明日への風亭』が作られたばかりであり、この宿からの依頼もあり得ます。
シルバルの地理 †
シルバルはどこまでも続く巨大な砂漠で、オアシスが点在しています。
ずっと砂地ばかりというわけではなく、岩場や山岳地帯などもありますが、それらのいずれもが極度に乾燥しているのは変わりません。森や川などは存在しない大地です。
サウザンスターズの都 †
アルケナル帝国時代に〈門〉が設置されていた、砂漠の中に広がる巨大な都です。シルバル全土で最も力のある都で、周辺のオアシス都市を支配しています。またそれ以外の独立している有力オアシス都市に対しても、盟約によって影響力を持っています。なお、この都の統治者はバシャールと呼ばれています。
- 詳細は「サウザンスターズ」のページをご覧ください。
その他の都市 †
- フィルサス
- シルバルにあるオアシス都市のひとつで、その武でシルバル全土にその名をとどろかせています。戦士のあらゆる戦いの技・心構え・体を鍛え教える「アグラの鍛錬場」で、闘いの技術を求め、多くの者が修行しに訪れます。
※詳細は「フィルサス」のページをご覧ください。 - タンザル
- シルバルにある、大きなオアシス都市の一つです。巨大な遺跡があり、シルバルの魔法文化の中心となっています。サウザンスターズからは独立しており、シャー・ムスフィルサムが統治しています。
※参考イメージ : https://gyazo.com/12df5072d47269884031da2b38f1a2a6 - シルラ=ウルト
- サウザンスターズの近くにあるオアシス都市です。サウザンスターズの支配下にあります。
※参考イメージ: https://gyazo.com/abbaf9e8efc6ee27d53166c42a0041b5
ディープサウス(ディルサス) †
シルバルの南側にある極めて深い広大な砂漠で、極めて大型のサンドウォーム(砂虫)が生息しています。また、この砂漠は、シルバルの大半が緑に覆われた時代でも砂漠のままであったと言われており、リザルドの故郷です。
シルバルの信仰 †
主要なる5柱 †
『知恵と水の』ソルルト †
ソル=パルとクオ=ルートが合わさって一つになったと考えられます。様々な知恵(砂漠において知恵は最も尊ばれる)と水を啓示するものとして、非常な敬意を集めている神です。このソルルトの神殿は図書館であり、賢者・学者が集う学問センターとしての役割も果たしています。
サウザンスターズにソルルト大神殿があり、〈門〉を管理しています。ソルルトの大神官は代々、幾人もの大賢者を輩出しており、当代の大神官であるソラールも、シルバルの智を深く修めた偉人として深い尊敬を集めています。
『炎と正義の』アルヴァ †
アグ=ヴァとアル=グラムが合わさって一つになったと考えられます。この砂の大地を支配する炎の神であり、試練で鍛える神・正義を司る神として信奉されています。アルヴァ神殿の炎は神聖なものとして崇められており、その炎は様々な裁きに使われます。
アルヴァもサウザンスターズのコロセウムに大神殿があり、そこに大神官がいますが、影が薄い存在です。アルヴァ信仰においては、夏至と冬至のアルヴァの祭りを司るサウザンスターズのバジャールが、「アルヴァの神の子」や「アルヴァの神の化身」などと呼ばれており、人気が圧倒的に高いのです。
『幸運なる風』トテルタ †
幸運を、そして罰として悪運を授ける神であり、風を司るといわれています。トテルタ神殿は大抵のオアシス都市でバザールの中にあり、交易・交流の場として使われています。トテルタの大神殿もサウザンスターズにありますが、大神官はそこにはおらず、シルバル中をキャラバンで巡っているそうです。
- 追加神聖魔法: ト=テルタの追加魔法とおなじです。
『豊かなる技』レグラナ †
レ=ティオンとアグラ=イヴァナが合わさって一つになったと考えられます。人々の営みを豊かにする技術を司る神で、様々な技術者たちの守り神です。また、ドワーフたちはこの神を信奉している者が多いそうです。
レグラナの神殿は組織化されておらず、それぞれの地の主要な神殿が同格となっています。
『星々の癒し』ヴァルナ †
ヴァル=ノレルとティガ=タルナが合わさって一つになったと考えられます。生命と死を見守る神であり、この砂漠の癒やしと道標となる星々・月を司る神です。癒し・生命の側面としては「愛」を与える神でもあり、エルフの多くはこのヴァルナを信奉しています。
ヴァルナは神殿を持たず、それぞれの神官の心の中に神殿があると言われています。そのため、大神官がどこにいるのかも知られていません。
マイナー教団 †
上記の5柱以外にも、この地には様々なマイナーな教団があると言われています。
『死の神』ティガ教団 †
死を見守るヴァルナと違い、ティガは死を(積極的に)与える神と言われています。この神を信奉するティガ教団はアサシン集団で、その伝説的な技でシルバル中で恐れられています。また、ティガ教団のアサシンは、特殊な技・魔法を使うことでも知られています。詳しくは「ティガ教団」を御覧ください。
『戦の神』アグラ教団 †
アグラは、戦士たちの神として知られています。このアグラ教団の中でも最も有名なのは、フィルサスにあるアグラの鍛錬場で、そこを卒業した戦士たちは、フィルサスの戦士と呼ばれています。
シルバルの種族 †
星霜種族 †
人間 †
このシルバルの地でも最も数が多い種族です。サウザンスターズはじめ、様々なオアシスに町を作っています。しかし、団結心は薄く、様々なグループに分かれて争っています。
エルフ(ジェルク) †
この地にいるエルフは数は多くなく、全て肌の黒いジェルク系です。彼らの多くはヴァルナを信奉し、人々に愛を与える存在となっています。しかし、人間との間に子をなすことはほとんどなく、そのため、ハーフエルフはほとんどいません。なお、このシルバルのどこかに、エルフたちが故郷とみなす、エルフたちが集う場所があると言われていますが、エルフたちはそれをエルフ以外のものに語ろうとはしません。
ドワーフ †
砂漠の中の岩山の下などに住んでおり、数はそれほど多くありませんが、この果てしない砂漠の地下から金属や水など様々な資源を掘り出し、人々に供給しています。彼らの多くはレグラナを信奉しており、その高い技術力は、この地に生きる人間にとっても無くてはならないものです。
ハーフエルフ †
この地にいるエルフが人間との間に子を作ろうとしないため、ハーフエルフは、極めて数が少ない存在です。少数ながら、いることはおり、忌避されているわけではないのですが、人間社会にもエルフ社会にも属すのが難しい彼らは、放浪の旅人として砂漠を流離うことが多いと言われています。
オーク †
それほど数はいませんが、存在しています。
敵種族 †
リザルド †
別名を「砂竜の民」という彼らは、上半身が爬虫類を思わせる人間の姿、そして下半身は長い蛇の姿をしている、いわゆるナーガです。優秀な精霊使いそして戦士であり、この果てしない砂の大地に最も適応している存在といえるでしょう。彼らはサンドウォームを操ることが出来ると言われています。
彼らはサンドウォームと同じく水を嫌い、ディープサウスというシルバル奥地の大砂漠に彼らの王国を築いて、砂と共に生きています。水を嫌うリザルドたちは、この地を水と緑あふれる土地にしようとしている人間の営みを敵視しており、そのため、歴史上、頻繁に攻撃を仕掛けてきており、人間とは対立しています。
- 詳細は「リザルド」のページをご覧ください。
狭間種族 †
セグディバド †
砂漠の砂の地下深くに住む種族で、上半身は昆虫のような外骨格に覆われた、6本の腕を持つ人間。そして下半身はアリのような姿をした6本の足を有しています。また、その背中からはカゲロウのような薄く綺麗な羽が生えています。彼らはジャイアントアントやジャイアントアントライオンを使役する力があります。
砂の地下に住むセグディバドは人間やリザルドとはほとんど接点がないようですが、バジャールは彼らの代表者と話せるようです。彼らはそのアリのような体から魔法薬を作る能力を有しています。また、セグディバドの幼体は大きな毛虫であり、知能は殆ど無く、様々なものをたべます。
存在しない種族 †
- ガルハドラ
- この地には存在しないらしく、名も伝わっていません。ガルハドラの外見は迷信深いシルバルの民にとっては「シャイターン(悪魔)の落とし子」のように見えるため、安全のために翼や角を含め全身をすっぽりと覆い隠す厳重な衣装である必要があります。
- フェンラン
- かつて、この地が緑に覆われていた頃には居たと言われています。しかし、砂が全てを支配するようになった時、その翼を持ってこの世界(シルバル)から逃げ去ったと言われています。
- セファイトエルフ
- 肌が白いエルフはシルバルには存在しません。緑が覆っていた頃の古い伝説では、肌が白いエルフもいたと言われています。
- ユニスロス、セージブロッサム
- 緑が覆っていた頃の古い伝説では存在していましたが、現在は消え去りました。
- パクタック、海系種族
- 生存できません。
- ガルクラン
- シャイターン(悪魔)として伝説の中にその名を留めてはいますが、シルバルにはいないようです。
人物 †
バジャール †
シルバルの都サウザンスターズを治める君主で、実質的なシルバル王です。
いまのバジャールは15代目で、数年前に就任しました。
彼は、炎に対する完全な耐性や、フィルサスのマスター・オブ・マスターたちも敵わぬ戦闘力を持っています。代々のバジャールが魔法具によって得てきた力を生得のものとしており、その広範な知識も相まって、バジャール・アルムルクが遺言で残したという、真のバジャールだとみなされています。
- 詳しくは「バジャール」のページをご覧ください
その他の人物 †
- シルバル/人物を参照
シルバルの文化 †
移動 †
全土が砂漠で覆われており、その中に点在するオアシスなどだけが生活圏であるシルバルの地にも、移動するための様々な手法があります。ですがその全ては生き物 ―― 自分の2本の足を含め ―― で行われるものに限られています。
砂トカゲ †
体長が成人男性の2~3倍ほどある、大きなトカゲです。性格はおとなしく、エサをくれるものに懐きます。この生き物はラクダほど重い荷物は積めませんが、砂漠をラクダよりも早く移動することが出来、個人や少人数で行動する際に便利な騎獣として重宝されています。
しかし、日中の焼けるような暑さも、夜の冷える寒さも得意ではない砂トカゲは、すぐに砂に潜って眠ろうとするため、彼らを操る際にはその顔を少し上向かせて、砂に潜れないようにしないといけません。
砂ソリ †
砂トカゲに引かせたソリです。しかし、砂トカゲを遠隔で完全にコントロールしたり、アップダウンが激しい砂丘でソリの動きを安定させる方法、安全なルートを見つける目など、御者には極めて熟練した技が要求されます。
その他の乗り物 †
- ラクダ
- ヒトコブラクダとフタコブラクダの両方がいます。砂漠を1日に80km進むことが出来、300kgもの重さの荷を詰めるラクダは、重要な移動手段として隊商などに利用されます。
- 輿
- 運び人が担ぐ輿に乗って砂漠を渡ります。これは高価なものになり、また、進む速度も人間の足の速度でしかないので時間がかかる移動手段。しかし、病人やけが人など、砂トカゲやラクダに乗ることが出来ない者には利用されますし、また、高貴な女性などが好んで利用します。
- 二本の足
- 自分の二本の足は、時間はかかりますが、シルバルの砂漠を渡るのに最も確かな移動手段と考えられています。
- サンドウォーム
- 深い砂漠に生息するサンドウォームを乗りこなす技というのもあると伝えられています。しかし、実際にその技を習得しているのはリザルドだけのようです。
- ジャイアントサンドアント
- 砂の下に住むセグディバドという種族が使役することがあります。このアリは分泌液で穴を一時的に固める能力があり、またその尻から空気を生み出せるのです。
食料 †
水資源に大きな制約がある、緑の殆ど無いシルバルですが、人々が生きていくための作物や動物は確かに存在します。また、この土地の生き物も、様々な形でこの大地に適応し、人々に恵みを与えています。
ソルヴァの実 †
この地における主要な穀物です。真っ赤な実がたくさん成った穂をつけます。この赤い穀物はパンやナン、クレープなどにして食べるほか、クスクスのようにつぶつぶのママ、あるいはミルクに入れてペースト状に煮込んだりして食べられます。
ナツメヤシ(デーツ) †
別名を生命の木とも呼ばれるこの植物は、栄養価の高いとても甘い果実をたくさんつけます。生のまま(熟した柿のような味と食感)食べたり、乾燥させてデーツにして食べるほか、様々な料理の食材として使われます。また、煮詰めて砂糖を作ったり、葉っぱや樹の幹まで様々資源として活用されるなど、捨てるところがないと言われる植物です。
その他 †
- その他の野菜
- キャッサバ(タロイモ)やゴマ、アイスプラントのような乾燥に強い植物、モロヘイヤなど地中深くまで根を伸ばして育つ葉物野菜・果実野菜なども、オアシスの周辺では栽培されています。また、バジャールのような富を持つもののために、ごくわずかではありますが、シルバルでは栽培が難しい多量の水を使う作物も生産されているようです。
- ミルク
- ヤギやラクダのミルクは貴重な水分・栄養源として多くの料理に使われます。ミルクでソルヴァの実・デーツ・野菜・肉などを煮込んだシチューは、シルバルにおける日常的な食べ物の一つです。
- ヤギの肉
- 過酷な環境でも生育するヤギは、オアシスでよく飼われている家畜で、ミルクも取りますが食用にもされます。特に子ヤギを丸焼きにした料理は、権力者の宴に欠かせないものです。
- スーパム
- 年をとったラクダや砂トカゲ、品質の悪いヤギなども食用に供されますが、そういった肉は美味しくないため、挽き肉にして調味し(ソーセージのような)保存肉にされます。そういった保存肉をスーパムと呼びます。味付けはかなり濃くしょっぱいため、他の料理の食材の1つとして使われることが多いようです。
特産品 †
ファイアローズ †
真っ赤な砂漠の薔薇のような石です。リザルドは、この石を砕いて粉末にしたものを飲むと、水への抵抗力を一時的に得られると言われています。また、この石を砕いた粉末は、ウンディーネの異常による病気に強い効能があるともいわれます。シルバルの深い砂漠で見つかるもので、貴重なものです。
サラマンダーの水 †
シルバル社会は安定的に確保できるこの液体を主要な燃料としています。サラマンダーの水は、ウィスキーのような琥珀色をしており、火をつけるととても長い時間燃えるのです。しかし、屋外に放置しておくと、昼間の強烈な日差しによって燃え上がるため、瓶などに詰めて密閉するか、地下に保存しなければいけません。
この液体は、地中深くに眠っていますが、地上に湧き出ているスポットがシルバルの各地にあります。自然日光に晒されて燃え上がっているだけものは、夜になると鎮火するため、夜の間に汲み取り、回収することが可能です。そういった産出スポットでは建物と集落が周辺に建てられ、人々がその液体を回収し、運び出しています。
この液体は、飲めませんが、まるでアルコールのような香りがほのかに漂います。品質の良いものは無精製で使えますし、また、品質が劣ったものでも、適切な方法で精製することでより匂いや煙の少ないものに加工することができます。
サンドウォームの薬油 †
サンドウォームの肉体は様々なものを提供しますが、その一つはこの薬油と呼ばれる液体です。それはとても妙なる香りで、様々な効能があります。燃やすことで漂う芳香を嗅いだり、香油として身体に塗りこんだり、また、食用としても利用できます。
風習と博物誌 †
夜に動き、昼に眠る †
焼けつくような日中と冷える夜。砂漠ではどこでもそうですが、シルバルでも、行動は夜に行うべきもので、昼の間は眠るものとされています。灼熱の昼間に行動することは体内の水分を失わせ、死に至る一本道なのです。
もちろん十分な水を持つオアシス都市ではこの風習に従わなくても死ぬことはないでしょうが、人々の生活リズムは夜に起きて昼に眠るのが基準とされています。
しかし、砂漠を移動する場合はともかく、オアシスなどでは、夜の明かり・燃料の確保という問題もあるため、シルバルのオアシス(都市)は、「真昼と真夜中の2回に分けて眠る」という生活リズムになっているところが多いようです。こうすることで、耐え難い暑さの真昼と、寒い真夜中の間は外で活動しないようにしています。
水と砂の文化 †
もちろんこれは比喩です。しかし、水資源に大きな制限があるこの果てしない砂漠において、水は極めて貴重なものなのです。そのため、シルバルの人々は様々なものを砂で浄めます。お風呂も砂ですし、食器などを洗うのも砂です。太陽によって熱せられ清められた砂漠の砂は、実に清潔なものなのです。
逆に言えば、水そのものが富の象徴でもあります。サウザンスターズのバジャールのパレスにはいたるところに噴水があり、緑の庭園があり、そして、好きなだけ使えるお風呂があります。バジャールの権力と富の証として見做されています。
緑と燃料 †
他の地域において重量な燃料である「木材」は、シルバルにおいては最も貴重なものの一つです。オアシスの周囲で栽培する作物やナツメヤシの木などは大事に手入れされており、傷つけたりすると厳罰に処せられることもあります。
そこで、シルバルの社会は、身近に手に入る動植物由来の油以外に、「サラマンダーの水」と「サンドウォームの薬油」という2つのものを主要な燃料としています。
歴史 †
シルバルの歴史は、300年前のバジャール・アルムルク以前はあまり分かってないことが多く、その詳細は闇に包まれています。以下は、その中でも広く知られている事柄となります。
- 数百年以上前:
この地方は「緑なすシリル」と呼ばれた、水と緑あふれる豊かな大地だった。砂漠は南の奥深くにしかなく、人々が豊かに暮らしていた大地だったという。しかし、次第に水と緑が失せて、いつしか砂が広がる世界になったという。これは、その当時シルバルを支配していたアルケナル帝国のせいだと言われている。 - シルバル歴元年:
リザルドが史上最大最強の砂虫(グレートウォーム)を神の使いとあがめ、それを旗印にサウザンスターズを目指して進行。ギアスという青年がその砂虫を偉大な奇跡の力で溺れさせ、それにより、サウザンスターズのバジャールの地位に就き、アルギアスと名乗る。彼によって、この地はシルバルと名付けられた。 - シルバル歴100年頃:
リザルドが再びサウザンスターズめがけて大規模侵攻を開始。当時、シルバルは水と緑が回復し始めており、それを砂に戻すためのものだったと言われている。また、シャイターンがシルバルの森を害する呪いをかけたが、最強の者アジルジャヴァルという青年がそれを食い止め、炎で浄化したという。 - シルバル歴200年頃:
その頃、アルケナル帝国は再びシルバルを支配し、その支配を全土に広げようとしていた。フィルサスのエルファティはそれに対抗して立ち上がり、フィルサス全土をまとめて帝国を撃退することに成功したという。その後、エルファティはシルバル王の地位をアルムルクに移譲。アルムルクがバジャールとしてシルバルの今の形を決めたという。 - シルバル歴500年:
現バジャールがサウザンスターズの主となる。
モンスター †
シルバルにも様々なモンスターが生息し、旅の危険や、またはオアシスなどでの生活の危険な要素となっています。
一般的なモンスター †
- ジャイアント・サンド・クラブ
- 砂の中で生息している砂カニの大型種です。データ的にはジャイアント・クラブに準じます。
- ジャイアント・マンティス
- 砂漠のあちこちに生息しています。稀に虹色の羽を持つクィーン・マンティスがおり、その羽は様々な工芸品の材料として高値で取引されるようです。
- ジャイアント・アント
- 彼らの唾液は砂を固める力があり、それを使って砂漠の中に巣を作ります。
- ジャイアント・アント・ライオン
- ジャイアント・アントの天敵です。
- バジリスク
- 稀にオアシスに近づき、犠牲者を石に変えます。大型のもの(ML8)はほとんど目撃されていませんが、小型のもの(ML5)はそこまで珍しいものではないようです。また、彼らは夜の寒さを嫌い、日中に行動します。
- サンドウォーム
- オアシスの近くや浅い砂漠に来ることはほとんどありませんが、砂漠を渡る際の最も恐るべき脅威です。砂の中を潜って進む彼らは、地面を歩く音になどによって引き寄せられ、地中から全てを丸呑みにしようとします。
珍しいモンスター †
- グレートウォーム
- サンドウォームの中でも特に大型種です。ディープサウスなどの深い砂漠に生息するもので、災厄レベルの力を備えています。人間が遭遇することはまず無いでしょう。
- サンド・ドラゴン
- 砂嵐のブレスを吐く、10本足のドラゴンです。翼はありません。大型のサンドウォームと同じく災厄レベルの脅威ですが、こちらも深い砂漠に生息しており、人間が遭遇することはまずありません。
●参考:イメージ絵