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パンドラム地方

パンドラム地方は、かつてアルケナル帝国時代に「帝国の東の果て」と言われた地方です。
帝国初期、アルケナル帝国のファーストエンペラーと二代皇帝の麾下で活躍したパンドラム将軍とその兵士たちが植民して「パンドラム領」としました。しかし、帝国のパンドラム領もこの辺境の一部しか治めることができず、それ以外の地は様々な理由で帝国も統治を断念しました。そのため、「まつろわぬ地」とも呼ばれています。

パンドラム共和国 Edit

概要・歴史 Edit

帝国初期、アルケナル帝国のファーストエンペラーと二代皇帝の麾下で活躍したパンドラム将軍とその兵士たちが植民した地です。帝国時代を通して、パンドラム将軍の子孫が領主として治めており、この地方がパンドラムと呼ばれることとなりました。

ですが、帝国歴847年、帝国の32代皇帝オルクレイの命により、代々の領主であったパンドラム侯爵家は改易されます。公式な理由は反逆ですが、帝位継承に伴う陰謀の犠牲になったと言われています。その後、暫くはパンドラムの元老院が統治していましたが、帝国末期に皇帝の庶子に与えられ、「パンドラム王国」となりました。

しかし、かつての領主を敬愛するパンドラムの地の統治は難しく、その息子・孫の失政を機に、元老院は王家の追放を宣言。パンドラムは共和国となりました。

気候 Edit

温暖で四季があります。しかし、ティテュス地方と違い、冬は銀嶺山脈からの冷たい風が吹き下ろすためか、四季のメリハリはより明確になっています。

文化・風習 Edit

この国の文化・風習は、アルケナル帝国のいにしえの特色を残していると言われています。
国としては、「人」の力を重んじており、「個」がそれぞれの力量を発揮するのが期待される社会です。政策の一つとして市民に剣闘場・賭博場・浴場・劇場などの「娯楽」が提供されており、賭け事、剣闘、演劇などの関心が高い地です。また、その街は道路・水道が整備され、文明・生活レベルも高い安定した地となっています。

主食は小麦・大麦から作るパンやパスタ、リゾットなどで、アルケナル地方と共通点があります(洋風です)。酒はワインやビールがよく飲まれており、ウィスキー、ブランデーなどの蒸留酒も飲まれています。

また、四季があることと文化的な成熟から、服飾文化も発展しており、服をしっかり着込む人が多いです。
伝統的な服装はひだのある重厚なローブなのですが、王国時代に帝国本土で流行していたシンプルでスタイリッシュな服装が導入され、動きやすく洗練されていることから、今ではそのような服を好む人も増えています。もっとも、社会的地位の高い老荘の男性などは伝統的な重厚なローブを好む人も多く、多文化・多種族の様々な民族衣装も尊重されています。

共和国の組織と人物 Edit

執政官トライアス Edit

執政官は国のリーダーです。任期は5年で、元老院により選ばれます。しかし、深淵との戦いなどに対応するため、統治の安定性が求められることから、よほどの大過が無い限りは再任されるのが常で、歴代の執政官も、10年~20年ほど統治をして、次の後継者にバトンタッチするのが常態化しています。

執政官は実質的に王のような権限がありますが、帝国末期に押し付けられたパンドラム王家がやらかした記憶から、元老院は王政・世襲を否定しており、ゆえに、執政官の息子などが世襲することも否定されています。

現在の執政官であるトライアスは没落気味だった名門貴族の出身で、広い視野をもつ傑物です。
まだ30代の若さながらも高い指導力を発揮しており、様々な思惑が渦巻くパンドラムの地の統治や、深淵との戦い、ファン帝国への対応などを精力的に処理しています。

なお、執政官トライアスは、長らく専守防衛がモットーだったパンドラムの対深淵政策を、積極姿勢に切り替えるべきだと考えており、ファン帝国による深淵侵攻を梃子に、軍制改革や世論の盛り上げなどにも力を入れています。

元老院 Edit

パンドラムの立法府で、国を治める人材のプールでもあります。
国のため活躍する、才能・実績あるものを集めている場でもあるので、新しいものの受け入れにも寛大です。

元老院というと老人の集まりのような印象がありますが、若くても国のために功績ある者などは(執政官や市民集会で)推挙されるため、若いものもいます。なお、任期はありません(死ぬまで元老院議員です)ので、若年・壮年・老年と幅広い世代が揃っています。
いわゆる貴族など有力な家は元老院議員を輩出しやすいですが、世襲でもないので、名家とはいえども才能・運・功績に恵まれなければ元老院議員の座を失うこともよくあります。

星々の聖女と聖刻闘士団 Edit

この地では、古くから星々の聖女と呼ばれる巫女が尊崇されてきました。そして、星座の力をその身に宿した聖刻闘士という者たちが、代々の聖女と共に、社会の平和と安定のために活躍してきたと言われています。彼らは、深淵の大侵攻で敵将を討ち取るなど、華々しい活躍をしており、「パンドラムの平和を守る象徴的存在」として尊敬されています。
現在も彼らは「星々の聖殿」を拠点に、深淵の撃退などで活躍するなど、パンドラムのためにその力を振るっています。

聖刻闘士はそう数がいるわけではありませんが、星座を模した姿に変身して高い戦闘能力を持つことから、深淵の脅威が去った帝国時代でも大型のモンスター退治や治安維持などで活躍したそうです。特に帝国崩壊後の深淵の大侵攻では、犠牲を払いながらも深淵の敵将を打ち取るなど、深淵侵攻計画のとん挫に多大な功績がありました。

聖女、そして聖刻闘士は、元老院や執政官からは独立した存在ですが、パンドラムの平和の象徴であり、極めて高い戦闘力を持つ集団でもあるため、政治や軍事と無縁でいられるわけでもありません。特に、深淵には強力な将やモンスターもおり、通常の兵たちではそれらに対応するのは難しい/多大な犠牲を払うことから、深淵との最前線や首都など要所の防衛などで、軍事面での存在感が高まりました。
そのため、元老院議員の地位や軍隊指揮権を持つ軍人でもある十二聖なども多数輩出しています。

特に現執政官トライアスの治世が始まってからは、執政官が唱えた積極的な対深淵対策などを巡って、(縁故や出自、思想などで)現在の十二聖も「元老院派」「執政官派」「聖女派」「完全中立派」とグループが出来ています。

ちなみに、帝国領の一部であったパンドラムは、他の地域と同じくナインズ信仰が盛んですが、星々の聖女と聖刻闘士は、それに並ぶパンドラム独自の信仰と言ってもいいかもしれません。しかし、聖女・聖刻闘士とナインズ信仰は対立するものではありません。ナインズの奇跡の技を使える聖刻闘士もおり、ナインズの儀式を執行/参加したりすることもよくあります。

なお、聖女への尊崇の念は、パンドラムだけでなく、呪われし大諸島にも及んでいるといいます。

星々の聖殿 Edit

壮麗な大神殿城塞で、かつて〈人〉が星々の研究のために立てたといわれる場所です。
この地では星々の研究だけでなく、星々の力を活かすという方面でも研究がすすめられ、ラジャスと源を同じくする「聖刻」の力が生まれました。なお、かつては「星刻」と呼ばれていたようですが、深淵の撃退などの活躍により「聖刻」と呼ばれるようになったと言われています。

星々の聖女 Edit

人々の平和のために祈り、星々の力を司るという聖女です。「聖刻」の技に通じており、その付与や癒しなども行えます。「聖女」と呼ばれており、聖刻闘士からだけでなく、人々からも尊崇されています。
現在の「星々の聖女」レオナはまだ10代と若いですが、星々の聖女にふさわしい気品、見識をもち、また、年齢相応なおてんばな面などもあります。とはいえ彼女は並みいる聖刻闘士や、首都の執政官、うるさ型の元老院議員などに負けずにその指導力を発揮しています。

聖刻闘士と聖刻 Edit

聖刻闘士の力はラジャスと根を同じくしており、星座を模した『聖刻』をその身に宿し、その星座を模した姿に化けて戦う戦士です。ラジャスの「継承」と同じような方法で次代に引き継がれてきたと言われています。
ティテュスのラジャスなどより安定しているようで、「調整」をせずとも、日々の瞑想や魔法的な香・薬などで安定を保つことができるそうです。

なお、星座を模しているだけあって、彼らはそう数がいるわけではありません。
有望な若者たちが厳しい鍛錬・試練でふるいにかけられ、そうして選ばれたものが聖刻の力を得られるのです。
ただ、そうした若者が、同じ星座の聖刻の一部を分け与えられ、その中で最も才を発揮した者が正式な星座の刻印を得るなどすることもあります。
また、星座とは関係のない聖刻闘士もおり、(架空の)好きな星座を名乗るケースもあります。

なお、聖刻闘士の中でも特に有力な者は、十二星座の守護聖と呼ばれています。十二星座の守護聖は、天の黄道の星座とは限らず、その時点で力のある十二人が選ばれています。

聖刻闘士の階級 Edit

聖刻闘士には、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ミスリルという階級があります。
ブロンズについては、特に実績などが無くても名乗ることができます。シルバー以降は、基本はラジャスの戦闘を深く極めており、実績のある者が推挙されます。
なお、十二聖は基本的にミスリル階級から選ばれますが、ごくまれに、そのような階級とは異なる理由で十二聖として認められる例もあります。

十二聖の聖刻闘士 Edit

詳細は以下をご覧ください。

パンドラムの地理 Edit

Pandram.png

首都パンドラム Edit

パンドラム共和国の首都です。国名と同じ名を冠しています。
大規模な外港を擁する壮麗な大理石の都市で、中心市街地には、元老院議会などが開かれる大会堂、闘技場ナインズの大神殿、複数の大浴場などが立ち並んでいます。各地の水源から水道橋で上水が豊富に供給され、下水道も完備されています。城壁はない開けた街で、パンドラムの平和を象徴する街でもあります。

レーン河とカステロ城 Edit

深淵の森との境界線で、大河レーンと大峡谷が走っています。
ここにあるカステロ城は、帝国時代からパンドラムの国境の関門として機能していましたが、帝国滅亡と深淵の侵攻時に大拡張し、深淵から国土を守るための要塞としました。今でも、大軍団が駐屯し、大河と峡谷沿いに張り巡らされた防衛線に依って深淵の侵攻に備えています。

元・大渓谷 Edit

深淵の森との境界で、カストロ城と並んでパンドラムの最前線でした。
レングラート地方の「オーガの牙」や、アルケナル地方の「祝福の指」などのように、グランドキャニオンのような大渓谷が広がる絶景でもありました。しかし、異神騒動により、この地は大魔法によって埋め立てられ、草木もほとんど生えない平たい荒野になってしまいました。防衛線が崩壊しているため、深淵モンスター、また、異神の残滓である怪物などがうろつく危険地帯でもあります。

深淵との重要な防衛線であるため、現在はこの地に城塞を構築し直しており、いずれは、長城を作る予定のようです。
また、ここを埋め立てた土砂は、海底から魔法的に運んだものです。そのため、海の底に沈んだかつての帝国本土にあった貴重な鉱石や遺物などが見つかると期待されています。

豊穣の平野 Edit

パンドラム共和国の大穀倉地帯です。内陸にあり、無数の都市や村々が拓かれている平和な地です。ここでは、大麦・小麦などの穀物や野菜、畜産などが盛んで、この国の食糧庫として機能しています。また、薬草などの高付加産品も生産されているようです。

祈りの森 Edit

パンドラム共和国にある巨大な森です。かつてパンドラム将軍に協力したセファイトエルフナインズ司祭が住んだ森と言われ、代々、セファイトエルフの司祭がいることから、祈りの森と呼ばれるようになりました。森の中には1本の整備された街道が走り、森の奥、湖に面したエルフたちの都に至ります。
エルフたちの都といっても、外部にも開かれており、人間などの姿も見られます。
また、この都から、属州に行くための主要な街道が発しており、そのため、人の往来は盛んです。

絶叫の岬 Edit

東からの猛烈な風が吹き続ける、パンドラムの南の端です。荒天、海が荒れている日が多く、乗り泣かせでもあります。パンドラムが属州との移動・輸送で陸路を重視するのも、この厄介な岬と、東側の荒れ狂う風と海のせいと言われています。また、この海域には大型モンスターなどが現れることもあり、その意味でも危険です。

その他 Edit

馬場高地
銀嶺山脈沿いの馬の飼育が盛んな地です。
恵みの森
パンドラムの木材供給源で、計画的な植林と林業が行われています。また、その他森林資源の生産にも活用されています。
歯車低地
川の下流にある平野で、無数の水路と水車・風車が並ぶ職工産業が盛んな地です。
鉱山街
鉄など様々な金属が取れる鉱山です。

属州 Edit

パンドラム共和国の東側に広がる地で、複数の属州に分かれており、それぞれ属州総督が統治しています。
各属州は、長い年月をかけてパンドラムが開拓し、入植してきました。とはいえ、深淵の森に接したりもしており、荒々しい自然が広がる地のため、長い年月を経ても安定には遠く、モンスター深淵種族などの脅威も残ります。

特に東の大海から吹き付ける猛烈な風と頻繁にやってくる大嵐の影響、そして、深淵の森に近づく影響からか、北に行くほど精霊異常が発生しやすい土地となっています。

属州フェリカ
最も南にある属州で安定しています。祈りの森のエルフの協力により東側へ行くことが出来たパンドラムが最初に入植した属州でもあります。大海からの風と嵐は「護りの森」で防がれており、また、灌漑農業も盛んなため、大農場地帯となっています。
属州デヴォル
「属州間道」で本国とつながっている重要な属州です。南側は「白亜の断崖」と呼ばれる地勢のおかげで海風と嵐が比較的和らいでおり、大平原が広がっています。そのため牧畜が盛んに営まれています。また、西の山脈は様々な鉱脈が豊かで開発されています。しかし、北東側にある「嘆きの荒野」は精霊異常が頻発する荒れ地で、亜人やモンスターが棲みつく未開の地となっています。
属州クウォモ
西にある山脈では鉱業が営まれていますが、東側には「嘆きの荒野」「禁足の森」「暴れ湿原」という危険な地が広がっています。また、開拓されているところでも精霊異常やモンスターが時折発生します。
属州アウデアム
精霊異常が頻発し、モンスターや亜人が棲みつく地です。特に「狂える森」は、その名のとおり危険な森です。また、北側ではファン帝国が深淵の森に侵攻をしています。

属州街道 Edit

属州に至る道は3本あります。

祈りの森ーフェリカ街道
「属州街道」と呼ばれている主要な道で、街道としても十分に整備されており、属州に行く最も安全な道です。
恵みの森ーデヴォル街道
「属州間道」と呼ばれています。険しい道やモンスターのリスクもありますが、デヴォルで育てた家畜にフェリカの農作物やクウォモの金属資源を背負わせて運んだりするのによく使用されています。
大渓谷ーアウデアム街道
「秘密の隘路」と呼ばれています。ルートの大半が険しい山道で、モンスターとの遭遇危険も高い道です。そのため、使う者は少ないです。ただ、ファン帝国との使者が密かに使用してるとも言われます。

呪われし大諸島 Edit

概要・歴史 Edit

パンドラム共和国のさらに東にある諸島です。海流や荒々しい海によって近づくことも難しいのですが、巨大な島を中心とした諸島が形成されています。地震や火山噴火などの災害が絶えず、また、強力なモンスターなども生息していることから、呪われし諸島と呼ばれ、帝国も領有を断念した地です。
しかも、外界から隔絶している地であるため、帝国時代には、魔法で一方的に罪人を送り込む流刑地としても活用していたと言われています。

帝国時代のこの地に関する情報は全く残っておりませんが、様々な国が興亡する戦いの地となっていたと言われています。帝国滅亡後も外界とほぼ接点を持たず、わずかな情報によると、長い戦いの末、ようやく、五王国による均衡が成立したそうです。
しかし、近年、6つ目の国が急激に勃興してこの地の覇権を握り、「皇帝」を名乗りました。

ファン帝国 Edit

呪われし大諸島の覇権を握った国です。
ファン・レーンという男が興し、皇帝を名乗りました。まだ30そこそこですが、天才的な軍事才能と統率力があると言われています。

ファンが急激に国を興し、覇を打ち立てた理由ですが、勢力均衡したことで戦による恩賞などがなくなった五王国の戦士階級たちの支持を掴んだことと、他の王の下風に立つのは良しとしない五王国の王たちも、「帝」の元での(他の王との)同格ならばと、忠誠を誓ったためと言われています。

アルケナル帝国が失敗した、この世界からの深淵の放逐を、我らが手で成し遂げるのだ」

そう唱えた皇帝は、海を越えて深淵の森に侵攻。深淵の森の一部を開放することに成功し、そこを橋頭保としました。
なお、パンドラム共和国からもすぐ近い場所ですが、老練なパンドラムはお手並み拝見と振舞っています。ただ、帝国がその場所へ侵攻するにあたって、パンドラムがひそかにおぜん立てをしたともみられています。

主要人物 Edit

更新履歴 Edit

  • 22/01/10:正式採用しました
  • 23/05/24:星々の聖女と聖刻闘士団 の項を加筆(ナインズ信仰との関わりなどの部分)
  • 23/05/28:星々の聖女と聖刻闘士団 の項を加筆(軍事、政治面での関わりなどの部分)、主要NPCにリンク
  • 24/05/11:地図掲載、地理設定加筆など

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