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毒物

このページでは、敵対的なシーフ、暗殺者、賊などが使用していたり、罠などに使用されている毒物を具体的な参考データとして載せています。
これらデータを元にオリジナルの毒物を考えるなどして使用して下さい。
ただし、PCは現状、毒物を使用することが不可となっています。

毒強度と毒性値について †

毒強度とは、魔法における魔力値と同じ働きをします。
毒強度が高いほど、それに比例して、毒性値、与えるダメージ、入手難度が高くなります。
毒性値はSWルールブックにもある通り、抵抗するのに必要な生命抵抗力の数値や、キュアー・ポイズンで解毒を行うのに必要な目標値を示します。

• 毒強度１～３：比較的弱い毒です。濃縮などの強化加工がなされておらず、また量も大したことはありません。毒についてセージ的に理解できていれば、モンスターや薬草などから入手することも容易です。知名度は10～14程度になります。
• 毒強度４～６：一般的な毒です。自然毒や魔法毒の中でもそれなりのものです。弱い毒でも濃縮などの強化加工によってこの段階に達します。専門の機材や毒に対する高度な理解がなければ入手は困難です。知名度は12～16程度になります。
• 毒強度７～９：強力な毒です。ただの毒とは言えない厄介なものも多く、毒殺を専門とする暗殺者でもその扱いは慎重です。専門の設備、高度な理解に加え、大抵は希少な素材を必要とします。知名度は14～18程度になります。
• 毒強度10～12：恐るべき毒です。どんな効果にせよ、対象を容易に殺すでしょう。星霜や狭間の世界では流通しておらず、深淵世界でも入手することは困難です。このような毒は、大抵が古代魔法の産物か、あるいは深淵世界の希少な自然物が有しています。知名度は16～20程度になります。
  ※ただし、知名度については「強力な割に入手も容易であまりにも有名」などのケースがあります。

毒の種別と名称 †

以下に示している毒の種別と名称は、あくまでもカテゴリー的なものです。
実際にはそれぞれの毒にサソリ毒だとかワイバーン毒だとかバジリスク毒だとかの固有名称が付いています。
ＧＭはこれらのデータを利用する際、分かりやすい独自の名前や毒の由来となる生物・植物の名前を付けても構いません。

ダメージ毒 †

対象の生命点あるいは精神点にダメージを与えることを主目的とした毒です。

インスタント・ポイズン †

直接的ダメージを与える即効性の毒です。この毒を受けたものは即座に毒属性の魔法ダメージを生命点に負います。
毒性値は毒強度＋７であり、ダメージはRx＋毒強度です。
生命抵抗に成功すればダメージを負わずに済むものと、ダメージがR10減少するだけに留まるものがあります。強力な毒になればなるほど、後者の傾向が強くなります。
大抵は短剣や矢に塗って使われる、毒を好んで使う者の間では人気の毒です。

デッドリー・ポイズン †

僅かな量でも対象を死に至らしめる、同じ毒強度の毒の中でも強力な毒です。この毒を受けたものはやや時間をかけて高い毒属性の魔法ダメージを生命点に負います。
毒性値は毒強度＋９であり、ダメージはレベル軽減不能の毒強度ｘ３です。ただし、このダメージは即座に生命点に与えられるのではなく、3Rの時間を掛けて1/3づつ毎Rの最後に与えられます。
生命抵抗に成功すればダメージを負わずに済むものと、効果時間が1R分に低下するものがあります。
矢などに塗布して使われる他、罠などにもよく使用されます。与えるダメージは高いのですが、緊急の治癒手段を備えている場合は不確実性が高いのが難点です。

エンクローチ・ポイズン †

対象の体内に蓄積し、徐々に身体を蝕んでいく悪質な毒です。この毒を受けたものは時間を掛けて高い毒属性の魔法ダメージを生命点に負います。
毒性値は毒強度＋11であり、ダメージはレベル軽減不能のRx＋毒強度となります。ただし、このダメージは即座に生命点に与えられるのではなく、この毒の作成者が調整した一定時間（1Rから24時間まで）につき１点づつ与えられます。効果時間中にこの毒の効果が更に追加で与えられた場合、ダメージ総計値は際限なく累積していきます。毒性値は最も高いものに上書きされます。
生命抵抗に成功すれば効果を負わずに済むものと、ダメージがR10減少するだけに留まるものがあります。
また、この毒の効果時間中は、睡眠などによる生命力の自然回復は停止します。
矢や罠などに使われる他、食事などに混入され暗殺に使われることもあります。解毒が難しく、多量に蓄積してしまうと魔法により完治させる以外では長期間の治療が必要です。
ダークプリーストが「ポイズン」の呪文で近い効果を扱えることで有名です。

状態異常毒 †

ダメージを与えることよりも、対象を行動不能にしたりすることを主目的とした毒です。

パラライズ・ポイズン †

対象の身体の動きを極端に鈍くさせ、行動不能に陥れる毒です。この毒を受けたものは肉体的行動に制約を負います。
毒性値は毒強度＋８であり、効果としては「一切の肉体的行動不能」と「攻撃と回避判定の基準値が低下する」ものがあります。
生命抵抗に成功すれば効果を負わずに済むものと、攻撃と回避判定の基準値が低下するだけに留まるもの（元々その効果であった場合、低下量が減少）、効果時間が短縮されるものがあります。
短剣や矢、罠に塗布されることの多い、暗殺者からは定評のある毒です。
グールの爪に含まれていることでも有名で、冒険者の間では最もよく知られている毒のひとつです。

ウィークネス・ポイズン †

対象の筋力を低下させることで、間接的に行動不能に陥れる毒です。この毒を受けたものは筋力の能力値が低下します。
毒性値は毒強度＋９であり、効果としては「筋力値が一定値、あるいは一定割合で低下」します。
生命抵抗に成功すれば効果を負わずに済むものと、低下量が減少するだけに留まるもの、効果時間が短縮されるものがあります。
効果時間中にこの毒の効果が更に追加で与えられた場合、減少量と効果時間は累積していきます。毒性値は最も高いものに上書きされます。筋力値が0になった時、対象は完全な行動不能に陥ります。
比較的希少な毒に分類されますが、暗殺者ではなく、ヒーラーの方が「筋弛緩薬」としてよく知っていることがあります。

ストーン・スキン・ポイズン †

対象の精霊力バランスをノームに傾けることで身体を石化させる毒です。この毒を受けたものは器用と敏捷の能力値が低下します。
毒性値は毒強度＋11であり、効果としては「器用値、敏捷値が一定値、あるいは一定割合で低下」します。
生命抵抗に成功すれば効果を負わずに済むものと、低下量が減少するだけに留まるもの、効果時間が短縮されるものがあります。
効果時間中にこの毒の効果が更に追加で与えられた場合、減少量と効果時間は累積していきます。毒性値は最も高いものに上書きされます。器用値、敏捷値が共に0になった時、対象は窒息しつつ完全に石化し、死亡します。
病気の＜ストーン・スキン＞に酷似した効果を与える、非常に厄介な毒です。これは＜キュアー・ディジーズ＞で治癒することができないことから、ヒーラーにとっては誤診の可能性があります。