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コラム/てく。/ワールド&ワールド番外編:あの人の技能レベルはいくら? のバックアップ(No.4)


このコラム「ワールド&ワールド」では、PLのリアル世界の事象を織り交ぜつつ、
エンファータなどのファンタジー世界を紐解いていきます。

今回はちょっと話題を変えて、エンファータ住人の技能レベルを、
ルールブックや様々な例も織り交ぜながら、ご紹介します。
いざ、始まり始まりー。

ルルブからみる技能レベル

目標値の指標から見る

SW完全版の146ページには「9.1 目標値と難易度の設定」という項があります。
この項には決定表というものが記載されていますが、その表の説明を読むと、
「SWでは技能レベルがどのくらいで、どの程度の力量の持ち主と規定しているか」がわかります。

表自体はここには掲載できないので、各自でそのページを開きながら観てもらうとして――
一部を抜き出すと、下記のように記載されています。

  • 目標値9:技能があれば3回に2回は成功するが、素人では3回に2回失敗する。
  • 目標値12:その道のプロなら成功を期待できるが、ちょっとかじった程度では失敗すると思うべき
  • 目標値15:(世界でも屈指の)達人ならまず失敗はないが、プロ程度では成功は五分五分
  • 目標値20:(世界でも屈指の)達人で五分五分

SWの目標値というのは「技能レベル+能力値ボーナスがB2+2d6の出目は7」で計算されているので、
そこから逆算すると、以下のようになります。
ただし、5レベルからは、関連する能力値をB3相当で計算します。

  • 素人:「レベル0+能力値ボーナス0+2d6」 2d6で出目9以上を出す確率は約30%なので、目標値9で、3回に2回は失敗する。
  • 技能がある:「レベル1+能力値ボーナス2+2d6」 目標値9なら出目6以上なので、約60%の確率で成功。目標値12は出目9以上なので、失敗の確率が高い。
  • その道のプロ:「レベル5+能力値ボーナス3+2d6」 目標値12なら出目4以上が必要、目標値15なら出目7が必要なので五分五分。
  • 世界でも屈指の達人:「レベル10+能力値ボーナス3+2d6」 目標値15なら出目2以上なので、失敗の可能性はまず無い。目標値20なら出目7が必要なので、五分五分。

つまり、5レベルでその道のプロ、10レベルで世界でも屈指の達人という事になります。おそらくは。
しかし、その道のプロとか、世界でも屈指の達人って、基準がわかりにくいですね。
ルールブックで他に参考になる記載がないか、調べてみましょう。

モンスターデータから見る

SWルールブックの248ページからは、人間敵のモンスターデータが書いてあります。
山賊、兵士・騎士神官暗黒神官)の3種類ですが、これを紐解いていきましょう。
ここも、詳細データは実際のルルブをご覧ください。

  • 山賊首領がモンスターレベル(ML)3で、20人ほどの手下持ち
  • 一般兵がML1、兵士長がML3、騎士がML5、騎士団長がML7
  • 司祭がML3で3レベル魔法を使用。高司祭がML5で5レベル魔法を使用

こうしてみると、司祭と呼ばれるにはプリースト技能3レベル、
高司祭と呼ばれるにはプリースト技能5レベルが必要なのがわかります。

しかし、騎士や山賊の方は、モンスターレベル=ファイター技能レベルではない「かも」しれないことに注意が必要です。
それは、先ほどの「目標値の算出法」で、攻撃点などをみてみるとわかります。
実際のファイター技能レベルは、モンスターレベル-2程度で考えるのが妥当でしょう。
(なお、回避点、生命抵抗点、精神抵抗点は、出目8で算出します)

つまり、まとめるとこうなる。

しかし、「その道のプロ=5レベル」なのに、団長以外はプロじゃない騎士団ってなんでしょうね。
その道で生活できているプロは3レベルで、5レベルはベテランの一流プロ、ということなのだろうか。
司祭が3レベルで高司祭が5レベルだということを考えると、それが妥当そう。

ただ、モンスターデータを冒険者レベルで計算してみると、
ただの山賊とか一般兵士の技能レベルがわけわからないことになるが、
記載されている数値から目標値を算出すると、こう判断するしかない。

ああ…このモンスターデータは何かの記載ミスであると考えようか。
ML=技能レベルだと考えれば、騎士は5レベルファイター騎士団長は7レベルファイターになりますからね!

NPC雇用ルールから見る

ルールブック166ページには、「NPCに魔法を使ってもらう」というルールがあります。
ここを見ると、いろいろと興味深いことがわかります。
これまた、表全ては記載しませんので当該ページを御覧ください。そしてそこにある説明文も読みましょう。

  • 10レベルのルーンマスターは、大きな国の首都に一人いるかいないかくらい。
  • 7レベルのルーンマスターは、大きな国の主要都市か、小さい国の首都にいるくらい。
  • 5レベルのルーンマスターは、そこそこの都市にいるくらい。

だいたいこんな感じです。
もちろん、ルーンマスターはそもそもの数が少ないものですが、
大きな国の首都に行けば10レベルにも会えるかもしれないくらいの存在数がいるという。
しかし大きな国の首都ってどのくらい大きな国だろう。日本くらい?アメリカくらい?

そこら辺の基準がわからないので、次はソード・ワールドの舞台である
アレクラスト大陸を調べてみましょう。そして、エンファータの状態も調べてみます。

世界設定から見る

アレクラストから見る

ソード・ワールドの舞台であるアレクラスト大陸で、10レベルNPCだと明らかにされてるのは、
マナ=ライ(魔術師ギルドの創設者/10レベル以上)、カーウェイス(オーファン魔術師ギルドのトップ/10レベルソーサラー)、
ジェニ(マイリーの最高神官/10レベルプリースト)、レファルドIV世(ファリスの最高神官/10レベルプリースト)、
カニング(ロマールのシーフギルドトップ/10レベルシーフ)、リジャール(オーファン国王/10レベルファイター)など、
ごく少数に限られます。

巨大なアレクラスト大陸でその程度なので、
10レベルの存在は、(同時代に)世界に1人いるかいないか程度、と考えたほうがいいかもしれません。

また、アレクラストの各種世界設定から、レベルに関する設定を抜き出してみましょう。

エンファータから見る

エンファータ世界でのルーンマスターについては、
高レベルルーンマスターのNPCについて』というページに情報が掲載されています。
これを見ると、10レベルルーンマスターは世界全体で見ても殆どおらず、
9レベルも地方単位でみても極めて少ない存在だ、というのがわかります。

纏めてみると、だいたい、以下くらいの指標になるでしょう。

  • 10レベル:同時代に世界に1人いるかいないか程度。
  • 9レベル:(レングラートアルケナルなど)地方単位でみて、1人いる程度。
  • 8レベル:地方単位で見て数人いる程度。
  • 7レベル:地方単位でもそこそこいる。
  • 6レベル:結構いる。
  • 5レベル:いっぱいいる。

え、7レベル以下が大雑把過ぎ?
いやあ、7レベルくらいまでなら、それなりに数がいないと、人間系の敵を出しづらいんだからしょうがない。

地球から見る

上記の指標に沿って、地球の様々な人物、組織などで、レベルを考えてみると面白いかもしれません。
このコラムを書くきっかけになった例のうち、ピンときたものをいくつか紹介しておきます。

  • 【商業系】 レベル1:新入社員、レベル2:正社員、レベル3:勤続数年目の一人前、レベル4:ベテラン社員、レベル5:トップ営業マン、レベル6:大手トップ営業マン、レベル7:業界トップクラス、レベル8:世界トップクラス、レベル9:経済史に名を残すレベル、レベル10:その指先で世界の経済に影響を起こす男

(以降、書きかけ!)

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