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ネクロマンサー技能とは、生と死、そして魂に纏わる知識と技術を集約し、それらを操るための魔法を収めた技能のことです。古代語魔法、精霊魔法、神聖魔法の全てに通じている者のみがこの技能を習得することができます。
星霜世界ではティガ=タルナ神の怒りを買うとされているため、禁断の魔法とされています。それ故にネクロマンサーの魔法の知識や技術は賢者の学院によって厳しく管理され、一般に出回ることはありません。

* ネクロマンサーの特徴 [#sd0fb276]
** 生と死、そして魂 [#y46426fa]
ネクロマンサーの魔法は、古代語魔法、精霊魔法、神聖魔法の中から、生と死、そしてを魂を司るエッセンスを抜き出し、より詳細にしたものです。これはネクロマンサーの魔法が一般的にイメージされるような、死体を動かしアンデッドとして使役するだけに留まらず、生命力の回復や一時的な肉体のダメージの無効化などを始めとして、様々な恩恵を生あるものに与えることができます。

** ネクロマンサーの歴史 [#k9a5e244]
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――生とは何か? 死とは何か?
古来から、定名の者の間では、それは永遠の命題でした。
まだ死にたくない。私が死ねば、私が築き上げてきた全てが失われてしまう―― そう考える者は少なくありません。
人々は――特に裕福層や知識層は、生と死を知ることによって、少しでもティガ=タルナの抱擁から逃れようとしたのです。神を煩わせないために、という名目で、広く研究が行われている場所さえありました。
そのように、ネクロマンサーの歴史は非常に古く、〈人〉の時代から存在していました。
そして長い年月を掛けた、あまり公にはできない研究の結果、術師達はあるものに辿り着きました。
それが魂です。
生とは魂が肉体に固着していることであり、死とは肉体から魂が離れゆくことであると解明してしまったのです。
ついには魂を操作することに着手した術師達の一部は、肉体を魂の牢獄とすることで、死を克服してしまったとされています。
これは、言うまでもなく、ティガ=タルナ神の怒りを買いました。
直々にティガ=タルナ神の方から「ネクロマンサーの術によって魂を操作することを禁じる」という神託が下され――ネクロマンサーの術は、然るべき場所に封印されてしまったのです。
そうして、ネクロマンサーの術は、今も暗い倉庫の奥底で、厳重に鍵をかけられたまま、埃を被り。その知識は人々の間から消え去ろうとしています。
 
ですが、今も密かに、ネクロマンサーの術はその禁断に触れることなく、研究が続けられています。
いずれは力ある誰もが一時は思いを馳せる領域。 ――尽きることのない永遠の命。
それが、ネクロマンサーとなった者が目指すものなのです。

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