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パンドラム地方 のバックアップ(No.6)


パンドラム地方アルケナル帝国皇帝に従って大地を深淵から取り戻すのに功のあった将軍パンドラムとその兵士たちが植民したと言われています。帝国時代を通して、東の果ての辺境の地と呼ばれ、最も勇気ある独立心に富んだものたちが住んでいました。

繁栄する帝国時代においても、古の文化・知識を大事に奉じ続けた彼らは、深淵の脅威を忘れず、深淵の森を防ぎ大地の豊穣を保つ儀式を欠かさなかったと言われています。その結果、帝国末期の深淵の大侵攻においても、パンドラムはその独立と安全を保ちきり、この地方における星霜の重要な拠点となりました。

現在でもパンドラムには学院神殿なども擁する大きな街があり、発展しています。

地図・地勢

パンドラム地方は、白嶺山脈から発する大河レーン河、そしてその河が流れる大峡谷が、深淵領域との境界線となっています。境界線となる北側・西側と南の半島部分は山が多い地ですが、東側には広く豊かな平原が広がっており、「豊穣の平野」と呼ばれています。
この地方はパンドラム共和国が統治しており、その首都パンドラムは、半島部分を繋ぐ部分近くにあります。

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パンドラム共和国

国の歴史

この地は、帝国時代を通して、パンドラム将軍の子孫が領主として治めてきました。この地がパンドラムと呼ばれるようになったのもそのためです。辺境の地への植民・開拓が元になっているため、当初より人材の獲得に熱心で、歴代のパンドラム領主家も元老院の設立や市民集会など開明的な統治をおこなっていました。

しかし、帝国歴847年、帝国の32代皇帝オルクレイの命により、代々の領主であったパンドラム侯爵家は改易されます。
公式な理由は反逆ですが、帝位継承に伴う陰謀の犠牲になったと言われています。その後、暫くはパンドラムの元老院が統治していましたが、帝国末期に皇帝の庶子に与えられ、パンドラム王国となりました。

しかし、かつての領主を敬愛するパンドラムの地の統治は難しく、王も深淵の大侵攻と帝国滅亡後の混乱を乗り切るのに功績がありましたが、その後の王の失政を機に、元老院は王家の追放を宣言。パンドラムは共和国となりました。

共和制の政体

年に1回、選挙によって執政官が選ばれ、国を統治します。
執政官などは元老院議員でもあり、立法府でもある元老院と諮って国を運営しています。
なお、選挙は首都パンドラムにいる市民権を持つものたちによって行われますが、医者や教師、軍人、才あるものなどに市民権を与えることに鷹揚な国であり、また、功績ある者は元老院議員にも選ばれるなど、新しい血を入れることに積極的な国でもあります。

執政官

パンドラムの国を統治するリーダーで、1年に1回、選挙により選ばれます。
なお執政官は元老院議員でもあります。

元老院

パンドラムの立法府で、国を治める人材のプールでもあります。元老院議員は任期はありません(死ぬまで元老院議員です)が、世襲でもないので、名家とはいえども才能・運・功績に恵まれなければ元老院議員の座を失うこともよくあります。
ただし、国のため活躍する、才能・実績あるものを集めている場でもあるので、新しいものの受け入れにも寛大です。

星々の聖女と聖刻騎士団

パンドラムは占星術が隆盛した地と言われており、帝国時代から、星々の聖女と呼ばれる巫女が尊崇されてきました。
また、星座の力をその身に宿した聖刻闘士という者たちが、代々の聖女と共に、国と社会の平和と安定のために活躍してきたと言われています。
彼らは、「星々の聖殿」を本拠地に、現在もパンドラムのために力を磨き、活躍しています。

聖刻闘士

聖刻闘士の力はラジャスと根を同じくしており、星座を模した『聖刻』をその身に宿し、その星座を模した姿に化けて戦う戦士です。ラジャスの「継承」と同じような方法で次代に引き継がれてきたと言われています。
近年では、ティテュスでのラジャス技術の発展と歩を同じくして、新たな血も入っており、その力もさらに強まっています。

なお、聖刻闘士の中でも特に有力な者は、十二星座の聖闘士と呼ばれています。
なお、十二星座の聖闘士は、天の黄道の星座とは限らず、その時点で力のある十二人が選ばれています。

旧王派

かつてのパンドラム王家の末裔と、それを奉じる者たちです。
長年統治し敬愛されてきたパンドラム侯爵家を改易した皇帝の血を引くものであるため、国民、元老院など地元の有力者たちの広範な支持を得ることが難しく、専制的な統治に対する反発や失政などもあり、その座を追われました。

今でも王家の末裔は、かつての王が離宮としてつくった城塞都市シヨンに住んでおり、旧王派の牙城となっています。
旧王派の構成は様々です。王家の元家臣・恩顧を受けた者たちだけでなく、元老院の勢力争いで手を組むものなどもいます。また、パンドラム王家の統治は帝国滅亡時の混乱の収拾や深淵大侵攻の撃退に功績はあったのも事実であり、共和政体に疑問を持つものなどの支持もあります。

いずれにしても、元老院の多数派、現在の共和政体にとっては喉に刺さった棘のような存在ではあるのですが、ガラティア海に面したシヨンは西の防衛などにとっても重要であり、旧王派はパンドラムの元王家などともつながりがあるため、手を付けられないでいます。

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