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SandBox/KGM/レメトゲンシリーズ のバックアップ(No.3)


非固定キャンペーン『レメトゲン』

 揺り篭の時代。多くの者人々が大陸を追われ、あるいは壮絶な戦いの後に死した。
だが、揺り篭の安寧に身を預ける事無く、四方を深淵勢力に囲まれながらも戦い続けた魔術師にして王がいた。
歴史から名を抹消された魔術師の名はソロモン。
その業をもって、異界の存在たる魔神を参考に作り上げた、ただ一つの魔術体系、『レメトゲン』を生み出し、
その悪魔を使役する力によって都市を長年守り抜いた。
けれどもその邪道の極致とも呼べる魔術は許容されることなく、王は最後に悪魔を封印し、消え去ったという。
――レメトゲンの悪魔に関する調査書より――

レメトゲンは、かつてエンファータ大陸で活躍し、歴史から抹消された魔術師ソロモンと、彼が使役したとされる72の悪魔に関するキャンペーンです。
ソロモンはその驚異的な才智により、語魔法、精霊魔法、神聖魔法だけでなく、禁忌とされる魔神の力さえ参考にして、ただ一つの固有魔術体系『レメトゲン』を作り上げ、72柱の悪魔を生み出しました。
ソロモンの使徒ともに悪魔たちは封印された、はずでした。
しかし、何のきっかけか7年ほど前に封印が解かれたのか、各地に72の悪魔たちが飛び散り、
己と相性の良いヒトに憑りついてしまいます。
本キャンペーンはそれらが巻き起こす事件を解決していくものとなります。

レメトゲンの悪魔たち

レメトゲンの悪魔は72柱存在するとされます。
それぞれに限定的な、神々の権能に近しい能力を持っているとされます。
悪魔たちはそのほとんどは実態を持たず、また人格も有していないため、
主に人間を始めとしたヒト種に憑依し、その力を貸し与えています。

既出の悪魔

『城塞の破壊者』アイム

序列権能位階能力
23番炎による城塞及び都市の破壊第二位怒りを長時間蓄積し、一気に解き放つ。炎を操り、隠された物事を探り当てる

アイムは7年前の封印の解放より、二人の人物に憑りついています。
一度目はフラットスプリングと呼ばれるラクナウ地方にある豊かな内地の街でした。
アイムは貧しく、アルビノ体質の少女に憑りつきました。その少女は己を貶め、卑しめる周囲の環境、
それに対して無関心な街の人々に対して強い憎悪を抱き続け、アイムと同調し、
アイムの力によって町と自らの身を消し飛ばしました。
その後、アイムは次に己に適合するガルハドラ、サナに憑りつきました。
不遇な環境、理不尽な苦境にめげずにこそあれ、静かな怒りを蓄積する彼女は、
炎という属性の相性もあり、うってつけで、後すんでの所で、サナは怒りを開放し、あやうく都市を消し飛ばすところでした。
冒険者たちの活躍により、アイムは撃退され、サナの肉体からはじき出された挙句大ダメージを受けます。
ですが何れまた復活することでしょう。

『天と地の知恵者』ストラス

序列権能位階能力
36番天文学、薬草学、宝石学に関する知識第六位驚異的な精度の占星術、および薬草、宝石に関する圧倒的知識

ストラスは7年前の封印の開放により、アーベ公国南東部にあるアーファスの盾の麓にある村落の少女と共鳴して憑依します。
アリシアという名の少女は、取り立てた才もなく、貧弱な己を悔しく思い、村のみんなの力になれるよう、願いました。
ストラスが憑りついてからというもの、彼女は村を守るために占星術による様々な予言を行い、深淵勢力による襲撃や作物の実り具合などを精確に言い当て村を救っただけでなく、その薬草学により、本来必要な多くの過程を乗り越え、薬草水なる、黒くシュワシュワした中毒性のある嗜好品の飲料を生み出し、村の名物として広め、多くの発展に寄与しました。
しかしながら、彼女のその行動は、畏怖され、あるいは妬まれ、多くの敵を作る結果となってしまいました。
最終的に、アリシアと接触した冒険者たちの手により、暴徒たちの襲撃間近のタイミングで彼女を村から逃がし、奸智によって彼女を死んだことにしました。
現在アリシアは、賢者の学院準導師であるディオルの下で手伝いを行っており、片が付いた折には、とある冒険者が所属する商会へ働きに出るつもりです。

『輝ける隠者』オロバス

序列権能位階能力
55番根源的知識、真実第六位目視した対象周囲に限定された千里眼。語、精霊語、神聖語魔法の付与。霊的攻撃に対する防御。地位の向上や敵味方からの協力の獲得

オロバスは悪魔の中でも穏健的存在であり、己を秘する傾向にある存在です。
オロバスは封印開放に際して、老い先身近けれど、知識の熱意と情熱に溢れた老人ハイネに憑依しました。
結果ハイネはその能力によりわずか数かの内にネアム侯国の要職につき、更なる知識の探求へと深入りします。
とはいえ、老いを伸ばす力まではなく、死が近い事を悟った彼はネアムの遺跡図書館へと一人潜りひっそりと世界で語られる物語を楽しみ、死を待っていました。
彼は一つだけ、ほんの気まぐれで、オロバスを通じて知った抹消された魔術師ソロモンに関する知識から、ソロモンが悪魔を封じたとされる指輪を探求しました。
彼の死の瀬戸際、冒険者たちに指輪を託し、己に憑依するオロバスを封印させ、
その後、見送った後に穏やかに死を迎えました。

『暴虐にして礼節の騎士』フルカス

序列権能位階能力
50番哲学や修辞学、論理学、占術など第七位礼節や賢者ならざる者に対する高い攻撃力。占術による探索。武器による自動手加減

フルカスはレメトゲンの中で最も階位が低い存在ですが、それは権能のスケールの差であり、戦闘力が低い事を意味しません。
フルカスは憑依者と同調した際、対象の精神力を削る槍と連続で命中する3連フレイルを憑依者に装備させ、圧倒的戦闘力を誇ります。
フルカスが憑りついた老騎士イヴァンは、当時56歳であり、カイゼル騎士団領出身で、ベルアダームの戦場で名を馳せた騎士でした。
イヴァンはアル=グラムの信徒であり、プリーストとしての能力やクレリックとしての力もあり、規律に厳しく、非常に公明正大な人物で、罪を憎んで人を憎まずをモットーとした高潔な人物でした。
ですが、厳粛過ぎるが故に、周囲から煙たがられ、上官のみならず、将官の不正にも厳しく追及を行っていった結果、
周り全てを敵に回してしまい、結果、彼の一族郎党全て破滅させられてしまいました。
イヴァンはその行いを極めて憎みました。ですが人を憎むことのない彼は、罪には罰が与えられ、ただ罰によって更生されるという観念に狂信的にとらわれ、下手人全てを生かさず殺さず、半殺しに合わせていきます。
その精神性はフルカスに強く結びつき、さらに高度な暴力性を得たイヴァンは道を踏み外したものを罰する悪として己を定め、様々な地域に、嵐のように現れ、悪しき行為を働いたものを半殺しにしては去っていきました。
イヴァンがレメトゲンに憑りつかれているという情報を入手したディオルは、冒険者に依頼を行い、彼が出現すると考えられる地域へと派遣しました。彼は語りませんでしたが、この出現先の予測はアリシア/ストラスの占星術によるものでした。
因果な事に、冒険者たちがたどり着いた先では、アリシアを襲撃しようとしていたかつての暴徒たちが半殺しの目に合っていました。冒険者たちはその行いを止め、イヴァンに憑りつくフルカスを封印し、彼と同じアル=グラムプリーストによって諫められ、現在は元悪魔の憑依者として、ディオルの下で手伝いを行っています。
ログ:http://gurrad.kuron.jp/log/2019/201912/log20191213d.htm

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