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トイレ のバックアップ(No.3)
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- 1 (2013-05-14 (火) 16:24:47)
- 2 (2013-05-15 (水) 10:43:07)
- 3 (2013-05-15 (水) 17:02:06)
- 4 (2013-05-18 (土) 01:05:30)
この項では、エンファータ世界における排泄行為を行う場所、またはその行為そのものについて解説します。
※解説の関係上、人によっては不快な描写があります。
概要 †
古来より、都市の衛生問題として、トイレ、排泄物、下水の三点は大きな問題でした。
誰もが忌避するものではありますが、かといって蔑ろにすれば、不快害虫などを呼び、それを媒介にして伝染病の温床となるからです。
精霊術的にも排泄物は生物にとって悪いものが凝縮されて排出されたものであるとしており、自然の中に回帰していく分にはともかく、人体に対しては不利益をもたらすものであるとされています。
これを有用とする術もあるにはありますが――とにかく、これらの対策は、人の密集地においては最大の課題のひとつです。
また、生物、植物、その他賊など、危険が多いエンファータの世界では、排泄行為の時間は最も無防備にならざるを得ない時間として、人目を憚るものであるとされています。
仮に排泄中の人物を目撃してしまった場合、見ないふり、気付かないふりをするのが良識というものです。
様式 †
エンファータ世界において存在するトイレの様式です。
公衆便所 †
最も一般的な様式のひとつです。都市内のあちこち、または集合住宅、宿や酒場などの人口密度が高い建物、非常に小型のものを除く船などに備えられています。
いわゆる“和式”の形状をしたものが多く、これには清掃を容易にするため、姿勢の負担により利用者が長時間居座るのを防ぐためなど、いくつかの理由の上で採用されています。
一般的にはここで致された排泄物は直下に設置されている便槽に貯められ、清掃を担当するものが収集し、処理します。
都市では下水道に直結されているものもあり、ここに後述する便壺の中身を捨てるように定められていることもあります。
船などでは直接海面に廃棄される様式のものもあります。
便壺 †
最も一般的な様式のひとつです。口と底が広く、転がりにくく頑丈な作りをしている壺です。蓋がついています。
宿の個室や、集合住宅の二階以上(地上階以外には公衆トイレが設置しづらいため)の部屋に置かれている事が多く、普段は部屋の片隅やベッドの下などに置かれています。
この上に直接座り込むものと、座る部分に穴が開いた四脚の椅子を被せるものと二つの形式があります。
容量が一杯になったら、その最後に利用した者が決められた場所まで運ぶか、前述した下水道まで中身を捨てに行くのが良識です。
定められた場所以外に捨てた場合、都市や村では処罰の対象となることが殆どです。
野外 †
あまり好まれませんが、旅人、狩人、冒険者などの間では一般的にならざるを得ない方法です。
上記しましたが、危険な生物や植物が多いエンファータの世界では、最も無防備になる――襲撃されうる時間として、極力避けられています。
注意点が幾つかありますが、それは後述します。
都市においての対策 †
人口が多いだけに、都市におけるこれらの対策は必要不可欠で、かつ、それだけの量を処理できるシステムが必要となります。
一般的には、各家や宿に便壺を置き、清掃を行う担当の者がそれを回収し、処理することになります。
この場合の処理の方法は様々ですが、一般的には、
- 「肥料」として処理し、開拓村などに送る。
- ブロブなどに代表される処理系、環境整備系の魔法生物、自然生物によって分解する。
この2つのどちらかとなります。
勿論、その都市に住む全ての者の排泄物がそうしてきちんと処理されているとは限りません。
一般的には定められた場所、方法以外で故意に排泄物をぶちまけた場合、罰金など処罰の対象となります。
ルアーブルでは †
大迷宮を参考にした、この周辺地方では最先端と言っていいレベルのブロブ槽による処理システムが採用されています。
無限に、とはいきませんが、かなりの量を短時間で処理することができ、肥料として処理しきれない以上の量はこちらに送られています。
あまり見栄えがいいものではないこと、また仮に人が落ちたりなどしたら大変危険であることなどの理由により、一般人には秘匿されています。位置は大迷宮の一層、人気のない奥の方にあります(賢者の学院の近くの方です)。
管理を行なっているのは賢者の学院であり、清掃を行なっているのは市営の清掃担当員です。各家や宿から出された便壺は彼らによって回収され、然るべき場所まで運ばれます。
とはいえルアーブルでも完全ということはなく、スラムでは川に垂れ流しているところもあります。
船の底面に穴が開いた、水面が見えているところに直接致すというもので、場所によってはゴミの不法投棄なども合わせて水質汚染の原因となっています。
村においての対策 †
開拓村、特に農業を主とする村においては、排泄物は「肥料」として重要なものです。
従って公衆便所、あるいは各家に置かれた便壺に貯められた排泄物は肥溜めなどに置かれて肥料として処理され、農産物の栽培に使われます。
人口がそれほど多いわけではないこともあり、それほど問題にはなりませんが、それでも村の敷地内において定められた場所以外で致すようなことがあると、処罰の対象となることがあります。