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SandBox/種族案「カマラム」 のバックアップ(No.7)


作成者:こーすけ
この種族案は未実装です。


 私がカマラムたちの集落についた時は驚きました。
カマラムたちは確かに『第三の目』と呼ばれる外見こそ異様に映りますが、姿かたちはあまり私たち人間とそう大きく変わりはありません。ですが、彼らの集落には立派な石造りの『寺院』が立っており、そこでは髪をそり落とした『僧』と呼ばれる神官たちが神聖語で抑揚のない歌を歌い続けていました。

 聞けば彼らは聖句と呼ばれる平穏を願う歌のようなものを読み上げる事で、外敵を集落に寄せ付けない力があるのだとか。

 (中略)その後、私は彼らと一夜を過ごしましたが実に暖かく、優しい人々であり、形は違えど信心深い善き者たちであると知りました。
ただ、やはりあの聖句を聞き続けるのは、どうにも耳が慣れないものだと蓮の茶を飲みながら感じ入るのです。

――――――――――――とある冒険家の手記―――

カマラムレングラート地方では珍しい種族です。額に『第三の瞳』と呼ばれる目を持ち、様々な能力を有しています。人間よりも体躯はやや大柄で、およそ性格は温和で他者に対する尊敬、尊重を大事にする種族です。
彼らは他の種族に比べてかなりの数のプリーストが存在します。その多くは九大神信仰しているのですが、レングラート地方における九大神信仰とは大きく異なる信仰の在り方をしています。

種族の特徴

  • 額のあたりに、『第三の目』と呼ばれる不可思議な能力を持つ目を持っています。
  • 他者のために祈り、助け合うことを是とする種族で、多少敵対しても、極力話し合いで収まる事を臨みます。
  • 修行の一環で世に出て人々を助ける事を行う行為があり、その過程で冒険者になる者がいます。
  • 逞しい肉体である反面、特殊な体質で重い鎧を身に着ける事が出来ません。

種族スペック

平均身長180cm(女・男)
成人年齢15歳
平均寿命60歳程度(最大寿命は100歳前後)
使用言語共通語、カマラム
生活費30×2Dルクス
能力ダイスA:1d6+2 B:1d6 C:2d6 D:1d6+4 E:2d6 F:1d6+6 G:2D6+2 H:1D6+4
能力(低/高)器用4/14 敏:3/18 知力7/22 筋力9/24 生命13/26 精神9/24
能力(平均)平均:器用9 敏捷10.5 知力14.5 筋力16.5 生命18.5 精神16.5

種族設定

カマラムの特徴

カマラムは額に第三の目、と呼ばれる瞳が備わっている種族です。
ラクナウ地方において、アル=グラム神は同様に額に真実を見通すとされる瞳があるとされており、その関係もあって神聖視されています。
この瞳は魔力を持つ者も多く、様々な力を持つとされていますが、ラクナウ地方以外ではその目を隠していることも多々あります。
大柄で筋肉質な種族ですが、比較的穏やかな性格の種族で、無用な争いは好まない者が多いです。
九大神信仰に近いため、星霜種族として扱われていますが、祈りを捧げるのではなく、瞑想や儀式によって

『蓮の人』

伝承によれば、カマラムは巨人族の1種族が[神]の力によって、蓮から再誕した種族だと言われています。
カマラムたちにとって蓮とは非常に重要なシンボルでもあり、身近なものです。
また、同時にカマラムたちは死する時、蓮の花となって散るとされています。
彼らはそのため、『蓮の人』という意味でカマラムと呼ばれています。

カマラムたちの信仰

カマラムたちは、神々に祈りを捧げるという考え方ではなく、聖句と呼ばれる呪文のような言葉を、大勢の神官(カマラムたちは僧と呼んでいます)で唱え続ける事で、一族、周囲の人々、星霜に平和と守りをもたらすと信じています。
事実、彼らが行うこの儀式は力を持つとされ、集落、街の周囲から深淵や外敵の戦意を無くし、退けられると信じられています。
彼らは価値観がやや特殊で、たとえゴブリンであろうとも、みだりに殺生することはあまりよくない事だと思う傾向があり(ただ、一般人の場合、価値は多様なので一概に言えませんが、僧(神官)達はそう考えています)、極力平和的で終わるならそれが良いと思う節があります。そのため、彼らが行う儀式の射程範囲内に入った場合、精神抵抗判定を行い、失敗した場合は、命の危険にさらされない限りは戦意を失います。たとえ抵抗に成功したとしても範囲内にいれば1分ごとに再判定を行わなければなりません。
それでもなお立ち向かってくる場合、自分たちを守るために彼らは戦います。

死生観

彼らは死後、死の国へ行った後、再び現世に生まれ変わるという思想がありますが、彼らは最終的に『悟り』と呼ばれる極限状態に至り、
この世の真理を獲得することで、世界の理から『解脱』することを目標としています。これは言い換えれば、高次の存在へと昇華することを目的としており、輪廻転生から外れる事はよい事だとされ、解脱を果たしたものは、規模の小さな神の存在になる、と信じられています。
実際の所どうなのかは誰にもわかりませんが、ただ、カマラムの最高位のプリーストは、リーンカーネーションの代わりに、死した際この解脱に至る魔法を持ちます。

『第三の瞳』

人間に外見の近いカマラムカマラムたらしめるのは、第三の瞳の存在といっても過言ではないでしょう。
カマラムには左右の眼だけではなく、ひたいにも眼が存在します。個体差はありますが、基本的には左右の眼と同じサイズで、時折通常の眼球よりも大きな瞳をもって生まれてくることがあります。
この瞳はアル=グラム神の天恵によって与えられたとされ、先を見通す力をカマラムたちに与えるとされます。
この第三の眼の種類は千差万別で、歴史上では未来や過去を見通したもの、他者の因果に干渉するものなどの超常的な能力を持つ者があることが確認されています。
そういった強力かつ希少な第三の眼を持つ者たちは『選ばれし者』と呼ばれ、幼い頃から力の使い方を学ぶこととなり、カマラムたちの将来を担う者たちとして選ばれます。ただ選ばれしものは生まれてから自由というものが殆どありません。それに耐えられず脱落する者や適性が無いと判断された場合、入念な封印処理が行われ、普通の第三の眼と同じ程度の力まで力が減衰します。

カマラム生活

カマラムたちは階級によって大きく異なりますが、少なくとも一般階級は、あまり人間と暮らしは大差ありません。
両親に育てられて15歳になり成人の儀が終われば晴れて大人の仲間入りをし、手に職を付けていくこととなります。
ただ、一般階級でも「僧」を志す者もおり、そうした者たちは寺院に入り、数年修行したのち、一度外の世界に出る事となります。
聖句を寺院内で唱えるだけでなく、様々な地域に赴いて聖句を唱えたり、あるいは冒険者のように自らの力で冒険者となる者も少なくありません。
修行に出た僧の大半は寺院に戻ってくることはありません。もちろん旅の半ばで倒れる者もいますが、必要を請われ、村や町で神官/僧として迎え入れられるケースも多く、寺院もこれを是認しています。
一方で冒険者生活にハマってしまい帰ってこなくなるものもいますが、彼らもまた人々を救う行いを行っているため、これをとがめられることはありません。

レングラートカマラム

カマラムレングラート地方ではやや珍しい種族ですが、第三の目を隠して、人間に溶け込んでいる者は存在します。
第三の目が晒されることとなれば、当然驚かれる事でしょうが、プリースト技能を持っていれば信用を得る事は難しくないでしょう。ちなみにプリースト技能を持つカマラムはどこかしらの神殿に身を寄せていることが多くあります。
信仰の在り方は大きく異なる者の、信ずるものは同じであり、同じく深淵に敵対する星霜種族であるため、おおよそ受け入れられています。アグ=ヴァ神殿ヴァル=ノレル神殿ティガ=タルナ神殿を特に好むことが多いようです。

カマラムのロールプレイガイド

カマラムはおよそ2種類のタイプが存在します。
1つはカマラムの社会において生まれ育ち、僧(神官)の道を進んだ者たち。
1つは人間社会に生まれたか、カマラム社会でも一般人として生まれ育ったタイプです。
前者は大なり小なり価値観の根底に信仰があり、他者への施しをを行い、無用な争いを好まない性格をしている事が多いです。
後者はあまり人間と性格的差異は少ないでしょう。ただ傾向的に気性が穏やかな者が多いのも特徴です。
彼らに共通しているのはどこか死については達観しており、(不死に変質するのでもない限りは)死は次の生の始まりだととらえている節があります。
これは彼らには死体が残らず、蓮となって消える事を知っているからかもしれません。

種族ルール

  • 第三の目:カマラムは額に魔力を宿した目があり、個人個人で異なる能力を持っています。
    (キャラクター作成時、第三の目の能力からひとつを選んで追加能力の欄に書き加えてください)
  • 発達した肉体:巨人族だったころの名残で表皮が硬い性質があります。
    物理攻撃によるダメージを1点軽減します。
  • 不釣り合いな鎧:カマラムは生まれ持っての性質で、重い鎧を着ると、その重さで動けなくなってしまいます。
    最大筋力値の半分(端数切り上げ)までの防具しか身に着ける事は出来ません。また、シーフなどの場合は最大筋力値の4分の1(端数切り上げ)のまでの防具しか身に着ける事は出来ません。
  • 瞑想:1時間の瞑想を行うことで、MPを1点回復させることができます。また、直後に行う「種別:儀式」の魔法の達成値を+1します。この効果は1日に3回まで使用することができますが、達成値の重複はしません。
  • 蓮の人:生死判定失敗による死亡時、肉体は消え去り、蓮の花びらとなって散ります。リザレクションは可能ですが、その際「死体があることによる+6ボーナス」は適用されなくなります。
  • 取得禁止技能:シャーマン技能を習得することができません。
  • 取得制限技能:生まれ表以外でソーサラー技能を取得することはできません。

第三の目のアビリティー

第三の目はカマラムたちが総じて所持している能力です。
使用回数が決まっており冒険者レベル÷X回までしか1日に使うことができません(視眼は常時のため回数制限がありません)。これらの効果は魔法のように拡大を行うことはできません。

名称使用可能回数概要効果
<緋眼>Lv/3深紅の瞳は目にした相手を燃やすファイアボルトと同等の効果を持ち、火元を必要としない
<透眼>Lv/3白濁の瞳は世界の理を瞳に写すセンスマジックに、シャーマンのセンスオーラの能力を合わせたものと同等。探索判定時に使用すると達成値+2
<鷹眼>Lv/3鷹のひとみは遠くを見据える遠くを見る判定の達成値、或いは射撃攻撃の達成値+2
<翠眼>Lv/3澄んだ瞳は本質を見抜く○○知識判定時、ボーナス+2
<視眼>-魔無き瞳は、眼前を捉える近接武器による攻撃と細かい作業の判定の達成値+1

『選ばれし瞳』選択可能第三の目アビリティ(下記アビリティは生まれで『選ばれし瞳』を取得していない限り取得不可。或いは作成時に社会点を50点使用することで取得可)

名称使用可能回数概要効果
<直眼>Lv/3瞬間的に僅か先の未来を捕らえる。武器による攻撃、回避時、1度限り判定を振りなおす。HP-生命B+1
<癒眼>Lv/3その瞳は癒しを高める《キュアウーンズ》使用時、ダメージロールを二度行い(その際確実化と重複不可)、適用後に自身のHP-生命B+1
<金眼>Lv/3金色の瞳は、闇を視る18Rの間、暗闇ペナルティー無視。また幻覚に対する抵抗判定、不審判定時に使用した場合達成値+2
<転眼>LV/3対象がダメージを受けた際、その実ダメージの内[冒険者Lv点]のダメージを対象の代わりに受ける
<彩眼>LV/3鮮やかな瞳は話術による判定や、交渉による判定時に使用。達成値+2される。精神属性の呪文を行使する際、達成値+1

※作成者コメント(選ばれし瞳は「あったらいいな」くらいの考えです。一部バランスブレイクになるかもしれないので)

作成時に上記の中から一つ選んで記載してください。詳細はアビリティのページをご覧ください。

出自表

出目所属社会出自
2人間社会育ち「1」、「2」から選択
3〜9一般階級育ち「1」から選択
10~11上位階級育ち「1」、「3」から選択
12選ばれし瞳「3」から選択 + 『第三の目』の選択肢を『選ばれし瞳』から選択可能

キャラクター作成掲示板では、上記の中から1つが提示されるので、そこに『出自表「番号」から選択』と書かれていた場合、下記の対応する出自表「番号」から1つを選んでください(指定された表の中にあるものならどれを選んでも構いません)。また、これはPC用の生まれ表であり、NPCや種族一般の職業割合を示しているものではありません。

出自表「1」

出自技能名レベル説明
神官プリースト技能1レベル経験点2500/3500 社会点10/10
猟師レンジャー技能1レベル経験点3000/3500 社会点10/10
語り部バード1レベル/1レベル経験点3000/3500 社会点10/10
識者セージ技能1レベル経験点3000/3500 社会点10/10
戦士ファイター技能1レベル経験点2500/3500 社会点10/10

出自表「2」

出自技能名レベル説明
魔術師ソーサラー技能&セージ技能1レベル/1レベル経験点1500/3500 社会点10/10
盗賊シーフ技能1レベル経験点2500/3500 社会点10/10
銃士ガンスリンガー技能1レベル経験点:3000/3500 社会点:10/60
銃戦士ガンドッグ技能1レベル経験点:2500/3500 社会点:10/60
拳闘士ファイター技能/シーフ技能グラップラー技能1レベル/1レベル経験点:2000/3500 社会点:10/60

出自表「3」

出自技能名レベル説明
詠みソーサラー技能&セージ技能1レベル/1レベル経験点1500/3500 社会点10/10
祈り手プリースト技能1レベル経験点:2500/3500 社会点:10/10
求道者ファイター技能&グラップラー技能1レベル/1レベル経験点:2000/3500 社会点:10/60

種族専用魔法・武器

備考欄

Q&A

修正ログ

  • 7/11:瞳の能力の効果を付記。
  • 7/16:『第三の瞳』の項目を追加。金眼の効果を追記。
  • 8/17:全体を改修。

デザイナーズノート

・重視したい点は、「異教系プリースト信仰種族」「三つ目」であること。
・生命力が24をはみ出しているのは防具が元巨人族の体格の良さと装備が軽装のみの為
・筋力と生命力が高い反面、器用度は極めついて低く、武装は、クラブなど推奨。
生活費係数40は種族特性を鑑みたものの、他に係数30以外の種族がいないので30で統一でもよいかもしれない。
・第三の目のアビリティは要調整部分多し。魔力が無い瞳の場合は、細かい作業と片手武器による近接攻撃の達成値+1で検討中。

そのほか詳細設定系

カマラムの服装

一般階級であれば、人間と大差ありません。サイズが大きいということくらいでしょう。住んでいる地域によって大分変ります。
ただ、人間社会に馴染んでいる場合は額をバンダナや長めの前髪で隠したり、模様を描いたりして極力隠しています。
カマラム社会に近い地域はともかく、他の地域ともなれば彼らの目はいらぬ誤解を呼び込むことも少なくありません。
眼が許容される社会であったり、眼を露出させることに抵抗がないカマラムは植物由来の染料で目を強調するような模様を額に描くことがあります。
彼らにとって第三の目は大事な賜りものであり、また誇りでもあるのです。

カマラム社会の階級

カマラムたちの社会の内においては、明確な階級制度があります。
彼らは親の生まれ育ちではなく、その第三の目の種類によって階級を振り分けられます。
魔力を持たない瞳や一般的な力を持つ目は一般階級となり、強固な力を持つ目を持つ者たちは、
高位階級に。そしてめったに存在しない極めて珍しく、強力な力を持つ目を持つ者は、
『選ばれし瞳』と呼ばれ、尊敬を集めています。
階級制度といっても、高ければ高いほど尊敬を集めやすい、というものであり、その分果たすべき義務が多くなります。
一般階層は文字通り一般人ですが、取り立てた制限はありませんし、見下されるわけでもありません。
高位階級に選ばれたカマラムは幼い頃から寺院に入る事となり、"僧"となり、修行を行い、衆生の平和を祈ります。
選ばれし瞳は最大の寺院に引き取られる事となり、徹底した教育が行われると同時に、特別な訓練が施されます。
その訓練により彼らは瞳の力を最大限に発揮させ、また同時に正しい方向に使うべく教えを受けるのです。
選ばれしものとなればほぼすべてのカマラムから崇敬の念を受ける事でしょう。
しかし、中には過ぎたる力に溺れる者や厳しさに耐えかねる者が逃げ出すこともあります。

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