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:SandBox/裏切り者の港 のバックアップ(No.4)


アルケナル地方にある『裏切り者の港』ポート・ガルハザードについてのページ。
SW2.0サプリメント「ミストキャッスル」をエンファータにコンバートして使用するのにふさわしい街で、そのための情報などを掲載します。

ポート・ガルハザードについて

アルケナル帝国の御代、この街は、帝国中心部『内陣』と辺境地方の出入り口として、繁栄していた街でした。その歴史は古く、この都市の基盤は〈人〉が作ったと言われています。その地政学的重要性から、帝国の主要都市の一つとして大いに賑わい、厳重に防衛されていましたが、アルケナル帝国末期、深淵の大侵攻により、この都市は深淵に占領されました。その際、この年に住んでいた多くの星霜の民は、奴隷に落とされたとされています。

現在は、深淵の都市になっていますが、アルケナル帝国が海に没し、海に面するようになってから、この街は『裏切り者の港』と呼ばれるようになりました。
その名にふさわしく、街には多くの『裏切り者』 ―― 深淵に忠誠を誓った星霜や狭間の民 ―― が住んでいます。また、この街には、攫われてこの街に投げ込まれた星霜狭間の者、先祖代々、逃げることもできず住み着いている星霜の民も多くおり、深淵の支配に虐げられています。

住民構成

ポート・ガルハザードは、ヒエラルキーによっておさめられている街です。

支配者
この街を治めるガルクランです。
上位ガルクラン
街に数十人いる、高レベルのガルクランです。
下位ガルクラン
街の支配階級であり、上位ガルクランの部下などとして活躍しています。この街の一般市民の1グループであり、数百人ほど存在します。
裏切り者
人間など、星霜や狭間の民で積極的に深淵に仕えている者たちです。「名誉の腕輪」というものをつけています。これは「深淵ではないものの深淵に協力する者である」ことを示す一方、裏切りを防ぐためのアイテムで、街から遠く離れたり、あるいは裏切りが発覚したとき魔法の力で装着者を死に至らしめると言われています。また、これを外せるのは、この街の支配者だけと言われています。
数十人ほど居る彼らの目的は様々です。力に魅せられて深淵同様のことをやっている者や、あえて深淵に協力することで、この街の星霜狭間の者などを助けようとしている者もいます。
深淵種族
ゴブリンボガードオーガサハギンギルマンなどの深淵種族です。この街の一般市民の1グループであり、数千人(匹?)います。
奴隷
この街の数万の星霜狭間の者のうち、3~4割が深淵種族以上の階級層の奴隷となっています。
彼らは「奴隷の首輪」というものをつけていて、ガルクランや、あるいは深淵種族の財産になっています。首輪には奴隷の名前、主人の名前とその所有の証明が刻み込まれており、魔法の鍵とセットになっています。この鍵を使う方法以外で首輪は外れません。また、鍵に向けて魔力を込めると、首輪のサイズは自在に変化するため、鍵を持つ主人は、奴隷を好きなときに殺すことが出来ます。また、街から遠く離れても、これは発動します。
奴隷たちは一見悲惨なように見えますが、意外とそうではありません。誰かの所有物であるということは、無闇に殺されることは少ないということですから。この街の一般市民の1グループであり、ガルクラン深淵種族にこき使われながらも生き続けて、そして死んでいきます。
浮民
数万の人族のうち、6割ぐらいを占めます。自由ではありますが、この階級制度において最もヒエラルキーが低い存在で、誰に何をされても文句を言う場所はありませんし、その辺りをうろついている深淵種族がひょいと捕まえて食べても問題になることはありません。人狩りの対象となることも多く、この街の一般市民の1グループではあるのですが、深淵種族にとっては野山をうろついている獣のようなものです。彼らは、街の片隅で、寄り集まって暮らしています。一部、レジスタンスなども存在しますが、その勢力は微々たるものです。

都市構成

ポート・ガルハザードは、元々はアルケナル帝国の大都市であり、つまりは星霜の街のため、街を征服した深淵種族もその全容を未だに把握し切っていません。また、街には、〈人〉時代の遺跡などから出たガーディアンゴーレムなどが徘徊しています。

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― 港 ―B-4C-4翡翠の塔E-4叫びの門
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シナリオソース

ポート・ガルハザードを訪れるPCは、主に3つのパターンがあります。シナリオ目的は簡単で、『湖の街から脱出すること』。ただそれだけです。なお、脱出方法は、基本的に『港からの脱出』か『叫びの門からの脱出』となります。
一般的にはポート・ガルハザードの中で活動しているレジスタンス達の協力を借りて脱出することになるでしょう。また、「裏切り者」になるというエンディングも、あります。そして死ぬことも、ありえます。

基本的にはミストキャッスルのオープニングとそう変わりありません。必要に応じて要所を読み替えてください。

  • 1.捕虜になった冒険者
    これはPCがポート・ガルハザードの外で捕虜となり、この都市に運ばれて、奴隷市場で叩き売られるところからスタートします。何とかしてこの街を脱出しなければいけません。
  • 2.依頼による潜入の失敗。
    国などの依頼で、PCは「ポート・ガルハザードの内部に既に潜入している冒険者に伝令として密書を届けて欲しい」と言われて潜入を行います。が、いざ潜入してみると、合流場所で待っていたのは深淵種族ガルクランで、密書を届けるはずだった冒険者は既に血祭りに上げられてしまっています。PCは投獄され、やがて奴隷として叩き売られるでしょう。その前に行動を起こすか否かは、PC次第です。
  • 3.故郷。
    PCはこのポート・ガルハザードに生まれました。今まで浮民として暮らしてきましたが、ある日、この街を脱出し、外の世界に飛び出そうと思い立ちます。

読み替えに当たって

ミストキャッスルをエンファータで運用するに当たり、当たり前ですが不適切な部分が幾つか存在します。
ここではその主たるものを例に上げます。これを参考に、パラグラフなどを読み替えてください。

  • 蛮族 → 深淵種族ガルクラン :蛮族という呼称ではないのでこうなります。
  • 各種SW2.0の神 → 適切なエンファータの神 :ル=ロウドならクオ=ルート、ブラグザバスならガラクヴァなど。
  • ガメル → ルクス :通貨単位が異なるため。
  • 魔動機関連 → 古語、〈人〉のルーン系技術 :魔動機はありませんので。
  • 妖精関連 → 精霊関連 :SW2.0の妖精=SW無印の精霊のため。

システム面での調整

★については、ミッション成功時に1個で経験点200となっていますが、これは300~400点とした方がSW無印とSW2.0のレベル上昇の必要経験値量の差から考えて適切であると考えられます。

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