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SandBox/エメラルドが守りし血統(廃棄エメゴ) のバックアップ(No.11)


  • ページ作成者:夏野
    夏野GMの「エメラルドが守りし血統」(略称:廃棄エメゴ)シリーズについて
    まとめたページです。

無事、完結しました!ありがとうございました!!

概要

ルアーブルの資産家レイム・ジュメリーの依頼を請けて
エメラルド・ゴーレムというゴーレムを破壊していく物語です。


エメラルド・ゴーレムのステータスは
アイアンゴーレムのモンスターデータを少しだけ弄ったモンスターです。
このゴーレムの最も大きな特徴は、特殊能力の
「武器はクリティカルしない」が削除され、
代わりに別の特殊能力を持っていることです。

「廃棄エメゴ供養」とは

エメラルド・ゴーレム(アイアン・ゴーレム)はモンスターレベルが高く、
防御力、HPも高いので、そうホイホイ
短いスパンで出せるモンスターではありませんでした。
ですが折角作ったデータなので、
「最低限、今ある分」はPC達に倒して欲しいと考え、
ストーリーの演出の仕方を単純なものに変更し皆さんに倒して頂いたことです。

廃棄されたエメラルド・ゴーレムとは

エメラルド・ゴーレムはジュメリー家の血統を守るために
レイムの遠い先祖の
高レベルのソーサラーが研究・開発していたゴーレムです。
完成体のエメラルド・ゴーレムとその設計図とも言える『作り方を書いた石版』は
レイムの依頼により、第1回でPC達に破壊してもらいました。
しかし先祖が研究中だったり、失敗作だったりした
不完全な個体と研究内容が、
ジュメリー家の血を継ぐ者でないと入ることが出来ない
隠し研究所に格納されており、ソーサラーマジックで封印されています。

ですが最近になって、レイムとどの程度の親戚かは分かりませんが
研究所の封印を解いて
エメラルド・ゴーレムの研究所に侵入しようとする者が現れたようです。
その者はエメラルド・ゴーレムに認められるほどは
ジュメリー家の血が濃くないのか、
研究所の警備システムのトラップに引っかかって逃げ出しました。
これはレイムが他の冒険者を雇って後を追わせているそうです。
研究所を開いた者は魔法で構築されたシステムに不審者扱いされ、
ゴーレムの封印だけを解いてしまうためPC達に襲いかかってきます。

【レイム】:
「 少なくとも、吹き飛ばされた侵入者は、資格は示すことが出来た。 しかし入り口のに襲われた。 」
「 ジュメリー家の血を持つ者なのでしょう。 」「 どの程度の血の濃さで、我々の一族と認識されるのか。それが問題ですね。 」
  • 第4回の最後に、隠し研究所をかぎ回っているのは「エイメスト・ジュメリー」というレイムの遠い遠い親戚だということが判明しました。

エメラルド・ゴーレムと隠し研究所

なぜ、レイムの先祖が失敗作を破壊せず封印して放置したのか、
今までは謎でしたが、第3回の時に破壊したゴーレムから出てきた石版の情報を読む限り、
魔術やパスツェル、自分の血などあらゆるものが関わる複雑なものを作り出した結果
それが失敗作でも、
自分でも破壊できない手に余るものとなってしまい、封印するしかなかったようです。
レイムの先祖自身も「本当は破壊していきたいが」と石版に記述しています。

隠し研究所とエメラルド・ゴーレムのサイズ

見つかった隠し研究所は全て、入り口が狭く、
作り上げたゴーレムを出すことが出来そうに無い構造でした。
長い間その点が謎となっていましたが、
PC達が得た情報で、エメラルド・ゴーレムは魔法で解体・再構築による運搬が可能と判明。
ただし、どんなコマンド・ワードでその魔法が発動するのかは、まだ分かっていません。

また、隠し研究所はジュメリー一族が逃げ込む隠しシェルターの役割も果たせるほど、
頑丈な構造になっています。
(※なぜジュメリー一族限定なのかは後述の「ジュメリーの血統とアタナトイ」の項を参照して下さい)

エメラルド・ゴーレムとパスツェル

レイムの先祖はパスツェルを使ってゴーレムの研究を進めていました。
しかし、完全体のエメラルド・ゴーレムからは
パスツェルが出てこなかったことから、
パスツェルが手に負えなかった」か「パスツェルは使うべきでは無い」もしくは
パスツェルを使わなくてもエメラルド・ゴーレムは作れる」と
どこかで考えを変えたと予想出来ます。

  • 第4回に入手した情報で、レイムの先祖は考えを改め、パスツェルを使わなくなったのだと判明しました。

ジュメリーの血統とアタナトイ

レイムが護衛を伴って調査や、PC達に頼まなくても
破壊できるゴーレムを破壊して回っている際に得た情報です。

【レイムが見つけた記述】(第4回で得た情報)
ジュメリーの血は何故か深淵を活発化させる。
アタナトイに吸われたならば、
常人の血が吸われるよりも何倍もそのアタナトイが強化されてしまう。
ならばジュメリー家が呪われた血族だと思い、滅べば良いのか?
いや、私はそうは思わない。私は、愛する者たちを、そして子孫を守ってみせる。

  • アタナトイからジュメリーの血族を守るため、レイムの先祖が研究所兼シェルターを残して行ったと推測できます。
  • ゴーレムは、見つかった石版の記述のを読む限り、本当は壊したかったようです。(つまり、シェルターだけ残したかった)

【レイムが見つけた記述】(最終回に判明)
ジュメリーの血は深淵を殺すことができる。
寿命の無いはずのアタナトイが、
最近、老衰としか思えない状態の死体で発見される事件が相次いでいる。
私は知っている、その原因を。愛する人を、子を、従兄弟を、
孫を殺した者達の顔を忘れたりするものか。
老衰で死んだアタナトイの死体の確認には全て付き合ったが、
どいつもこいつも見覚えのある顔で、
怒りを思い出すと同時に、清々しい達成感も感じた!

ジュメリーの血はアタナトイを強化するが、それは一時的なものなのだ。
では、我々は優れた血統の者としてふんぞり返っていればいいのか?
いや、それは違う。深淵どもはジュメリーの血統を滅ぼそうと考えるだろう。
あるいは、玩具にするためにジュメリーの血を欲する酔狂なアタナトイが現れるかも知れない。
もしくは ―― 最悪は……。深淵との争いが今より緊迫した状況になれば
人間が、星霜の者が、この血を狙うかも知れない。
私はなんとしてでも、この血を後世に残さねばならない。
わずかな生き残りが繁栄できるよう、あのゴーレムの研究をもっと早く進めなければ…。
私は、もう、子を成せる歳では無い。

  • ジュメリーの血族の血は、アタナトイを活性化させるのでは無く、アタナトイをも殺す毒となる血だったことが判明しました。

登場人物

レイム・ジュメリー

知名度15(ノーブル、マーチャントであれば13)
ソーサラーの素養を持ったジュメリー家の現当主です。資産家。
先祖代々続く宝石の展覧会で初めてPC達と顔を合わせました。
家にあったエメラルド・ゴーレムを倒してもらった今は、
護衛を雇いルアーブル各地の隠し研究所を探して回っています。
エメラルド・ゴーレムを見つけるとPC達に依頼を出します。
ゴーレムを作り出す研究の内容が外部に漏れるのを恐れており、
発見した研究資料は全て破壊していました。
貴重な研究対象を積極的に壊す人物であるため、
学院にはあまりよく思われていないでしょう。(彼自身はランダエで魔術を学んでいます)

同じ護衛を長期で雇い続けると、
資料を抹消しても覚えられてしまう可能性があるため
定期的にA寄りのBランカー程度の腕の護衛を入れ替えています。
エメラルド・ゴーレムを破壊できるほどの腕を持つPC達は
レイムにとって、かなり特別な存在です。
エメラルド・ゴーレム関係の問題は、自分にしか手に負えない問題と思って、
相手がどんな強敵でも冒険者の到着を
ゴーレムの足止めをしながら現地で待つような人間でしたが、
PCに諫められ、今は無謀は控えているようです。
しかし、戦闘中に範囲的な攻撃をエメラルド・ゴーレムが繰り出すと
ついうっかり戦闘を一緒に見守っている自分の護衛の前に躍り出てしまいそうになったりするので、
根本的な性格は変わっていないのでしょう。(その時は、完全に戦闘エリアの外にいたため事なきを得ました)

  • 雇う護衛をしょっちゅう変えていた本当の理由は、恐ろしいゴーレムと冒険者を対峙させることで、ある程度、不良品のゴーレムについて噂になれば良い、と考えていたからです。秘密にして欲しいと頼めば頼むほど、何故か漏れるのが秘密というものなので…。
  • エメラルド・ゴーレムの試作品はアーベ公国どころかエンファータのどこにあるか分からないほどたくさんあると判明しました。改心したエイメストと共に、これから処分するか遺すかを相談しながら、旅を続けるのでしょう。
  • エイメストを蘇生する際に、スピアーズが神殿に話を付けてくれました。今までの恩とその恩から、<浮雲の碇亭>に登録し、MOB冒険者としての人生を歩み始めました。
【依頼人レイム】:
「 手に負えない守護者を持てる可能性を、作ってはいけない。 」「 あの目玉展示も、私には手に負えない、手に余るもの。いつも、いつも本当は恐ろしいのです。 」
【レイム】:
「 私の代で終わりにします。 」
「 やはり、あのゴーレムはあなた方クラスの冒険者にお願いしないと、手に負えないと実感しました。 」
【レイム】:
「 手に負えない守護者など!! 持っていても意味が無い! 」「 借り物の力を、自分の力だと錯覚してはいない! 」
【レイム】:
「 彼の人生は、まだ始まっていなかった。 」「 これから始まる―― 」「 この手紙を読む限り、本当に死にたかったなんて、思えない 」

レイムのステータス

器用:11 敏捷:13 知力:16 筋力:11 生命:12 精神:17
(HP 12/12 MP:17/17 敏:13) 石(20,8,8,6,6,6,4,4,4,3,3,3,1,1,1)
ソーサラー2+1、セージ1(経験点:500/5000)

レイムはエメゴ系のセッション毎に500点の経験点を入手し、成長しています。
また、動いているエメラルド・ゴーレムの近くでは
ゴーレムの影響でソーサラーレベルが1上がります。
(1レベルソーサラーであれば2レベルソーサラーになる。消費も2レベル基準になる)

エイメスト・ジュメリー

レイムの遠い遠い親戚のようですが、レイムはエイメストのことを全く知りません。
ソーサラーの才は全く無いものの、
シャーマンの素養があり、シーフスカウトの心得があるらしいことが、
レイムがPC達とは別口で雇っていた冒険者の情報から、判明。
エメラルド・ゴーレムを倒し、隠し研究所から出てきたレイムとPC達に、
ウインドボイスで遠く離れたところから(視界は通っている)喧嘩を売って去りました。

【???】:
「 貴様がやっていることは偽善だ! 」「 お前はジュメリーを破滅に導いているんだ!! 」
「 ルアーブルの『太陽』もいつかは沈む。 お前の力は、一時的なものだ 」
  • 最終回では、クラージュに長期療養が必要なほどの傷を負わせ、ルニをさらい、そしてレイムの目の前で仲間(PCたち)を殺そうとしました。

エイメスト・ジュメリー(本質)

イスタークのビアンキの元構成員でしたが、月光騒乱の折に逃げ出して、
エメラルド・ゴーレムの問題に本格的に取りかかりました。
エイメストは「エメラルドゴーレムは、不完全であっても残しておくべき」と主張していましたが
実は、自分よりも後にエメラルド・ゴーレムの本質を知ったのに、
自分よりも先に正しい行動をしてるのが羨ましいだけの、引き際を見失った者でした。
戦闘後自害しましたが、レイムの財力とスピアーズのコネでクオ=ルート神殿で蘇生され
レイムと共に<浮雲の碇亭>のMOB冒険者になりました。

【エイメスト】 :
「 ――(俺は)(いつから。) 」「 (間違えたんだろうか) 」「 (間違っていることに気づいたときには、いつからそうだったのかは、もう思い出せなくなっていた……) 」

【エイメストが遺したメモ】
本当は、お前が羨ましかっただけなんだ。
こんなにもエメラルド・ゴーレムの情報が失われている今の時代、
無い方がみんな安心して暮らせるって分かってる。
だけど…昼も無いようなあの街で育った俺には、どうしてもダメだったんだ。
お前への反発心に勝てなかったんだ。お前の方が、よっぽど優しくて、賢いよ。
俺が見つけた他の研究所の場所を書いておくよ。
あんな先祖だから、まだまだいっぱいあるかもしれないけどさ。
じゃあな。

エイメスト・ジュメリー

エイメストのステータス

器用:16 敏捷:23 知力:24 筋力:9 生命:12 精神:19
シャーマン5レベル、シーフ5レベル、セージ3レベル、
ソーサラー1レベル※)※起動しているエメゴの傍でのみソーサラー技能を得る

レイムと隠し研究所・エメラルド・ゴーレムのリンク

【 我が血族のみこの扉を開くことができる。資格を示せ 】
合い言葉:『 ジュメリーの血と魔力に応えよ 』
=レイム自身のMP2点を使って隠し研究所の扉を開きます。

遺跡の扉の石版は基本的に、筆記体の癖が強く読めません。
ジュメリー家の者が資格を示すと石版の古語が明滅します。

また、エメラルド・ゴーレムはジュメリー家を守るために作られた物なので、
主を判別し、単純な命令を聞こうとします。
エメラルド・ゴーレムに命令を与える際、レイム自身のMPを2点消費しますが、
廃棄されたゴーレムは、いわば不良品なので必ず判別してくれるとは限りません。
消費するMPを魔晶石で代用することは出来ません。
自身の精神力を多く使うので、
他の魔法を使うためにレイムは魔晶石を大量に持ち歩いています。

撃破されたエメラルド・ゴーレム

エメラルド・ゴーレム(完全体)

ML:9
特殊:武器はクリティカルしない、炎魔法はクリティカルしない、
精神的な攻撃は無効、毒・病気に冒されない
  1R目のみGMが攻撃、回避、抵抗のダイスを振る。2R目以降固定値になる

エメラルド・ゴーレム(試作品)

ML:9
特殊能力:炎魔法はクリティカルしない、精神的な攻撃は無効。毒、病気に冒されない
     闇色の衝撃波:前衛全員に20R+8の魔法ダメージの衝撃波、精神抵抗の目標15(抵抗減少)
     主の守護:主には攻撃しない、主がMP2を消費して命令することで敵の判別をする(魔晶石不可)
     主の命令を聞かない(不良品):ラウンドの最初にGMが1dを振り、出目が4以下の場合主の命令を聞かない。
               ※主が命令しない・できない状態なら1dの判定が無くなる。

エメラルド・ゴーレム(試作品)

ML:9
特殊:炎魔法はクリティカルしない、精神的な攻撃は無効、毒・病気に冒されない
 エメラルド・ブラスト:奇数ラウンドの頭に攻撃18の前衛全員を巻き込む30R+9物理ダメージ(C値12)、
                     攻撃10の後衛全員を巻き込む10R+9の物理ダメージ(C値12)
            ※発動時、PC達の精神抵抗の目標値16、
             成功するとエメラルド・ブラストがクリティカルした場合、クリティカルが無効となる。
 ジュエリー・インパクト:偶数ラウンドの頭に前衛1人に打撃19の必中の物理ダメージ
 破壊の反動:このモンスターをクリティカルでHP0にした場合、
      HP0になる攻撃を与えたPCに、与えたダメージのオーバーキル分の半分を物理ダメージとして与える
 主の判別:このゴーレムはレイムと過度に密着状態にあるPCを攻撃できない。
      そして、レイムと密着状態にあるPCは身振り手振りをする動作を要する魔法や
      大きな動作を要する飛び道具による攻撃もできない。
 強制起動:このモンスターが停止しているときに、
      このモンスターに対して攻撃したり魔法を使ったりすると即座に起動し1R目から行動する。

エメラルド・ゴーレム(試作品)

ML:9
特殊:炎魔法はクリティカルしない、精神的な攻撃は無効、毒・病気に冒されない
 ジュエリー・スマッシュ:ラウンドの頭にPT全員を巻き込む20R+9魔法ダメージ(C値11)、
            PCの精神抵抗の目標値17、
            成功するとジュエリー・スマッシュがクリティカルした場合、クリティカルが無効となる。
            抵抗に失敗したPCは転倒する。
破壊の反動:このモンスターを攻撃魔法によるクリティカルでHP0にした場合、
      HP0になる攻撃を与えたPT全員に、
      クリティカルしたPCの与えたダメージのオーバーキル分の半分の魔法ダメージとして与える
 主の判別:このゴーレムはレイムと過度に密着状態にあるPCを攻撃できない。
      そして、レイムと密着状態にあるPCは身振り手振りをする動作を要する魔法や
      大きな動作を要する飛び道具による攻撃もできない。
 強制起動:このモンスターが停止しているときに、
      このモンスターに対して攻撃したり魔法を使ったりすると即座に起動し1R目から行動する。

エメラルド・ゴーレムとエイメスト・ジュメリー 知名度16

ML:10
特殊:炎魔法はクリティカルしない、精神的な攻撃は無効、毒・病気に冒されない
 エイメスト・ジュメリー(シャーマン):敏捷23のタイミングで
           精霊魔法5レベル(魔力9)を行使できる。(知能:人間並み)
           魔法の行使判定とダメージ決定のダイスはGMが振るが、出目3~11の達成値は全て16とする。
 エイメスト・ジュメリー(シーフ/後衛弓):敏捷23のタイミングで、
           攻撃14、R15+7(C値9)で弓による攻撃ができる。(知能:人間並み)
 ジュメリー・ブースター:敏捷23のタイミングで
           ソーサラー魔法1レベル(魔力5)を行使できる。(知能:人間並み)
           魔法の行使判定とダメージ決定のダイスはGMが振るが、出目3~11の達成値は全て12とする。
※エイメスト・ジュメリー(シャーマンシーフ)とジュメリー・ブースターは同じラウンドに発動できない。
 盗品の魔晶石:レイムの家から盗まれた、数え切れないほどの魔晶石。10点まで。
        ジュメリー系の特殊能力を使用する時に、自由に使うことができる。
 起動中:このモンスターは、敏捷23でジュメリー系の特殊能力を使い、敏捷6で通常攻撃する。
 主の守護:このゴーレムは主と認識した者に対して行われる全ての攻撃と魔法を代わりに受ける。
      本来はカバーできない魔法もゴーレムに内蔵された特殊な魔力によりカバーできる。
      (この能力はR中に複数回発動可能)
 主の判別の儀:停止中のこのモンスターに血を与えた者が、ジュメリーの血統の者だった場合、
        MPを2点消費することで主と認識させることができる。
        儀式を行う者がソーサラーである場合は、
        このモンスターに触れMPを2点消費するだけで主と認識させることができる。
 主の判別:このゴーレムは主と認識した者と過度に密着状態にあるPCを攻撃できない。
 血族の判別・守護:ジュメリー家の血統の者が停止中のこのモンスターに血を与えていた場合、戦闘範囲内にいても攻撃されない。
       ※ルーンマスター技能を持っているジュメリーの血統の者は血を与えていなくても、この効果の恩恵を受けることができる。
 血族の覚醒:このゴーレムが起動している時、このモンスターの戦闘範囲内にいる
       ジュメリー家の血統の者はソーサラーレベルが1上がる。(ソーサラーレベルが一番高い場合、冒険者レベルも上がる)
       ソーサラー技能を持っていない場合、1レベルのソーサラー技能をゴーレム起動時のみ得る。

エイメスト(HP:12/12 MP:19/19 敏:23+6)CSシルフ/※常にエメゴにカバーされている。

白いレッサー・ドラゴン(※外伝)

ML:10
特殊:前方半径20mに炎を吹く(精神抵抗17、20R+10の魔法ダメージ)抵抗減少
 咆哮による恐怖(精神抵抗17)、炎は無効、毒・病気に冒されない、不眠
  再生:???(この特殊能力は怪物知識判定時の達成値が20以上でないと分からない)

※撃破後に特殊のデータ開示
  再生:このモンスターのHPが0以下になった時、本体が消滅し周囲半径30mのPCのHP、MPを回復する
  ※生死判定に2回失敗して死亡したPCは生死判定に1回失敗した扱いになる。

見つかっている石版の内容

※これらは全てレイムによって粉々に破壊されました。
※レイムはPC達がこれを読むことを止めませんが、口止めはしています。
※読みやすいよう加筆修正済。


神話の二部八節で、アグラ=イヴァナが人に黒き石を与えた。
その時点では『扱えるかどうかは汝ら次第』とあり、
これを使用しても、悪いものではないはずだった。
しかし二部十節で、人は愚かにもパスツェルを奪い合ったとある。
そして多くの血が流れ多くの思いを受け、最終的には<竜>が、
ガラクヴァ現れた。それゆえにパスツェルは危険視される。
だが、しかし。
深淵だけがパスツェルを扱えるという先入観は捨てる。
私は証明してみせる、
アグラ=イヴァナが人に黒き石を与えたのは間違いではなかったのだと――。
我が一族を守護する特殊なゴーレムを<創造>することで。


私はジュメリー家を守るために研究を重ねてきた。
だがこの個体は駄目だ。パスツェルの影響なのか、制御しきれない。
これでは我が家の血の混ざらない者――たとえば伴侶――が、ゴーレムに殺されてしまう。
まただ。また失敗だ。
本当は破壊していきたいが、
この場所は“私の血によって”封印し、研究所の場所は他に移し、
新しいゴーレムを作ることにする。
完成品を作り上げるその日まで、私は諦めない。


私はジュメリー家を守るために研究を重ねてきた。
だがこの個体も駄目だ。巨体のせいか、細かい行動が制御しきれない。
これでは主が例えば人質に取られているような状況では、ゴーレムは置物と等しい存在となってしまう。
本当は破壊していきたいが、パスツェルの影響なのか
自分の魔力に反応する代物だからなのか、壊すことが出来ない。
まただ、また失敗だ。
この場所は“私の血によって”封印し、研究所の場所は他に移し、新しいゴーレムを作ることにする。
完成品を作り上げるその日まで、私は諦めない。


私はジュメリー家を守るために研究を重ねてきた。
だがこの個体も駄目だ。バランスを取る能力は今までの個体の中で一番だが、
パスツェルの影響か、大きな衝撃を起こすと
周囲にいる者の精神にわずかだが影響が出る。
これは血統を守る守らない以前の問題だ。こんな個体では、何も守れない。
本当は破壊していきたいが、私の精神が闇に蝕まれてしまったのか、
自分の血が絡む代物だからなのか、どうしても破壊することが出来ない。
まただ、また失敗だ。
この場所は“私の血によって”封印し、研究所の場所は他に移し、新しいゴーレムを作ることにする。
パスツェルはやはり、星霜の手には負えないのだろうか――。
しかしそうだとしても、完成品を作り上げるその日まで、私は諦めない。
ジュメリー家の血が、深淵に悪用されることなどあってはならないのだ。


私はジュメリー家を守るために研究を重ねてきた。
パスツェルを手放してどのくらいの日が経っただろうか。
あともう少しだ。ようやくだ。
最強の守護者が、結局は
エメラルドで出来た“ただのアイアン・ゴーレム”と、
儀式の手間の要らない起動用の石を用意するだけだったなんて…。
随分間抜けな遠回りをしてしまったが、もう少しでその悩みも解消する。
私の魔力を込めたエメラルドであっても、
構造は極力アイアン・ゴーレムに近づけた方がいい。
だが今研究中のこの個体は完成させていこう。守護者としての条件は満たしている。
欠点は、この個体は両手による攻撃を
動作に組み込んでしまったため、アイアン・ゴーレムより若干バランスが悪いところだ。
この個体を子孫が有効活用してくれるよう、心から願う。

セッションログ

※GMの想像を超えるドラマをプレゼントして頂きました…!ありがとうございました。

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