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SandBox/スワームホスト のバックアップ(No.11)


  • 制作者:cf

スワームホスト技能とは、特殊な精神的鍛錬を積むことによって、ある種の虫をコントロールする技能のことです。古くから大自然と共に生きる種族の一部に継承されてきた技術で、セファイトジェルクエルフや、クラケットライグルなどの一部部族がこの技能を有していることがあります。
人間などの種族も生物文化のひとつとしての利用のため修得に励むものがいますが、特殊な鍛錬が伴うため困難であるようです。

スワームホストの特徴

長所:経験点1000点系列であり、装備制限が緩く(金属防具の不可のみ)、サブルーンマスター技能として扱いやすい。クラケットが習得可能。
短所:ルーンマスター技能としての付加的要素(ソーサラーならセージの経験点軽減など)が弱い。精神効果に非常に弱い。

蟲の使役によるその多様性

スワームホストの呪文は、呪文というには非常に特殊なものです。この技能を有している者は、ある特殊な精神的コネクションを自分が所有している蟲達との間に確立し、それを介して様々な指示を与えます。これにより、蟲達は術者の肉体の一部であるかのように正確に動き、様々な恩恵をもたらします。
同時にコントロールできる蟲の数は限定的ですが、用途に応じて蟲の種類を変更することで、様々な状況に対応することができます。

スワームホストの歴史


スワームホスト技能の歴史は長く、暗黒時代前後に近昆虫型の種族によって生み出されたとされる説が有力です。
その頃は使役していた蟲もより原始的で、単純に精神波を使ってある種の節足動物を操るという技術でした。
世代を重ね、他の種族に伝わるにつれ、技能者の能力向上と共に蟲を改良するという育成者としての側面が現れ、現在に至っています。

スワームホスト技能者はその師によって額からこめかみに掛けて、ソーサラーヴィサルガに似た文様を刻みます。
これは精神波を出力するために必要なものであるとは分かっているのですが、この文様の出自については詳しいところは分かっていません。

スワームホストになれる種族

スワームホストになるに当たって欠かせないのが、蟲との間に精神的コネクションを構築するための特殊な鍛錬です。
これは言わば「後天的にシャーマンになるための訓練」に近いものであり、一定以上の才能がなければならないのと同時に、幼少の多感な頃からの英才的教育が重要になります。
クラケットは種族的な才能を有しており、これらは殆ど障害になりませんが、逆に人間ドワーフなどが修得するのは困難を極めます。

スワームホストになるには

スワームホスト技能者になるためには、まず最初に、既にスワームホスト技能を有しているもの(レベル5以上のスワームホスト)に師事する必要があります。
次に、その師匠の下で一定以上の適正があると判断された上で、特殊な訓練(自分の精神状態をコントロールする他、自分の精神を閉ざしたり、逆に解放する訓練。大抵は師匠がその師匠から受けたものと同じ内容)を積み重ねる必要があります。これにはどんなに短くても3年を要すると言われます(クラケットフェアリーは1年もかからないと言われますが)。
最後に上記の訓練の成果をもって、師匠から、ある3種類の蟲の卵を受け継ぎ、これを孵化、育成、管理、使役、繁殖させることが求められます。
この全てをクリアすることで、スワームホスト技能者として独り立ちすることができます。

精神的コネクションについて

スワームホスト技能者は、自身が所有している蟲との間に精神的な繋がりを持っています。これはスワームホスト技能者の額からこめかみにかけて刻まれる、ヴィザルガに似た文様から発される精神波によって行われます。
これは目に見えるものではなく、また言葉などで表されるものではありません。強いて言うならソーサラーの使い魔に近い感覚です。ただし、フィードバック・ダメージを受けるようなことはありません(不用意に余計な感覚を接続しないための訓練というものもあります)。

言語的なものではないため、サイレンスやミュートによってスワームホスト魔法が封じられることはありません。ただし、精神波という手段のため、技能者が精神カテゴリの状態異常を受けている時は、それが有益不利益にかかわらず、スワームホスト魔法を使用することはできません。また、技能者がディスペル・マジックの抵抗に失敗すると、そのラウンドは正常に精神波を発することが出来ず、スワームホスト魔法を使用することはできなくなります。

それぞれ小型の蟲は30mまで、中型の蟲は10mまで、大型の蟲は5mまでの距離において、飼い主の精神波を受け取り、精神的コネクションを成立させることが出来ます。
蟲は精神的コネクションが成立していない時は、基本的に身動きしません(食事などは取ります)。
また、精神波はスワームホスト技能者ごとに異なるため、自身以外のスワームホスト技能者が有する蟲のコントロールを奪取する、ということは基本的に不可能です。

蟲について

スワームホスト技能者が戦闘用として使役する虫は、大きく分けて3種類です。

ひとつが3cmから5cmほどの甲殻羽虫の群れで、一般にこれを小型とし、スワームと呼びます。
もうひとつが10cmから30cmほどの楕円体の甲殻虫で、一般にこれを中型とし、バグと呼びます。
最後に、1m50cmほどの丸っこい甲殻虫で、一般にこれを大型とし、クリーパーと呼びます。

これら3種類の虫はスワームホスト技能者がその師匠から卵を受け継ぎ、最初に育てるものです。
スワームホスト技能者が繁殖、品種改良し、育てた虫を、文面上は区別して『蟲』と書きます。彼らにとって、蟲は愛情を込めて育てるものですが、基本的には道具の一種であるという考え方をします。鍛冶師におけるハンマーのようなものです。
故に愛称をつけるということはありますが、ペットと呼ぶには相応しいものではありません。
スワームホスト技能者がその技能技術に習熟するにつれて、これら蟲も飼い主の手によって成長し、進化していきます。

蟲は基本的に単独で自律戦闘を行うことはできません。
これは「道具」が勝手に動き出すことを戒めるようなもので、良識あるスワームホスト技能者は、必ず自身の命令がない時には、蟲に必要以上の行動を取らせません。暴走を防ぐための措置でもあります。
もしも飼い主であるスワームホスト技能者が死亡した時、残された蟲はいずれ餓死して全滅します。

ちなみに、スワームホスト技能者は上記3種類の蟲に限らず、普段の生活に使える様々な蟲を育てています。

スワームについて

スワームは四枚の刃のような鋭い翅と鋭い針、金属片のような小さな鋭角の甲殻を備えた体長3cm~5cmの蟲のことであり、また同時にこの蟲が10匹ほどの群れとなっている状態のことでもあります。
スワームホスト技能者にとって最も基本的な戦闘蟲であり、これをいかに使いこなすかがスワームホスト技能者の戦闘力を決定します。非常に素早く繁殖、成長するため、飼い主にとって折れぬ刃であり、また盾にもなります。
成長するに従って様々な性能が向上し、効果的に敵を探し、攻撃することが可能になります。
使役される場合には、飼い主であるスワームホスト技能者が身に付ける「巣」の中で繁殖し、戦闘準備の命令があれば我先にと飛び出して飼い主の周囲を飛行します。

バグについて

バグは四本の頑丈な足と四枚の翅、鎧の一部分のような楕円形の甲殻を備えた体長10cm~30cmほどの蟲のことです。
スワームホスト技能者にとってはスワームに次いで基本的な戦闘蟲であり、様々な支援能力に長けています。スワームホスト技能者の直接戦闘を強力にサポートする存在でもあり、汎用性においては三種類の戦闘蟲の中で群を抜いています。
成長するに従って様々な性能が向上し、姿を変え、より効果的に飼い主を支援することが出来るようになります。
使役される場合には、飼い主であるスワームホスト技能者の肩や背中、二の腕などに張り付いているか、頭上を滞空飛行しています。

クリーパーについて

クリーパーは六本の巨大な足によって、胸鎧のような巨大な球形の甲殻を備えた身体を支える、体長100cm~150cmほどの蟲のことです。
その威容は小さな要塞のようでもあり、スワームホスト技能者にとっては強力な盾となります。戦闘用というよりは飼い主を守るための蟲で、飼い主を背に乗せてあらゆる悪路を突破し、ムィムィが1体では引けないような荷車を引くことも可能です(その見た目とは裏腹に、荷車を引いた状態で、人間の成人男性が走るぐらいの速度で走ることができます)。
成長するに従ってその力強さは更なるものとなり、より強力に飼い主を守ることが出来るようになります。
使役される場合には、飼い主であるスワームホスト技能者の側を離れず、飼い主に合わせて力強く行進します。

最大の難点は、その巨体故に、ほとんどの屋内に入れないことです。

スワームホスト技能のルール

基本ルール

  • スワームホスト技能の修得にかかる必要経験点のレートは1000点です。
  • スワームホスト魔法を使用できます。
  • スワームホスト魔法の魔力値は技能レベル+知力Bによって算出します。
  • スワームホスト技能者はセッションの開始時に、そのセッションで使役する蟲を「スワーム」「バグ」「クリーパー」の3種類からひとつ選択します。
  • スワームホスト技能者が使えるスワームホスト魔法は、使役している蟲に依存します。
  • スワームホスト技能者はセッション中、自身が拠点としている場所に立ち寄る時間があれば、そのセッションで使役する蟲を変更することができます。
  • スワームホスト魔法を使用する際には「金属製防具を着用していないこと」という装備制限があります。
  • 美人度A以上の女性スワームホストは「褌装備」という装備制限が提案されています。
  • スワームホスト魔法を使用する際には「蟲との精神的コネクションが保たれている」必要があります。これは精神カテゴリの状態異常やディスペル・マジックを受けていない状態、かつ、蟲がそれぞれの使役範囲内(スワームは30mまで、バグは10mまで、クリーパーは5mまで)に存在する時、保たれています。
  • 呪文の発動条件は「蟲との精神的コネクションが保たれている」「装備制限を満たしている」の2点です。

スワームホスト魔法

スワームホストの呪文は、精神的コネクションを通じて蟲達に命令を与えることと同義です。
これは即ち、使役している蟲によって使用可能な呪文が変化することを意味します。
蟲はスワーム、バグ、クリーパーの3種類で、セッション開始時にそのセッション中使役する蟲をひとつ選択することになります。

現在、この呪文リストについては暫定的な部分を多く含みます。

スワームの呪文リスト

1レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《スワーム・ストライク》530m単体一瞬
この呪文はスワームに命令し、敵を攻撃させます。スワームは非常に素早く敵の元に到達し、一撃離脱を行います。これを回避することはできず、対象はR20+魔力、クリティカル12の物理ダメージを受けます。シャーマンの《シュート・アロー》に近い呪文ですが、性質上クリティカルは難しく、効果は一切拡大できず、スワームの針を銀製にして通常攻撃無効に対処、などということも当然ながらできません。

2レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《スマート・スワーム》固定130m1分達成値
この呪文はスワームに命令し、目標を尾行させたり、音を拾わせたり、探索を行わせることができます。一時的に精神的コネクションを強化することで、スワームは極めて効果的な術者の第3の目、耳となります。捜索、尾行、聞き耳の判定を要求された時、発動を宣言し精神点を消費することで、スワームホスト技能レベル+知力Bにより各種判定を代替することができます。より大きい精神点を消費することで、達成値を拡大することができます。

3レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《スワーム・プロテクション》特殊30m単体特殊目標数
この呪文はスワームに命令し、目標を守らせます。命令を受けたスワームは対象となった者の周囲を滞空し始め、何かしらの攻撃が対象に向けられたのを感知した時、そこに割って入り、犠牲となって攻撃の威力を相殺します。結果、対象は生命力に与えられるあらゆるダメージを追加で1点減少することができるようになります。この呪文は持続的な精神リソースを割り振る必要があるため、目標1体毎に、スワームホスト技能者の精神点と最大精神点を1点減少させます。呪文を停止した時(あるいは精神的コネクションが維持できなくなった時)、減少した最大精神点は回復します。呪文を停止することはいつでも、手番を消費することなく行えます。ソーサラーの《プロテクション》またはそれに近似する効果とは同時に維持されません。

4レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ファイア・フライ》1210m1時間
この呪文はスワームに命令し、甲殻の一部を強く発光させます。スワームはその光で10mの範囲内を照らすことができるようになる他、激しく発熱するようになります。この呪文の効果時間中は、この呪文の効果を即座に終了させる代わりに、《スワーム・ストライク》のダメージを2点増加させる効果を発動することができます。この呪文は手番を消費することなく唱えることができます。

バグの呪文リスト

1レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ヒーリング・サルブ》510m単体一瞬効果の正確性
この呪文はバグに命令し、治癒効果のある粘液を出させます。バグは対象の傷口に跳びついて、これを治癒します。対象はR10+魔力の分だけ生命点を回復します。効果としてはプリーストの《キュアー・ウーンズ》と同様ですが、距離も対象数も拡大できません。また、アンデッドにダメージを与えることもできません。

2レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ポイズン・ボルト》810m単体一瞬ダメージの正確性 対象数 距離 達成値効果減少
この呪文はバグに命令し、魔法毒の唾を飛ばさせます。対象はR10+魔力、クリティカル10の毒属性魔法ダメージを受けます。

3レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ブラインド・クラウド》1230m半径5m3R達成値 範囲面積消滅
この呪文はバグに命令し、視神経を侵す魔法毒の霧が発生する唾を飛ばさせます。指定地点から半径5mの範囲内は3ラウンドの間、濃厚な煙のような毒霧に覆われ、通常の視覚を遮る他、その中に存在する者や通過した者が精神抵抗に失敗すると、1ラウンドの間、命中ロールに-1のペナルティを負います。一度でも抵抗を行えば、3ラウンドの間、《ブラインド・クラウド》に対して抵抗判定の必要はありません。

4レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《インセクト・アーマメント》20自身1R
この呪文はバグに命令し、飼い主の武器、そして盾となるよう一時的に変態させます。バグは飼い主の手の甲に飛びついた後に一瞬で硬質化、殺傷力のある形状に変態します。この呪文を唱えたラウンド、術者は即座に「必要筋力1 攻撃力±0 打撃力20(クリティカル10) 回避力+1」の片手武器かつ盾を装備します。更に攻撃及び打撃、回避ロールをスワームホスト技能+知力Bで判定するかどうか選ぶことができます。この呪文はラウンドの開始時に手番を消費せず発動できますが、発動するとそのラウンド中、他のスワームホスト魔法を使用することはできなくなります。

クリーパーの呪文リスト

1レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《フォアボーディング》固定2一瞬
クリーパーは飼い主を守るため、周囲の様々な変化を感知するための能力を持っています。その情報量は膨大であるため、普段はそれを飼い主に伝えることはありませんが、飼い主に対する何らかの危険や危機を察知した際には、飼い主に対してクリーパー側から精神的コネクションを介し、瞬時に危険や危機を知らせます。いわゆる「虫の知らせ」というものです。危険感知判定を要求された時、発動を宣言し精神点を消費することで、スワームホスト技能レベル+知力Bにより判定ロールを代替できます。

2レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《グルーヴ・スパイン》1010m単体一瞬ダメージの正確性 達成値消滅(回避)
この呪文はクリーパーに命令し、敵を攻撃させます。クリーパーは甲殻の隙間から太い針を射出し、敵を攻撃します。対象はR30+魔力、クリティカル11の物理ダメージを受けます。対象となったものは精神抵抗判定ではなく回避判定によって対抗ロールを行い、成功した場合には一切の効果を受けずに済みます。

3レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《カラペース・ラム》95m構造物ひとつ一瞬ダメージの正確性
この呪文はクリーパーに命令し、構造物に対して突進攻撃を行わせます。クリーパーはこの命令を受けるとその甲殻と針を前面に展開し、猛烈な勢いで愚直な体当たりを敢行します。クリーパーの重量と脚力が相俟って破城槌の如き威力を発揮しますが、当たるのは動かない相手――構造物ぐらいのものでしょう。威力はR50+魔力、クリティカル10で、種別はウォーハンマーと同等です。

4レベル

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《インターセプション》20自身半径5m18R
この呪文はクリーパーに命令し、飛来する遠距離物理攻撃を迎撃させます。クリーパーはその危険感知能力を十二分に活用し、飼い主の半径5m以内に飛来するであろう矢などの飛翔体を感知すると、それに対して針を射出し、撃ち落とします。結果、この呪文を使用したスワームホスト技能者は、自身を含めた自身の半径5m以内の者が投射タイプの遠距離物理攻撃の対象になった時、スワームホスト技能レベル+知力Bにより代理回避を行うことができます。

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