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イスターク市国 のバックアップ(No.1)


ト=テルタの岬』イスターク市国

『三皇子の海峡』の島にある都市国家がイスタークです。十諸侯国最大の交通の要衝であり、アルケナル地方最大の商業都市として知られています。政治形態は有力商人たちによる合議制です。

交通の要衝で、陸路と海路が交差する場所です。陸路としては、アルケナル帝国時代から続く大跳ね橋により、十諸侯国の東西を繋げる主要な陸路を維持しています。また、ヘテロトギル海と『エンペラーズロスト海』を南北に繋げる主要な海路となっています。

政治面では『ブリッジ・ファミリー』バーガンディー家と『ポート・ファミリー』ゼオンロット家という二つの大商人の派閥の暗闘が激しく、治安面ではアップタウン(橋の上の町)とダウンタウン(橋の下の町)の住民の貧富の差が大きいという問題を抱えています。
特にダウンタウンの治安の悪さは海賊都市並みとさえいわれています。

歴史

アルケナル帝国時代には、ここは、帝国首都と直轄地である『内陣』へと至る入り口の街の一つとされていたそうです。山脈の切れ目、『内陣』から流れる深い大河の出口にあり、大きな跳ね橋で川の東西を結んでいたといわれています。そのため、古くから商業が盛んでした。

帝国崩壊後もイスタークは繁栄を迎えるのですが、中でも早いうちから橋を制して利益を上げていたバーガンディー家が国の顔ともいうべき大商人となります。
崩壊後は島となった東西を結ぶ2つの跳ね橋。それを中心としたビジネスで成功したバーガンディー家は『ブリッジ・ファミリー』と呼ばれ、堅実で自分だけでなく地元にも利益を落とす手法で支持を集めます。バーガンディー家の上げた利益によって町の上層であるアップタウンが繁栄してきたのです。

一方でゼオンロット家は帝国滅亡後にヘテロトギル海から渡ってきた商人で、ジェルクの血を継ぐ(ジェルクハーフエルフ)一族です。元々は海賊であったともいわれます。彼らは大失地海の更に南方にある諸国との中継交易にイスタークを経由するのが最も都合がよいと見抜き、帝国崩壊時に津波に飲み込まれた港の再興と拡大を狙いました。これにより生まれたのがダウンタウンです。

ダウンタウンは日当たりが最悪で当時は捨てられた区域であり、アップタウンを追われた貧民しか住んでいませんでした。ですが港の開発と同時に諸島各地からが集まり、ダウンタウンには海の富が集まっていきます。こうしてゼオンロット家はいつしか『ポート・ファミリー』と呼ばれ、バーガンディー家と並ぶ名家に成長したのです。

特徴

名所

アップタウン

帝国時代から続く歴史のある街並みで、イスターク島の小高い崖の上に広がっています。十諸侯国の東西を結ぶ街道が二つの跳ね橋を経由しており、十諸侯国中の富と品が集中しています。古くから街を支配してきたバーガンディー家の影響が強く、新しく建物一つ作るだけでも彼らのご機嫌を伺わなければなりません。
治安はすこぶる良好で景観も美しい、イスタークの表の顔です。

ダウンタウン

アップタウンの崖から数十メートルほど下。海岸沿いに建てられているイスタークの裏の顔ともいえる都市です。海が荒れるときは町が浸水し、そうでなくとも大跳ね橋と崖のせいで日当たりが非常に悪く、跳ね橋が下りている時は昼でも夜とそう変わりありません。

イスタークの港ですが、アップタウンに住めなくなった貧しい人々がいつしか集まり、港の外には大きなスラムが広がっています。堅実で王道を好むバーガンディーと違い、ゼオンロット家は自由志向が強い家風であるためダウンタウンの治安を徹底的によくするようなことはなく基本的に現地住民の好きにやらせています。

そのためダウンタウンは元々闇に生きる人間が多く住んでいることもあってシーフギルドの影響が強く、犯罪が頻繁に起きます。もっとも、凶悪犯罪に関しては裏の秩序がとれているためかそこまで頻繁には起きませんが。また、一説ではダウンタウンのシーフギルドはゼオンロット家が仕切っているといわれていますがあくまで噂です。
ダウンタウンにある大港には諸島各地から集まった富と品物が流通しており、アップタウンの市場とともにイスタークの経済を支えています。

『大跳ね橋』イスターク・ブリッジ(サウスブリッジ&イーストブリッジ)

イスタークの町とほぼ同じだけの幅と、海峡をまたぐ長さを持つ巨大な二本の橋です。帝国時代に建造されたというこの橋は、アルケナル帝国が誇る魔力的技法が使われているとされ、今では再現不可能です。

魔法のおかげで、建造後何百年と経っているにも関わらず機構面での故障や老朽化に耐えていますが、あまりにも巨大なため橋の上下には丸一日かかり、週に一度東西の橋は互いに交代で橋を上げ下げします。この橋の存在のため、ダウンタウンは週の半分が影に包まれており常夜の町となっています。昔は橋の上下日は街の中に缶詰でしたが、現在はダウンタウンの港からで向かい岸に行けるようになりました。

橋の上は町の公共施設という扱いで、誰のものでもないという町の方針から誰もがこの上で店を開く権利を与えられています。ただし公共物であるため固定店舗は建てられません。そのため行商人によるバザーが橋の上下日以外は毎日行われており、店の入れ替わりも非常に多いため活気に満ち溢れています。

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