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SandBox/スワームホスト

  • 制作者:cf

スワームホスト技能とは、特殊な精神的鍛錬を積むことによって、ある種の虫をコントロールする技能のことです。古くから大自然と共に生きる種族の一部に継承されてきた技術で、セファイトジェルクエルフや、クラケットライグルなどの一部部族がこの技能を有していることがあります。
人間などの種族も生物文化のひとつとしての利用のため修得に励むものがいますが、特殊な鍛錬が伴うため困難であるようです。

スワームホストの特徴 Edit

長所:経験点1000点系列であり、装備制限が緩く(金属防具の不可のみ)、サブルーンマスター技能として扱いやすい。クラケットが習得可能。
短所:ルーンマスター技能としての付加的要素(ソーサラーならセージの経験点軽減など)が弱い。精神効果に非常に弱い。

蟲の使役によるその多様性 Edit

スワームホストの呪文は、呪文というには非常に特殊なものです。この技能を有している者は、ある特殊な精神的コネクションを自分が所有している蟲達との間に確立し、それを介して様々な指示を与えます。これにより、蟲達は術者の肉体の一部であるかのように正確に動き、様々な恩恵をもたらします。
同時にコントロールできる蟲の数は限定的ですが、用途に応じて蟲の種類を変更することで、様々な状況に対応することができます。

スワームホストの歴史 Edit


スワームホスト技能の歴史は長く、暗黒時代前後に近昆虫型の種族によって生み出されたとされる説が有力です。
その頃は使役していた蟲もより原始的で、単純に精神波を使ってある種の節足動物を操るという技術でした。
世代を重ね、他の種族に伝わるにつれ、技能者の能力向上と共に蟲を改良するという育成者としての側面が現れ、現在に至っています。
現代のスワームホストは、各地の生物文化の一翼を担う存在です。
精神波でコントロールする自身の戦闘蟲以外にも、一般的な生活の役に立つ虫を育成したり、繁殖させたり、研究したりしています。いわば虫のブリーダー的存在なのです。

スワームホスト技能者はその師によって額からこめかみに掛けて、ソーサラーヴィサルガに似た文様を刻みます。
これは精神波を出力するために必要なものであるとは分かっているのですが、この文様の出自については詳しいところは分かっていません。
スワームホストの原型が、失われたソーサラー魔法の一領域である精神操作魔法にあるとして、アルケナル帝国などで研究が行われていたこともあるようですが、その真偽も今や不明となっています。

スワームホストになれる種族 Edit

スワームホストになるに当たって欠かせないのが、蟲との間に精神的コネクションを構築するための特殊な鍛錬です。
これは言わば「後天的にシャーマンになるための訓練」に近いものであり、一定以上の才能がなければならないのと同時に、幼少の多感な頃からの英才的教育が重要になります。
クラケットは種族的な才能を有しており、これらは殆ど障害になりませんが、逆に人間ドワーフなどが修得するのは困難を極めます。

スワームホストになるには Edit

スワームホスト技能者になるためには、まず最初に、既にスワームホスト技能を有しているもの(レベル5以上のスワームホスト)に師事する必要があります。
次に、その師匠の下で一定以上の適正があると判断された上で、特殊な訓練(自分の精神状態をコントロールする他、自分の精神を閉ざしたり、逆に解放する訓練。大抵は師匠がその師匠から受けたものと同じ内容)を積み重ねる必要があります。これにはどんなに短くても3年を要すると言われ、歳を取れば取るほど時間がかかるとされています(クラケットフェアリーは天性の才能故に1年もかからないと言われますが)。
最後に上記の訓練の成果をもって、師匠から、ある3種類の蟲の卵を受け継ぎ、これを孵化、育成、管理、使役、繁殖させることが求められます。
この全てをクリアすることで、スワームホスト技能者として独り立ちすることができます。

蟲について Edit

スワームホスト技能者が戦闘用として使役する虫は、大きく分けて3種類です。

ひとつが3cmから5cmほどの甲殻羽虫の群れで、一般にこれを小型とし、スワームと呼びます。
もうひとつが10cmから30cmほどの楕円体の甲殻虫で、一般にこれを中型とし、バグと呼びます。
最後に、1m50cmほどの丸っこい甲殻虫で、一般にこれを大型とし、クリーパーと呼びます。

これら3種類の虫はスワームホスト技能者がその師匠から卵を受け継ぎ、最初に育てるものです。
スワームホスト技能者が繁殖、品種改良し、育てたこの種の戦闘虫を含む、スワームホスト能力者が精神波でコントロールすることができる虫を、文面上は区別して『蟲』と書きます。彼らにとって、蟲は愛情を込めて育てるものですが、基本的には道具の一種であるという考え方をします。鍛冶師におけるハンマーのようなものです。
故に愛称をつけるということはありますが、ペットと呼ぶには相応しいものではありません。
スワームホスト技能者がその技能技術に習熟するにつれて、これら蟲も飼い主の手によって成長し、進化していきます。

蟲は基本的に単独で自律戦闘を行うことはできません。
これは「道具」が勝手に動き出すことを戒めるようなもので、良識あるスワームホスト技能者は、必ず自身の命令がない時には、蟲に必要以上の行動を取らせません。暴走を防ぐための措置でもあります。
飼い主が傍に居ない時は、蟲は巣の周囲で自発的に食料を求めます。他人が食料を与えるなど世話をすることは可能ですが、何かしらの命令を与えられるのは飼い主のみです。

ちなみに、スワームホスト技能者は上記3種類の蟲に限らず、普段の生活に使える様々な虫を育てています。

スワームについて Edit

スワームは四枚の刃のような鋭い翅と鋭い針、金属片のような小さな鋭角の甲殻を備えた体長3cm~5cmの蟲のことであり、また同時にこの蟲が10匹ほどの群れとなっている状態のことでもあります。
スワームホスト技能者にとって最も基本的な戦闘蟲であり、これをいかに使いこなすかがスワームホスト技能者の戦闘力を決定します。非常に素早く繁殖、成長するため、飼い主にとって折れぬ刃であり、また盾にもなります。
成長するに従って様々な性能が向上し、効果的に敵を探し、攻撃することが可能になります。
使役される場合には、飼い主であるスワームホスト技能者が身に付ける「巣」の中で繁殖し、戦闘準備の命令があれば我先にと飛び出して飼い主の周囲を飛行します。

バグについて Edit

バグは四本の頑丈な足と四枚の翅、鎧の一部分のような楕円形の甲殻を備えた体長20cm~30cmほどの蟲のことです。
スワームホスト技能者にとってはスワームに次いで基本的な戦闘蟲であり、様々な支援能力に長けています。スワームホスト技能者の直接戦闘を強力にサポートする存在でもあり、汎用性においては三種類の戦闘蟲の中で群を抜いています。
成長するに従って様々な性能が向上し、姿を変え、より効果的に飼い主を支援することが出来るようになります。
使役される場合には、飼い主であるスワームホスト技能者の肩や背中、二の腕などに張り付いているか、頭上を滞空飛行しています。

クリーパーについて Edit

クリーパーは六本の巨大な足によって、胸鎧のような巨大な球形の甲殻を備えた身体を支える、体長150cmほどの蟲のことです。
その威容は小さな要塞のようでもあり、スワームホスト技能者にとっては強力な盾となります。戦闘用というよりは飼い主を守るための蟲で、飼い主を背に乗せてあらゆる悪路を突破し、ムィムィが1体では引けないような荷車を引くことも可能です(その見た目とは裏腹に、荷車を引いた状態で、人間の成人男性が走るぐらいの速度で走ることができます)。
成長するに従ってその力強さは更なるものとなり、より強力に飼い主を守ることが出来るようになります。
使役される場合には、飼い主であるスワームホスト技能者の側を離れず、飼い主に合わせて力強く行進します。

最大の難点は、その巨体故に、ほとんどの屋内に入れないことです。

クラケット・バグについて Edit

クラケット・バグとはクラケットのスワームホスト技能者が育てている特殊なバグのことです。
彼らにとって、蟲の存在は他種族のスワームホストとは見解が異なります。彼らは蟲を友人として見るのです。
そのため、他種族のスワームホストが自身の蟲に対して行うような道具的扱いは、クラケットのスワームホストは行いません。そのせいか育てる蟲も他種族のスワームホストとは異なり、この通称クラケット・バグと呼ばれるもの1匹だけを育てています。
外観はさほど変わりませんが、大きさが15cm前後とやや小型になっています。

精神的コネクションについて Edit

スワームホスト技能者は、自身が所有している蟲との間に精神的な繋がりを持っています。これはスワームホスト技能者の額からこめかみにかけて刻まれる、ヴィザルガに似た文様から発される精神波によって行われます。
これは目に見えるものではなく、また言葉などで表されるものではありません。強いて言うならソーサラーの使い魔に近い感覚です。ただし、フィードバック・ダメージを受けるようなことはありません(不用意に余計な感覚を接続しないための訓練というものもあります)。

言語的なものではないため、サイレンスやミュートによってスワームホスト魔法が封じられることはありません。ただし、精神波という手段のため、技能者が精神カテゴリの状態異常を受けている時は、それが有益不利益にかかわらず、スワームホスト魔法を使用することはできません。また、技能者がディスペル・マジックの抵抗に失敗すると、そのラウンドは正常に精神波を発することが出来ず、スワームホスト魔法を使用することはできなくなります。

同時に、全てのスワームホスト魔法は、蟲が術者の精神力を借りて維持しているものです。結果、スワームホスト技能者と蟲との精神的コネクションが絶たれてしまうと、基本的に全てのスワームホスト魔法はその効力を失ってしまいます。

それぞれ、スワームは30mまで、バグ、クラケット・バグは10mまで、クリーパーは5mまでの距離において、飼い主の精神波を受け取り、精神的コネクションを成立させることが出来ます。
精神的コネクションが成立していて、特に命令がない時は、飼い主の側を離れないように行動します。精神的コネクションが成立していない時は、基本的に身動きしません(飼い主が用意しておいた食事などは食べます)。
また、精神波はスワームホスト技能者ごとに異なるため、自身以外のスワームホスト技能者が有する蟲のコントロールを奪取する、ということは基本的に不可能です。

スワームホスト技能のルール Edit

基本ルール Edit

  • スワームホスト技能の修得にかかる必要経験点のレートは1000点です。
  • スワームホスト魔法を使用できます。
  • スワームホスト魔法の魔力値は技能レベル+知力Bによって算出します。
  • スワームホスト技能者はセッションの開始時に、そのセッションで使役する蟲を「スワーム」「バグ」「クリーパー」の3種類からひとつ選択します。これはGMが指定することもできます。
  • クラケット種族の場合、使役できる蟲は「クラケット・バグ」に限られます。クラケット・バグを使役できるのはクラケット種族のスワームホストだけです。
  • スワームホスト技能者が使えるスワームホスト魔法は、使役している蟲に依存します。
  • スワームホスト技能者はセッション中、「自分の蟲を飼っている場所」に赴くことで使役する蟲を変更できます。ただしGMの許可が必要です。
  • スワームホスト魔法を使用する際には「金属製防具を着用していないこと」という装備制限があります。
  • 美人度A以上の女性スワームホストは「褌装備」という装備制限が提案されています。
  • スワームホスト魔法を使用する際には「蟲との精神的コネクションが保たれている」必要があります。
  • 蟲との精神的コネクションが壊れる条件は以下の通りです。
    ・精神効果の抵抗ロールに失敗する。精神効果から回復するまではコネクションも回復しません。
    ・《ディスペル・マジック》のの抵抗ロールに失敗する。抵抗に失敗したラウンドが終了するとコネクションは回復します。
    ・蟲がそれぞれの使役範囲内(スワームは30mまで、バグは10mまで、クリーパーは5mまで)に存在しない。使役範囲内に蟲が戻ればコネクションは回復します。
  • 呪文の発動条件は「蟲との精神的コネクションが保たれている」「装備制限を満たしている」の2点です。
  • 一般的なルーンマスターと異なり発声が必要でないため、《ミュート》や《サイレンス》では妨害されません。
  • 一部の例外を除く全てのスワームホスト魔法は、蟲との精神的コネクションが絶たれると、その効果が消滅します。

スワームホスト魔法 Edit

スワームホストの呪文は、精神的コネクションを通じて蟲達に命令を与えることと同義です。
これは即ち、使役している蟲によって使用可能な呪文が変化することを意味します。
蟲はスワーム、バグ、クリーパーの3種類で、セッション開始時にそのセッション中使役する蟲をひとつ選択することになります。
ただしクラケットのスワームホストが使える蟲は、クラケット・バグのみです。

現在、この呪文リストについては暫定的な部分を多く含みます。

スワームの呪文リスト Edit

1レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《スマート・スワーム》330m判定1回分達成値
この呪文はスワームに命令し、目標を尾行させたり、音を拾わせたり、探索を行わせることができます。一時的に精神的コネクションを強化することで、スワームは極めて効果的な術者の第3の目、耳となります。捜索、尾行、聞き耳の判定を要求された時、発動を宣言し精神点を消費することで、各種判定をスワームホスト技能レベル+知力Bで代替することができます。また、他の技能で各種判定を行える時は、各種判定ロールの後、この呪文を発動することでスワームホスト技能レベル+知力Bにより判定ロールを行い、高い達成値の方を採用することができます。
名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ファイア・フライ》3術者半径10m6時間
この呪文はスワームに命令し、甲殻の一部を強く発光させます。スワームはその光で半径10mの範囲内を照らすことができるようになります。この光は自然光なので、ダークネスやシェイドの闇に対しては無効ですが、効果そのものが消滅することはありません。

2レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《スワーム・ストライク》830m単体一瞬ダメージ(魔法毒)達成値 ダメージの確実性 対象数抵抗減少
この呪文はスワームに命令し、目標を攻撃させます。スワームは非常に素早く対象の元に到達し、一撃離脱を行います。対象はR10+魔力、クリティカル10の毒属性魔法ダメージを受けます。

3レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《フェーバー》9術者術者18R
この呪文はスワームに命令し、甲殻の一部を激しく発熱させます。結果、この呪文の効果中は《スワーム・ストライク》のダメージは純エネルギー属性の魔法ダメージとなり、更に追加ダメージに上乗せで2点の炎属性ダメージが追加されます。

4レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《スワーム・プロテクション》20自身半径10m6時間
この呪文はスワームに命令し、範囲内の特定の目標を守らせます。命令を受けたスワームは飼い主の周囲を広く滞空し始め、何かしらの攻撃が範囲内の対象に向けられたのを感知した時、そこに割って入り、犠牲となって攻撃の威力を相殺します。結果、範囲内の対象は生命力に与えられるあらゆるダメージを追加で1点減少することができるようになります。範囲内の誰を守るかは、術者が自由に決定することができます。ソーサラーの《プロテクション》またはそれに類似する効果(アミュレット・オブ・プロテクションなど)とは同時に維持されません。

5レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ディスプレジャー》2030m単体18R精神達成値 目標数効果消滅
この呪文はスワームに命令し、目標に纏わりついた上で非常に煩く羽ばたかせます。この音は対象となった者の聴覚を妨害するだけでなく、ある種の精神波を発し、集中力とそれに伴う魔力の生成を強くかき乱します。結果、対象となった者が精神抵抗に失敗すると、対象が唱えるあらゆる呪文の魔力値に-2のペナルティを与え、集中が必要となる呪文を強制的に中断、使用不能にします。

6レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《サクリファイス・ストライク》3030m半径3m一瞬ダメージ(魔法毒)ダメージの確実性効果減少
この呪文はスワームに命令し、目標に自爆特攻させます。スワームは非常に素早く敵の元に到達し、目標に体当りすると同時に爆発して、毒液を撒き散らします。範囲内の対象はR30+魔力、クリティカル10の毒属性魔法ダメージを受けます。一時的にスワームの数が著しく減少するため、この呪文は18Rにつき1回しか使用できない上に、この呪文を使用した次のラウンドはスワームホスト魔法を使用できません。

7レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ローカスト・スワーム》35(1R毎に)自身半径30m集中の限り集中効果減少
この呪文はスワームの本能的な動物性を解き放った上で、食欲を著しく増大させます。これを受けたスワームは、範囲内の対象に対し、巣の全ての個体を動員して獰猛に襲いかかります。この呪文の効果中、範囲内の対象は毎ラウンドの始めに生命抵抗を行い、失敗した場合はR30+魔力、クリティカルなしの物理ダメージを受けます。ダメージを受ける対象は術者が任意に選ぶことができます。この呪文を使用すると、同じ術者が維持しているスワームホスト魔法は全てその効力を失います。

バグの呪文リスト Edit

1レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ヒーリング・サルブ》510m単体一瞬効果の確実性
この呪文はバグに命令し、治癒効果のある粘液を出させます。バグは対象の傷口に跳びついて、これを治癒します。対象はR10+魔力の分だけ生命点を回復します。効果としてはプリーストの《キュアー・ウーンズ》と同様ですが、距離も対象数も拡大できません。また、アンデッドにダメージを与えることもできません。
名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ベノム・コート》3術者武器ひとつ6時間武器強化
この呪文はバグに命令し、単純なダメージ毒を精製させ、手持ちの武器ひとつに塗りつけます。この毒は刃のある武器(クリティカル値に*があるもの)でのみ上手く作用し、それらの武器による攻撃の追加ダメージに1点の毒属性追加ダメージを上乗せします。ただし、効果があるのは一度きりです(この呪文の対象とした武器でダメージロールを振ると、この呪文の効果は消滅します)。この効果を付与した武器で通常攻撃無効の相手を攻撃した場合、R0でダメージを与えることができます。この呪文は《インセクト・アーマメント》に適用することを予約して発動することもできます。

2レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《イミュニティ・ポイズン》610m単体6時間
この呪文はバグに命令し、多様な毒に対し身体が自然抵抗力を作るための弱い毒を精製させ、対象に打ち込みます。結果、対象は毒による抵抗ロールに対し、+2のボーナスを得る他、同じ術者のバグが使う《ブラインド・クラウド》に自動抵抗できるようになります。この呪文は精神的コネクションが絶たれても効果が消滅しません。

3レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《インセクト・アーマメント》9術者術者1R追加ダメージ
この呪文はバグに命令し、術者の武器、そして盾となるよう一時的に変態させます。バグは術者の手の甲に飛びついた後に一瞬で硬質化、殺傷力のある形状に変態します。その上で術者の神経を一時的に強化する毒を流し込み、瞬間的な反応を可能にさせます。この呪文はラウンドの頭、宣言時に手番を消費せず発動することができ、術者はそのラウンドの間、攻撃および回避ロールをスワームホスト技能+知力Bで判定することを選べるようになります。通常の武器および盾が使えない代わりに、攻撃時は相手の回避対抗ロールに勝利すればR20+魔力、クリティカル10*の物理ダメージを与えます。発動時に更に精神力を消費すれば、追加ダメージを1点ずつ上昇させることができます。これは達成値の拡大と同様、スワームホスト技能レベルの半分切り上げまでとなります。このダメージは魔法の武器によるものであり、1Hダガーの攻撃として扱われます。ただしシーフ技能などによるクリティカル値低下はありません。選べる攻撃手段は接敵戦闘か、射程10mの投擲です(投擲攻撃後、バグは自動的に手元に戻ります)。またこの武器には《ベノム・コート》以外の武器強化呪文は適用できません。この呪文は発動したラウンドでも移動することができます。

4レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ブラインド・クラウド》1630m半径3m1R魔法毒達成値 範囲面積消滅
この呪文はバグに命令し、視神経を侵す魔法毒の霧が発生する唾を飛ばさせます。指定地点から半径3mの範囲内は薄い煙のような毒霧に覆われます。範囲内の対象は精神抵抗を行い、失敗すると次のラウンドの終わりまで攻撃および回避ロールに-2のペナルティを負います。

5レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《マインド・ドローン》固定610m単体6時間
この呪文はバグを仲介し、他者に精神力の融通を行う呪文です。この呪文を唱えると、バグは5点の精神力を獲得します。この精神力は、バグと隣接する他者が魔晶石のように利用することができます。バグは術者の指示で、術者の周囲10mを自由に飛び回ることができます。

6レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ユニフィケーション》1810m単体6時間
この呪文はバグに命令し、対象の血を僅かに吸わせ、それを元に特殊な粘液が詰まった卵を生成させます。この小さな卵は吸った血の代わりに対象の体内に植え付けられ、対象が瀕死の致命傷を負った時、体内で強い治癒効果を発揮し、消滅します。対象が気絶し、生死判定を行う直前、生命点を術者のスワームホスト技能の魔力値と同点数回復します。この時、生命点が1以上になった場合、生死判定はファンブルでない限り成功となります。この呪文の効果は同時に1体までしか維持できません。この呪文は精神的コネクションが絶たれても効果が消滅しません。

7レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《レゾナント》3510m単体一瞬
この呪文はバグに命令し、術者とバグで一体となって目標の神経と精神的な感覚、知覚を増幅します。結果、対象は短時間の間に、常人の能力を超えた能動的行動を起こすことができるようになります。対象はこのラウンド、遅延タイミングに2回目の手番を得ます。ただし、ラウンド開始時の宣言を変えることはできません。

クリーパーの呪文リスト Edit

1レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《フォアボーディング》3一瞬
クリーパーは飼い主を守るため、周囲の様々な変化を感知するための能力を持っています。その情報量は膨大であるため、普段はそれを飼い主に伝えることはありませんが、飼い主に対する何らかの危険や危機を察知した際には、飼い主に対してクリーパー側から精神的コネクションを介し、瞬時に危険や危機を知らせます。いわゆる「虫の知らせ」というものです。危険感知判定を要求された時、発動を宣言し精神点を消費することで、スワームホスト技能レベル+知力Bで判定を代替することができます。また、他の技能で危険感知判定を行える時は、判定ロールの後、この呪文を発動することでスワームホスト技能レベル+知力Bにより判定ロールを行い、高い達成値の方を採用することができます。この呪文だけは術者が睡眠中であっても発動します(精神効果を受けている場合は無理です)。
名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《パワー・キャリアー》3術者術者判定1回分達成値
この呪文はクリーパーに命令し、力仕事を任せます。クリーパーはその自慢の脚力からくる力強さで、様々な力仕事、特に運搬系の仕事を得意とします。スワームホスト技能者が冒険者レベルなど基準を基準とするさまざまな筋力判定を要求された時、この呪文を発動することで、クリーパーにその仕事を任せることができます。必要ならばGMは判定を求めても構いません。その場合、スワームホスト技能レベル+知力Bで判定を行えます。

2レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《グルーヴ・スパイン》1010m単体一瞬ダメージ(つぶて)達成値 ダメージの確実性消滅(回避)
この呪文はクリーパーに命令し、敵を攻撃させます。クリーパーは甲殻の隙間から太い針を射出し、敵を攻撃します。対象はR30+魔力、クリティカル11の物理ダメージを受けます。対象となったものは精神抵抗判定ではなく回避判定によって対抗ロールを行い、成功した場合には一切の効果を受けずに済みます。

3レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《インターセプション》9自身半径3m6時間
この呪文はクリーパーに命令し、飛来する遠距離物理攻撃を迎撃させます。クリーパーはその危険感知能力を十二分に活用し、飼い主の周囲に飛来するであろう矢などの飛翔体を感知すると、それに対して針を射出し、撃ち落とします。結果、この呪文を使用したスワームホスト技能者は、自身を含めた自身の半径3m以内の者が投射タイプの遠距離物理攻撃の対象になった時、スワームホスト技能レベル+知力Bにより代理回避を行うことができます。この回避ロールの達成値が相手の攻撃ロールの達成値を上回った場合、飛翔してきた弾体などは破壊され、一切の効果を上げることができません(ただし、破壊されることが魔法発動などのトリガーになっているものは除く)。

4レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《マインド・プロテクション》1610m術者と単体6時間
この呪文はクリーパーとの間の精神的コネクションを強化する命令で、外部からの精神攻撃に備えます。術者は自分の精神波のコピーをクリーパーの中に置き、共鳴させることで、外部から精神を揺るがすような攻撃を受けた時、その影響を軽減することができるのです。同時にこれを使い、味方をひとりだけ守ることができます。結果、この呪文の効果時間中は術者自身と術者から10m以内のある対象は+2の精神抵抗ボーナスを得る他、精神力へのダメージを追加で2点軽減することができます。《カウンター・マジック》の効果とは重複しません。対象は術者から10m以上離れると呪文の恩恵を受けることはできなくなりますが、効果時間中に術者から10m以内に戻れば、再び恩恵を得ることができるようになります。

5レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《センス・ライフ》15自身半径30m一瞬探知
この呪文はクリーパーに命令し、その高い環境情報収集力の一端を借り受けます。これにより術者は、自分の周囲に正常な生命力を持つ存在がどれほどの数存在するのか、曖昧な生命力(総合的なステータスの強さ、ML、現在の生命点など)の大小と共にその数を確認することができます。GMは全てを明確に伝える必要はなく、術者が要求していると思われる回答を返すだけでも十分です(の中にいる、人間と思しき生命力を持つ者の数を知りたい>12人ぐらいです、ひとつだけやけに大きい生命力があります、など)。生命力を持っていても、魔法生物やアンデッドは探知できません。

6レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《バスティオン》30術者半径3m1R
クリーパーはこの位階にあたり、強力な精神増幅器としての機能を獲得しています。スワームホスト技能者と一体となれば、その精神波はもはや物質に対し物理的に干渉できるほどになるのです。クリーパーはそれを、攻撃に対する直接的な盾として展開することができます。この呪文はラウンドの頭、宣言時に手番を消費せず発動することができ、発動した1ラウンドの間、範囲内の任意の対象は物理ダメージを受けた際に+R10の防御レートボーナスを得る他、魔法ダメージを受けた際に、R10のダメージ軽減ロールを行うことができます(グラードのフェアリー種族能力と近似の処理です)。

7レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《プライマル・ディフェンス》3530m単体一瞬ダメージ(純エネルギー)達成値 距離 ダメージの確実性効果減少
クリーパーは術者を最大の効率で守るために、あるひとつの回答を導き出しました。それは進化した針による攻撃、即ち――攻撃的防御です。対象はR30+魔力、クリティカル10の純エネルギー属性魔法ダメージを受けます。

クラケット・バグの呪文リスト Edit

1レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《スマート・スワーム》510m判定1回分達成値
この呪文はクラケット・バグにお願いし、目標を尾行したり、聞き耳をしたり、探索するのを手伝ってもらうことができます。一時的に精神的コネクションを強化することで、クラケット・バグは極めて効果的な術者の第3の目、耳となります。捜索、尾行、聞き耳の判定を要求された時、他技能によりスワームホスト技能レベル+知力Bと同等以上の基準値で各種判定ロールを行えるならば、この呪文を発動することでスワームホスト技能レベル+知力Bにより別に判定ロールを行い、高い達成値の方を採用することができます。
名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ファイア・フライ》5術者半径10m6時間
この呪文はクラケット・バグにお願いし、甲殻の一部を強く発光してもらいます。クラケット・バグはその光で半径10mの範囲内を照らすことができるようになります。この光は自然光なので、ダークネスやシェイドの闇に対しては無効ですが、効果そのものが消滅することはありません。

2レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《イミュニティ・ポイズン》1010m単体6時間
この呪文はクラケット・バグにお願いし、多様な毒に対し身体が自然抵抗力を作るための弱い毒を精製して、対象に打ち込んでもらいます。結果、対象は毒による抵抗ロールに対し、+2のボーナスを得ます。この呪文は精神的コネクションが絶たれても効果が消滅しません。
名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《ベノム・コート》6術者武器ひとつ6時間武器強化
この呪文はクラケット・バグにお願いし、単純なダメージ毒を精製して、手持ちの武器ひとつに塗りつけてもらいます。この毒は刃のある武器(クリティカル値に*があるもの)でのみ上手く作用し、それらの武器による攻撃の追加ダメージに1点の毒属性追加ダメージを上乗せします。ただし、効果があるのは一度きりです(この呪文を使った武器でダメージロールを振ると、この呪文の効果は消滅します)。この効果を付与した武器で通常攻撃無効の相手を攻撃した場合、R0でダメージを与えることができます。この呪文は《インセクト・アーマメント》に適用することを予約して発動することもできます。

3レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《インセクト・アーマメント》12術者術者1R追加ダメージ
この呪文はクラケット・バグにお願いし、術者の武器となるよう一時的に変態してもらいます。クラケット・バグは術者の手の甲に飛びついた後に一瞬で硬質化、殺傷力のある形状に変態します。この呪文はラウンドの頭、宣言時に手番を消費せず発動することができ、術者はそのラウンドの間、通常の武器が使えない(盾は使えます)代わりに、攻撃時は相手の回避対抗ロールに勝利すれば相手にR10+魔力、クリティカル10*(シーフならR5+魔力、クリティカル9*)で物理ダメージを与えます(この時、スワームホストの魔力値よりも、攻撃ロールの際に基準値としたファイターシーフレンジャーなどのレベル+知力Bの方が高ければ、そちらを基準にできます)。発動時に更に精神力を消費すれば、追加ダメージを1点ずつ上昇させることができます。これは達成値の拡大と同様、スワームホスト技能レベルの半分切り上げまでとなります。このダメージは魔法の武器によるものであり、1Hダガーの攻撃として扱われます。ただしシーフ技能などによるクリティカル値低下はありません。選べる攻撃手段は接敵戦闘か、射程10mの投擲です(投擲攻撃後、バグは自動的に手元に戻ります)。またこの武器には《ベノム・コート》以外の武器強化呪文は適用できません。この呪文は発動したラウンドでも移動することができます。
名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《フォアボーディング》9一瞬
クラケット・バグは友人を守るため、周囲の様々な変化を感知するための能力を持っています。その情報量は膨大であるため、普段はそれを友人に伝えることはありませんが、友人に対する何らかの危険や危機を察知した際には、友人に対してクラケット・バグ側から精神的コネクションを介し、瞬時に危険や危機を知らせます。いわゆる「虫の知らせ」というものです。危険感知判定を要求された時、他技能によりスワームホスト技能レベル+知力Bと同等以上の基準値で判定ロールを行えるならば、この呪文を発動することでスワームホスト技能レベル+知力Bにより別に判定ロールを行い、より高い達成値の方を採用することができます。この呪文だけは術者が睡眠中であっても発動します(精神効果を受けている場合は無理です)。

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名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《マインド・プロテクション》2010m術者と単体6時間
この呪文はクラケット・バグとの間の精神的コネクションを強化するお願いで、外部からの精神攻撃を遮断する特殊な波動を生み出します。術者は自分の精神波をクラケット・バグとの協力で増幅し、共鳴させることで、外部から精神を揺るがすような攻撃を受けた時、その影響を軽減することができるのです。同時にこれを使い、味方をひとりだけ守ることができます。結果、この呪文の効果時間中は術者自身と対象は+2の精神抵抗ボーナスを得る他、精神力へのダメージを追加で2点軽減することができます。《カウンター・マジック》の効果とは重複しません。対象は術者から10m以上離れると呪文の恩恵を受けることはできなくなりますが、効果時間中に術者から10m以内に戻れば、再び恩恵を得ることができるようになります。

5レベル Edit

名前消費距離対象時間種別拡大抵抗
《センス・ライフ》25自身半径30m一瞬探知
この呪文はクラケット・バグにお願いし、その高い環境情報収集力の一端を借り受けます。これにより術者は、自分の周囲に正常な生命力を持つ存在がどれほどの数存在するのか、曖昧な生命力(総合的なステータスの強さ、MLなど)の大小と共にその数を確認することができます。GMは全てを明確に伝える必要はなく、術者が要求していると思われる回答を返すだけでも十分です(の中にいる、人間と思しき生命力を持つ者の数を知りたい>12人ぐらいです、ひとつだけやけに大きい生命力があります、など)。生命力を持っていても、魔法生物やアンデッドは探知できません。

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《バスティオン》3010m単体1R
クラケット・バグはこの位階にあたり、強力な精神増幅器としての機能を獲得しています。友人と一体となれば、その精神波はもはや物質に対し物理的に干渉できるほどになるのです。クラケット・バグはそれを、攻撃に対する直接的な盾として展開することができます。この呪文はラウンドの頭、宣言時に手番を消費せず発動することができ、発動した1ラウンドの間、対象は物理ダメージを受けた際に+R10の防御レートボーナスを得る他、魔法ダメージを受けた際に、R10のダメージ軽減ロールを行うことができます(グラードのフェアリー種族能力と近似の処理です)。

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《レゾナント》3510m単体一瞬
この呪文はクラケット・バグにお願いし、術者とクラケット・バグで一体となって目標の神経と精神的な感覚、知覚を増幅します。結果、対象は短時間の間に、常人の能力を超えた能動的行動を起こすことができるようになります。対象はこのラウンド、遅延タイミングに2回目の手番を得ます。ただし、ラウンド開始時の宣言を変えることはできません。また、クラケット・バグによる行使は負担が大きく、R18に1度しかこの呪文は使用できません。

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