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ローハルト航海王国

クオ=ルートの港』ローハルト航海王国

アルケナル十諸国の一つであり、かつてはその筆頭を占める国。アルケナルの皇子の一人、航海王の称号を持つローハルト皇子が興した国です。海の森と三皇子の海峡の間の島(航海王の島)の山岳部を除く地域を統治しています。
ローハルトにはアルケナル時代から大きな港があり、帝国全盛期にはレングラート地方の多くの諸島に対する玄関口でした。そのため、優秀な乗りを育てる伝統、高い造技術があり、未だにアルケナル十諸国で最大の海軍力を持っています。海の森の耐水性に優れた木(クオ=ルートの木)から造られるは遠洋航海に非常に向いており、造と海運が国の主産業です。

血筋からも、歴史からも、ローハルト王家がアルケナル十諸国の筆頭ですが、現在は最初にして最後のローハルト王がヘブンズロスト航海中に行方不明になって以来、王家の血筋は絶えたため、摂政のトリフォード公爵家が国を治めています。
そのため、現在ではアルケナル諸国の筆頭はエリンダム公国の公爵とされています。

海軍力に優れていますが、海賊やエンペラーズロスト海方面で深淵の動きが活発になると、手が足りなくなることもしばしばあります。そういう場合は冒険者をやとって対応することも少なくありません。

歴史 Edit

アルケナル十諸国の中で唯一、『王国』の名称を冠しています。
これは、アルケナル帝国の皇子、航海王と呼ばれたローハルトが興した国だからです。アルケナル帝国最後の皇帝の第五息子であったローハルトは、崩壊時は航海中でしたが、急ぎ戻り、この街で王国を興したのが始まりです。皇帝位を呼称しなかったのは、その時点では兄や父の生死が不明だったからにほかなりません。

アルケナル帝国滅亡後には、大陸に残った帝国領で最東端にあたることもあり、瞬く間にガルクランの軍勢に包囲されましたが、英雄ユバンスらによって救い出されました。深淵を押し戻したあとは、ローハルトはまたを駆って、エンペラーズロスト海やレングラートの海の調査、冒険、探索に乗り出します。

ローハルト航海王は晩年になっても子に恵まれなかったため、「自分の後継者にふさわしい者に自分の剣を与える、この剣を持つものが航海王を名乗ることができる」と宣言し、航海中に王にふさわしい者を見つけたらこの剣を渡そうと考えていました。後にベルアダームの建国者になるユバンスは、航海王の剣の鞘だけを渡され航海王国に危機が迫った時に助力を願われたといいます。

ところがローハルトはヘブンズロストへの航海に向かった後行方を杳としてくらませます。また鞘は戻ってきましたが、刃は依然として行方不明のままです。ゆえにローハルト航海王国は現在王はいません。摂政であるトリフォード公爵家が代々国を治めています。元々王が航海で不在なことが多かった国であるため、王がいなくても摂政が国を治められる体裁が整っていたのです。そのため現在でも摂政が実質的な国家元首です。

特徴 『海洋の国』 Edit

ローハルトは、帝国時代からエンファータ世界で有数の港であり、アルケナル帝国が崩壊した現在でも、海運業と造業の規模はアルケナル地方で最大です。また、ローハルト海軍は騎乗用イルカに乗ったドルフィン騎士団を有することで有名で、複雑な海岸線や狭い海峡などの戦いでその本領を発揮しています。

特に造技術は高く、隣接する海の森から海水の侵食に高い耐性を持つ『クオ=ルートの木』が採れるため、それで造られたは長期航海に重宝されます。一方でこの国に出入りする商フォーリン諸島付近を根城とする海賊たちと頻繁に遭遇することになるため護衛のための冒険者は欠かせません。

ローハルト海軍も時折海賊の掃討をしますが、長年の闘争のため海賊も慣れており、海軍が動く前に逃げるなど、したたかにいたちごっこを繰り返しています。

ローハルトの剣「航海王の剣」 Edit

ローハルトの所有する魔法の剣で、一振りすれば荒波を切り裂き、海面を二つに割り、海底に道を作ったとさえ言われる名剣です。塩水に浸しても錆びず、大亀の甲羅を斬っても刃こぼれ一つしないともいわれています。
この剣をローハルト航海王国へ持ち帰った者はローハルトの後継者として国王になれるという、ローハルトの遺言は現在でも有効であるとされており、多くの海洋冒険者がヘブンズロストへ消えたローハルトの行方とともにこの剣を探し求めています。
ただ、意思を持つ剣とも言われており、正当な血を引かぬものには決して従わないとも言われています。

地理 Edit

ローハルト.jpg

名所 Edit

首都ゼーレオン Edit

ローハルト航海王国最北端の岬にある首都。岬の両側が大きな港になっており、西側に商港、東側に軍港があります。
商港は交易と造により常に賑わいをなしており、十諸侯国ではイスタークと二分する商業都市です。各地から人と品物が集まっています。一方で深淵海賊との戦いの歴史を築く海軍も、この国にとって欠かせないものです。軍港は商港とは違ってストイックな雰囲気を持っています。

帝国滅亡後は『エンペラーズロスト海』の発生により、イスタークが海運の要地となり、ゼーレオンの立場を食い始めています。そのためゼーレオンの商人はイスタークの『ポート・ファミリー』ゼオンロットと仲が悪く、ゼオンロットと敵対する『ブリッジ・ファミリー』バーガンディーと仲が良いと言われています。

航海王祭 Edit

元々ヘブンズロストで行方不明となった航海王ローハルトとそのが、迷わず無事に帰ってくるように民衆が町のという、家という家に明かりをつけたことがはじまりです。この風習は行事化され、祭りの期間だけはこの町から夜は消えます。あまりの明るさにより、街自体が灯台となるこの祭りの間はフォーリン諸島の岸からもゼーレオンの姿がはっきり見えるという。

各地から芸人やバード、踊り手を呼び寄せるため一週間の間この町に音楽と踊りがやみません。さらにを用いた競艇や、騎乗イルカに乗った戦士同士が戦う水上騎馬戦などの賭博も盛んで、諸島各地の特産物が安価で買えるようになります。
この祭りが歌や踊りや賭博を奨励しているのは、ローハルトがヘブンズロストで楽園を見つけたから国に帰る気がなくなったのではないか、という噂が流れたため王国をそれ以上に楽しい場所にするためだといわれています。

十諸侯国で最大の祭事であり、この国の名物であるものの、祭りの間のトラブルや祭りに乗じての犯罪はもはや恒例行事です。祭りの規模が規模だけに官憲だけではとても警備に手が回らないので冒険者に治安維持の手伝いを頼むこともあります。
また、各地の大物や名の知られた芸人が訪れるので彼らの護衛として冒険者が使われこともあります。

人物 Edit

セッションソース Edit

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