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SandBox/黄道十二宮 のバックアップ(No.76)


  • このページは他のプレイヤーが、期間限定で自由に使っていただける内容です。
  • このセッションシリーズは、2019年812日に完結しました。ご参加ありがとうございました。
    (編集、セッションGM:ふゆたに、てく。)

どこかでのお話

暗闇に2つの影。片方は下卑た笑みを浮かべており、それを聞く者の表情は変わらない。

: 「  いよいよ、準備が整いましてございます。  」
: 「  であるか。  」
: 「  はい。 これより、一年の間、星霜めを滅ぼすにはまたとない好機。  
   それを認め、我らに力添えをいただける将の慧眼には感服でございます。  」
: 「  御託は良い。 状況を報告せよ。  」
: 「  ヒヒ。 これより、空に浮かびますは ――――  」

下卑た笑みを浮かべた者は報告らしき言葉を連ねる。
それを聞く者は、黙ったまま。ただ、鋭い眼光だけが、どこかを見つめるように動いている。
: 「  誤解の無いように言っておくが。 私が貴様らに手を貸すのはすべて、星霜を滅ぼし、この大地を深淵に染めるためだ。  」
: 「  勿論わかっておりますとも。 将には感謝しかございませぬ  ――――  ”独眼”殿。  」

……そんな、悪巧みのお話。

概要

とある深淵氏族の企む策謀に連なるセッション群です。深淵氏族や深淵配下のモンスター達に
「黄道十二宮の刻印(アストロロジカル・サイン)」を刻むことで、パワーアップを企てています。
この策謀について、「プロジェクト・ゾディアック」と呼称した深淵氏族もいます。
黄道十二宮の刻印は時の流れと関わり、期間限定で力を発揮します。
黄道十二星座に対応するマークが身体に刻まれ、星座の司る力を与えるようです。
これらの刻印の力を利用して、星霜の領域を侵そうと計画しているのです。
パワーアップした深淵の手先は、各地で様々な事件を引き起こすことでしょう。

これらの深淵について報告を受けたノース砦は、学院などと協力して様々な方向から調査中です。
現在のところ、刻印は物理的に焼き入れたものではなく、魔術的な呪いに近いものであるとのこと。
広がり具合などから、遠隔的に、あるいは範囲的に対象を選ぶことができるという予想が立っています。
この情報はノース砦騎士団長ガリバルディをはじめ、碇亭店主のスピアーズの耳にも届いています。


主な舞台はケルセットの密林内部ですが、その他の場所で事件が起こる事もあり得るでしょう。


黒幕と思われる存在(独眼)はシリーズのボスとして計画していますが、
幹部らしき存在や、一件に関わる別のボスなどを自由に設定していただいても構いません。


このセッションシリーズは、2018年8に開始し、2019年8に終了を予定しています。
セッション内時間と現実時間をリンクさせて考え、次項目のスケジュールに合わせて星座を選択してください。


このセッションシリーズのタイトルは以下のようにしていますが、これに倣う必要はありません。悩んだらどうぞ。
『アストロロジカル・サイン〈黄道十二宮〉―処女宮8.26―』 ※8.26の部分は開催日の日付

『独眼』のペルセライガ

様々な事件によって得られた情報から、ドラグ・ウォーロード・『独眼』のペルセライガが一連の事件(プロジェクト・ゾディアック)の総指揮を任された存在であることが明らかになってきました。
ペルセライガは、九英雄の中でも武名に優れるアルガロスの系譜-クラン・アルガロス-の中でも実績あるナーセルで育ち、若いころから勇名を磨いてきたドラグです。「その戦いの技、統率力、将軍としての知恵は、当代でも比肩できるものはほとんどいない」と評されるほどで、『拳を極めし者』ガンディリオが居なければ、彼こそがグランドロードになっていただろうと目されています。

ペルセライガの『目』

ペルセライガ自身が見極め、認めた幹部には「目」にまつわる二つ名が与えられるといいます。彼らこそがプロジェクト・ゾディアックにおける重要な役割を担っている可能性が高いことでしょう。


現在判明している独眼配下の存在は以下のとおりです。
『鷹の目』ヒエラクス:オーガの弓兵。冒険者と戦って2度生き延びたが、クルル=ラス=イスピリトで散る。
『涙目』ゲリンゼル:ドラグ・ウォーマスター。ギーヴルの飼育者。死亡。
『魚の目』レイクテュス:ドラグ・ウォーマスター。水竜の貴族。決闘の末、敗戦。帰還している。
『血眼』ブルート:血を好む。『売り』の縁。砦を占拠するが、敗北後、灰となり療養中。再戦、死亡。
『蛇の目』ヴィーボラ:レイブン。宝瓶宮の壁画を指揮する。現在ノース砦に幽閉中。その後、脱獄。
『賽の目』ヴュルフェル:老ドラグ。都市開発、後方支援を担う。独眼の後ろ盾らしい。
『三つ目』トリゴーノン:オーガロード。二つ頭に生まれるはずがその頭が合体し、3つの目を持っている。
『目くじら』ワルフィス:オーガロード。史上最大のオーガ。双魚宮の作戦で登場、死亡。
『裏目』ルニマン:ドラグ。独眼直属の軍師。軍事におけるナンバー2。獅子宮でサウスに捕えられる。
『跡目』アルガルフ:常に強敵を求める少女ドラグ。クラン・アルガロスの後継者と見込まれる存在。獅子宮で敗北し、戦線離脱。
『潮目』クーツュハイアラ:双魚宮の刻印を指揮するメタモルス。双魚宮の作戦で登場、死亡。
『空目』レムレース:高速空中移動ができるドラグ。高速空中移動ワイバーンへ変身可能。
『憂き目』ミセリア:不幸体質の雌ドラグ。呪われた奴隷家系の生まれ。金牛宮で登場し、死亡。
『瞬目』ラフザ:無数の焔の槍を放つケンタウロスクルル=ラケィト攻防戦で敗北し、その後の消息は不明。
『目隠し』シエゴ:闇の毒炎を使う人顔の雄黒竜ドラグクルル=ラケィト攻防戦で登場、死亡。《ラストメモリー》で思いを残す。

『目』についてのより詳しい詳細はSandBox/ペルセライガの『目』をご確認ください。

刻印の使徒

「黄道十二宮の刻印(アストロロジカル・サイン)」を刻まれた者達の中には、
刻印と高い親和性を発揮し、通常では考えられないほどの力を得る者がいます。
それらは「刻印の使徒(ゾディアック・アポストル)」と呼ばれ、それぞれの刻印の期間を
過ぎても期間中と変わらない力を発揮できることが確認されています。
使徒の人数や、使徒となる条件などについては、謎が多く残っており、
これからもそれぞれの刻印について、「使徒」が立ちはだかることが予測されます。


この設定を用いたモンスター、NPCを作成したい場合にはふゆたにへ一声お掛けください。
使徒の数の確認のためです。セッション後、このページに以下のように記載します。

処女宮の使徒 ――『戦乙女』フェリーチェ(GM:くらげ~ん)

冒険者に師匠を殺められたオーガシャーマン。露出過多な女装、過度な女口調が特徴。
深淵の森を拡大する大規模作戦にて、陽動の役目を果たしたオーガ
同一人物である可能性が高い。(見た目や口調の特徴が酷似している)
つまり、使徒として目覚めは、大規模作戦以後であるとされている。
二つ首のワイバーンをドラグから借り受け、師匠超えを果たすための
決闘を冒険者に挑むが、敗北。死亡が確認された。

人馬宮の使徒 ――『鷹の目』ヒエラクス(GM:ふゆたに)

ノース砦に所属するとある地方の砦を占拠したオーガの弓使い。引き締まった身体と、眼帯が特徴。
独自に特化したグラップラー技能による至近距離の射撃攻撃、人馬宮の刻印による同時射撃が可能。
部下に磨羯宮の刻印をもつオーガゴブリンをもち、自身にも磨羯宮の刻印が刻まれている。
高い戦闘力と指揮力を発揮し、砦の占拠を続けていたが、砦の攻略にやってきた冒険者に敗北。
彼の眼帯の裏に描かれた魔法陣によって、視界を何者かが共有していた可能性が示唆されている。
敗北後、砦からは身柄が発見されず、何らかの形で撤退、生き残ったと思われる。
その後、『裏目』ルニマンと共に現れ、再戦。敗北したが、弓を残して生還。

人馬宮の使徒 ――『瞬目』ラフザ(GM:てく。)

雄のケンタウロス。背中に10本の槍を背負った美丈夫で武人。
その槍を投擲することで、無数の焔の槍となって複数の敵を貫くことが可能。
また、鍛錬の結果、乙女宮の刻印も持つにいたり、狙いすました高い精度を持つ。
彼の故郷は深淵の支配下にあり、そのため、『独眼』ペルセライガに忠誠を誓っている。
『裏目』ルニマンの作戦でサウス砦の軍を攻撃し、大損害を与えるものの、
サウス砦攻城戦で冒険者たちに敗北。『裏目』たちに回収される。
クルル=ラケィト攻防戦で再びその姿を現したものの、冒険者たちに敗北。その後の消息は不明。

天秤宮の使徒 ――『日食&食(仮)』デクストラ&エクリプス(GM:くらげ~ん)

雌のドラグ、デクストラ(自称バトルマスター級)と雌のレイブン、エクリプス(自称ウォーロック級)の二人組。
刻印が発現する以前より、二人で行動を共にしており、天秤宮の刻印によりさらに高いコンビネーションを発揮した。
二つ名に関わる因縁から、冒険者に挑戦状を送りつけるも敗北。二つ名についても現在は自称。
力をつけて再戦することを誓って、旅に出た。

天秤宮の使徒 ――『魚の目』レイクテュス(GM:ふゆたに)

『独眼』の配下を自称するドラグ・ウォーマスター。古い時代から力のある水竜系ドラグの生まれ。
主流派である火竜のドラグにも引けを取らないだけの実力と、血統を兼ね備えたエリート。
星霜セファイトエルフとの結託を妨害すべく、決闘をエルフの郷に申し込むも、碇亭の冒険者に敗退。
単身で戦い、互いの命はとらないという取り決めであったため、情報を対価に帰還した。

天秤宮の使徒 ――『等しく与える者』エルロット(GM:夏野)

エルロットとは、闇医者の人間名前。彼は、エルロットの立場と名前を模倣したアタナトイである。
彼はエルロットを見て過ごすうちに、医者というものの在り方、死生観に大きな影響を受けた。
エルロットの死後、彼は闇医者としての活動を続け、その傍らで不死を望むものを不死者にした。
官憲の調査の一環から、冒険者に発見され、現在は逮捕されている。

天蝎宮の使徒 ――『売り』アスクレピオス(GM:くらげ~ん)

高位のアタナトイの男性。刻印についての研究の結果、過ぎ去ったの刻印を与えることに成功した存在である。
自身の所有していた牧場を独眼に破壊された過去をもつ。『血眼』のブルートが独眼配下となったきっかけでもある。
独眼が密林に拘る理由を探っていたが、血眼の敗北後、血眼の療養中を冒険者に襲撃され、死亡。

宝瓶宮の使徒 ――『蛇の目』ヴィーボラ(GM:ふゆたに)

『独眼』の配下を自称するレイブン・マギウス。根っからの芸術家で、頭のネジが3本ほど抜けている。
宝瓶宮の刻印との親和性が高く、謎の存在から渡されたものを使って「竜生九子のアーティファクト」を生み出した。
渡されたものについての詳細は本人もよくわかっていない(気にしていない)ため、不明なまま。
冒険者に敗北したのち、ノース砦の地下牢に幽閉されていたが、その後脱獄した。

双魚宮の使徒 ――『潮目』クーツュハイアラ(GM:てく。)

双魚宮の作戦を指揮したメタモルス・オールド。配下のメタモルスギルマンの将、『目くじら』に与えた双魚宮の刻印をつかって、使い魔のようにリンクすることで各戦線の情報収集をし、緻密な作戦を執行していた。しかし、その仕組みを分析していた星霜側が逆探知をする魔法器具を開発し、パンタームに潜んでいるのを見抜かれる。
伝説上の海魔クラッケンに変身し、パンターム破壊作戦を実行したが、サウスの将と冒険者たちに敗北。死亡した。

白羊宮の使徒 ――『闇と光の庭師』ガーデナール(GM:夏野)

バトルマスターの雌ドラグ。庭師の名の通り、植物への執着が強く、白羊宮の使徒となった。
深淵星霜問わずすべての領域に存在する植物を育てたいという欲求に従って、ケルセット領域を侵す。
半径20m以内であれば、パスツェルを用いた簡易的な儀式のみで自由に深淵の森を作り出すことが可能。
ガーデナール自身は星霜を滅ぼすようなつもりは一切無かったが、その能力を危険視され、敗北後死亡。

白羊宮の使徒 ――『血眼』ブルート(GM:ふゆたに)

独眼の配下を自称している人間の青年。かつては『売り』アスクレピオスの元にいたようである。
アタナトイではないが、星霜の血を好むという特異な性質と、血に関わる様々な能力をもつ。
その能力を生かし、独力で中規模の砦を占領して兵を殲滅するという凄まじい戦果を残した。
敗北後、灰となったが、『売り』の元で療養中に冒険者の襲撃に遭い、死亡。

金牛宮の使徒 ――『憂き目』ミセリア(GM:ふゆたに)

独眼の配下、金牛宮のケルセット密林で様々な不幸をもたらした雌ドラグ
呪いの奴隷家系の出で、生まれついての不幸体質を主に鱗に宿している。
金牛宮の使徒として、自身の鱗の力を他の生物などを媒介に儀式を行い、爆発的に周囲に広げることができた。
星霜エルフが共同で運営する拠点を攻めたが、冒険者との戦闘に負け、死亡。

巨蟹宮の使徒 ――『目隠し』シエゴ(GM:てく。)

独眼の配下、クラン・ヴリトラのダークロードで、クランロード(氏族長)の力を持つ黒竜の雄ドラグ
強力な毒炎を操り、かつて世界を焼き払ったという黒竜ヴリトラ。シエゴは、ガラクヴァの呪いとすら呼ばれるその黒竜の力を強く受け継いでいたため忌まれていたが、『独眼』ペルセライガに認められ、活躍してきた。
その顔は浅黒い人間の顔で、四肢や長い尻尾に無数の棘を持ち、翼はないが脅威的な身体能力を持つ。
使役するダークサラマンドルにセファイトエルフの『森』を幾度も襲わせ、また、いくつもの深淵の森を生み出した。
巨蟹宮のクルル=ラケィトを襲った深淵の攻撃のさなか、その巨木を深淵の根とヴリトラの毒炎で害するが、冒険者との戦闘に負け、死亡。
《ラストメモリー》の術で、『憂き目』ミセリアを助け出したときのことや、彼女に対する思い、そして星霜セファイトエルフをまとめて打倒すという深淵の計画の一端を残した。

巨蟹宮の使徒 ――『百頭竜』ラードーン(くらげGM)

ドラグ・グランドロード・竜戦姫ガンディリオの部下で、『涙目』ゲリンゼルとも親交のあったレプタイル・グランドマスター。
ワイバーンのブリーダーとして知られており、その中でも、十三色のワイバーンと二首のワイバーンが有名である。
刻印戦争で『独眼』ペルセライガの支援のために麾下のワイバーンを供出しており、
グランドロード・ガンディリオも今回の戦争を支持しているとみられている。
本来、最前線には出てこない存在のはずだったが、自分が育てたワイバーンたちと共に、
密林に展開しているノース・サウス両軍の重要な砦を襲撃。救援に来たノース・サウス軍と冒険者に討ち取られる。
なお、『百頭竜』の地位は、後継者に譲っていた模様である。

スケジュールと各星座の司る力(例)

処女宮 ――乙女座2018/8/23~9/22

乙女座(処女宮) しょじょきゅう
批判的、分析的、何かに奉仕しようとする傾向
教養、清潔感、分析力、義理堅さ、観察力
判断力、観察力、実務能力、分析能力、言語

天秤宮 ――天秤座9/23~10/23

天秤座(天秤宮) てんびんきゅう
社交性、調和的、バランスをとろうとする傾向
バランス感覚、優雅さ、社交性、協調性、良識
調和的、比較能力、美的、極端な仕事には不適

天蝎宮 ――蠍座10/24~11/22

蠍座(天蠍宮) てんかつきゅう
探求、執着、深さ、不快情動に身を浸そうとする傾向
洞察力、探求心、蓄積、研究心、調査力
探求力、調査能力、洞察力、秘密保持に適す

人馬宮 ――射手座11/23~12/21

射手座(人馬宮) じんばきゅう
自由、遠いものへの憧れ、理想に近づこうとする傾向
チャレンジ精神、対応力、追究力、行動力、瞬発力
追及力 変化への対応力、思弁的、スピード、単調は不可

磨羯宮 ――山羊座12/22~2019/1/19

山羊座(磨羯宮) まかつきゅう
自己管理、責任感、保守的、物事を完遂使用とする傾向
努力、忍耐、持久力、思慮深さ、粘り強さ
忍耐力、粘り強さ、実務能力、専門職に適す

宝瓶宮 ――水瓶座1/20~2/18

水瓶座(宝瓶宮) ほうへいきゅう
固有性、あらゆるものからへの独立、自由でありたいという傾向
独創性、発想力、改革性、合理性、論理性
独創性、論理的、科学的、事務(ただし経理は不適)

双魚宮 ――魚座2/19~3/20

魚座(双魚宮) そうぎょきゅう
同情心、情緒的、何かの中に溶解されたいという傾向
直感力、芸術性、情緒、慈悲深さ、感性
直観力、夢想的、陶酔性、感覚的、リズム感

白羊宮 ――雄羊座3/21~4/19

牡羊座(白羊宮) はくようきゅう
自我の目覚め、活動的、好戦的、新しい経験の傾向
冒険、スリル、刃物、園芸
企画力、行動力、進取性、指導性、単調、事務的なものは不向き

金牛宮 ――牡牛座4/20~5/21

牡牛座(金牛宮) きんぎゅうきゅう
温厚、所有欲、五感で得られるものへの傾向
忍耐力、信条、責任感、優雅さ、意志力
感覚的、美的、現実的、遊ぶこと、話すことに調和

双児宮 ――双子座5/21~6/21

双子座(双児宮) そうじきゅう
軽やかさ、知的、言語化しようとする傾向
知性、表現力、融通性、好奇心、機敏さ
機敏、二面的、表現力、説得力、理解力

巨蟹宮 ――蟹座6/22~7/22

蟹座(巨蟹宮) きょかいきゅう
母性本能、親しみやすさ、保護し育もうとする傾向
感受性、適応性、保護力、想像力、生産性
保守性、模倣的、創造力、大衆性。

獅子宮 ――獅子座7/23~8/22

獅子座(獅子宮) ししきゅう
自尊心、生命力、創造性、自己を表現しようとする傾向
指導力、支配力、意欲、自信、明朗さ
統率力、指導力、支配性、活動的、華やかさ

サンプル用データ

処女宮の刻印

処女宮の刻印(知能向上。このモンスターの攻撃を回避したPCは次のラウンドの終わりまで回避を-1する。この効果は-4まで重複し、他のモンスターと共有する。)
処女宮の刻印(知能向上。このモンスターの攻撃が命中した場合、次ラウンドから命中した攻撃の打撃点を+1する。)
処女宮の刻印(知能向上。エルフ語取得。地図分析。レベル3相当のを作成可能。)


とある事件において、刻印をもつ竪琴の音色によってモンスターに処女宮の刻印が刻まれる例が発見される。
ただし、専門家の間では刻印を刻む方法は一通りではないとの見方が強い。

天秤宮の刻印

天秤宮の刻印:両天秤(ラウンド終わり、あらかじめ決められたモンスターと受けたダメージを均等に配分する)
天秤宮の刻印:バランス感覚(ラウンド終わり、前衛で最もHPの多い者1人に対して攻撃を行う)
天秤宮の刻印:協調性(指揮者の指示に従う。また、指揮者を対象にした攻撃のうち、命中17以上の物理攻撃を代わりに受ける)
天秤宮の刻印:良識(攻撃対象になったPCのHPが半分以下の場合、このモンスターのあらゆる攻撃は宣言手加減となる)
天秤宮の刻印:バランス感覚(グラップラー技能『強打強化』と同様の扱いで強打を宣言することができる。)


とある事件において、「刻印首輪」と呼ばれる刻印の力を与えるアイテムが発見される。
首輪を嵌めたモンスターを倒したところ、首輪は魔法の力でモンスターにトドメを刺し、首輪も粉々に破砕した。
それ以上の調査をすることもできず、作成者、魔法の詳細などは一切不明。

天蝎宮の刻印

天蝎宮の刻印(従者の刻印。ラウンド終わり、このラウンド中に判定を行ったPCのうち1人に危険感知11、失敗すると転倒する。)


とある事件において、メタモルスの幼体に「従者の刻印」が刻まれていることが発見される。
詳細は不明だが、刻印を通して何者かへ情報を渡すことができるような役割が推測されている。

人馬宮の刻印

人馬宮の刻印(このモンスターの弓矢攻撃は、200mの距離の対象までペナルティを受けず、最大射程を300mとする。)
人馬宮の刻印(このモンスターは、最も近い同程度の距離にいるPCを最大5回まで攻撃することができる。)
人馬宮の使徒(このモンスターの弓矢攻撃が命中したPCに次の効果を与える。【PCの防御レートを-5する。最大20まで重複】この効果はラウンド終了時に変更される)

磨羯宮の刻印

磨羯宮の刻印(思慮深い、粘り強い、生命点・精神点上昇。計算済み)
磨羯宮の刻印(従者の刻印。HPが0点以下になったとき、1度だけHP4点まで回復し、次の自身の行動で離脱できる。)

全GMセッションログ

処女宮/乙女座(2018/8/23~9/22)

天秤宮/天秤座(9/23~10/23)

天蝎宮/蠍座(10/24~11/22)

磨羯宮/山羊座(12/22~2019/1/19)

人馬宮/射手座(11/23~12/21)

宝瓶宮/水瓶座(1/20~2/18)

双魚宮/魚座(2/19~3/20)

白羊宮/雄羊座(3/21~4/19)

金牛宮/牡牛座4/20~5/21

双児宮/双子座5/21~6/21

巨蟹宮/蟹座/6/22~7/22

獅子宮/獅子座/7/23~

あらすじ、真相(ネタばれ)、そしてその後

  • ここから先は、このセッションシリーズの主要なあらすじと真相、そしてその後について記載されています。
  • ネタばれとなりますので、閲覧にはご注意ください。

処女宮~双魚宮:はじまり

歴史上「刻印戦争」と呼ばれることになる、星霜深淵の戦い。星霜とと深淵の戦争自体は特筆すべきものではなく、アーベ公国ドラグ・ウォーロードの軍隊の侵攻を受けたのも一度や二度ではありません。しかし、今回の刻印戦争が特筆すべきは、「星座の刻印」と呼ばれるもので強化された深淵軍が襲ってきたことと、深淵軍がそれまで手をつけなかったケルセットの密林に住まうセファイトエルフも襲われたということでしょう。

処女宮から始まったこの戦争は、その初期には、刻印の力で頭が良くなったり組織力が上がったゴブリンなどが攻撃を仕掛けてくるという、それはそれで油断できない相手ですが、戦争としては圧力の低い状態から始まりました。
ノースおよびサウスの騎士団は、刻印の力を手探りで調べながらも、まだ余裕のある状態で防衛を進めていました。とはいえ、内心危機感を持っていたのは事実です。それは、彼らが密林に入れず、ために、後手の状態で戦わないといけないことが原因でした。

アーベ公国はその成立の初めのころから、ケルセットの密林に居るセファイトエルフと条約を結んでいました。
その内容は「アーベの軍隊はケルセットの密林に立ち入らない」というものです。
この条約のおかげで、アーベは、ノース・サウスの両砦を最前線に周囲の山脈と領内の川の防衛をしていればよかったのですが、いざ戦争が起こると、偵察も出来ぬ密林から現れる深淵軍に対応が後手に回るリスクが高まってきたのです。

アーベ公国としても、冒険者を活用しながら、密林での深淵の対応を進めていたのですが、その転機は深淵軍がもたらします。深淵軍は密林をただ通過するだけでなく、密林そのもの、そしてセファイトエルフにも攻撃・圧迫をしてきたのです。そのため、密林のセファイトエルフたちの首脳である、クルル・ラス・イスピリトの賢人たちは、ノース・サウス両騎士団との接触と交渉を行い始めます。

密林のセファイトエルフ騎士団の連携が強まったのは、双魚宮に入ってからでした。
双魚宮の刻印で大型のも沈められる力を獲得した深淵サハギンギルマン軍がシェルウィンド湖や両ファニュール河で猛攻撃を開始。さらに、海への耐性も獲得した深淵軍が、多数の海賊アセットを襲撃。海の大動脈たる貿易路で暴れまわり、通商破壊作戦を実行したため、レングラート生活は麻痺してしまいます。
その深淵団を撃破しようとゼジールに集結していた艦隊は、敵将『目くじら』の攻撃で壊滅し、レングラート全体が危険にさらされたのです。

しかし、メギアスを襲おうとした敵将『目くじら』は、クルル・ラス・イスピリトの賢人イェソドと、その力を借りた冒険者たちによって倒され、深淵団もアーベのギレオン提督が率いる艦隊が撃破。さらに、敵が使っている刻印から、全体指揮を執っている敵将がパンタームに潜んでいるのを発見。冒険者とサウス軍が急ぎパンタームに向かって、敵将『潮目』を撃破しますが、パンタームは毒で汚染されてしまいます。

とはいえ、双魚宮での敵の攻撃とそれへの対応は、ケルセットの密林のセファイトエルフと、ノース・サウス軍が密林で共闘を進める大きな転機でした。クルル・ラス・イスピリトの賢人会は、限定的ながら、セフィロトナイツ(エルフの防衛戦力)とノース・サウス騎士団の協働を認めたのです。そして、その協力が拡大していくのも、あっという間のことでした。

 白羊宮~巨蟹宮:転機

敵将『裏目』が指揮する白羊宮、そして、金牛宮の敵将『憂き目』ミセリア、その深淵の攻撃と対処で、密林のエルフとノース・サウス軍は密林広く展開し、河のルートを支えに、その最前線を南の奥深くまで構築しました。
とはいえ、守るべきところは多く、双児宮では、敵将『三つ目』呼び寄せたゴブリン連山の兵の対応や、サウス騎士団に潜んでいた裏切り者ので多数の兵が犠牲になったりと、星霜の兵力も消耗し、追い込まれつつありました。
そこで、クルル・ラス・イスピリトの賢人会は、セファイトエルフの戦力をを強化し、深淵に対抗する、彼らの精霊力を高めるという、クルル=ラケィトの隠された力の開放を決定。守護者クレイカスがそれを実行します。

――― しかしそれは、深淵でした。

クルル=ラケィトの巨木は、密林広くに根を張り、枝分けされた木々を通して、密林全体を癒し清めていました。その巨木との結びつきを強めることは、いざ、その樹に何かがあった場合、結びついているセファイトエルフたちもその影響を受けるということだったのです。

敵将『目隠し』シエゴは、『三つ目』の協力も得ながら、密林の各地に深淵の森を作って準備を整え、クルル=ラケィトの地下に忍び込みます。そして、深淵軍がクルル=ラケィトを襲う中、膨大な量のパスツェルを使って、クルル=ラケィトの巨木を侵食し、深淵の森を生み出す儀式を実行したのです。それが成功していれば、ケルセットの密林全てが深淵の森と化していたでしょう。
しかし、その計画は、一時賢人会を離れていたためクルル=ラケィトの影響を受けなかった賢人ホドと、冒険者たちによって辛くも食い止められたのです。

――― そして、これが、敵にとっても、味方にとっても、大きな転機だったのです。

獅子宮:ダアトの目覚め

敵将『独眼』ペルセライガの目的は2つありました。
1つめは星霜深淵の戦争で勝利すること。
しかし、もう1つの目的もあったのです。

『目隠し』シエゴのが倒されたことで、深淵の軍事的な勝利は遠くなりました。
そもそも、歴史上、今まで幾度も、ドラグ・ウォーロードの侵攻が失敗していたのは、ラッタウからアーベまでの距離にありました。大軍を運用するのは、多くの準備、多くの物資が必要なもので、それは距離が延びれば伸びるほど大事業になります。食料などを略奪に依存した場合、統制は取りにくくなり、そして、食料や物資が手に入らなくなった時に瓦解してしまいます。それに、密林で手に入る物資など限りは見えています。
軍事的勝利のためには、ケルセットの密林を深淵の森化し、深淵の領土とするのは、必須だったのです。

ここにおいて、『独眼』ペルセライガは、もう一つの目的の達成に集中することになります。

そのためには、クルル・ラス・イスピリトの賢人たちに、「ダアトの目覚め」と呼ばれる儀式をしてもらう必要がありました。ダアトとは11番目の賢人で、クルル・ラス・イスピリトの精霊樹の意志そのものと言われています。その力を開放することで、賢人たちは、精霊樹の力をフルに使って樹の外でも戦ったり、または、セファイトエルフたちを率いて精霊樹の力とともに新たな地へ逃げることができると言われていました。

『目隠し』シエゴが成功して、密林が深淵の森と化し始めたら、賢人会は即座にその儀式を執行したでしょう。
しかし、そうはならなかったので、『独眼』ペルセライガは、賢人会が使うまで追い込ませる必要がありました。そのため、彼はその身の分身体を、メタモルスに作らせるのに同意したのです。それも、何体も。

こうして作られたペルセライガの複製たちが、ノースとサウスの最前線を粉砕し、二つの砦、そしてクルル=ラケィトが猛攻撃に晒されます。さらに、『目くじら』の複製がシャオセッテを、『潮目』の複製がパンタームを襲い、賢人たちも対応に当たりますが、状況は危険そのものでした。
賢人会内部では異論も多々あったようですが、ついに、彼らは「ダアトの目覚め」を承認し、実行したのです。

真の計画、そしてエンディング

敵将『独眼』ペルセライガの真の目的。
それは、この計画の背後に居るものの真の狙いを阻止することだったのです。

――― 真の狙い、それは、彼らの神をよみがえらせようという、メタモルスたちの計画。

メタモルスガラクヴァの混沌から生まれたと言われ、ガルクランの一員と見做されています。勿論、そう信じ、ガラクヴァ神に仕えガラクヴァ神のために働くメタモルス達もいます。しかし、そもそもメタモルスは、ガラクヴァ〈竜〉に敗れた〈無貌の神〉と呼ばれる神が生み出した創造物だったのです。

無貌の神〉は、かつて世界を支配していた神々の一人、おそらくはその主神だったと考えられています。信者のあらゆる望みをかなえるという、名前も、姿も定まらぬ神。その力は果てしなく強大で、その信仰に堕ちた者は、無限の欲望をかなえられ、そうして、いつしか果てしない欲望のままに生き、その魂すら失ってしまうと。
〈竜〉はその〈無貌の神〉たちを撃破し、滅ぼし、傷ついた大地をその身で覆い、豊穣の大地を作ったと、ドラグのクラン・ヴリトラに伝わる聖書は伝えています。しかし、〈無貌の神〉はそう易々と滅ぼされる神ではありませんでした。クリフォトと呼ばれる樹にその魂を隠し、降臨の時を待ったのです。

〈人〉の時代、〈無貌の神〉は密かにその人々の間に信仰を広めていきました。ナインズ神話が伝える第二部の〈人〉の争いは、この神の信仰によるものだったようです。〈人〉は大地を切り開き、汚染し、お互いに相争い、そして、果てしない欲望を満たしていったと。
しかし、それは、ガラクヴァ〈竜〉の使徒である黒竜ドラグ・ヴリトラと5人のドラグの英雄たちによって、そして彼らが率いるドラグたちによって滅ぼされたと、ヴリトラの聖書は伝えています。

〈竜〉の使徒ヴリトラは、〈無貌の神〉が潜んでいるクリフォトを焼いても、またどこかに逃げ出すだけだと判断し、精霊と世界が生み出したという世界樹の若芽、セージブロッサムのダアトと協力し、そのクリフォトをダアトのセフィロトに飲み込ませて眠らせることにしたそうです。そしてこの樹が、クルル=ラス=イスピリトの精霊樹となったのです。

――― 「ダアトの目覚め」とは、クリフォトの目覚め。つまり、〈無貌の神〉という邪神の降臨を意味していたのです。

『独眼』ペルセライガは、そもそも、この地を深淵の森にし、そして自分と『目』たちだけで邪神を片付けようと考えていたようです。しかし、そうはならなかったので、星霜冒険者たちの力も借りるのを承認。ヴリトラ聖書の解読などで独自に邪神の存在に到達していた冒険者たちがクルル・ラス・イスピリトに到着するのに合わせて、メタモルス達に対する戦いを開始します。

メタモルスの中でも〈無貌の神〉が創造主であることを知り、その復活を願って暗躍する者たちは、クリフォトの11のセフィラに対応させて自らをダークイレブンと名乗り、メタモルスを表と裏の両方から支配していました。メタモルスのNo2である『千の仮面』イーシュトレルムもその一人で、そして、No1であるフィースメアは、神の器となるべく作られた最強の創造物だったのです。
さらに、メタモルスだけでなく、クリフォトの力で賢人ケセドとして潜り込ませ、そして、火竜ドラグのウォーロード、アンフィスバエナにもなりすましているなど、その影響は広範囲にわたっていたのです。

しかし、フィースメアにクリフォトの核を埋め込み、神の器として生み出した過程で、ダークイレブンたちは一つミスを犯していました。それは、ダアトの意識も、フィースメアに入ってしまったのです。そして、フィースメアが力をつけた、オーガの大内乱でガンディリオ達と培われた仲間意識。その二つが、ガンディリオメタモルスの真の計画を知らせ、そして、『賽の目』を通して、『独眼』ペルセライガに伝わったのでした。

ダークイレブンのメタモルス達が、この計画に『独眼』ペルセライガを選んだのは、神の力を強めるために、刻印持ちによる大戦争、そして刻印持ちの数多の死が必要だったからでした。『独眼』ペルセライガのプライドをくすぐることで、ガンディリオよりも強くなれると囁くことで、上手くコントロールできると思っていたのです。

しかし、『独眼』ペルセライガは、〈竜〉の使徒ヴリトラと共に、〈無貌の神〉の信仰を滅ぼした火竜ドラグの英雄アルガロスの血を色濃く受け継いでいました。その血が、メタモルスたちの計画を拒否し、そして、強固な意思が、ガンディリオへのライバル心を克服したのです。

メタモルスによる刻印計画の始まりから、ガンディリオペルセライガ、そしてダアト/フィースメアは〈無貌の神〉の降臨を阻止すべく動いており、最終的には、星霜冒険者たちと共に、ダークイレブンと、そして、降臨した神を打ち砕くことに成功しました。
無貌の神〉の魂は、今まで蓄えられた刻印の死者の魂を使って逃げ出そうとしましたが、その力が蓄えられた祭壇が破壊され、そして、ティガ=タルナの力などで呼び覚まされた、〈竜〉の使徒ヴリトラの血を最も色濃く受け継ぐ『目隠し』シエゴの魂や、彼に率いられた魂によって阻止され、その存在が消滅したのです。

エピローグ

無貌の神〉が滅ぼされた後、『独眼』ペルセライガは残存する軍を率い、撤退。
こうして、1年にわたる刻印戦争も幕を閉じました。

無貌の神〉が消えたことで、刻印の力も消えましたが、〈無貌の神〉の力に頼らない部分、星辰などに依った部分は、効果を減じつつも、まだ残る可能性は指摘されています。そして、〈無貌の神〉ではない、他の神の力を使った刻印も、あるかもしれません。まだまだ、刻印による騒ぎが起きる可能性は残っているのです。
また、ペルセライガの軍は完全に撤退しましたが、ゴブリン連山のゴブリンなどは、セファイトエルフの防衛力が弱まったこの機を窺っているとみられ、まだまだ、密林は予断を許しません。

そこで、ノース騎士団サウス騎士団・そしてイスピリトの賢人会は、一定期間、星霜軍が密林防衛に関与することを決定。サウス騎士団の第5師団がその任務にあてられました。賢人会の中には、この機に、旧来の姿に戻すべきという意見もありましたが、この戦争における星霜の功績は大で、また、セファイトエルフたちが大きな被害を受けていることを合わせると、保守的な者たちも、同意せざるを得なかったのです。

サウスの第5師団による密林防衛は、1年間の期間が設定されていますが、状況次第では、更新されることも考えられるでしょう。そして、刻印戦争における冒険者の活躍と、賢人の中では、軍人より冒険者の方がマシという考えの者もいることから、冒険者が活躍する機会も増えることでしょう。

そして、深淵世界では、メタモルスが化けていたため空席となった4人目のウォーロードの座に、水竜ドラグで、クラン・ハイドラのクランロードである『魚の目』レイクテュスが就任するようです。ヴリトラの隠された神話を知り、あまりにも火竜クランが強くなり過ぎた状況を是正するための、グランドロード・ガンディリオの決断でした。

実はガンディリオは、ヴリトラの血を最も濃く受け継いでいた『目隠し』シエゴの双子であり、つまり、ヴリトラの出身でした。ヴリトラが背負っていた呪いはすべてシエゴに受け継がれ、ヴリトラの身体能力がガンディリオに受け継がれたのです。
今回の一件で、自分の出自と、流れる血を知ったガンディリオは、『独眼』ペルセライガと共に、ドラグ社会の改革を進めていくことでしょう。いずれは、ウォーロードの座は今の4つから6つになり、そして、ヴリトラの時代の六英雄と同じく、6色のドラグたちが、その地位に就くかもしれません。

そして、メタモルス。表のNo1であるフィースメア、No2であるイーシュトレルム、そして裏から支えていたダークイレブンたちを失い、メタモルス氏族は崩壊の危機に瀕しています。ただ、フィースメアの表層意識は残されており、ガンディリオは、彼女の後見をすることで、メタモルスにまだいるかもしれない〈無貌の神〉一派の影響や、レイブンなどからの影響を排除して、ガラクヴァの使徒たるメタモルス達の再建を助力しようとしています。

星霜深淵そのすべてを巻き込んだ大戦争は、こうして終わりました。
その戦争は、それぞれの陣営に大きな爪痕を残しました。
爪痕はいずれ、癒えるものかもしれない。
しかし、癒えた結果は、決して癒える前と同じではないです。

―― 刻印戦争は幕を閉じた。しかし、世界はまだまだ、続く。

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